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ツァラトゥストラは欠く篳篥 [クダ巻き]

 ここの所、チョットした深刻な足の怪我を患ってしまった事もあり、普段よりも読書に勤しむ事ができたりブログを落ち着いて書き上げたりする事が出来るのですが、いかんせん日常生活動作に差し障りがあるとSNSの様なツールは返って遠ざけてしまうのか、即効性のあるようなネットツールというのは縁遠くなってしまうモノで、やはり人間というのはマルチタスクに物事をアレコレやろうとしても肉体も心もひとつなのだという事をあらためて気付かされる思いです。故に、「使用者は目の前のひとり」であるという事で使用者が並列に行動できるマルチポインタの様な物がマルチタッチ・ジェスチャーなのであり、Appleのこうした操作形態を生み出した背景には間違い無くハンディキャップを抱えた方のアイデアが組み込まれていると信じて止みませんし、以前にもiPad出現時にそうした事を語った事が懐かしくもあります。


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左見右見して横断歩道を渡りませう [クダ巻き]

 音楽の構造を紐解こうとすると、それまでの過程において色んな横顔を知るコトが出来るから興味深い所です。どんなにシンプルな構成の曲であろうと練りに練った大作であろうと、音楽的な構造を読み取るための、それを紐解くツールはそう多くはありませんし共通する所から解を得ているワケであります。

 長い距離を歩かざるを得なくとも最初の一歩の積み重ねがゴールに繋がるワケであります。くつろぎの場所に辿り着くには苦労が伴うという寓意かもしれません。

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非理法権天 [クダ巻き]

 高次な和声への興味の前にはまだまだ会得する必要のある響きがあるのは致し方ありません。どんな人でも言語を覚えるにしても簡単な言葉から覚えていくように、音楽も亦、簡単な響きから覚えていくのでありまして、いつまでも簡単な響きに執着しているとなると少々考え物ですが、音楽において「カンタンな響き」を好む人というのは、別の分野でやはり未成熟な性癖を持っていると云われるモノです。


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エイトーナリティー [クダ巻き]

これまで私が語って来ているハイパーな和声関連の多くは「無調」(=エイトーナリティー:atonality ※古くは『アトナリテ』とも呼ぶ)方面の世界で語られているシーンに共通する世界観でありましょう。特に左近治がよ~く使うハイパーなコードで、下声部には便宜的にドミナント7thを与えつつ、属七の和音の第3音の所にハイブリッドな和声を配置する例とかありますね。その辺のコトをもう少し詳しく語ってみるコトにします。

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音楽とは特別なモノなのか!? [クダ巻き]

オルタード・テンションの反省とやらを語っていた理由は、今でこそソレに限ったコトではありませんが、コードという形式が持っている情緒によってその響きに助けられて安直な楽節を作るコトが可能なほど今日ではコードという形が体系化されており、しかもオルタード・テンションという形のそれは「オルタード・テンションという変化音を使わざるを得ない旋法に遭遇しているシーン」を表現するのではなく、「その音を用いるためにそのコードありき」という使われ方すらしているのも現実なのであります。

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芒種を迎えて [クダ巻き]

ココん所胃腸の調子悪くてですね、若い頃の様に暴飲暴食などできないカラダになってしまったワケですが(笑)、東日本大震災のあった3・11の日も実は胃の検査をしていたんですよ。その帰り際に大きな揺れを感じたワケだったんですがあの時病院内はどうなっていたのか私は知る由もありません。

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半音の分かち合い (3) [クダ巻き]

扨て、前回の続きです。

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しきたりの落とし穴 (2) [クダ巻き]




「んなコトねぇ! FをルートにしてFM7母体にすれば表記できるぜ!」

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コードの呪縛 [クダ巻き]



今回は少々楽理面における話題にしてみようかな、と思います。2010年始まってこの手の話題にはまだ振っていなかったので。

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そういや胎教って [クダ巻き]

胎教とやらが世間で語られるようになって産まれてきた子というのは、それこそ今や成人を迎えていてもおかしくはない時代になりましたが、その後お子さんどうでしょうか?

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音楽理論とは!? [クダ巻き]

端的に言えば、こういうキーワードが気になった時点で学ぶ価値というのは大いにあるのが理論的考察でありましょう。とはいえ理論的なことなど知らなくても「ある程度」の音というのは出すことができますし、それこそ感性豊かな人ならば、理論的なことな全く知らないのに、高度な音使いをしている人だっているのは当然と言えば当然です。

ハ長調の情感を察知して、調性から外れることなく白鍵弾いていたって理論的な側面で言えば十分「理にかなった」音使いなワケで(笑)。

音楽というのは、誰もが操れるように律されたものを利用していることが殆どなので、当たり前と言えば当たり前。ただ、出てくる音は同じであっても使い方で全然違う。だからこそその世界は主観的な側面で何がイイだの悪いだのと序列を生もうとしてしまうのが悪しき側面なワケですな。

大概の人というのは自分に優しく他人を厳しく見るんです(笑)。音を聴くことについても然り。

しかしながら、理論的なことを学ぶことが険しく厳しいのかというと、それは全く逆で、寧ろ楽器の技術的習得と比較したら極めて容易なコトだと思います。

容易なことだから左近治もこうして語ることができるワケで(笑)、これまで語ってきたことなどほんの一部分にすぎません。

この程度の知識を蓄えることで、不必要と思われる主観を押し付けて勝ち負け競うようではダメだろ、と思うワケですな。新たな理論的側面をいくら知ろうとも、また新しい異性と愛を交わした程度のもので(笑)、数知れば自分が磨かれるというワケでもありません(笑)。中にはそういう価値観の人だっているかもしれませんけどね。

重要なことは、音(=響き)に対してどれだけの理解度というか感覚を備えているか、ということが重要なのでありまして、四声の和音をいくら曲中で和声的に使っていても「この人の七度の感覚、大したコトないね♪」と思える演奏などしばしば耳にすることだって多いのも事実。結果的に響きを操りきれていないからでありましょう。例えばの話ですけどね。

「Cm7ってオレだけのコードだぜ!」なんて言う人はいないと思うんですが(笑)、こんな例からも判るように、誰もが使う可能性のある音なのだから、和声的に見れば他と同じかもしれませんが、出てくる音は千差万別でありまして、自分の引き出しを理論が後押ししてくれるような覚え方だと、絶対に耳では「響いている音」の感覚をより高みのあるモノに養ってくれることは無いんですな。

そこで挫折して理論のせいにしてしまう人だっている(笑)。響きを操れないもどかしさを克服できない言い訳にすぎなかった、と。

耳鍛えるのが先なのに、蓄積していったのがアイドル・グッズじゃあいつまで経っても耳は鍛えられません(笑)。とはいえ中にはアイドル系の曲にだって楽理的側面で深みをみせる作品だってあるのは事実。アイドルに酔いしれるヒマあったら音に酔いしれる方がまだマシだったりするんですな。しつこいようですが、例えですよ。

難しいコードネームや特殊なモードを知識として蓄えるのではなく、どんなシンプルな響きだろうが、音に鋭敏になっていただきたいなーと思うのが左近治の思いでありまして、私が語ってきた世界観というのは、おそらくそれを知っている、或いはその手の響きの魅力を感じている方が継続して読まれているのだろうと思うんですな。

いずれにしても音楽をやっていて何を見て学ぼうとも結局は自己責任でありまして、扱いきれないから理論のせいやらアーティストのせいにするのは言語道断なのでありまして、身勝手に自分の好みを押し付けてしまうのも褒められたモノではありません(笑)。褒められるべき作品というのを見つけていきながら耳肥やすことができればイイのではないのかな、と思うばかりであります。

習わなくとも家族の声など判るのに、楽音となると自分の好みというフィルターが先にあって選別してしまう。コレだとなかなか判別しにくくなるだろうな、と(笑)。

教え方が悪い教育でもなく、読みづらい教科書でもなく、結局は自分のせいにできない甘えを克服して音を聴く必要があるのだと思うんですな。あらゆる音に対して純朴になるとでも言いますか。数こなしたからといって超音波聴こえるようになるワケじゃありませんしね(笑)。超高域を機構としてせっかくの耳の細胞を傷めてしまう前に気付いてもらいたいことは山ほどあるってぇこってす。

とはいえ、ピーキング・メーターでは動きが現れないのに超高域が「豊か」に感じるのは、減衰を鈍らせているという帯域区切った音圧上げがあるからなんですが、こういう所に目も耳も行かない人だっている。

マルチバンド・コンプがデフォルトでかかっているドラム音源が当たり前のように君臨しているのに、その扱いづらさよりも単体としての音の「抜けのよさ」に耳持って行かれてしまって、本来の良さを見抜けない人だって今では多い(笑)。RMSやVUやアベレージなど、色んな特性のメーターでスペクトラム構造すら確かめないのに、主観で自分の好みを押し付けてしまう人とか判りやすい例でしょうかね(笑)。私の嫌いなドラム音源、名指しはしませんけどそういやありましたね(笑)。

ということで、ドラムやらリズム関連にもたまには目を向けて語っていこうかな、と企てている左近治でありますので、肩の力を抜いてお付き合い願えたらな、と思います。

思えば24年前の夏 [クダ巻き]

反町ジャパン勝点ゼロのままサッカーの北京五輪を終えました。今を振り返ればこのチームはトゥーロンの経験が非常に糧となり守備力(というより危機察知能力)が向上したと思いますし、それまでは右サイドで起用されることの多かった細貝が本来のポジションで浦和での成長を発揮してインターセプトやキープ率が格段に向上していたのは言うまでもないでしょう。

3年前のワールドユースでクインシーにチンチンにされた時を思えば(あの時のサイドは中村北斗でしたが)相当強さを見せたものでしたが、中盤や後方での守備ブロックやインターセプト率が以前にも増して向上したにも関わらず、それが攻撃に活かされないのは最後まで打破できなかったようでした。高い位置でインターセプトして攻守を素早く切り替えることで「一発狙い」系のデカイひるがえし系のカウンターよりもよっぽど効率的なカウンターになるのに、その良さが素人目になかなか映らないのは、その後の攻撃が鈍重になってしまっていたせいなのか。

平山が居ると自分たちのやりたいサッカーができなくなる、とは当時の水野の弁、

増田や伊野波らが居た頃であっても、反町ジャパンというのは攻撃のスピードは鈍重でした。ただ、水野の走りやクロスという武器があって攻撃面で押し込む場面が多かったからこそ、「素人目には」判りやすく、醍醐味があったのかもしれませんな。

ところが、攻撃面では平山が居なくなろうとも、結局は改善されていたようには思えなかったのが左近治の印象でした。ある意味、本田圭が居るからこそサッカーが変わったとも言えるようなシロモノとも言えるかもしれません。

協会としてのスタンスは、シドニー五輪こそがメダルを狙っていたのでしょうし、メダルまでは狙わないまでも現実的にとらえて若年層に経験を積ませる上でも今回オーバーエイジ枠に固執しなかったのはそういう「親心」があったのでしょうし、今後の日本を考えればいつまでも黄金世代やオーバーエイジ枠に頼っていられないというのは協会や現場の意見は一致していたのではないでしょうか。私自身は今回の北京五輪においてオーバーエイジが必要だったとは思ってはおりません。攻撃時の切り替え時の味方のサポートや布陣、コンビネーションが熟成されていなかったように思えて残念でした。どちらかというと個人の発想任せというか。ジーコも攻撃時においてはこういう形だったと思いますが。

約束事を決めてもその通り事が運ぶのはセットプレーくらいのもので、一連の流れの中で決めごとをいくつも構築するよりかは自分のアイデアで勝負しなければ強くはなれないのが確かにサッカーではあるものの、それは強者が次のフェーズへ挑戦するステージで必要となるもので、今の日本にはやはり五輪世代であろうとA代表であろうと、ある一定の約束事やコンビネーション熟成が先にありきだと思いましたし、そこでプレーにゆとりが生まれれば(相手を押し込めつつ)、個のプレーのできる局面としてプレーする方が効果的だとあらためて思ったわけであります。

