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偽終止の一件 [楽理]

 扨て、先日Twitterの方でも偽終止に関する事で呟いていた矢先でもあり、あらためて今回述べておく必要があると思い、偽終止について語る事に。


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いとしのエリーゼのために [楽理]

 ノン・ダイアトニック・コードの出現があった場合、其処では明確に「調所属の変更」=つまり「転調」という「他調の拝借」行動を起さなくてはならない。

 とまあ、一義的にこう捉えている方はかなり多いのではないかと思う訳です。無論、大半のケースでは調所属の変更という解釈を以て対処した方が殆どの場合で功を奏する事でしょう。


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アントキの唄と桃豹 [楽理]

 扨て前回も語っていた様に「和音構成音 + 和音外音 = ダイアトニック(ヘプタトニック)」という構造を示していた事は記憶に新しい所と思いますが、今回のブログ記事が示している様に、ジャズ界隈に於ける和音外音の取扱の特徴などを語りつつ、それのメリット/デメリットやらを語る事に。


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旋法の暗喩 スモーク・オン・ザ・ウォーターを侮るな [楽理]

 扨て、「和音外音」は和声外音・非和声音とも呼ばれますが、私はそれらの語句の嵌当に於いてどの語句が相応しいのか!? などと一義的に捉えてはおりません。それらは結果的に同じ意味を指す名称であるに過ぎず、他に意図する物などなく言葉が充てられているだけに過ぎないからというのは深読みせずとも理解に及ぶからであります。


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9・11・13の和音の補足 [楽理]

 扨て、旧来の和声学から学ぶ一つとして前回取り上げていた、九の和音には第四転回形はないという風に付記している事ですが、機能和声社会での旧来からある和声学は四声体で取り扱う事を基本とする為、九の和音となるど自ずと五声体となるので、限定進行音という括りにならない自由な取扱いとなる第5音というのは通常省略される事を前提としているという事を把握しておかないといけない側面であると思います。


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IVのV7 [楽理]

 扨て、ドミナント7thコードやら分数コードなども語って来ているのですが、それはジャズ/ポピュラー界隈の楽理的側面を習得しようとする人の多くに、西洋音楽を軽視する嫌いがある為、そこに生ずる誤謬を排除する目的で私は敢えて西洋音楽に敬意を表し乍ら語っているのです。ブルージィーな響きがあるのも、それはジャズが貢献はしているものの、西洋音楽とて弱進行・変格終止・偽終止やらの方法論があり、概ねそうした方面との楽想と共通する所があるが故にこうして述べて来ている訳です。


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通奏低音・根音バス・仮定バスと付加4度 [楽理]

 扨て、久々のブログ更新となりましたが、これまでの流れではジャズを引き合いにしてドミナント7thコードを一義的には捉えない「多義的解釈」の必要性に伴い語って来た物でありまして、今回もまだその流れを引き継ぐ事になります。


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