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困った時のReaktor [ネタバレ]

2月1日リリース曲について。

まず悟生楽横町の方で、以前フライング発表した坂本龍一の「A Tribulte to NJP」のCoda部。つまりマイナー・メジャーで終わるところまで繋げたバージョン。マイナー・メジャー9th(11)ですけどね、この曲はやはりマイナー・メジャー7thをふんだんに使った楽曲という特徴があるので、その最たる部分をもリリースしないとまずいだろ、と思いまして(笑)。YMOや坂本龍一関連だけではなく、左近治の制作する楽曲には和声のコダワリを持つ特徴や共通点の多い楽曲を選別しているので、アーティストで見れば異なるジャンルがバラバラになっているように思われるかもしれませんが、楽曲構造の部分で選別しているので、楽曲ジャンルなど無関係に等しいのであります(笑)。

で、さらにもう1曲悟生楽横町では飛び道具系として、「夜のヒットスタジオ」のテーマ曲をリリースします。

この曲はおそらく昭和50年代以前に生まれた人じゃないと知らないかもしれませんね(笑)。50年代に生まれた人で覚えている人は記憶力がいいかもしれません(笑)。月曜日放映時代の長らく使用されたテーマ曲なので、結構知っている人は多いと思うんですけどね。いかんせん現在平成20年。それでもなお昭和を生き抜いた時間が長い!という左近治のような人達じゃないと判らないかもしれないというおそれも(笑)。原曲アレンジなのでスンナリ耳に入ってきてくれると思うのであります。小気味よいスネアが絶妙なんですな、コレ。手を焼いたのはハープのフレーズでしょうか。EMTのような空間に溶け込んでいくようなリバーブが欲しかったんですが、今回は別のリバーブを使うことに(笑)。スネアの音を始め、ドラムキット類はサイドチェイン・ゲートを強調して音作り、と。ドラムキットにはアーリー・リフレクションを強めに混ぜていますけどね。残響と言うよりも音色の調整のような感じで。

ベースのフレーズは実に簡単ではあるものの、こういう曲での音の切るタイミングは結構難しいもの。音を出すことよりも音を切ることに注力しないと、この手の曲ではダメダメになってしまう(笑)。ベースはURSのチャンネルストリップを通してGuitar Rigへ。この後段でGML系っぽいキャラクターを持つ某EQを通すとエグみがもっと出てNastyな中低域を持つ音として左近治はよく使っています。GML系がNastyなんじゃないですけどね(笑)。特にこの手の曲はバスドラをトリガーにしたサイドチェイン・コンプをベースに掛けると功を奏します。


あなくろ本舗の方はというと、以前の記事でも触れたUKの「Nevermore」の原曲冒頭のアラン・ホールズワースによるアコギのプレイ部分を抜粋。とりあえず2本のアコギのトラックを使って打ち込みました。楽曲構造部については先述のリンク先をご覧になっていただければな、と。こっちの曲に使っているリバーブがEMTっぽいでしょ!?(笑)。

まあ兎にも角にもAtturiaのCS-80Vをまんま使うのもしゃらくせぇ!(笑)というスタンスだったので、似た感じのを手っ取り早く作れるヤツ無かったっけ?と制作当時に思い付いたのが、Reaktorのensファイルである「Junatik」。

もちろんCS-80のようにポリフォニック・ポルタメント可能にしているワケでもなければリボン・コントローラーも付いておりません(笑)。coreセル使って6オクターブ分くらいの指数関数入力すれば可能なのかな!?と思いつつも、とりあえずはJunatikのデフォルトパラメータからエディットして、三角波と矩形波を薄く混ぜてちょっぴりスローなLFOでデチューンさせてみましたぞ、と。

「まだ暖まってないんじゃないの?」という雰囲気までは作れなかったものの(笑)、取りあえずは似せてみたというワケです。Junatikなんて普段はまず使わないんですけどね。薄くハーモナイザー系プラグインを挿しているのはココだけのハナシってコトで(笑)。帯域をパラって位相弄っても面白かったかもしれませんが、時既に遅し(笑)。それはいずれリリースされるであろう某曲でSolina系の音で試しておりまして納品済みでございます。

出版関係の方で「Nevermore」の譜例が欲しいという方は事務局まで(笑)。

FinaleのMUSファイルも用意しております(笑)。

そういや楽譜の版権って着メロや着うたのように簡単じゃないですからねえ(苦笑)。着メロや着うたが簡便に思えるのも通信カラオケが整備され普及したという前例があったからこそ着メロビジネスは軌道に乗れたワケなんですけどね。

あ、そうだ。近々ケミブラ風の曲もリリースするんですが、それに使ったムーグっぽい音は左近治のReaktorで作った音なのでその時はまた述べてみようと思います。

左近治がReaktor使うのは実はエフェクト系が多く、ある音が欲しい時にパラメータを足すという用途に使っています。

例えばYMOの「Firecracker」の4拍目のスネアの音とかね。ああいうシーンで使われている音を作るような時、色々とパラメータ足したり使ったりすることが実際は多いのであります、ハイ♪
では今回はこの辺で。らた毎週。

ヒンデミット クラリネットソナタ [ネタバレ]

Sonata in B Clarinet and Piano, III / HINDEMITH, Paul

さて、原曲は非常にゆっくりな曲ですが、今回左近治はクラリネット・パートをハモンド・オルガンにして、アコースティック・ピアノにドラムを加えた変則トリオ編成アレンジにしてリリースいたします。

この曲は以前のブログでも語ったことがありましたが、「私の葬式にはこの曲を流してほしい」と周囲にも常々告知しているという曲でして(笑)、それだけ思い入れの強い曲なんですな。この世で現在最も好きな曲とも言えます。

「左近治、死んじゃうの?」

と思われる方もいらっしゃるでしょうが、決してそうではありません(笑)。

「着うた制作との訣別!?」

まあ、自分自身のレクイエムとして流れていてほしい曲ではあるものの、全く他意はなく、ただ素直に好きだから作ったというワケであります。

ライトなユーザーだとヒンデミットを知る人はかなり少ないのではないかと思うのでありますが、比較的判りやすく形容するならジェントル・ジャイアントの2ndアルバム「Acquiring the Taste」のような陰鬱な雰囲気に似ているかなあ、と(笑)。ジェントル・ジャイアントすら知らない人の方が多いって!?

