SSブログ

アラブ・中東地域に於ける微分音 [楽理]

 先日私は、ネット上にて大変興味深い記事を見付けました。それは、新聞媒体のみならずファッション界にも広く影響を与える事でも知られるフィガロのネット記事であり、コトリンゴさんがインタヴュアーとなってティグラン・ハマシアンにインタヴューをしているという記事なのですが、遉ティグラン・ハマシアン。基礎となる音楽的土壌に於て普遍的に微分音社会に馴らされている為か、微分音の話題がごく普通に現われて来ます。

 専門家でも尻込みしてしまいそうな音楽的側面をごく普通にファッション的なカジュアルな話題として取り上げられているという事も瞠目に価するのでありますが、単なる好事家目線で語られている訳ではありません。

 それは、ある程度の器楽的素養を持たれる方でも理解に難儀するインタヴューであろうと推察するのでありまして、私が今回取り上げる話題は、中東地域に於ける微分音の実際をざっくりと語り乍らティグラン・ハマシアンが語ろうとしていた意味を判り易く説明しようと企図する物であります。

ティグラン・ハマシアンにコトリンゴが聞く、アルメニアと彼の音楽の魅力

1536DC75-0308-48A4-B7ED-1A35DCD45DF9.jpeg





続きを読む


Sesqui tone(三分音)を語る [楽理]

 今回は、ジェイコブ・コリアーが自身のインスタグラム・フォロワー10万人達成時にデモ演奏を披露した特徴的な「2/3半音」というボイス・リーディングを聴いて感化されて書いた物であり、その特徴的な音律として微分音律のひとつの体系である三分音=18EDOを語る事にした訳です。


続きを読む


Dave Lloyd Stewart を語る [楽理]

 カンタベリー系プログレを代表するキーボーディストの雄、デイヴ・スチュワートを語る事にしますが、今回の記事タイトルで態々ミドル・ネームの 'Lloyd' を附与した理由は、ミドル・ネーム無しの同姓同名でユーリズミックスのギタリストの存在があるからで、それとは区別したいが故の事であります。まあ、私のブログに目を通される様な方にユーリズミックスを贔屓する様な方は相当少なくなると思いますので混同される方は限りなく少なくなるとは思いますが、ネット上に於ては色んな方が来られるとは思うので、のっけから畑違いの方が目を汚される事がなき様配慮したつもりであります(笑)


続きを読む