我が子のデキが悪いからと言って捨て子にしたり、赤ちゃんポストに放り込むような人のように私は日本サッカーを見てはおりません(笑)。どんなに弱かろうが強かろうがどこそこのチームの選手が入ろうが入るまいが私は常に応援しているのがサッカーです。これにて見限るような人であらばトコトン見限ってほしい(笑)。そういうファンはいかなるスポーツでも不必要だと思います。

思えば24年前の夏。

今回の反町ジャパンのメンバーは誰一人この世に生まれていない時代ですな。その24年前の丁度今頃の夏、私は国立霞ヶ丘競技場に足を運んでいた試合があったモンでした。

それが「釜本邦茂現役引退試合」だったんですな。

この頃の左近治のサッカー観戦といえば、トヨタカップ。それ以外の試合で釜本氏の現役引退試合というのは、今後の日本サッカーのおいて釜本が現役を退いたら、私の目の黒い内に日本がW杯に出られるようなことはまず無いだろうな、と思いながら(笑)、感慨深く釜本氏の引退試合を観ていたのが丁度24年前の夏だったんですな。

まさかそれから10数年で日本がW杯に出場するなど、当時は夢にも思わなかったモンです(笑)。その後ローカルなハンド・スプリング・スローを見ては、こういうことで打開していかないと日本のサッカーは危ないんだろうな、と見守っていた時代があったモンですよ(笑)。こんなコト言う以前に私がいかにトシ取ったか判りますが(笑)。

そういうことを振り返ると、反町ジャパンの面々は皆巧いのに、チグハグなプレーにならざるを得なかった。そういうもどかしさはあったものの、今回のグループにおいて大負けせずに普通に渡り合っていた姿に隔世の感を覚えます。ある意味では心強いかな、と。

ただ、ゆとりを作るプレーというのはその前の段階で相手に競り勝っている状況があって生まれるもので、ゆとりを生むためにわざわざプレーを遅らせたり不必要にボールをキープしてしまうこととは全く異なると思うんですな。そのゆとりを生むための約束事があればもっと楽に戦うことができたのではないかと思うわけであります。ここが残念でならない。

オランダ戦で先発した岡崎、選考外となった鹿島の興梠、バックアップメンバーとなってしまっていた梅崎、これらの選手にもう少し頼っても良かったのではないかと、私はその部分に悔いが残るんですな。これらの選手こそ個の能力で相手を圧倒できる、または局面を打開して、味方にゆとりをもたらすことのできる選手だったと思っているので。

梶山にしても見る人が見れば、Jにおいて本当に唸るようなプレーを見せてくれる時があるんですよ。競り合いでのバランスの良さとか。180分に1回くらいの割合ですが(笑)。

本田圭は、自身の気の強さが裏目に出て独り相撲になってしまったような所があったのは否めませんな。そういう役を演じた以上の尻拭い役は買ってでも出るべきで、おそらく非難の矢面になって真摯に受け止めているのだと思います。ただ、本田圭にしても梶山にしても、従来の黄金世代が見せてきたような素人目に判りやすいファンタジスタ系を目指してしまうと、居場所はないと思いますな。

にわかファンを増やすためにはそういう選手が必要かもしれませんが、こういうプレーを脱却してこそ次の日本代表があると信じてやまない左近治であります。

80年代、90年代があったからこそ今があるワケで、90年代後半に狂喜乱舞することができた、と。人間とはとことん欲が深いのか、今やW杯本戦で優勝でもしない限り狂喜乱舞が起こらないのではないかとばかりに、にわかファンというのは実に冷めたモノであります(笑)。こういう人達にとって判りやすいサッカーしているようでは次のステージには上れないということの証でありますし、反町ジャパンはある意味真っ向勝負したというワケだったんでしょうな。ゲームプランとしてのやり方は他にも手はあったのだと思うので、そこが熟成されていれば、とついつい悔やんでも悔やみきれない左近治。

そうは言ってもオランダ戦はグラウンダーのパスをそれまでと比較して少なくして対処していたし、これは指揮官の指示によるものなのか選手自身の判断なのかどうかは判りませんが、こういう切り替えをナイジェリア戦で活かせることができたら、米国戦のゲーム中で修正できていたら、と思うと残念です。

J2の試合数の多さによって生まれる経験の積み重ね、これは間違いなくFWの選手やら中盤での選手には好材料なのだなと思う事しきり。40数試合はガチンコで戦う土壌って必要なのだなあと思える発見もありましたし、Jも本当に捨てたものではないのだなとあらためて感じました。結果が伴わないだけでにわかファンの声は辛辣で冷たいのが厄介ですけどね(笑)。

反町ジャパンに思ふ [クダ巻き]

負けるべくして負けた、という結論に達してしまう北京五輪。足下にボールが来れば決して米国にもナイジェリアにも劣っていたとは思わない左近治。

しかしそれは、足下に入ってボールに触れてみて、からの限定的な局面のみ。

確かに日本の絨毯のようなピッチと比較すれば、天津のそれは劣悪なものでこれが足枷になっていたのは確かですが、それは相手も同じ条件。劣悪な状況で対峙してこそ真価が問われるのではないか、と。思えばトルシエ時代のアウェーでのカザフ戦。

あの時はとにかく指示がシンプル。「ピッチコンディションが悪ければ空中を使えば良い」とトルシエはメディアにそう言い切ったものでした。結果的にグラウンダーを少なくしたパス運びが出来て勝利したワケでしたが、指揮官としてはこういう判りやすいテーマ、つまり租借された指示を選手に浸透させることが重要だと思うのですが、今回の反町ジャパンには地力で戦わせたいという親心と選手自身のそういう気持ちがマイナス要因として働いてしまったのではないかと思うんですな。

まず日本の選手はパスを受ける際、日本のピッチなら高速ピッチなのである程度パスを「待ち」に入っても足下に速く転がりこんで来てくれる。自分もラク。こういうプレー、実はオシムが病床に倒れて以降の岡田ジャパンにも顕著に見られるプレーで私は危惧しております。

「待ち」に入るにしても相手をケアしながら自分が動き出しをリセットするなり、多少なりとも自発的にケアしながら動けば相手のインターセプト(パスカット)される場面は少なかったはず。それでなくとも日本は相手のインターセプト率は以前よりも増えてきているのに、これをプラスに活かせない。これが勝てない原因のひとつ。

もうひとつ勝てない原因は、相手ゴール前に詰めても、一人の選手のボール保持時間が長い。これに尽きますな。岡田ジャパンは病床に倒れる直前の数試合のオシムジャパンと比較しても、相手PA付近に顔を出す時間は減り、ひとりのボール保持時間も増えているように見え、なかなかシュートに行かない(笑)。重要なことは、シュートやゴールマウス付近にボールを入れて相手をアタフタさせることが必要なのに、いつまで経ってもボールの出しどころを奇麗に狙おうとするばかりでいつしか相手に取られてカウンター受けたり(笑)。

フル代表がなぜバーレーンに負けたか?ということを思えば、いくら相手が強豪だとしても相手ゴール付近でアタフタ感を演出せよとまでは言わないけれども、押し込む時間を巧く使って相手にプレッシャーを与えることが得点の近道になるのに、ここが日本は非常に脆いのでありますな。

先の北京世代の豪州との壮行試合やアルゼンチンとの試合を見れば、相当食らい付くだろうなと予想していたのでワンサイド・スコアで負けるようなことはないだろうと期待していた左近治でしたが、攻撃においてあまりにも軽い。相手ディフェンスを翻弄できていた動きをしていたのはせいぜい出場時間の短い清水の岡崎選手くらいのものでした。岡崎を後半途中で相手DFの嫌がる時間帯で投入という腹づもりだったんでしょうが、暑いさなか相手もペース配分しながら対応していて、日本の選手のパスの出すタイミングやら慣れてきてからでは岡崎投入でいくら掻き回しても他で対応できてしまう慣れが相手に備わってしまっている状況では返って難しかったのではないかと。岡崎こそ先発で使っていれば相手が慣れる前に先制点を奪えていたのではないかという思いがありますね。まあ、私は監督ではないので四六時中選手を見てきた監督を信用せざるを得ないのでありますが、他にもっと策があったのではないかと悔やんでも悔やみきれない思いが一杯なんですが、指揮官自身が「悔いは無い」と言っているのだからやることはやったのでしょう。

とはいえ、この反町ジャパンは平山と訣別するのも結構遅かったんですね。豊田など今年のシーズン入ってからですし、水野にこだわりながらも最終的には水野を切って内田。ナイジェリア戦の2点目など、内田がケアしきれていないからこその失点でしょう。

なでしこのニュージーランド戦の初失点は、近賀の凡ミスから(自身のサイド、つまりボールサイドから流れてきたプレーであれば近賀の背後には味方の誰かがケアしてくれている、であろうサポートは大方予測がつくものでありますが、自分の逆のサイドからの流れで飛び込んできた相手のボールをワンタッチで処理せずに後ろに流すというのはまず有り得ないシーンだという事)なんですが、これらからも判るようにボールサイドに多くのブロックを配置せざるを得ないために起こりえる逆サイドの危険察知能力、つまりゲームを読む能力が必要と思うのですが、内田にしても近賀にしてもちょっと有り得ないようなミスだったのではないかと思うんですな。こういう所の「軽さ」が実に怖い。内田は確かに攻撃時にはいいプレーを見せますけれど。私なら右でもプレーできる長友を右のフルバックに置いて、内田を前のウイングにして本田圭をOUTにしていたかもしれません(笑)。

ボールをある程度持てる本田圭ですが、今大会通じて「持ち過ぎ」(笑)。王様プレーが許されるようなプレイヤーではなくとも、チーム力がそうさせてしまわざるを得ない。本人も決して身勝手なプレーをしようとは思ってはいないでしょうが、苦境を打開するには「華」を必要とする所で託されたり、絡んだりするもんなんですな。そこで「次」を出せずに右往左往してしまえば結局はそれまで。名古屋のルーキーイヤーでもボールサイドに中村直があって突破している時の、逆サイドでの本田の動きが早いことで中村からメンチ切られてたでしょ!(笑)。プレーのタイミング、だんだん良くなってきたかなーと思っていたんですが、チームが結局本田圭タイプを欲してしまう局面に陥ったこと、コンビプレーを熟成できなかったことも結果的に本田圭の、現状としての限界を晒す事となって、こういうプレッシャーは酷だなあーと思いますね。これが原因で使いづらい選手として融合が遅れれば、日本としては結果的に優秀な駒を使えない、ということに陥るわけですからね。そういう意味でもトルシエの登用は巧かったかな、と。

華の必要とされるエリアでプレーしようとする前のもうひとつふたつ前のプレーでの動きだしやら味方の使い方。これが全く機能しておらず、結果的に自滅した、と。

ここまで足元に要求してしまうようなコンビ構築しか出来なかったことも、結局は指揮官の最後まで苦悩していたような選手選考にも影響があるのでしょうし、日本でできるだけ事前準備するならせめて2002W杯直前の芝の悪かった大分、神戸、豊田、埼玉、もしくは芝の深い鹿島を想定して練習(実際には千葉・名古屋で練習)もあったでしょうが、あそこまでピッチが劣悪状態なのは関係者は知らなかったのでしょうか?今の神戸や豊田スタジアムだってピッチコンディションは天津ほどではありませんからね(笑)。西が丘とか駒沢でやらせるくらいの事前準備は必要だったんじゃないでしょうか(笑)。

とはいえ代表手当と併せて、招集中の怪我は協会がクラブに補償しなくてはなりませんし、保険とて結構カネ掛かっているかもしれませんし、わざわざ怪我を誘発するような環境で練習させたくないという思いも判らなくもないんですが(笑)。

昨年のワールドユースでの日本の戦い方こそが「日本」らしいプレーであったように思うんですなあ。サイドを執拗なまでに突いて相手PA付近まで圧倒させて、ボールを奪われそうでも誰かが必ずサポートして、バックラインも高めにする、と。意思統一と共に、チーム全体が本当にひとつとなっていたように思えていたんですが、反町ジャパンではそういう姿を見る事はできなかったですねー、残念ながら。