まあ、曲の「さわり」を知る程度なら視聴も可能ですし、色々と感じ取っていただきたいと思う次第です。

ヒンデミットの楽曲は中声部、或いは低音域の旋律が美しく、武満徹に形容される「タケミツ・トーン」とは対極に位置するものかもしれません。

ヒンデミットは「音程根音」(=interval tonic)という理論を導入して作曲をしているのでありますが、判りやすく言えば二声の音程差から生じる「調性の重心はどこにあるのか!?」みたいなモンでして、たった二声の音程差で仮想的なトニックを生じさせる(或いは示唆する)理論というワケであります。

例えば、自然倍音列を強く意識してヴォイシングをするとしましょうか。非和声音をなるべく避けてヴォイシングした和声でオーケストラの多くがそういうアンサンブルになっているのかとそうではないんですな。実際にはオーケストラのアンサンブルから生じる音の倍音列の非和声音が含まれていることなど日常茶飯事で、オーケストレーションと倍音列とは全く異なるワケであります。

この曲の場合、クラリネットという音に加えて、ピアノはこれでもか!とばかりに完全四度の重畳和声を聴くことができます。

完全四度も4音積み重ねればマイナー7thやマイナー7th(11)を示唆したりするものですが、この時点ならクロスオーバー系ならドリアンを導入する人も居るかもしれませんが、もっと積み重ねればミクソリディアンも示唆しますし、短三度上のドリアンとして成立させることも可能です。まあ色んな考え方がありますが。

四度の積み重ねは倍音列の隙間をくぐり抜けながら、時には合致したり、非常に興味深いモノがあります。

一本の指で鍵盤鳴らせばコードが鳴る!みたいな(笑)、意外にもその手の人達にも受けそうな曲かもしれません。

何はともあれ、この曲は私の好きな曲を全て聴いた気になるんですなあ(笑)。四歳の頃の水曜日夜8時某日もなぜか想起してしまいます。

で、悟生楽横町ではオリジナルな楽曲を用意しておりまして、ひとつはとっても「おバカ」サウンドに仕立ててあるので、実に能天気な気分に浸れることができるでしょう(笑)。


「年少さんになったら誰でもこういう曲作れるよ!」

みたいな、青ッ鼻垂らして黄色い帽子被って歩いてみたい(笑)、そんな気分に浸らせてくれるでありましょう。


この手の曲のアイデアの元は、実は古くはKORGさんのX5DRのROM内蔵デモ演奏にあります(笑)。ワザと児童のヘタな演奏っぽいお遊戯的なデモなんですが、それと併せて「モップガール」に出てきたリコーダーが鳴って北川景子がスモッグ着てるというシーン。

これを見てひらめいた!というワケであります(笑)。

作っていたのが大体どのくらいかというのがドラマを見ていた方なら予想が付くのではないかと。

とまあ、ヒンデミットを語っておきながら最後にはこうやってシメる、と。いかにも左近治らしいスタンスであります。

テレビ朝日系列 金曜ナイトドラマ枠 [ネタバレ]

現在は「未来講師めぐる」というドラマが放映中でありますが、左近治はこの枠は結構好きです。ドラマへの依存度は非常に少ない左近治ではありますが、なぜかこの枠は好きなのであります。「未来講師めぐる」のテーマ曲、かなり脳幹直撃してくれますねぇ(笑)。こーゆーテイストは左近治はもはや「別脳」で聴いております。「ちい散歩」のテイストを鏤めているのもイイですな。旅や行楽モノとは少し違う街を歩く感覚ってほのぼのとしており、実に気を緩めてくれるものであります。

この左近治、若い頃からジジ臭い趣味があるもので、いまや「晴れたらイイねッ」もすっかりなくなり(アレはコンパニオン使いだして肌チェックみたいなのが定番になってから没落していきました。土曜日時代が良かったですね)、「もしツア」がせいぜい面白かったのはセイン・カミュが出ていた頃。ゆる~い感覚で街を巡る光景って結構好きなのであります。そういう番組が消え行く折、グルメ関連を鏤めずに散歩する、と。ゆかりのある土地(私の場合、大泉学園やらお花茶屋)が放送された時は結構見入ってしまいましたっけ。

いくら見覚えがある場所でも大概は電車や車に乗っていたりするような「間接的」な風景。歩かないと熟知できないモノってぇのがあるワケでして、Blood、Sweat & Tearsの「Spinning Wheel」の歌詞にも似たようなモノがあるんですな。走ってばかりだと見過ごすぞ、と。


今回なぜ金曜ナイトドラマの事について語るのかというと、この枠はその昔「スカイハイ」位の頃に遡れまして、YAMAHAさんがスポンサーの頃がありました。当時のCMで「メロっちゃ!」がスポンサーだった頃を覚えていらっしゃる人はどれくらいいらっしゃるでしょうかね。着メロ全盛期ですね。

例えば多数の目覚まし時計が落ちてくるCM。

あのCMの音効を手掛けた方は実はメロっちゃのスタッフ某氏。当時左近治はKクリの着うた開始前に色々と協議を重ねていた時があって、たまたまその時に某氏とお話する機会があったんですね。業務的なことはもとより、その後の雑談でも。

現在、その方と連絡は取り合っておりませんが、この方は個人的な音楽制作環境はMacではなくWindowsだったのであります。左近治はWindowsでアレコレとトラブルを抱えていたので、MIDI関連のレジストリの設定やらその某氏からTipsを教えていただき非常に助かった時がありました。金曜ナイトドラマとは直接関係なくとも色んな裏話やら自分自身にメリットがあったことで余計に金曜ナイトドラマを意識するようになったというワケですね。

DVD(HDD)レコーダーを駆使してあらゆる番組を当時は録画していても、全ての放送局や番組を録画しているワケではない(笑)。ある程度吟味しつつ録画設定をしているワケで、たまたま流れるCMやら番組内BGMをチェックしていくという作業は本当に難しいモノでありました。

未来講師めぐるのテーマは権利関係が判明して可能であればリリースするだろうと断言してしまいます(笑)。モップガールも。

昨年は「スシ王子」というドラマがありましたが、この枠で以前韓国ドラマをやっていた時があったと思うんですが、あれに匹敵するくらいスシ王子はつまらなかったので(笑)、その反動もあるのかこの時間帯のドラマは余計に楽しめると言いますか。ドラマに無我夢中なワケではない左近治でありますが、音楽を通じて親しみを感じるのはやはりイイもんですな。