平山など相手ディフェンスのプレッシャーをことごとく嫌がり、さもロベルト・バッジオのように左に開いて(笑)、肝心なポストにならない(笑)。クロス送っても合わせられない(笑)。訣別を早めることのできなかった指揮官の迷いと、やろうとするサッカーが選手に浸透しない、結局は苦境の場面でその壁を越えられるような華のあるプレーができずに自ずと埋没してしまうのは、経験が足りないからでありましょう。だからこそ相手をケアしながら味方のパスを受けることもせず、ボールが転がってきてくれるのを待つかのようなポジショニングをしているようでは先は無いですな(笑)。今Jでこの動きを許されるとしたら、柏の逆輸入選手「沢」ですな。

まあ、YouTubeでのペルーでの映像しか知らない左近治ですが、彼はボールを受ける際の挙動が実に丁寧。自分が「静」としても、相手がそれにつられて次を読もうとしている時の駆け引きのタイミングが絶妙で、相手との距離(間合い)も絶妙です。しかも「2歩目」が実に速い。プルアウェイの権化が鹿島の柳沢だとするならば、静から動への動き出し(駆け引き)においては沢という選手は深井タイプかもしれません。駆け引きは沢の方が深井よりも巧みっぽい感じがありますな。

まあ、今年の秋のAFCユース選手権に期待するとしましょうか。この世代でも似たようなサッカー見せたとするなら私は正直将来不安ですな(笑)。その都度サッカーにおいては語ると思いますが(笑)。

いずれにせよフル代表次第ですね。何はともあれ。

そのフル代表というのは、やはり黄金世代の呪縛からの訣別ができていない所にも、今の日本サッカーの問題があるように思えるんですけどね(笑)。

その理由は、トルシエ政権が決して良かったわけではないでしょうがポジティブな面で言えば、トルシエは多くの選手を選考して広く選手のやる気を生み出しチャンスを与えていたと思います。それでいて誰が入ってもそれほど大きく戦力低下することのないようなチームを構築していったという面がありますが、ジーコ政権になってからはほぼ固定化されました。

確かに黄金世代はテクニシャン揃い。素人目にも実に判りやすい(笑)。だからこそ多くのにわかファンをも釘付けにできた。ただ、その固定化が災いして結構な技巧派揃いであったにもかかわらず「谷間世代」と揶揄された選手達の融合はオシム政権を待たねばならないほど。オシムが病床に倒れる前の2試合など、相手ゴール前まで効率良く運んで相手PA付近で圧倒する時間を増やしていたのにも関わらず、北京世代の本田圭のようなコネくり回しをオシム政権において見せていたのは誰なのか?というと、これは素人目にも明らかですよね(笑)。

最後の最後の場面で黄金世代のようなボールキープの出来る、王様プレーが許されるような選手を欲するのではなくして、昨年のワールドユース(FIFA U-20 W杯)のような「圧倒感」を構築する方が先だと思うのでありますな。

直前になって神戸の大久保を必要としたり(結果としてはクラブ側との不調)、遠藤を欲してしまう(病気で断念)、こういう指揮官の「移ろい」こそがチームを盤石にできなかった部分なのではないかと思うのですな。誰が入っても同じようなサッカーができるようでも無かったでしょうに、トゥーロンで活躍していた選手をも落として今回のチームにしてしまったのですからね。

岡田ジャパンは若年層の融合をさせながらという様子見を行っているようですが、視聴率稼ぎやにわかファンを再度リピーターにするだけのような客寄せパンダとして黄金世代に固執はしてほしくはないんですな(笑)。

北京世代の選手達や昨年のユース組を見れば、京都在籍時の朴智星よりも可能性を感じる選手など沢山居るんですけどね。トゥーロンで活躍していた梅崎やら青山をもバックアップに回していた、最後の最後で黄金世代や谷間世代に触手をのばさざるを得ないチーム作り、一方で黄金世代が再び必要か!?と思われるような選考を今も必要とせざるを得ない苦境は、他でもない指揮官の能力の欠如なのかもしれませんな。

まあ、フル代表と2009年U-20 W杯世代も目が離せないのですから、今回の北京五輪の結果がこうだからと言ってサッカー見捨てるようなエセなファンではありませんのでサッカーファンの方々、ご安心ください(笑)。こちとら、日本が滅法弱い時代から応援してるんですぜ(笑)。この程度で見捨てるはずがありません。

公取は動いたが [クダ巻き]

扨て、公取が数社に対して着うた事業を妨げたというニュースが再び入ってきたわけですが、今回は公取に対して穿った見方をしてみよっかな、と。

今や誰もがご存知であると思われますが、着うた産業は衰退してきておりますね(笑)。衰退してきた産業に対してようやく公取が勧告を出すのではなく、本来こういうことを察知した時点で機敏に動かなくてはならないのでありましょうが、もしかするといまだに着うたビジネスにしがみつこうとする某社が他の事業者に対して原盤利用をさせなかったことでタレコミがあったのかもしれないだけ、とも読み取ることもできます(笑)。

まあ、別に着うたに限らず着メロにおいても「囲い込み」の度はキツイものでして、例えばあるドラマの主題歌の着メロを作るとしましょうか。

私の場合この手のコンテンツを作ることはあっても、片っ端から新しいドラマや番組BGMやチャート物を作っているワケではありません。仮に着手するとしても著作情報が明確ではない限り楽曲そのものを作ってもその先が進まないという現実もあるのです。

そこに何が問題があるのかというと、ドラマの著作権はテレビ局が押さえているので、傘下や系列の出版社が著作管理をしているわけですね。この著作情報は概ね日本で一番大きな著作管理会社に登録をすることで、その情報を基に他の事業者が「配信物としてリリースの可否」やらを確認したりすることが可能なわけでありますな。

この、著作管理団体への登録を「わざと」遅らせたとしましょう。仮に遅らせないにしても一般的にデータベースとして確認できるのはタイムラグがあるのでややもすると著作管理団体が大手出版社に「配慮」してタイムラグを設けているかもしれません(笑)。

この双方の目論みから伺えることは、ドラマなど1クール=3ヶ月前後のスパンのものが殆どなので、「初動こそが全て!」とばかりに自前コンテンツを占有できます。すなわち、他の事業者は著作情報が明らかではないので手をあぐねてしまうケースも考えられます。また、データベースが3ヶ月ほどシフトされれば結果的にドラマは終わる頃で、この時に「二次利用」をさせて他の事業者に対して「おこぼれ」を与えるという穿った見方もできます(笑)。

いずれにしても某著作管理団体は大手出版社以外には、「一般的な」公開されているデータベース反映以外の真新しいコンテンツの問い合わせにおいては「厳格に」管理しているようなので、問い合わせた所でキビキビと対処してくれるワケでもないのが事実なんですな。

着メロ全盛時というのはこういうことはなく、サクサクと新しい著作情報の問い合わせについての返答があったのですが、着うたにシフトしてきた辺りからこの辺りの二次利用に関して少々各社の思惑が絡んで恣意的な動きが出てきたように思うわけであります(笑)。

結果的には囲い込みを強めることで、着メロも着うたも衰退してきているのが現実。まあ、衰退していようともヒット曲を即座に着メロにされたのではレコード会社の原盤でもないからレコード会社は利益が出ない。だからこそ着うたにシフトしたのでありますが、初動こそが全て、という判断をせざるを得ない状況こそが衰退への一歩だったわけでもありますな。

そうこうする内に、iPhoneでは自作着信音が可能で、これまた本来の着信音の楽しみであった原点回帰となっている事実。

ここ4〜5年で初めてケータイに触れた人なら判らないかもしれませんが、着信音とは本来ユーザーレベルで作ることが可能な機能だったんですな。ワンセグやらお財布ケータイやらアレコレ機能を付けるクセして、囲い込みビジネスを狙えるものはどんどん利用者から奪っていくという、まあ姑息な手段を用いていたわけなんですな(笑)。それでも売れていたのはユーザレベルの編集が難しい、器楽的な心得の必要性が生じるなどという理由からそうなったものでもあるんですけどね。

まあ、通信関連や放送業界の思惑はどこにあるのか大方想像はつくんですが、んな所に左近治がアレコレ考えても仕方ない(笑)。

それにしても、小笠原諸島は離島だけれども東京都。在京放送局の番組は再送信という形で視聴できますが、隣接する山梨県においては在京局が2つしかないという陸の孤島化になってしまっているのが現状。青梅方面に大きいアンテナ向けて越境受信をしていた人たちも、アナログ放送終了後には越境受信は難しくなるかもしれません(笑)。

放送業界と利用者との間のジレンマとはもっと色々ありますが、一般的にこの手の話題なら理解されやすいのではないかと思って左近治、まーたクダ巻いてみました(笑)。

庶民に強いるエコに潜む影 [クダ巻き]

いや〜、暑いです。これで雲もないような快晴ならば中央アルプス辺りに行ってきたいものですが、山登りはともかく釣りにでかけようとしても酸性雨に魚は敏感なのか(淡水魚だと特に)、釣果が悪化することも多々あり。

そりゃそうだ。中国の大気汚染の影響が屋久島にも影響を及ぼしているどころか、アレルギー体質(特に花粉症)の人にまで悪影響を及ぼしていてアレルギー反応の誘因となっているとまで言われております。光化学スモッグも来年度から中国の大気状態も視野に入れて発表するようですが、光化学スモッグがひどい地域で育ってきた人ほど花粉症を発症しやすいというのは意外に知られていない事実。

まあ行政がどれほど力を示すのか不透明ではありますが、最近よーく耳にする官製不況。がんじがらめにしてしまうことで民間の利益を圧迫してしまうというこってすな。

元を正せば消費税導入以前の頃の日本が円高にシフトした辺り(プラザ合意以降)から「時短」の導入を積極的に導入して、結果的に残業が減り労働時間の短縮と休暇取得が増えることになったわけですが、それを逆手に取って急成長したのが派遣業界なわけでありますな。

公務員の休暇取得やら学校週休二日制が結局のところ一番有利に働いたのではないかと思うわけですが(笑)、そもそも通常の業務において利潤など追求していないのが彼らなわけですから、民間と同列に考えて憂慮するってぇのもどうなのかなーと疑問に思うことはあります(笑)。まあ、それをLet it goしても、その後のバブル崩壊やら就職氷河期やらの曲折を経て、銀行や保険業界も疲弊し、人件費節約のためにもてはやされる社会への不満分子が続出。しかもその不満が全く無縁の一般市民に怒りの矛先向けられて人命までも奪ってしまうような暗いニュースが飛び込んでくるようになった現在。時間外労働が少なくなり手取額も減った、派遣業界急成長、人件費削減etcこういう風な流れになってしまっているから不満分子の怒りが増幅する、と。

政治や社会に不満があれば一般市民に怒りの矛先を向けても仕方ないだろうに、とは考えることのできない不満分子を輩出してしまっていることは注意しなければならない事象でしょうな。そこそこの知能犯だったら、政治犯やテロに発展することだってあり得るワケで、ここ最近の通り魔事件をきっかけに注意しなくてはならないことは沢山あると思いますな。

一般市民に一連の連鎖反応的な無差別通り魔事件。これだけの犠牲者が出ても法曹界において法が速やかに厳格化されるわけではないし、政治も動かない。度重なる災害に土建業界は喜んでいるかもしれません。そんな所で政治の舞台で犠牲者が出てもトカゲの尻尾切りを続けていくのだろうか?と疑問に思うわけで、なーんかもっと大きな事件が起きないと目が覚めそうにないのが悲しい現実でありますな。

エコは庶民に強いて啓蒙活動行っておりますが、原油やガスの高騰化で都市ガスが整備されていない地域のプロパンガスのコストなんてかなり高いとは思うんですが、だったらオール電化にしようとすると電力節約を謳われる(笑)。いやー、ウチも一般的な家電製品はもとより、大出力のアンプやらステレオ&DAW周辺機器などで結構電気食らいの機器は結構あるもんですが、それでも一般庶民としての平均的な電気代で推移していると思うんですな。

ひと月の電気代なんて身近な所ではコンビニ。大体200〜300万円くらいでしょう。一般家庭でこの電気代何年分?という話ですね。それほど電気を多く使わないオフィスだとしても一坪辺り3000〜5000円くらいは払うでしょうし、法人契約などは結局のところ電力会社から見ればお得意様なワケなのでその分啓蒙活動の矛先が消費者に向く、というわけですな。まあ実際にはそういうオフィスにも大ナタ振るおうとしている行政なのでありますが、電力面やら温暖化対策で世界で音頭取りたい気持ちはわかるにしても、一般市民が「痛みを伴うのが先」といわんばかりの流れになっているのが危ない流れだなーと痛感するのであります。

ホワイトガソリン使ってランタンともしたり、或いはLEDライトのランタン使っても暗い夜のアウトドアは結構重宝するものですが、白熱電球やらをも奪おうとする利権確保のための急整備のためにレールを無理矢理胃敷くのはいかがなものかと思うんですなあ。PSE問題は大義名分として中古製品取り下げたわけですが外郭団体が減ったわけではない(笑)。そもそも今の団塊の世代やこれから定年を迎える公務員の人達は、田中角栄によって公務員の賃金を大幅にアップしてくれたという恩恵を受けてきたジェネレーションであるということも念頭に置かなくてはならないんですな(笑)。

現代社会に不平不満があれど、その不満が政治や行政に目が向くのならまだしも、その怒りの矛先が全く罪のない人間に向けられてしまう短絡的な思考を生み出しているのが恐ろしいところですな。無理強いして諸悪の根源を掴めないという人が増えてきているのではないかと思うと怖くなるわけですが、まあああいう犯罪者が世間の代弁者ではないのは判るにしても、こういう犯罪者を生み出して、これだけ情報が氾濫している現代においても実像を掴めず罪も無い人に危害が及ぶというのは、この先日本大丈夫?と本当に心配になるんですな。教育においても然り(笑)。

ま、ウチでは電気を「仕方なく」使わせてもらいますよ、と(笑)。

最近のNI [クダ巻き]

たまにゃあDAWアプリケーション周りの話題でも語ろうかと。

そういえば最近のNI製品のアップデートが乏しい(笑)。去年の秋頃なんて「KOMPLAINT」と銘打って英語の「complaint」に引っ掛けて皮肉ったモノですが、飛び道具には持ってこいのNI製品。なんだかんだ言って一番使うのはKontaktかReaktorに落ち着いたりしてしまうのが左近治の日常。国内じゃクレームやクレーマーだのとポピュラーな言葉ですが、英語の世界じゃ「complaint」なんですな。多くの日本人が世界では「naive」というのもうなずけるような気がします(笑)。

ただ、今はキャンペーンやっているのか非常に安くNI KOMPLETEゲットできちゃいます。私が手に入れた時期なら2本買えてしまえそうな金額だ!大体先行投資型というのはいずれこういうことを味わうわけですが、そうはいっても現在では手に入らないソフトもあったわけでして一長一短でもありましょう。

扨て、ここの所頓挫していた私の制作状況。少し手掛けていたNational Healthの「Tenemos Roads」でも進めてみるかことにしたわけですが、ついつい寄り道してしまって「Tenemos Roads」にインスパイアされたデモでも作ることにしちゃいました。



普段ならまず使いそうにないReaktorのアンサンブルである「Massive」と、同じNIのソフトシンセで名前通りの「Massive」を使ってデモを作ったというわけであります。

ローズとオルガンの音は添えておりますものの、所々Apple Loopを拝借。オールド・シネマのような音場をイメージしつつインダストリアルな音を混ぜて作ってみたというわけです。

酩酊感を演出できればいいかなーと思っているわけですが、このデモにものすごく注力したというわけではありませんので、その辺りはご容赦を。

酩酊とはいっても左近治がよく陥るのは二日酔い。深昏睡に陥っているかのようにイビキがうるさいようです(笑)。瞳孔反応もなかったり、耳の穴水入れられても無反応だったりしないのが幸いなのか、酔いから醒めればこちらの世界に戻ってきております。こんな酔いどれ左近治の脳幹だけ生きた状態であっても処分しないでね♪

英語じゃ「hanging over」だの「sloshed」という使い方がポピュラーですね。後者は「アタマ、グルングルン」という意味です(笑)。こうして夏休みの英語学習にも手助けできたらなと思っている左近治。ヒノテルの曲に「Morning After」という曲がありましたが、こちらもそういう意味ですが、私の周囲では使ったことはないので今度試しに使ってみます。

金物そぎ落とし [クダ巻き]

今回のサンプルは金物全部抜いて、キックにはいわゆるマイクの飽和感が得られる部分をトコトン強調して、現実には使わない音に仕上げました。ただ、この部分はキックにおいて非常にオイシイ成分でもあるんでそれが判ればいいかな、と思ったわけですが、今回はそういう目的ではなく、このブリッジに用いたコードを聴けば、スティーリー・ダンはもとよりウォルター・ベッカーの鍵となる毒ッ気がさらに理解が増すのではないかと思い作ったわけであります。



今回はコード進行においては記述しません。通常見慣れないコード表記であるものの、過去にさんざん私のブログで語ってきた辺りそのまんまですので今更書くのはどうかな、と思ってですねこういう封にしております。一応ベース部分はスティックなので通常のベースよりも判りやすいのではないかという、底意地の悪い左近治の愛情タップリな配慮がここにまた垣間みることができます(笑)。

とりあえず金物排除というタイトルにともなって、財布から金物抜けていっては困ります(笑)。出来る限り節約したいというのが本音でありまして、夏休み時期であればうまいこと節約できるようなシーンがないかと思って今回は羽田空港利用時の節約術をも述べてみることに(笑)。

まあなんだかんだで今はすっかり旅行シーズンですね。私自身はたま〜に九州方面に行くことがあるのですが、私の住まいは神奈川某所。羽田空港の行き帰りにタクシー使うような贅沢などできませんが(笑)、少なくとも降り立った時にタクシーを利用する際の節約術だけは知っておきたいのが人情。まあ羽田空港からタクシー使うにも行き先が神奈川県の場合、特にその「某所」が川崎・横浜地域じゃないとですね、うっかり神奈川の「川崎・横浜以外の場所」を告げると東京のタクシー使わされるハメになるのはご存知でしょうか?

行き先を告げるのはタクシーの運転手にではなく、道路沿いに何人か立っている警備員に告げざるを得ないんです。自分でタクシー調達した人ならまだしも、普通は空港待機しているタクシーを利用した方が安上がりなわけで、待機しているタクシーに自ら乗り込もうとするだけで、警備員がスタスタ駆け付けて行き先を訊いてくるんですな。運転手だけに告げればイイってぇ事情じゃあなさそうです(笑)。

第1、第2ターミナル問わず羽田空港には東京と神奈川のタクシー待機してます。でも神奈川のタクシー使いたい理由は東京のタクシーよりも安く走ってくれるから!行き先だって神奈川なんだからてめえの好き勝手に神奈川のタクシー乗り込ませてくれよ!と思うわけでございます(笑)。

でも、なぜそこまで神奈川のタクシーに乗りたいのかって?東京のタクシーだと最終的に神奈川のよりも1割〜2割くらい高く付くから他ならない(笑)。神奈川のタクシー乗れば高速道路代くらい浮きます。おまけに道なら普通なら神奈川のタクシーに任せた方が安心だろと普通思います。東京のタクシーじゃあ目まぐるしいほど料金が上がっていくという。

さっきも述べたように羽田空港にはタクシーの運転手に行き先告げるんじゃなくて、タクシーの誘導は警備員がやってます。行き先はこの警備員に告げて警備員がタクシーを誘導してくれるわけですが、行き先が川崎・横浜であれば、待機している神奈川のタクシーが空じゃない限りは東京のタクシーに乗せられてしまうことはまず無い(笑)。問題は川崎・横浜以外の神奈川某所の場合、うっかり警備員にその場所言ってしまうと東京のタクシー使わされてしまうんですな。

これは羽田空港内とタクシー業界のローカルルールなようで、訊く所によれば羽田空港でタクシーを誘導している警備員は羽田空港と契約して給料もらっていると。その羽田空港に対して東京のタクシー連合が金出しているようで、つまるところ、「警備員は東京のタクシーを優先させる」するという論理(笑)。客にとってはいい迷惑。行き先が千葉なのに神奈川のタクシー使うのは少々無理があるでしょうけれど、「川崎大師に寄るから」とでも言えば大丈夫だし(笑)、客側が何かを違反しているということではないんですな。

例えば、藤沢やら小田原やら大和やら厚木など。これらは川崎・横浜地域ではありませんね。これ、馬鹿正直に警備員に伝えると東京のタクシー乗せられてしまうんで、警備員が必ず行き先訊ねてくるので「JR川崎駅」とか「横浜駅」とたじろぐことなく伝えれば神奈川のタクシー誘導されます。羽田空港で待機しているタクシーは川崎・横浜ナンバーだけのタクシーが待機しているから、そうさせられちゃうのかもしれません。だから、行き先は?「川崎大師」や「新横浜」とか言えば大丈夫。

ご家族や連れの誰かが「え、そんな所行くの?」と言った時も一旦寄る所あるんだと良いながら、神奈川のタクシーに荷物乗っけてみんな乗ってタクシーその場を離れて数メートルほど動き出した時にでもその時点で「運転手さん、行き先変更ね!」と川崎or横浜ナンバーのタクシーの運転手さんに言えば事情は判ってくれるでありましょう。こうすれば東京の高いタクシー使わされるよりも高速代すら浮かせることが出来るってぇモンです。ましてや神奈川のタクシーなら東京のタクシーよりも場所わかるだろ、と思うわけですな。出張とかでよく利用される人たちの間では結構知られていると思います。警備員が「ホントですか!?」なんて訊ねてはこないですから(笑)。別に違反しているわけじゃあないし。たじろぐコトなく乗っかれば神奈川のタクシーの運転手さんも「よくご存知ですね」とでも言ってくれるはずです(マジで)。

ただ、神奈川のタクシーよりも東京のタクシーの待機している数が圧倒的に多いので、この裏技使って神奈川のタクシーが無くなってしまっていると結局東京のタクシー乗らざるを得ないということもお忘れなく。でも、羽田空港でタクシーがないという状況は考えにくい(笑)。結局のところ、知っている人だけが得したいからあんまり知られていないのかもしれません。神奈川のタクシーが空になっていたら、羽田空港から川崎のタクシー呼べばイイだけ。

音楽再生の身近な生理的デメリット [クダ巻き]

前回の記事では風力発電による健康被害について報道ステーションでの報道の感想を述べていたわけですが、音楽が生理的に与えるデメリットというのは他にも大音量(騒音)などについては誰もが知ることでありましょう。特にポータブル・オーディオ・デバイスの普及によりイヤフォンやヘッドフォン装着で大音量を長時間聴き続けるとなると難聴になる、ということとか。

即、難聴にならないとはいえど、イヤフォンやヘッドフォンをあてがって数10分もすれば耳周りの血流が増えるんで、熱は持つわ、汗かくわ、ということで音の聴こえ方すら変わってしまいます。口半開きにしていたり葉の噛み合わせの違いだけでも音の聴こえ方なんて変わりますんで、ずーっと耳周り刺激していたんじゃリンパ液にだって影響を与えても仕方ないでしょうな。とはいえ血流によって音の聴こえ方などすぐに変わってしまうというのは厄介です。

そういう違いを認識しなくとも、特に今のような夏の暑い時期だとイヤフォンで耳を塞いでしまっていることで耳ン中、汗をかきやすいんですな。ムレムレです(笑)。幸い私の耳垢は硬いタイプですが、それでも小一時間ほどヘッドフォン装着していると、その後の綿棒は欠かせません(笑)。