楽理的に高度だったり、難解な和声だったり、そういう音楽は確かに私は最も好きな類ではありますが、脳幹直撃級のキャッチーな音楽を楽しめる耳も持っているとは思いますので(笑)、興味深いコンテンツを見つけ出さねばならないとあらためて感じたワケであります。

薬物でラリった人間に缶ピースやらシキミやら八角果ては桐タンスとか柑橘類の匂い嗅がせれば、ひとたび猫にマタタビ与えたような光景を目の当たりにするのでしょうが(笑)、嗅覚や味覚は本能により近い部分を刺激して「脳幹直撃」と。人間の感覚の殆どは脳の周辺に集中しているのでありますし、深層部を刺激するようなモノというのは掛け値無しに呼応せざるを得ない何かを持っているのでありましょう。どんなに我慢しても毒物与えられりゃ耐えられない事にも等しい(笑)。

ま、なにはともあれ単純に判りやすいコンテンツの持っている魅力とは、素朴であることと奇をてらいすぎないことが重要なのだな、と痛感するワケであります。

そう気付いてはいても、自分で制作したい曲は小難しい楽曲が多いのは自分がそういうのを作らないと満足できないからだけでありまして、この辺りのワガママはお許しいただこうかな、と。ただ、脳幹直撃タイプのコンテンツは「飛び道具」系として着々とリリース予定ですのでお楽しみに。

10進数 [ネタバレ]

この左近治とて1から10程度は数えられますが、MIDI編集をするようになったのはクサビ型のQX7から。バルク・ダンプと通常のMIDIメッセージはなんで別々の機械が必要なのか?当時、MIDIデータファイラーとシーケンサーは別でした。ATARIやMacを手にして初めてMIDIの構造を理解して、それまでの投資がアホらしくなるほど障壁の無いMIDI編集。なによりもシステム・エクスクルーシブ・メッセージを扱うようになって、左近治のアタマはようやく16進数を理解しつつあったという時代があったもんでした(笑)。

人間の指は左右で10本。ベースを弾く左近治は左手だけでもイイからもう一本指が欲しいと思ったことはありますが(笑)、10進数の始まりはやはり指の数でありましょう。

楽器を弾くにあたって、常々10本の指使うのか!?というとそうでもなく、ドラムだって両手&両足を同時に4つ鳴らすことすら少ない。ガッドのようにスティック4本使ったとしても(笑)。グランド・ファンク・レイルロードのライヴのように頭突きでスネアしたってバスドラを鳴らしてせいぜい2つ(笑)。ピアノですら10本の指を同時に打鍵することなど珍しく(肘鉄かましたりとか除く)、ジャズだってせいぜい7音くらいでしょ。

そんなこと言ってしまえばミキサーの卓なんてあれほどツマミ類あったって操作している人はひとりが多いのが現実。

ヘタすりゃ、パソコン持っているのにほとんどマウスのクリックばかりでキーボードを滅多に使わないという人だって存在するでしょう。飛行機のコクピットがあれだけ計器類多くても操作する人などは限られている、と。


つまり、多くのパラメータを人の手や指の数など限られていて多くは持て余しているようではあるものの、本当に必要なのは操作そのものではなくてですね、何を操作すればいいか!?という「判断力」なんですな。

パソコンでソフトの能力を持て余している人というのは、多くのメニューに用意されているコマンドの「判断力」(≠理解力)が欠如しているんですな。

「何をしたいか?」が判っていなければ操作した所で予期せぬ事態すら起こしかねない。左近治がいきなり航空機のコクピット座ってアチコチ弄って、揚力に必要な整流に乱流起こさせて失速、というのが関の山でしょう(笑)。

つまるところ、持て余している人が多いワケですな。

人によってはQWERTYキーボードの配列すら理解できていない人がどうにかこうにかクリックだけで済ませている(笑)。理解力の乏しさが自身の操作や判断力を鈍らせ、頭のイメージが消失した頃にようやく操作できるようになりました、と(笑)。慣れない車の運転ではただの凶器にしかならないのと同じようなことがパソコンのソフトでもあるんですなあ(笑)。


それらの理解力が伴って判断力が際立ってくると、多くの作業をこなしたくなるのが人情。とはいえ、ソフトに割り当てられたコマンドというのは「何かをやって次に○○」という、視覚的には同時に見えるような操作も実は内部処理はどちらかがプログラミング上のIDの優先度で決まっているのも確か。そんな前後関係など無視できても複数のコマンドを一気にこなしたいという場合、バッチ処理やらスクリプトをリアルタイムに実行するならいざ知らず、単体アプリケーションでそんなことをユーザーに行わせるソフトなど非常に少ないのが現実なんですな。

2008年、こういう判断力を手助けしてくれるインターフェースがようやく登場するのではないかと思っております。もちろんiPhoneやらiPod Touchの類の操作を昇華させたようなインターフェースを発展させたデバイスが出てくるのであろうと思います。おそらく、パソコンにおいてのキーボードやマウス脱却元年になるのではないかと左近治は感じているワケであります。

昔のラックエフェクターには例えばALESISやらARTやらでは、パラメータを増減するのにベロシティ(感圧)具合で増減スピードが可変したりしたモノもありました。iPodでは力の入れ具合で可変パラメータの草原スピードが変化するというものは未だに出ていませんよね。もしかしたら他社の特許なのかもしれませんが。仮に特許があったとしてもそろそろ終わるのではないかと思っているんですがね。

ついつい感情移入してしまうのは、その操作性が秀でている証拠。ゲーム類ではそれを如実に感じる一例なのではないかと思うんですが、「操作」という単純な動作の根幹が何たるやを知ることによって、判断を鈍らせないための操作の実現があるのではないかと。

パソコンのキーボード操作がおぼつかず、タイプする前に入力しようとして考えていた文章を忘れてしまっという人は少なくないと思うんですが(笑)、こういう所の垣根がなくなりつつある次代のパソコン操作というものをそろそろ目撃することになるんでしょうなあ。もしかしたら今月中に(笑)。

大晦日に裏事情を語ってみよっか [ネタバレ]

九分九厘九毛九糸九骨九微、うーむ。6Nだぜ!!

の確率で、今年最後のブログになるであろう本記事。

過ぎ去ったコトなど忘却の彼方。思い出すだけのエネルギーすら勿体ねぇ!(笑)。未来を知った時はもう過去だぜ!