さらには生理的な面でダメージは受けないにしても、ムレムレによってイヤフォンが乾く途中で収納物周りのホコリや外気のホコリなどや皮脂の蓄積とかもあるんでしょうが、これにてイヤフォンの振動板がおかしくなって、左右の音量バランスが崩れたり(イヤフォンのケーブルやプラグ周りの接触不良ではなく)して、この時期にイヤフォンをダメにすることは多いです。特に耳栓タイプのカナル型は、音を発する部分もかなり小さいんでかなり影響を受けやすいんでしょうな。

それ以前に左近治が暑がりで汗かきということもあるんですが(笑)。かといって耳栓タイプじゃなければ音は漏れるし、どこかの人に迷惑かけて因縁付けられる可能性だってあります(笑)。実際にこういうことに直面したことはありませんでしたけど、これで暴力沙汰になったニュースなんて結構ありましたしね。たかが車1台分の移動距離や移動時間ですらも許容できずに、割り込んだだの譲り合いでトラブルに陥っている現場で車に蹴り入れられたり胸ぐら掴まれていたりするシーンなど非常に多く目撃している左近治(笑)。たかだかイヤフォンの音漏れで何されるか判ったモンではないのが今の世の中(笑)。眠っている人起こしてまで僅かな隙間に座ろうとする(前にも書きましたが)輩が居る時代ですから細心の注意が必要です。

一般的に注意しなければならない点は、大音量や長時間でのイヤフォン、ヘッドフォンでの再生と、音漏れですか。場合によっては血圧高めて血栓すら誘発しかねませんな(笑)。

昨夜の報道ステーション [クダ巻き]

久米宏から古館伊知郎に代わってから団塊世代取り込みにシフトしたのか、スポーツ関連というとプロ野球一色になってしまった感があるようになって久しい報道ステーション。なかなかサッカー取り上げてくれません(笑)。寓意や皮肉のそれは、速球ストレート勝負が古館伊知郎だとするならば、久米宏は変化球勝負型。場合によっては打たせて補って走らせて、一塁に「魔送球」で封殺するのが久米宏だったので面白かったわけで、直球勝負に食傷気味だった私が昨夜の報道ステーションにおいては実に興味深いニュースを取り上げていたなあと感じたことがあったんですね。

それが、風力発電による健康被害の実態。

まあ、風力発電の風車が低周波を生んでしまっているっていう事ですな。

確かにテレビ画面のパッと見でも、ほぼ1秒間に1枚の羽が通過しているわけだから、概ね20〜25rpmなワケですね。1Hzくらいの低周波は普通に考えて生まれるだろな、と思っていたらその通り(笑)。1〜3Hz辺りに極端なピークが現れていて、可聴帯域外の20Hz以下辺りまでかなり分布しておりました。

これは一体どういう要因からか!?

これが以前にも語った事のある、「回折」の原理そのものだからですね。回折による大気の振動が影響を及ぼすというワケです。

そもそも回折というのは、この場合風力発電の羽が空気を切り裂く時の表面積と相対速度によって生じるわけで、大気の(風力)動きが全くないと仮定したとしても、計算など小学校高学年でも簡単にできてしまいます。回折によって生じる振動数がすぐに求められる、ということですな。

まあ、びっくらこいたのは、肺の細胞が低周波に対して耐性を得ようとして細胞膜を強化してしまうって所ですな。これにて酸素摂取が現象してしまいます(笑)。

ましてや1Hzから10Hzくらいも平気で低周波分布しているわけですから、基本周波数となる振動に対して奇数次で表れる振動数を含むことを意味するんで、こうなると矩形の振動だって作られてしまうことだって容易に考えられるワケですな。

旧日本軍は、低周波を活用して人間の心臓を止めてしまう戦争兵器開発していたのはご存知でしょうか?それと同じ効果が弊害となって現れてしまいかねないのに、昨夜の報道の行政側というのは「耳」レベルでしか判断しようとしていない(笑)。

心拍なんてのは平気で外部からの強い衝撃で止まることもありますぜ(笑)。臓器不全でカリウム量増加して心拍停止!というケースとは別に。

その昔、YMO関連の書籍で「OMIYAGE」ってのが出版されていましたが、確かその中で細野晴臣御大は「MUZAK=ミューザック」という言葉を用いて低周波について述べていたことがあったと思います。私の記憶が正しければ。場合によっては器楽的なメリットや健康被害面の両方について軽く触れていたことがあったと思うんですが、まさにそれを思い出してしまったわけですね。

過去にも大阪ドームで観客がドタバタ拍に合わせてジャンプするもんだから、近隣地域に低周波発生させて迷惑かけるからと条例で防止されることになったこともありましたね。数年前くらいでしたか。この場合は空気中ではなく地盤を伝播する振動で起こっている事例ですけどね。

まあ、それにしても空気中を伝播する低周波で、平屋や2階建ての低層住宅ですら余裕で迷惑被っているってこたぁ、あの辺に高層マンションがあれば平気でユラユラ揺れるんでしょうな(笑)。実際に問題に直面されている方は絶対訴訟に持ち込むべきだと思いましたね、私は。

88鍵ピアノの最低音の波長の長さで1周期など7〜8メートルくらいの尺になるんじゃないでしょうかね。計算すりゃすぐ判るんですが。音頭によって音速は変動するんで一概には言えませんが、その変動を考慮に入れたって、波長がそのピアノの音よりも5〜7オクターブ低いところのオーダーの領域なんで、メチャクチャ波長が長いんですな。

つまり10メートル先のお隣さんの家では、たまたま波長の谷の部分になるというのは考えにくいんですな。数十メートル単位であれば、波長の谷に該当するような地域は勿論あるでしょうけどね。

低層住宅でも揺らすほど一様に分布している低周波。これを遮蔽するとなると大変でしょうな(笑)。被害者の家屋四方八方数メートル厚のコンクリで、内部には数センチ厚の鉛板でコンクリにも重い材質が必要でしょうな(笑)。こんなことしてた日にゃあ核シェルター作るようなモンになっちゃいます。もう、ガンマ線まで遮蔽しますよ!みたいな(笑)。

ここまで金かけられないと思うので、おそらく風力発電はストップでしょうな。こういう低周波が存在するからこそ、洋上で陸地から数十キロメートル離れた場所で風力発電設置など識者は提唱しているというのに(笑)。

さらにいえば昨日のテレビだと風力発電は反時計周りに動いておりましたが、交互に反時計回りと時計回りで動くようにするだけでも効果があるかもしれません。反時計回りじゃないと電力得られないんだよ、と言われりゃそれまでですが(笑)。中にはアスファルトに周期的な溝刻んでタイヤのロードノイズをメロディ化すること考えられる人だって居るのに、ことゼネコンやインフラ絡みのものとなると、こんなところ健忘の彼方になるってぇのが日本の行政の典型的な例ですな。

こういう悪しきものに関わった行政側の人間には資産差し押さえやら、永続的な給与の差し押さえとかの措置を執らないと、改善されても税金を使っていくだけという問題の先送りになるだけなんですな。

中には周辺の道路の騒音の逆相となる音をスピーカーで鳴らして相殺しようとしている地域があるにも関わらず。それにしても人間とは優秀であるのに愚かな面があるのは、実害を伴わずにデスクの上であーだこーだ考えているだけだからこういうことを生んでしまうんですな。70dBを超えるベースの最低音、常に鳴り続けてみたらベース弾く私ですら不快ですわ(笑)。

耳に聴こえないからと言って不整脈や心臓にだって影響及ぼしますぜ!

資源の少ない日本。エコを活用して旧日本軍の殺戮兵器に回帰する(笑)。無能な政治家や役人が通る道はやっぱり決まった道を通るものなのだなとあらためて痛感したワケであります。まあ生まれてきた以上、墓場への道は誰にでも用意されているんですけどね、健康な人をわざわざ病院送りにしたり埋葬された日にゃあたまったモンじゃないでしょう。

ヤキの回る昨今 [クダ巻き]

先日リリース発表と銘打って音質面においても触れていたグローヴァー・ワシントンJrの「Making Love To You」。

どこ見てもありませんね(笑)。

7月4日に合わせてリリースしようとしていたということは少なくとも数週間前に納品を済ませているワケですが、納品を済ませたとばかり思っていた左近治。すっかり手元に置いたまま納品が完了していないことが判明(笑)。

最速でも7月25日になってしまうんですな(笑)。こりゃあ待てど暮らせど7月4日や来週だったっけかなー、と苦悩してもお目にかかれるはずがねえってワケです(笑)。

まあ、あんなに語っていた以上実際には手掛けてすっかり着うた用ファイルにも仕上げているのは確かなのですが(笑)、てめえのヤキの回りっぷりにあらためて驚いているというワケです(笑)。ご利用いただいている方々には混乱させてしまっているとは思いますが、左近治のこんなヘッポコな日常をお許しいただければと思います。

例えば、最近の女性タレントを見ても昔のタレントに投影して見てしまうような所がありまして、記憶の深層にすりこまれたイメージは強固なものであるということを思い知るわけですが、左近治が生まれて初めて好きになった女性タレントは「純アリス」。

私より下の世代で彼女を知っている人に出会ったことがありません(笑)。純アリスの名前が出てくるまで遡ることができるのですから歳は相当重ねている、という私。つまり、そんなオヤジだからこそついついヤキも回っちまうぞ、と。女性タレントの好みで話に花を咲かせることはあっても最近じゃあ、純アリスで話題を共有できるというのは実に少ないものでして(笑)、自分の歳をあらためて実感するワケでありますな。

そんな中高年だからこそお許しくださいというわけであります。

何はともあれきちんと納品を済ませねば!

2010W杯アジア最終予選 [クダ巻き]

A組に入った日本の命運いかに!?

B組のそれを見れば組み分け的には「これで2位以内に入れねーようなら、日本のサッカー終わるぞ」と言われても仕方ないかもしれません。

ただ、油断は禁物。

楽観的ではあるものの、少々ペシミスティックな見方でA組を見るとしまひょか(笑)。

「草刈場」となってくれる国がひとつでもあれば、日本と豪州は「紳士協定」を組めるであったであろうと思うのですが、残念ながら草刈場となってくれる国はなさそう・・・。その理由は?

日本と豪州が勝ち点を積み上げようとも、他の試合でも同様に勝ち点を積み上げる国が出てくるので、3位以内に拮抗する可能性が高くなること。

先のアウェーでのバーレーン戦のようなお粗末なゲームをやって取りこぼしたり負けたりすると、一気に劣勢になる可能性が高まるんですな。

つまり、横綱相撲的な進み方としては、ともかく1位は3位に対して勝ち点4以上開かせないといけないワケであります。

豪州と対戦する場合、おそらくシーズン的には豪州の方が日本のシーズンに適応しやすいと思われます。また、Jリーグのオフシーズンや終盤での日程となると、意外に日本はポカやりそうな試合日程でもあるのです。

豪州と日本以外の国は移動距離はそれほどでもないため、ウズベク、バーレーン、カタールがそれぞれ2ゲームほど引き分けがあると豪州と日本はやりやすくなるでしょう。

アウェーでのウズベク戦など振り返ってみても、過去に名波の地を這うようなミドルシュートで得点を挙げたシーンが蘇ってくるわけでありますが、最近の日本は攻撃時のハイボールが極めて少ないことと、大きなサイドチェンジが少なく、核となっているパサーのボールの受ける際、どうしても動きを遅らせてしまうのが心配な点。

パスを受ける直前に緩急を付けながら俊敏に動いて、足元にもつれさせるように受けてから相手を振り切るという、相手の間合いを作らせない動きが今世界は標準で、春頃から浦和の永井の動きが良かったのはコレが効いていたからだと思うんですな。おそらく昨年のクラブW杯での経験がそうさせているのでしょう。故に高原の動きはそれと全く相反しているので左近治は現状の高原には期待しておりません(笑)。

こういう動きは今年の春以降反町ジャパンでは結構徹底されているのか、特に梅崎はその動きもさることながらキレキレの状態にあるように思います。また、この手の動きは磐田の前田も得意ではあるものの、ポストの入り方がセンターフォワードタイプではないので、コンビネーションを構築できないと前田はどうかな!?と思いますな。

センターフォワードを使った戦術で行くのであれば巻と大分の高松は必要になるかもしれません。高松は個人的に好きな選手でもありますが(笑)。

で、草刈場が無いグループで心配なのは、サッカーにおいては「逆判官贔屓」が存在すること(笑)。

つまり、ちょっとした不可解な(日本にとって)ジャッジでレッドで一発退場やPKがあっても、それを覆してこそ強いところのサッカーだ、というサッカー界では避けて通れぬ「格付け&箔付け」のためのジャッジが存在するので、それが心配なんですね。

実際にそういう兆候はこれまでの予選やアジアカップでも目の当たりにしているので、それに泣かされるような状況にズブズブ溺れてしまうと3位になりかねないぞ、と。

仮に3位になった場合、B組の3位はいずれも強いのは間違いないでしょう(笑)。UAEが3位というのはたぶんないでしょうし(笑)。

今の日本だとアウェーでのパスワークが遅くセーフティー・ファーストで、ドリブルで突っかけようとすることも少ないのでウズベクの硬い芝&硬いピッチでどれだけ対応できるか。

トルシエ時代のアウェーでのカザフ戦では、多くの選手がロングキックの精度は高く、一発のサイドチェンジをトルシエは禁じていたとは思いますが、効果的なロングパスは要所要所で使い分けていたと思います(相手ゴールの近い位置で)。

今はそれも少ないので、相手にとっては出所が判りやすいんですな。それでいてゴール前固められてもミドルも打つことなくパスばかりつなぐ。つい先日のホームでのバーレーン戦は雨だったので余計に慎重になっていたのかもしれませんが、ダイレクトパスは殆どありませんでした(あれだえけメンバー代えてくればそれもやむなし)。

直近での試合の他国からのスカウティング対策でもあったのかもしれませんけどね。


例えば、タイやマレーシア相手にPK取られて点与えようが、レッドで一発退場になってひとり少なくなろうが、少なくとも引き分けに持ち込めるくらいの安堵感は誰もが抱くと思うんですな、対戦国レベルとして(対象となった国には失礼ですが)。

そうなってもとりあえずは大丈夫だろう、という安堵感は全く抱くことができないのが実は今回の組分け。


また、初戦のバーレーン戦では大久保も起用することはできません。仮に五輪が終わって梅崎を召集しようとも熟成が図れるかどうかも未知数。松井は夏仕様なので、たぶんパフォーマンスはそれほど高くないかもしれません(笑)。

長友は持久力はありそうですが、ハーフウェー過ぎてタッチライン沿い20メートルほど駆け上がった所からの体勢の立て直し(内へ向く)動きがまだ脆弱。ここでのサポートを待って右往左往、慣れない動きで疲労を増大させるというのもあって、この人はオープンスペース活用型フルバックだな、と左近治は感じているので、今野の方が守備面でもイイかなと。

向こうもガチンコで来るタイプなら長友は効果的だと思いますけどね。それならボランチ1枚に今野を使うのも手かな、と。それで稲本呼んで右のフルバックに阿部勇でもいいでしょう。

余談ですが、鹿島の興梠は二の足が非常に速いので、相手は読みづらいと思うので梅崎と興梠は効果的になるんじゃないかな、と個人的には思っております。特にこの手の動き回るタイプの選手を多数揃えれば豪州はかなりヘバってくるでしょう。

豪州の警戒すべきは相手ウイングの動きですな。内田や安田(←彼のキャラは大好きです)だと、正直豪州相手だと心許ない。福西の、相手の利き足を封じ込めて中に切れ込ませない動きが結構好きだったりするので、彼を右のサイド(フルバック)に使えないものだろうかと思っている左近治(笑)。

日本代表の現在の「2地蔵」(中村俊輔・遠藤)がセットプレーでは確かに活きるものの、このふたりこそが日本のサッカーを結局の所変えられない(それだけゲームを左右する特長を有しているともいえますが)ところでもあるので、昨年のU-20で見せた、分厚く速いプレスと全員サポート、という俊敏な動きこそが「日本が世界を驚かすことのできる」ためのサッカーのヒントとなると思うんですけどね。福元のフィードも私は好きですし(笑)。

本田拓もおそらく入ってくると思うんですが、今年は開幕直後から清水がつまずいたのもあってか中々調子が上がってきませんでした(今はよさそうですが)。新人王は決定だろうと思いきや名古屋に吉田選手が出てきましたからね。おそらく吉田くんが今年の新人王ではないかと予想している左近治であります。

中村俊輔、遠藤が故障で出られなくても誰が出ても大丈夫、という明確なチームのコンセプトが曖昧になって、代表を冠するキーワードも消失したからこそ、にわかファンには解りづらくなってファン離れ(チケット取りやすくなってありがたい)しているんですからね。そういう核がいなくともチームを2~3チーム分築したのはトルシエ元監督でしたね。ああいう安堵感を抱きつつ予選を楽に勝ち進んでもらいたいものですが、負けないためのサッカーだけに固執してしまうと足元すくわれて、本大会出られたとしても、3位は無理じゃないかと(今のままでは)。

世界のサッカーとてこれまでビッグスター偏重の影響でどこも世代交代が滞っているようなチャンスの時期を活かせず及び腰になってしまってはいけないと思うんですなあ。

相手ゴール前にへばりつくほどボールが集中してしまうような「押し込み」。これが少ないからこそ、相手をたじろがせることが出来ない要因のひとつではないかと思うんですな。

タイ相手にCK沢山取っても、カウンターで危ない場面作らせるとか(笑)。ああいうの観ていると、カタール相手ならどうなんの?とついつい悲観的になってしまうワケですよ(笑)。

日本がなかなか勝てず(負けず)、引き分けだけを積み上げてしまうような気配すらあるので、そうなると他の国が勝ち点を上積みさせてしまうんですな。

私としては、岡田監督は3次予選までで良かったんじゃないかと思っていたんですけどねえ(笑)。でも、国民の殆どの人は今回の組み合わせ「俺が監督やっても本大会行ける!」と思っていると思うんですよ(笑)。それを裏切るような不甲斐ない戦い1試合でもしてしまったら、正直更迭した方がよろしいかと私は思っております。これまでの岡ちゃんはスカウティング対策でわざと小出しにしていた、と思わせる試合が出てくることをほのかに期待してはいます(笑)。

ヒドイね、消費税。 [クダ巻き]

肥大化する左近治のハードディスクの中身。大容量データがひしめく昨今、標準的な制作環境が24ビット96kHzだとホントにハードディスク何台あっても足りません(笑)。映像扱う人ならもっとすごい状況なのでありましょう。

先の3月の久々の円高の時にG-RAID2を個人輸入した左近治だったのですが、昨年もKOMPLETE5のアップグレードやらで宅配業者に手数料やら「消費税」なるものを徴収されたことはあったものの、消費税がうんぬんということには気付かずに居たんですが、G-RAID2買った時にたまたま配送の担当者が手数料やら消費税やら詳しく語ってくれたことをキッカケに、その後課税されている「消費税」について税関に訊いてみたんですな。

「なにゆえ海外通販のものに消費税が掛かるのか?」と。

早い話が、外国で買われたものであろうが個人の消費(国内)であるから輸入されてきた時点で4%やらなんやらでとりあえず5%(正確には5%に満たない額ですが、詳しく知りたい方は関係各所まで)近くの消費税というのを支払う義務があるんだそうで・・・。

いやあ、こんなのいつ決まっていたんだろ?とあらためて振り返る始末。たぶんここ数年のことなんでしょうけどね。

CIF価格(=しふかかく)というものから計算されるらしいんですが、いくら関税率ゼロの商品でもあっても、消費税という名目の関税じゃねえか、コレ!と思ったワケなんですな。しかも税関の方の説明によれば、一律徴収されるわけではなくて課税されない時もある、と。なんだそりゃ!?(笑)。たまたま取られない時の基準すらわからねえってこってすわ(笑)。

これまで海外通販とかやり取りしてきたものの、まさか消費税がこんな形に知らぬところで拡大されていたとは、現政権や官僚おそるべし!と思ったモンですよ(笑)。

iPod課金がどーのこーのと、某団体はカネの匂い嗅ぎつけてはせしめようとする。国内に限ったことではないんでしょうが、合法コンテンツが売られている時点で著作権料払っていることになっているはずなのに、一体どこが更なるカネを欲しがるのか!?キッチリ配分されているのであらば、いくらCD産業下火と揶揄される時代でも著作者にはカネ行き渡るはずなんですけどね(笑)。

ま、J-POP隆盛の時におこぼれにあずかって、巨大なカネの中からチョロマカしていた輩がどこかにいるのではないかと思っているんですけどね(笑)。著作権料の果てしない連鎖的徴収。理由を付けてシステム整備されてカネ入ってくればシメたモノ!(笑)。

そりゃあそうですよ。音楽著作権管理を独占的に管理させないよう自由化しましたって、実は著作権管理を「名目上」行う団体を自由化しただけのことで、経産省の団塊世代の方々の天下り先を確保してやらにゃあならなかったのですから(笑)。なんでしたっけ?デジタルナンタラとか2つ3つくらい外郭団体いつの間にか出来ちゃってます(笑)。

レンタルCDショップのみかじめ料も一定以上払っているから大口の上得意様には口をつぐみ、末端消費者からはアレコレ理由つけて二重三重の不必要なカネをせしめようとする、と。時にはそれが消費者ではなくメーカーに矛先が向くワケですな。儲かってそうだったり有名な会社っていうのは今も昔も昔からこうして「虫」が付いてくるワケなんですな(笑)。その虫追っ払うには政治の舞台に刺客を送り込め、と(笑)。この先日本はどうなるんでしょう?(笑)。その内一般庶民は心臓が動くだけの生きた木乃伊化にされちゃうんでしょうか?(笑)。

大企業の輸出なんぞとても優遇されているらしいんですが、その分少しでも民衆からせしめるってぇ魂胆なのかもしれません(笑)。たかが数千円とはいえ、国内配送業者からいきなり玄関口で予想外の金払うのは聊か気分がよろしいモノではないですよ(笑)。前もって税関から連絡があるってえんなら別ですけどね。

「今回学んだでしょうから、今後輸入する際には気分良く消費税払ってくれよ」ってか(笑)。

そういや消費税が日本で始めて導入された年、左近治はある一台の新車買った時だったんで、よ~く覚えているんですが、消費税「6%」取られました(笑)。

「消費税って3%じゃないんですか?」(当時)

とディーラーの営業マンに言ったんですが、確か「車両代金とエアコン」は6%だったような記憶があります(笑)。数百万の車にさらに3%の価格って結構デカいですよ(笑)。ちょっとした値引額くらいに匹敵したと記憶しております。

その後Mac買ったんですが車とほぼ同額でも消費税は3%だったんで安く感じたくらい(一応皮肉っているつもり)。

まあ、それで新車販売が伸びたのか落ち込んだか理由は定かじゃないんですが、次に新車買った時にゃあ3%になってましたっけ。

これって庶民の声でそうなったワケじゃないですよね。新車買うまで消費税6%であることすら知らなかった左近治。そんな声、全く聞かなかったですし(笑)。業界の突き上げには従っているんでしょうな(笑)。

赤字企業は消費税払わなくてもイイなんて嘘かホントか判らないハナシも聞いたことのあった左近治ですが(笑)、彼らにとって「物分り」がイイのか、左近治はなぜかそういうシーンでは消費税で損したような気分に陥ることが何度かあったなーと思ったモンでした。

「外国人の知人に輸入してもらった方がよっぽど良かった」と思うことしきり(笑)。

ただ、CIF価格ってぇのは物流の送料(保険代含)もあっての価格とのことで、いくらギフト扱いで日本に持ち込んでも、それ相応の保険やら掛かって送るでしょうから、結局その金額から消費税は課金されるという仕組みですな。数千円とCIF価格に送料込みで書かれていても、そこから5%近い消費税が課金される、と。

郵政民営化にしてもそのメリットがどれほどの民衆レベルに及んでいるのか(笑)。

みんなで川に稚魚放流して「大きくなって戻って来てね♪」と、結局は食い物のためのキレイごとではあるものの、いまやその稚魚たちも領海手前で外資に根こそぎ「はえなわ」に等しく持っていかれ(笑)、それを日本に「売りつけられる」と。