そうさ、今しか分からないのさ(笑)。誰が何と言おうとhaving no f××kin’ clue what they’re talking’ aboutとまあ、こんなスタンス。矛先変えるのにUFOのハナシするくらいに等しくもあります。

脳幹に毛が生えた程度の矮小ニューロン・ネットワークの左近治においては「過去って何だっけ?」というのが本来のスタンスでありますものの、他人様あっての立場だとハナシは変わってくるのでありますな、コレがまた。先天的おバカなモンで(笑)。

ん~、でも幼年期や青年期を後天的な障害を抱えてしまっても、音楽面においては結構無視することのできない能力を身に付けてしまう例もありますね。例えば盲目になってしまって絶対音感がやたらと鍛えられてしまうという例とか。この辺話すをまた長くなりそうなんで別の機会にでも(笑)。


そうそう、そういえば12月28日。本来ならリリース予定日だったワケです。本サイトをご確認された方はもうお判りとは思うんですが、Kクリは新システム導入により運営サイドの都合によって予定日が越年となってしまったんですな(笑)。

こればかりは制作サイドとしては成す術無し。

しかしながら顧客サイドから見れば、制作側だろうが運営側だろうが「そんなの関係ねぇ!」(笑)。

かといってオッパッピーでお茶を濁した日にゃあ、お客さん大激怒でしょうし(笑)、普段の定期的リリースに至っては毎週定期的にリリースしているワケでもない左近治(笑)。だからと言って自分自身の制作の楽しみだけを優先させてしまっていてもマズイですね。売り物なのだから。だからこそ顧客サイドへの機会損失はなるべくなら避けたいと思っているのは皆同じだと思うので、顧客との乖離があってはならないと思いつつこの点ばかりはきちんと意識して作っております。


去年も同じようなコト語っていたとは思うんですが、いかんせんリリースする楽曲の絶対数が理想的なものとはかけ離れてしまったコトに反省。とはいえ工数は掛けてリリースしているので、時間は皆に等しく24時間しかないのが悲しい所。アイデアに煮詰まると途端に頓挫してしまうのが悪いクセ(笑)。

だからといって手当たり次第に何の曲かも咀嚼できていないのにリリースするワケにもいかないのでありまして、そこばかりは無責任着メロマシーンにはなりたくないんですな(笑)。別にそういうスタンスを無責任とは言いませんけどね。きちんと責任持ってテキパキこなす人だっているワケでして(笑)。

ただ、私の場合は曲を自分の中である程度咀嚼&昇華していないと制作すらしないのでありまして、こればかりは来年においても変わらない部分ですが、とりあえずは2008年4月4日までの曲はもう作ってしまっているんですね、コレが(笑)。

それらに追加していく曲はあるかと思うんですが、かれこれ制作続けてきてここまで先の方まで制作が進んだことは初めてでありまして、それまでのアイデアが如何に好調だったかが解ります(笑)。

プログレから飛び道具系、果てはエレクトロ系やらSEやらYMO関連やらガッキー(←新垣結衣)関連とか、そーゆーのがリリース予定なワケであります。もちろん懐かし系も揃えてございます(笑)。

特に坂本龍一ファンにはレアなアイテムを用意しておりますのでお待ちいただければな、と。YMO関連においてももっとマニアックなモノやりたいんですけどね(笑)。

リック・デリンジャー様も××風アレンジにしてみちゃったり、YMOの××風とかですね、不文律系アレンジが2008年のテーマになることになるかもしれません。

そもそもYMO関連は当時の音を再現することくらいは比較的簡単な時代になってしまいました。彼らの活動期間や残したフル・アルバムの枚数からしても絶対的に曲数は少ない(笑)。但し、音楽界に与えた影響はとても大きいんですね。どちらかというと原曲オリジナル・アレンジではなく自分なりの解釈で彼らの曲をアレンジできるのが理想ですが、なかなかそううまくいかないのが現実(笑)。ただ、YMO関連の多くの楽曲は和声的な部分においてもかなりコダワリのある部分が多いので、その辺りを標準的なバンドアンサンブルにすると大体はフュージョン化する(笑)。

私の場合、どちらかというと坂本龍一関連の作品が多くなってしまいますが、本音を言えば高橋幸宏のセンスが欲しいと思うような時もあります。いわゆる「NEU!」(ノイ)っぽい洗練されたニューウェーヴ、テクノ、オルタナ、プログレのイイとこ取の伝説のバンドですな。71~72年頃の音とは到底思えない、実に素晴らしい音。90年代中盤辺りから現在にかけてリリースされた音だと言っても全く区別付かないほどのセンスの良さ。聴いていて飽きが全く来ません。

NEU!のようなセンスが欲しいんですなあ。ブランドXをNEU!風にすると801やらKYLYNやらクロスオーバー感のあるYMOっぽいサウンドになりやすいと言いますか、異なる人達っぽい要素をある曲にまとめてアレンジするような、ややもすると不文律。こういう感じでの「テーマ」なのであります。


それではよいお年をお迎えください。Love and Peace(咲坂守風)。

エレクトリックな弦楽器の魅力 [ネタバレ]

左近治がリリースする着うたは比較的スティック(チャップマン・スティック)の音を使ったものが多いと思うのでありますが、ノン・エフェクトでこれだけのクセのある音を出せる弦楽器というのはそうそう無いでありましょう。

レオ・フェンダーの設計したギター&ベース類は、とことん計算されて設計された部分もあれば、割り切ってしまっている部分もあって、それらが特徴的なキャラクターとなっているんですが、スティックの場合はタッピングという特殊な奏法ありきで、物理的に弦振動が小さくなってしまうのを弦の張力を逆手にとって、ユルユル&ベロベロのテンションの低いゲージを張って、そこで得られる特殊な弦の鳴りを、さらに超ワイド&ジャンボな筒状のフレットで独特の音色が得られるという、計算され尽くされたモノだと思うワケです。

ノン・エフェクトでここまでシンベのような、はたまたクラビネットのような音を得られる楽器はそうそうなく、エフェクトの使い方によってはDXのスラップ系サウンドに近いニュアンスすら得られるんですな。EQ、コンプで出来ちゃいます。如何に元の音の倍音分布が特殊なのかが解ります。

80年代中盤頃までのスティックは、ベースで言うミディアム・スケールだったんですな。80年代後半くらいからロング・スケールになったというワケです。

スティックの難点は、ベースのように指板側を強く押弦してしまうクセを抜かさないと、フレットの摩耗がやたらと早めてしまうコトになるんですな(笑)。そのクセが抜けないままにキング・クリムゾンの「Frame By Frame」なんてやろうものなら1曲終わった時には確実に減っているコトでしょう(笑)。某楽器店の店頭に並んでいるスティックもフレットなんてところどころ真っ平らになってますからね(笑)。行き着く先はフレットレス・ワンダー!?