ただでさえ資源の少ない日本なのに、てめえン所で放流した稚魚すら戻ってこない社会になってしまい、まさに郵政民営化に投影できるような気がします(笑)。巧いこと騙されたモンですなあ、日本の国民のみなさん。

ヘッジファンドの人達が資源関連に手ェ出して波風立てているモンだから、そういう資源関連の品目はできるかぎり価格高騰を防ぐ手立てをしなければならないのに、国の借金増やすよりも外資に迎合して金バラ撒き。小麦がすぐに3倍値上がりするワケですから、この国の備蓄や危機回避能力は無いに等しいのかもしれませんな。大地震来た日にゃあ、こりゃもう目も当てられないかもしれませんな。チョットやり過ぎなんじゃねーの?と思うばかり(笑)。

とまあ、ハードディスク個人輸入する羽目になったのは、てめえの制作環境があまりにもデータ喰らいだからなんですな(笑)。24ビット96kHzでやってりゃあCDフォーマットの3倍超ですからね。仮にLogicでフリーズトラックのデータ多用しているとすればそのデータ容量なんてDVD-RのDLでも1曲1枚に収まるかどうかも判らないほどデータ容量費やしますよ(笑)。

フリーズトラックを使わざるを得ないようなことは最近は無いものの、音楽や映像関連ってぇのはハードディスクの容量いくらあっても足りないと感じるモンなんですわ。昔の10MBの感覚が今では1GBに匹敵するんじゃないでしょうか!?PCM自体のデータに変化は無くとも、こなせる数(トラック)が昔とは全然違いますし。

まあ、RAMディスクなんて呼んでいた時代が懐かしもので、作業効率がアップするので結構使われた手法でしたが、音楽関係ではあまり馴染みがないかもしれません。強いて言うならFinale使うくらい。いわゆるRAMレコーディングというのもありましたけどね。

何はともあれ、HDDというのは昔から足枷になってしまっているんですな。24ビット96kHzじゃCDフォーマットの3倍以上のデータ増大(笑)。192kHzが主流になりきれないのも取り扱えるトラック数はもとよりHDD周りの負荷を考えればそれも当然なのかもしれませんな。

レコーディング環境のハイエンド機器が大きく代わり映えしないのもその辺りに要因があるのかもしれませんな。徹底的に高音質になるとはいえ、要求される現場の実際とは違う、と。

とはいえ、DAD(Digital Audio Denmark)社のAX24のようなお化けコンバータとかは買えないにしても興味は尽きないものでありまして、ああいうハイエンド機器がいずれ裾野に富をもたらすのでありましょう(笑)。そういや昔アメリカのエフェクト関連メーカーで「ADA」(=エーダ社)というのがありましたね。「えーでぃーえー」と呼ばれることが多かったと思いますが、本国メーカーが「エーダ」っつってんのに日本の代理店や小売店と来たら(笑)。私、ADAのMIDIプログラマブル2チャンネルGEQ使ってましたっけ。フットコントローラやDIN7ピンの専用ケーブル(MIDIケーブルにファンタム用の線足したようなモン)がやたら高かった記憶があります。KORGのA3が出てお役御免。

こういうハイエンド機器の導入例や現地法人の取材やらを音楽誌には載せてほしいもんですが、なぜか代理店経由の広告記事のようなものになってしまったり(笑)。こういうメーカーではどういうクロックジェネレータをリファレンス機としているのかとか。そういう所での興味は尽きないんですね。

たかだか数千円の消費税でグダグダ抜かしてんじゃねえ、と一部の人からは思われるかもしれません。そんなヤツのハイエンド機器への興味など身の程知らずとも言われそうです(笑)。

道知らないフリされて遠回りされたタクシーの100円にも満たない額ですらも消費者は敏感だってぇコトを今一度理解しなければなりませな(笑)。その内コンビニでも100円高くなったからってグダグダ抜かすな!なんて言われてしまう世の中になっちゃうんでしょうか?(笑)。

総理大臣挿げ替えるだけで国会は何も変わっていなくても支持率はアップしちゃうという、その程度の理解の人が多いと思われているからこそ、こんな不必要なシステム整備って彼らにとってはやりやすい天国なのかもしれませんね(笑)。

次世代テレビ ~ワンセグなんて・・・~ [クダ巻き]

以前にもブログでチラッと語ったことがありましたが、解像度は従来のフルHDの縦横2倍ずつやら4倍(×16)、あるいは立体テレビなどのことですね。

立体テレビの画素ピッチがドットbyドットになるのはまだ相当時間を要するとは思うんですが、立体テレビの画素は昆虫の目ン玉のようなモノということも語りましたね。

もう一度おさらいすると、立体テレビやら昆虫の目というのは位相角の僅かな違いから生まれる映像で被写体を立体化させる、と。

つまりひとつひとつの「画素」に飛び込んでくる被写体からの光というのはほんの少し角度が違うワケですね。右隅のドットに飛び込んでくる同一被写体と左隅に飛び込んでくる光は被写体が同一であろうと僅かに角度が違う、と。

音声面でも実はそういう効果が得られるようバイノーラルを用いたサラウンド効果が得られるようになっているワケですね。

まあ、音楽についてもモノラルで録音するのかマルチ・マイクで録音するのかということでもこの「位相」の違いは如実に体験できるのでありますが、ステレオを前提としたソースというのはイコライジングもかなり難しくなってしまうので、これについては以前ドラム音源の「MONO申す」的なタイトルの時に語ったことがありますね。

デジタル録音なら1サンプル長ずらしただけで、どの周波数が逆相になってしまうのかはすぐに計算で求められますが、ステレオソースの場合ならモノラルを扱う時よりも注意深く認識する必要があるワケですな。

位相差を利用したキャンセリングなどは帯域を絞りすぎると特定の周波数のみキャンセリングされてしまうことで、逆にエンハンスされることもあります。まあ、クリッピングタイプではないエキサイター/エンハンサーというのはまさに位相差を利用して特定帯域のコヒーレンスを操作するものなのでありますね。

特定帯域を極端に狭めないで大局的にパラって私は音作りに生かしたりするというのも過去に語ったように、EQを用いずにゲートやら位相を利用した音作りをしているワケでありますが、わざわざ難しいことをやらざるを得ないのは、ステレオソースがデフォルトのようになってしまっているからでもあります(笑)。

ま、なにはともあれ次世代テレビの開発が進む中、音声信号でもより差異感を演出しようとしているワケですので、少なくとも音に注力しているのであればそちら方面にも神経研ぎ澄ませる必要はあるのでなかなか無視できないことでもあります。

とはいえ音楽産業は衰退してしまって、音声信号の世界よりも映像主体の周辺機器が賑わっているのが現状。地デジへのインフラの移行が影響しているのはもちろん、BS/CS以外のアナログ放送時代ではゴーストに悩まされながら少しでも映りのイイ放送局に視聴の偏りが出てしまっていた家庭や地域の人もいるでしょうから、こういうゴーストに悩まされずに視聴できるようになった地デジの画質に魅了される人は多いでしょうし、音声面などニーズとしては二の次なのかもしれません。

音楽放送ですら実際には帯域狭めて放送されているワケですからね。

Logic8ではバイノーラルを新たに装備したのでありますが、左近治自身、これには非常に役立っております(笑)。まあ、フリーウェアのプラグインでもバイノーラルを得られるものは存在しているワケですが、あまり素性の知れないものは制作環境の安定度を保つ上では極力避けたいのも事実(笑)。

DVD-AudioやらDSDが遅々として普及の進まない音楽業界の中で、従来とは違った味付けをしてくれる音響面での編集というのはやはり魅力的なものであります。その効果が着うたのような低いビットレートの音声でも効果は歴然と表れるので使わない手はありません(笑)。

着うたのビットレートというのはiTunes Storeの標準的なビットレートの1.5~2割程度のビットレートが殆どです。よくてもiTunes Storeと同等か半分。但し、機種やケータイキャリアによってもその制限はあります。左近治が良く使う表現の「低ビットレート」というのは、iTunes Storeのそれよりも低いビットレートのことを指して言っているので注意が必要です(笑)。

着うたがiTunes Plusレベルのビットレートになるのはいつの頃になるのやら(笑)。まあ、その頃にはiPhoneがやってのけているんでしょうけれど(笑)。

近い内に、メールのやり取りよりも結局は通話でのやり取りが増えて、本来の携帯電話としての在り方にシフトするようになっていくんでしょうけどね。

それよりも地方でもまんべんなく在京・在阪の放送を見れるようにしたり、テレビ番組をiTunesで販売できるようにすれば、もはやワンセグいらないでしょ(笑)。黒船さんに望むことはこういうところではないでしょうかね。

名古屋ピクシーに見たタクティシャンの到来 [クダ巻き]

本来なら音楽的でDAW周辺の話題が中心となるはずの左近治ブログ。しかしながら本日の浦和×名古屋戦におけるピクシーことストイコビッチ監督による素晴らしい戦術を目の当たりにした日にゃあ、このサッカー狂左近治黙っておれません(笑)。

先週のJ開幕を見ると、名古屋の攻撃時における特徴は、バイタル・エリアまで4人がワイドに攻め込むというシーンを何度も目撃できました。7~8年前には世界的に信奉されたいわゆる「4-2-4アタック」的なモノ。

4-2-4が持て囃された理由として、通常ディフェンスは中に絞ってマーク、或いはゾーンをカバーするわけですが、それを中に絞らせない&マークのズレを誘発させるための「4人」によるワイドのアタックなんですね。

それも中盤フラットタイプの4バック、古典的なバックスだと「T」になるんですがラインDFによる4-4-2の布陣が現在の名古屋の基本フォーメーションですね。

本日目の当たりにした凄い部分は、名古屋アタック陣4人がワイドに開いて、一旦攻撃がこう着状態に陥る。そうした時にボランチがある程度高い位置につけながら、前線の4人が一旦中に絞って「2:2」のボックスを形成して陣形を立て直すワケです。つまり、「2:2」の縦の関係を構築しつつ、さらにその陣形後方で、ボランチ(センター・ハーフ)二人がサポートしている、と。つまりここで6人。縦の関係の波状攻撃も視野に入れているワケです。

その6人の絡みに、片サイドにもう一人張っているんですね。これが絶妙。

サイドにボールが散った時、中央の「ボックス」を形成した「2:2」の前線4人が更にワイドに散ったり、その連携が絶妙なんですね。センターに張るタイプを固定しないという流動的なパターン。これにてディフェンスは全くマークに付ききれずに翻弄されているというワケです。

ダイジェスト的な映像で見れば名古屋の凄さがどれほどか伝わりにくいかもしれませんが、本日の試合、「あれが浦和か?」と、確かに浦和もポンテは怪我で長期離脱、昨年もACLまでも見据えた体力づくりをしたためか、浦和はリーグ開幕から1ヶ月くらいは鈍重な仕上げをしてきたように思います。

それにしても高原。酷いですね。いくらブンデスで出番が乏しかったにしても向こうはシーズン中だったワケですが、もはや日本のシーズンに合わせたかのような体のキレ(←未だに冬眠中)、腿が振り切れていない、腰が入っていない、日本の固いピッチにいつの間にか慣れておらずトラップは浮く浮く(笑)、足先だけのキックが凄く多いんですね。これはちょっと心配です。エジミウソンもどこか周りに配慮しすぎてしまっているのか小ぢんまりしております。ちょっと深刻な浦和ですね。山田を右で阿部&鈴木啓と梅崎で中盤を形成させた方がまだイイのでは?と思う左近治でありました。

話を戻して名古屋。

正直ストイコビッチ監督がここまで指導者としての戦術の懐を持ち合わせているとは思っておりませんでした。

左近治はゼーマン信奉者。甲府の型にはまった時のアタッキングは好きでしたし、ああいうひたむきなプレイと戦術が噛み合うと本当に面白くなるもんだなーと2006年はわざわざ甲府に足運んで帰りにはタクシーで3万5千円かけて帰ってきた日もありました。