レス・ポールのフレットレス・ワンダーで1音半チョーキングしようものなら、指先にタコが無ければスパッと切れそうなくらいのフリクションがあるんですが、テンションを緩めようと画策してゲージを細めると音も細くなる。じゃあ、ストップ・テールピースの逆通し(ネック側からブリッジ側に通して、折り返して張るやつ)をしても、フレットレス・ワンダー相手じゃあ相当キツイことでありましょう(笑)。

レスポールの逆通しは古くはBB&A時代のジェフ・ベック、近年では(っても、古株ですが)ザック・ワイルドあたりが有名ですな。逆通しやると、一回り上のゲージを張れますからね。

弦の物理的な違いの側面によってこれだけ音色が変わるワケなので、スティックの場合だと更にその影響が強まります。

例えば、左手で全く押弦せずに右手だけでタップした場合、開放弦から突然タップすることになるので、仮にタップした位置が12フレットだった場合は弦振動から見ると最も「デッド」な所をタップすることになるんですな。というのも12フレットからブリッジ寄りの振動をピックアップは拾っているワケですが、このタップの場合、12フレットからナット側も等しく弦振動させていることになるので、「節」部分や、ハーモニクス・ポイントやら、低次の倍音に近いところをタップしようとすると必ずデッドな音に直面してしまうワケです。

すなわち、左手を全く使わなければスティックの場合だとタップする位置がナット側に極力近い方がより鮮明なキャラクターを得られることになるワケですね。

つまり、ナット側の弦振動を抑える左手ミュートあるいは、タップの力に頼った強い「タップ」で弦振動させずに、極力「触る」程度の弱いタップの方が音色的な側面で見ると功を奏するという、とても不思議な奥深い楽器なのです。

ギターやベースなどでは通常の弾き方なら、音を拾うピックアップ側で明確な物理的な弦振動を起こしているので、僅かにナット側が振動していたとしても音色キャラクーはそれほど変容しないワケでありますが、ヘッド部やネックの跳ね返りの二次的な振動で相殺させてしまうベースやギター(概ね組み込みが悪い)も実はあります。

古くはローランドのベース・シンセサイザーではヘッド側にスタビライザーを設けて、フォデラでは低音弦側の12フレット辺りの跳ね返りからネックが共振することを抑えるように、エンペラーIIやらアンソニー・ジャクソン・モデルに代表されるような構造になっているんですな。ヌーノ・ベッテンコートが使っていたWashburnのギターも低音の振動を相殺させない為のアイデアでああなっていたというワケであります。

ベースでミュートとなると、ブリッジ側にスティングレイやらSGベース、リッケンバッカーなどではスポンジミュートが付いていたり、或いはブリッジ側に手をのせてミュートしたりすることが多いワケですが、ウィル・リーの場合は、左手押弦のフレットの次の上のフレットを他の指で軽く触れることでミュートを巧みに使います。しかしこの方法は、物理的に指が太く大きい人ではないと無理です(笑)。左近治のように左手薬指の指輪のサイズが13なんてぇ細い指しているような奴では、到底無理なおハナシなんですな(笑)。

トニー・レヴィン先生も年を重ねるごとにスティックのタップはソフトに変化しているようでありまして、こういう所を隈無くチェックして少しでも自分自身に役立ててみたいと思うワケでありますな。

そんなトニー先生も、スティーブ・ガッドと同窓生だった時代にはガッドと同じバンドでアコベを弾いてジャズやってたというんですから驚きですね(笑)。だからあんなにフレットレスのポルタメントが巧みなんだなぁと感心してしまうワケですよ。

ンなワケで、今回はスティックの音を使った簡単な曲をアップしてみよっかな、と(笑)。



ドラムとスティック以外はApple LoopsのMIDIを使ったものですけどね(笑)。スティックの音とスナッピーの音に極力注意しました(笑)。今回は全体的に少々ハイが出過ぎですけどね(笑)。

スティック練習曲 [ネタバレ]

ヒマなんで、左近治が個人的な趣味によりチャップマン・スティックを使って練習している曲がありましてですね、いっそのことコレ着うた用にも仕上げてみるか、と奮起していた次第でございます(笑)。

曲はですね、パウル・ヒンデミットのオーボエとピアノソナタ第一楽章(笑)。

少し前まではハンドルネームにもしていた左近治でありますが(笑)、ヒンデミットがなぜ好きかというとですね、中音域や低域の声部の対位的なアレンジが非常に好きなんですよ。

左近治は特にヒンデミットの室内楽曲が好きでして、まあ、ヒンデミットに限らずクラシック系は室内楽曲が好きな左近治なんですが、ヒンデミットの楽曲は本当に勉強になるんですな。

今回、練習曲が講じて作ったモノは、形容するならヒンデミットのジャズですね(笑)。コレは。

チック・コリア・エレクトリックバンドやらジェントル・ジャイアント、またはフランク・ザッパが好きな人にはオススメなのがこの曲なんですよ。

で、スティック使うとまさにプログレタッチになるので(笑)、プログレは好きだけど、ヒンデミットなんて知らない、なんてぇ人に聴いてもらいたいと思いましてですね。

余談ですが、ヒンデミットのフルートとピアノのソナタ第一楽章の出だしのフレーズはですね、クラフトワークが『ツール・ド・フランス』で引用しておりますね(笑)。かなり昔にも携帯サイトの方のコメントでこんなコト語った覚えがあるんですが。

こういう、パクリとは違う、リスペクトをもって引用する方法というのはYMOも初期や中期には受け継いでいたと思うんですよね。

左近治は本当にヒンデミットが好きでして、この世で一番好きな曲は、死しても尚持っていきたいという曲があります(笑)。別に余命宣告されているワケじゃあありませんけどね(笑)。

私が家族や従兄弟達に、「オレの葬式には絶対コレをかけてくれ」と言っている曲が、ヒンデミットのクラリネットとピアノのソナタ第三楽章なんです(笑)。この曲は、左近治にとっての心底好きな響きというものが凝縮されているというか、自分の人生の縮図に投影できるような曲なので、これからどれだけの名曲に巡り合うか分かりませんが、この曲を超えるモノはないだろうな、と思っているワケです(笑)。


ハナシを戻して、制作していたヒンデミットのオーボエとピアノのソナタ第一楽章はですね、とっても面白い和声が出てきますよ。例えば


Eb△7/B/C


とかですね(笑)。「C分のB分のEフラット・メジャー・セブンス」


という和声構造です。上声部で色々動くんで、他にも違うモードに移ったりしますけどね。モードで捉えるなら、Eフラット・ハーモニック・メジャー!?

ま、他にも色んな解釈はできますが、そうこう解釈に迷っていると、今度はまたモード・チェンジするぞ、と(笑)。

CとBによる長七度の下声部がキモで、これをペダルにして、上声部で短二度ぶつけしてるんですけどね(笑)。コレが実にキモチいいんですよ。


これについてはリリース日とかにでもまた詳しく語るとしましょうかね、と。

耳コピの重要性 [ネタバレ]

着メロだろうが着うただろうが、制作するにあたって兎にも角にも重要なのが「耳コピ」。原曲をいちいち聴かなくとも記憶を辿って作ることができる曲もあれば、符割がべらぼうに細かい音符を聴き取らなければならないシーンあるいは高度で複雑な和声(ハーモニー構造)を聴き取らなければならないシーンなど色々なシチュエーションがあるワケですね。

和声構造など簡単なものなら今ではある程度解析できるソフトもフリーウェアであったりもしますが、スティーリー・ダンや坂本龍一のElastic DummyまたはUKのDanger Moneyのド頭コードなど難しいコードを底意地の悪い左近治は試してみましたが、きちんと解析はできません(笑)。K社の出している有料ソフトもそこまでは無理です。

細分化された速弾き系の符割などは、ピッチはそのままにスピードだけ落とすエフェクトを必要としたり、あるいはサンプラーに取り込んだりしたりする方が楽だったりするシチュエーションなど様々です。

さらには元ソースのセンターカットやらボーカルキャンセルあるいは特定周波数帯域をカットして耳コピしたりするなど、私の耳コピの裏舞台はこんな感じです。

着メロ制作辺りまでは、MIDI編集がキモという部分が重要だったためDigital Performerを使用していたワケですが、着うた制作になってからはよっぽどDPでしか得られないような音にしたくない限りは使わなくなっちゃったんですよ。今やDP5にもバージョンアップしなくなりました(笑)。かれこれ18年くらい使っているのに(笑)。原点回帰というんでしょうか、最初に手に入れたNortatorは今やLogic。それがメインになりましたね。

DPの致命的な点は、オーディオファイルの任意選択範囲の無限ループというのがシーケンス再生(録音含む)とは別に設定できないことですか。スクラブ再生やサンプラーループで回数を与えるということはできてもですね、常に任意の再生範囲を聞きたいということができないんですね。ですから私は着メロ時代においてもPeakなど用いて聴いたりしていたんですが、サンプラーに取り込んで聴きたいというシーンに遭遇するとなると、サンプラーのプラグインが必要なワケですね。DP5じゃようやくサンプラー付けても時既に遅し。

DPというのはMASというのが足枷なのかOS9時代にしろOS Xにしろサードパーティープラグインによって動作が怪しくなります(笑)。それが元で突然落ちることもしばしば。Logic Proのそれとは雲泥の差なんですね。

例えば、ある素材の速弾きフレーズなどはピッチはそのままにテンポを落として再生して耳コピしたい場面とかあるでしょう。そういう必要性のある時は私はAbleton LiveやらLogic Proを使っていたりしたんですね。今でもそうですが。なぜかというとトランジェント・ノイズが極めて少ないからです。SeratoのPitch’n Timeも使ったりしますが、Logic Proの場合は標準で十分で安定していて、動作も軽い、と。

ベース楽器というのはモコモコした音ではない限り、かなり高次倍音を含んでいて、そこには非整数次倍音も混ざっていたりするワケですね。しかしそれらの倍音にもエラーが極力少ない綺麗なピッチエフェクトとして再生してくれるのはLogic ProとLiveなんですね。

DPのそれだといくらMelodyne系のようなものを付けても(性格上、この場合は違うアルゴリズムを使っていると思われる)無理なんですね。

例えば坂本龍一のソロアルバム「千のナイフ」収録の渡辺香津美が参加の「The End of Asia」の1拍12連符や64分音符の嵐のギター・ソロや、Level42のライブアルバム「Physical Presence」収録の「Love Games」の最初のベース・ソロなど、トランジェント・ノイズがほとんどないままテンポを半分、そのまた半分とエディットを繰り返しても、DPじゃギスギスとトランジェント・ノイズだらけになるんです。

一時的にでもサンプラーに取り込みたい、タイムストレッチしたい、ピッチエフェクトをさせたいetcとそれらの要求に対してシーケンス上の時間軸とは別にオーディオベースだけで繰り返し(止めるまで無限)再生させて聴きたいことを満たす、ということがDPでは無理なんですね。MIDI編集においては今でも一番素晴らしくテキパキとこなせるソフトではありますが。

他のDAWアプリケーションは、MIDIがどうのこうのよりも最終的な「オーディオ」を作るということをシームレスに行えるか!?ということに対して操作性やら編集性が優れてきているのに対して、DPはそこから先が実にまどろっこしくなり、完全に詰め込み型にしかなっていないんですね。他のソフト音源との相性然り。

こういうのがまどろっこしくなって私は今現在はDPだけで作るということはなくなりました(笑)。フィルターやディレイとeVerbの独特なエコー感は好きですけどね。ただ、それがあるから使いたいというワケではなく、他のソフトを使いながら彩りを添えたい程度でしかなくなったというのが事実ですか(笑)。Logic Proにおいてもプラグインのパラメータはもっと細かくしてくれよ!と思うこともありますけれど、サードパーティープラグイン使ってもDPでのそれよりも遥かに安定しておりますしね。

MIDI環境を高度に構築していくという点では確かにPerformerやDPは優れていましたが、オーディオベースになった現在においては全てが時代遅れのような感じになっちゃいましたかね。18年使ってきた私の感想です。

まあ、ある意味訣別を予兆していたのかという出来事が振り返ってみるとあったワケですが、昨年の夏、MOTU896がブッ壊れてですね、それで最終的にはオーディオインターフェースも他のを買ったんですね。2台他社のを購入したワケですが。まあ、アレコレ言いたくはないんですけどね。耳コピとは関係無いし(笑)。

コード進行が頻繁に変わったり、符割の細かい音符など必ずしも先述のような作業をして耳コピをしているワケでもないんですが、あまりにも超絶な曲の場合、私はそうして耳コピをする、と。そういうシチュエーションにおいてもシームレスにテキパキこなせる環境が現時点ではDPだとかなり足枷にしかならなくなってしまい、他へ行ってしまったというワケなんです。今のままじゃあ別売のインストゥルメント類全部無料で付けられてもアップグレードしないだろうなと思います、ハイ(笑)。

ちなみに、私はDPを2つ登録していますが誰か要りませんか?(笑)。ユーザー所有権正式に譲渡で(笑)。おヒマな方はこちらのブログorKクリ事務局までご連絡どうぞ(笑)。
私の友人やら後輩やらそいつらの知人も今本当にLogicかLiveかって感じです。

虹男は、結構ソフィスティケイトされた感じになったかな、と。 [ネタバレ]

左近治は、2月に入ってからとりあえず定期的にリリースしているようですが(笑)、裏事情を申しますと、既に4月20日分までの制作は終えておりまして、どの曲をリリース日に充てるのか、そっちの方にアタマ痛めてます。

左近治の杜撰なファイル管理によって制作していたコトすら忘れていた曲もありまして(笑)、そういうのもあらためて少し手直しして、ここ最近の特撮ヒーローによって深く感銘を受けたこともあって制作が思いの外スムーズなのもひとつの要因です。

従来、なんかしらの形でリリースしていた曲というのは僅かですので、利用者の方々が飽きの来ないような演出をしなければならないかな、と。

虹男は、たぶんイントロだけ聞いたら何の曲か分からないかもしれないでしょう。ブリッジのクリシェのコードが私は好きなんで、結構ソコを強調したんですけど(笑)。

そのブリッジ部は、明らかに作者としてのさりげないコダワリというか、プロ魂みたいなモノを感じるんですよ。他の部分は誰にも嘲笑されてしまうくらいのB級C級路線。しかし、ココだけは譲れねェ!みたいな心意気を感じるんですな。また、そのクリシェのブリッジが恐らく多くの人間は、その素晴らしい巧みなコードワークを意識していないだろうな、と(笑)。

ですから、ソコを何とか強調してアレンジしたというワケですが、この曲のリリースはいつにしよーかなーと思案中。他の曲も色々あるんで。

他にも飛び道具系となる曲は、従来と比較しても結構多くなると思いますんでお楽しみに。

お宝TVは見逃せないのだ [ネタバレ]

先日、ドリフの大爆笑が特番で放送されておりました。丁度左近治もドリフ関連を制作し終えていたので、普段よりも一層愛着が湧くってぇモンです(笑)。

まあ、左近治にとってのテレビコンテンツの楽しみはドリフの特番もそうですが、今月末にリニューアルを遂げるお宝TV(NHK)でしょうなあ。

暮れには確か寺内貫太郎一家やムー関連だったんですが、ま、早いハナシが、懐かしのテレビ番組をテレビ局の枠を越えてNHKさんが放送してるというワケなんですよ。

それらのコンテンツを観ようが観まいが、左近治の曲ネタ用のアンテナは別のところに張り巡らせてあるんですが(笑)、ここのところ妙に懐かし系を欲しているのか、制作課程でボツにしてしまう曲もいくつかあったのですよ。

それが「たらこ・たらこ・たらこ」。

「Turner Called」で逆空耳にしてリリースしたとはいえ、CM放送からCD発売まで、クリスマスも別バージョンで繰り広げていたキグルミ。Kクリにおいてリリースするには最早時機を逸したと判断し、断念しました(笑)。トリップホップ系と超絶スピードのテンポによるドラムン・ベース系アレンジの2種類が有ったんですけどね(笑)。

目にクマ作ってドラッグに浸るような陰鬱な「たらこ・たらこ・たらこ」を是非ともリリースしたかったんですが、よくよく考えるとリリースしようとしてももしかすると配信ができないかもしれなかったんですよね、この曲。細かい規定があるんで。不確定ですが。

「Turner Called」の方は「たらこ・たらこ・たらこ」じゃないんで(笑)。まあ、この逆空耳を思い付いたのは最初はこの部分じゃなかったんですね。

「ふと気が付けば窓の外~♪」という歌詞の部分で「逆空耳」が浮かんだんですよ。

Who told kids got to kill!? But Madonna saw talks.

こんな感じで(笑)。

よくもまあ、小学生に「ふと気がつけば」なんて言葉喋らせるよなー、なんて思っていて、左近治も「ふと」思い付いたというワケですな(笑)。余談ですが、その時左近治は「ふと」という言葉に妙に気になり、宮崎県の「富土」(ふと)という所を思い出していたんですよ。「富士」(ふじ)じゃないんですな(笑)。ふと、なんですよ。富土。宮崎市街から南に20kmくらいの所かなあ。まあ、堀切峠よりずっと先ですな。

ま、こんな他愛も無いことを考えていたら、英文まで頭に浮かんだ始末だったというワケなんですな。で、そのWho told~の部分で作ってみたらどうも語感がしっくり来ない。もはや唯の英語にしか聴こえないんですな、コレが。その時のトラックも全く異質の曲調でして、パワー・ステーションを思わせる80年代中期の音でデュラン・デュラン系のような音にしてたんですよ(笑)。ヴァーチャル・ウォーレン・ククルロ!みたいなね。

あれこれやって1月ほどそのままほったらかしにして、クリスマスも過ぎて、大晦日の前日にアイデアが浮かんだという裏事情があったんです。

そういう曲折を経て、今ではそんなお蔵入りにしてしまった曲にはお構いなしに、飛び道具系の曲を作っている左近治なのでした。

今手掛けているのは「低音男」と「虹男」がキーワードですな。まんまやん(笑)。虹の方はアブストラクトでオカルト風なイントロ調やら様々なアレンジを施してあります。お楽しみに。

今宵もスティックとバロローム♪ [ネタバレ]

チャップマン・スティックを爪弾いている時というのは左近治の至福の時を味わっているということでありんす。このスティックの独特の音を加工してトニー・レヴィンになりきっているのでありますな(笑)。

スティックの独特な音をさらにエグく演出したり、例えばマーカス・ミラー系のスラップでも似たことが言えるんですが、私に必要なのはフィルター・バンクなんですね。

moogerfoogerでも似たことが言えるんですが、狭い周波数帯域を増減可能なものは概ねオーバーシュートの特性があったりします。私がSSL4036Gを初めていじった時、ゲートの可変量とこのEQの特性が何よりも欲しかったひとつだったのであります。

オーバーシュートの特性を持ったEQカーブで音作りをすることが左近治にとっては非常に重要なんですよ、コレが。特に際立った演出をしたい時。

オーバーシュートのカーブに酔いしれてスティックやベースを弾いて酔いしれる。どんなに静かに、且つ繊細に弾いていても、心の中はKORNのFieldyやKissのジーン・シモンズ的な魂で人馬一体、まさにふたりがひとりバロローム状態なワケでありますな。

バレンタインも近いことですし、気に入った相手とバロロームしちゃうのもオツな時期でありますが、そもそもバロロームとは何ぞや!?と。

さいとうたかを氏原作の実写アニメ「超人バロム1」のことですな。

少年2人が互いに腕を絡ませるとバロム1に変身しちゃうってぇヤツです。私の場合、バロロームという表現は体のカラミのこと表現しちゃっておりますが(笑)。

今になってなにゆえ実写アニメの話題なのかと言いますと、左近治とてここ最近までその手の情報などすっかり忘却の彼方だったんですな。バロム1はリアルタイムで観ておりましたが小生、数えで4歳、まだ生後48ヶ月に満たない頃。そんな時代であっても、オープニングの曲は擬態語炸裂の、脳幹をフルに刺激してくれるというか、本能に呼応するようなその曲に、当時の左近治はすっかり虜になっていたというワケなんですよ。

まあ、そうしてシルバー仮面やらロボット刑事K(KクリのKにひっかけてブログタイトルにしております)、キカイダーやら電人ザボーガーくらいまでは左近治はその手の実写アニメに心打ちひしがれていたんですよ。

ところがゴレンジャーが始まるくらいにはその手の胡散臭さに気付いてしまい(笑)、胡散臭さを楽しめなくなってきたんですな。いつしか。気が付けば左近治は楽器の習得ためにテレビもロクに観ない長い時代が続いたというワケでありまして、落ち着いてテレビを観るようになったのはもはや結婚してからなんですな。

暮れ辺りに、録画で録り溜めする時間帯を間違って設定してしまいたまたま録画された番組があったんですよ。それが「ダイバスター」(笑)。

はあぁ…。こんなくだらないアホな面白い番組があったのか、と感服(笑)。

音楽も番組もとにかくB級、いやC級を巧みに緻密に計算して作っている(笑)。計算しなくても「手なり」で出来てしまうことに時間を割いているだけのようにも見えますが(笑)、そうではないのだと言っておきましょう。

この番組の曲を聴いて、左近治の深い闇に葬り去られた記憶が突如蘇ってしまったというワケなのですな。

酒で「御屠蘇」というのがありますな。「おとそ」。先日、「おとそ」の字を初めて知った左近治でしたが、殺すという意味と蘇るという次を用いているところに深みを知るワケなんですよ。実際の意味は検索してみたら月桂冠のホームページに載っていましたが(笑)。

その「屠蘇」の文字の意味と、左近治にとってのダイバスターとの邂逅。まさに今、左近治はそれによって眠っていた感覚が覚醒されたような気分にあるのですな(笑)。

で、スティック弾いていたらダイバスターのオープニングが頭から離れない日々が続いていたので、この際作っちゃいましたよ、と(笑)。ダイバスターというとことんB級路線を踏襲して、マニアックな部分も受け継ぎ、スティックを用いて制作したというワケです(笑)。

大袈裟なこと言ってますが、実際の制作時間は1時間にも満たないんですけどね(笑)。

ともあれ、こういう感性を蘇らせてくれたダイバスターにはリスペクトしなければならないのでありまして、人間、一体どんなモノに触発されるのか得てして興味深さをあらためて実感したのでありますよ。

バロム1作るとしてもあの擬態語どうすればいいのやら…(笑)。

Welcome to the Club / The Brothers Johnson制作中 [ネタバレ]

 近々着うたでリリースされるであろう、「ブラジョン」の曲をひとつ。

 左近治はStingRayベースの音が大好きで、Chicのバーナード・エドワーズはもちろん、ルイス・ジョンソンも大好きなのであります。

 70年代終わりから80年代前半の、マーカス・ミラーの音が席巻するまでは、StingRayは結構使われていたのですが、ポンポコ狸のようなピックガードや独特のクセのある音がエグ過ぎる感も否めず、好き嫌いの分かれるベースであったと思います。ただ、アンサンブルの中で音が埋もれない独特のコシのある音が徐々に受け入れられるようになって、いまやベースのスタンダードと言っても過言ではありません。

 DTPアプリケーションはQuark XPressからInDesignが主流になり、DAWアプリケーションはDigital PerformerからLogic Proが覇権を奪うという、一昔前を思い返すと信じられないような現在。

 ガゼボの「Lunatic」、初期YMO(テクノポリスなど)のベースの音もスティングレイですね。まあ、他にも色々ありますが。

 話を戻して、この曲の良さは何と言ってもベースとギターのユニゾン・リフがメチャメチャかっこいい。4 on the floorのキックに16分食ったシンコペリフですね。それらに絡むオーバーハイム・サウンドのエグさ満点のシンセ音。もう、どこからどこまでもエグ過ぎる。

 シングルカット用の曲だったので、ベストアルバムなどでしかアルバムではリリースされていなかったのです。左近治は当時、「BLAST!」というベスト・アルバムでよく聴いたものでした。

 余談ですが外人相手に、クシャミをすると「Bless you!」とか言って煽って掛け合いますが、私左近治は「ブレス」を「ブラスト」だと勝手に記憶してしまい、外人がクシャミした後「Blast you!」と言ってガン付けられたコトがありました(笑)。

 おお、何たる失態!Holy shit!とくらあな。fxxkin’bloody cuntってなモンですな。

 自分の失態もどこ吹く風で、毛唐達の音楽を左近治は今日も模索しているのでありやす。
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