今の名古屋は、帰りのタクシーに金かけてでも見る価値があると思う左近治です。まあ名古屋から横浜なんて言ったら15万円は下らないでしょうが(笑)、別にタクシーに金かけなくとも足運ぶ、名古屋から豊田スタジアムまでタクシー使うくらいの気概はあっても損はないかな、と思うのです。

現在の名古屋のディフェンスは総じてラインが高い。これで中盤がコンパクト。この辺りはベンゲルを踏襲しているような印象を受けますし、アタッキングの際はオシム流やらを加味しているとも思えます。

かなり楽しみな指導者が現れたわけで、日本サッカー界は正直ストイコビッチを手放すことなく、二度と日本の地を踏まずに欧州で活躍していく指導者を手をあぐねて見るような同じ徹を踏まないよう、ストイコビッチ監督は何らかのリレーションは常に保っておく方がいいかなと思います。

ただ、この手の戦術は1~2年くらいが賞味期限だったのも事実。長いリーグ戦において同チーム二回戦の時には研究されて結果が伴わなかったりする諸刃の剣でもあるんですが、ディフェンスの形成を見る限り、非常にベンゲル時代の4バックに似た部分を感じるので、大きな破綻はないような気もします。故に、名古屋、凄いなと。

高音質の追求 [クダ巻き]

蓄音機から始まって、いわゆる「ステレオ」という機器が普及して、今やすっかりデジタル社会になりました。デジタルなんてデータそのものは同じなのに、音に変換すると途端にそこで差異が生じる。かといって高音域まで周波数特性の伸びがいいだけの特性が高音質に結びつくわけではないのはアナログもデジタルも一緒なのが現実。

そういう背景など気にすることもなく、アナログ時代と比較すればピッチは保たれヒスノイズは少なく、コピープロテクトが施されていなければ複製すら手軽に行える、と。大枚はたいて高級機材を買ったのに音が良くないというのなら文句のつけようがあるかもしれない。しかし金は極力かけずにコピー天国になってしまい、音の善し悪しには難癖が付いて回る(笑)。顧客というのは金を払う側である以上一定の権利は確保されて然るべきではあるものの、いつから作品の質を低下するような危険を冒してまで手厚く保護されなくてはならなくなったのか?(笑)。

まあ、高音質を語らせても大概の人は理解できないことなんですが、そんな人にも興味は尽きないのでしょうな。

で、その高音質を決定づける要素はどこにあるのかということは昔から盛んに研究されていて、心理的要素を含んだただのまやかしではないのか?という側面からも徹底して研究されてきたのであります。ブラインド・テストとかがその一例ですね。

この手のテストで重要なのは、被験者に対してある一定の「制限」を設けてテストすることなんですな。心理面で言えば負荷をかけるようなものですか。なぜかというと、仮にそういうテストを行う前にあるひとつの事象の答えがやたらとどちらかに偏移している項目があるとしますね。そういうのをテストしてしまうと偏向具合が弱まって「あいまい」になりがちなんです。すなわち10段階のレベルで、0や10の方に強く振れていたものが中間の方へブレてしまう。

被験者が確固たる能力を持っていなければ、ある一定の制限を与えればそういう「振れ具合」が弱まるというのは研究者の間ではテスト前から知られていることなんです(笑)。音楽を聞き分ける能力がそれほど優れていない人というのは、制限さえなければ非常にバイアスがどちらかに振れるものの、そういう人を対象にした場合、大概のテストとなると中間の辺りに答えがブレてしまうものなんです。これは仕方ないことなんですな。

しかし、研究や開発で重要視されるのは大前提で被験者選びなんです。何処の馬の骨かも判らない一般的な能力しか有していない人をかき集めてそういうテストを行うのは愚行なんですな。彼らが求めている被験者のタイプというのはそれこそ指揮者のような耳を持つ人を何人も集めてテストするワケです。

で、そんなエキスパート達を集めても項目によっては中間にブレるものがある、と。しかし研究・開発サイドがさらに注目するのは、それらの高い能力を持った人が強くバイアスが振れる(概ね回答がどちらかに集中する)項目に注目するワケであります。

で、長年こうした研究を経て得たものの中で音質面で重要な指標というのが、チャンネル・セパレーションと歪み率すなわち1kHzを基準としたトータル・ハーもニック・ディストーション(=THD)と今日呼ばれているものが重要視されていきまして、その他の項目も勿論重要であるんですが、こうした「発見」があったんですな。


例えばモノラルソースを被験者に聴かせます。モノラルという音は正直自然界には存在しないと言えるほど「不自然」な音なワケですね。非常にハイファイな周波数特性を持つステレオソースをモノラルに変換した時、変換後にそのままのモノラルを聴かせたり、さらにそのモノラルソースの高域をスパッ!とカットしたモノラルソースを聴かせたり、と。

選りすぐりの人達でも高域カットの違いはそれほど期待するほどのバイアスがかからず曖昧な回答になってしまったそうです。それが普通なんですね。でも、その後ステレオソースの様々なクオリティを聴かせたり、同じ演奏の曲の生演奏とかを聴かせると途端に違いを識別して、答えは一様にどちらかのバイアスが強く振れるワケですね。

ただ、ステレオの音というのも実際には2つのスピーカーに「限定」しただけの装置であって、被験者の耳からすればどんなに優れたステレオ機器を前にしようと「不自然な」制限のかかる状況なのであります。すなわち被験者は「両耳」を駆使して識別しているわけですね。その能力が秀でているからこそ「違いの判る」エキスパートなワケです。


一定の制限や負荷を与える環境において最も必要なことは、

・非常に優れた被験者
・回答の平均値ではなく、いずれかにバイアスが振れる事象


先述にあるように、ある一手の制限下でのテストというのは概ね4~6割程度の辺りを推移するようになるものなんですね。その分布から外れる所こそが重要且つ被験者が選りすぐりでないといけないわけで、万人を文字通り10000人ほど集めてテストを重ねても、その時に得る平均値というのはエキスパートの人達でも無視できる事象なのに、もはや「高音質」を追求するシーンではお門違いな平均値なんですね。この平均値もテーマこそ変えれば必要な時もあるでしょうが、こういう事象を調べる際には用い方が全く違ってきます(笑)。



過去に、私がブログにて「スティーリー・ダンで耳のチェック」みたいなことをやったことがありましたね(笑)。その記事のおいて語られている音を聴き取れるのであれば、耳が良いと自負できるでしょう。少なくとも、そういうレベルの人達を沢山集めてブラインドテスト系のものはやらないとダメなんですね(笑)。たまたまネットの検索でたどり着いてこのブログを見つけたという人達集めても、正直どこの馬の骨か分からない人ですら多く含まれるワケで(笑)、そういう人達をもまんべんなく対象とするのはあまりにも無理があるんですな。

では、左近治のいうところのブラインドテストとはどういう方法がよいのか?ということは先述の通り。この手のテストはネットで万人に向けてやっても無駄なだけで、被験者の質を向上させて行わない限り机上の空論になってしまいますし、自己矛盾をも招きます(笑)。だからこそ、その手のことを鵜呑みにせずに自分の耳を鍛えたり、器楽的に咀嚼できるような音楽の聴き方を身に付けて音の違いを判別できるようにしないといけないワケでして、ネットで覚えた知識なんていうのは九分九厘「文字」なワケですから音に関する部分というのはそのまま真に受けても無駄な所が往々にしてあるんですね(笑)。産声をあげた時からネットで八百万のエロ物コンテンツを時間を忘れて没頭して見たところで、たった一度の童貞脱却は不可能なのと同じ(笑)。無駄な知識で応用力が付いてしまったことによる「別解釈」というのは可能ですが。

こういい事がなにゆえ無駄で、または何をもって信憑性を高めなければいけないのか、或いは何を重視しなくてはならないのかということは何れ判ることと思いますんで、気が向けばまたクダ巻きますね(笑)。

CDプレーヤーを追い求めて [クダ巻き]

本日、左近治のCDプレーヤーが逝ってしまわれたようです(笑)。まあ、ディスプレイは正常だし、ディスクも認識している。ピックアップ周辺の故障ではないかと思ってはいるものの、軽く10年以上は使用してきたPIONEERのPD-T04。音質面であーだこーだ毒づく左近治のクセして、持っているCDプレーヤーなどこんなモン(笑)。アナログ関係だったらまだ胸は張れるんですが(笑)。

まあ、それでも十分良い音していたんで当時はこれを買ったワケでして。SNが良くて高域が実に繊細でした。

これ買った時は確かMOTUのPerformerはFreeMIDIを実装した5.01の辺りくらい(笑)。如何に長生きしてきていたか分かります。その後、少し経過してDigital Performer 2.1にしたような覚えがあります。

つまり、DAW人生を一緒に過ごしてきたCDプレーヤーだったのでありますが、ここ数年は大音量でステレオを聴く機会は激減していたため手をかけてあげられなかったことが多かったかな、と。

おそらく今ならSACDも視野に入れてマランツ製を狙うと思うんですが、CDプレーヤーを再び選ぶとなると頭をよぎるのが、店先にCDを持参してモニタリングする際、どのCDを持っていくのか!?というコト。

今も昔も変わらない(であろう)、私の基準にしているCDは2枚ありまして当時も下記のCDを持っていったなーと思い起こしてしまったワケです。

●Sonic Boom /渡辺香津美 『KYLYN』
●Black Cow /Steely Dan 『AJA』

この2曲の「ある部分」を再生して左近治はチェックするワケでありますが、例えば渡辺香津美の「Sonic Boom」だと4分55秒過ぎの本田俊之のソロが入ってからの5分52秒辺りの16分で刻むブラッシングのコードワーク。コレがヘッポコCDプレーヤーだと引っ込むんですな。Lchにパンが大きく振られるているトラックですね。しかもこのギターの音は、多くのスピーカーのクロスオーバー周波数付近に当たってしまうため、スピーカーによっては全く聴こえなくなるくらい(笑)。つまり、その音がきちんと聴こえるスピーカーで再生してチェックする、という手順を踏むワケであります。レコードのライナーを見る限りだとGibson LP 25thアニバーサリーを使っているようなんで、おそらく25thアニバーサリーの特徴であるPUのタップをONにして、フロントとリアのPUのミックスでのコードワークではないかと思っているワケです。

余談ですが、Les Paulの25周年アニバーサリーモデルって確かオール・メイプルなんですよね。ボディもネックも。メチャクチャ重くてタップスイッチ入れるとノイズの嵐になってしまった覚えがあるんですが、それにしても奇麗にレコーディングされているのは渡辺香津美ならではなんでしょうなあ。

ハナシを戻して、「Sonic Boom」の前述の辺りをモニタリングしてチェックしているワケですが、大抵のものは重要なギターサウンドが引っ込むんです。定位は変わらないものの、半歩ほど奥まったような。そういうのが多いんです。

PD-T04を選んだ時の候補は7万円台ほどのTechnics(松下)の品番は失念しちゃいましたが、こちらの松下製の方がホントはミドルは厚く出ていたんです。しかしながら、高域がワイドに伸びて倍音でまんべんなく探れるような音だったPD-T04を当時は選んだというワケです。

さらに、「Black Cow」はどういう部分をチェックに用いるのかというと、フェイゲンのボーカル「In the corner~」の「~」の部分でよく聴こえるプレート・リバーブの音の張りと減衰具合。その次に、以前にもブログにて「Steely Dan de 耳のヘッポコ度チェック」というのに用いた、三角波のショート・ディケイのアナログ・シンセ・サウンドがどれくらい聴こえるかをチェックします。

この三角波の音は「B♭」で、おおむね1kHz周辺の音の出方のチェックにも役立つワケでして、三角波の倍音成分で2k~3kHz周辺の音も探ることができるワケであります。

つまり、ここの三角波の音が「円く」聴こえるようなら、倍音成分が強く出ていないことを示すワケでありまして、自ずとその機器の周波数特性が判別できるのです。それ以前に、この音を聞き逃してしまうようではいかんのであります(笑)。

スピーカー選びの場合は、スピーカー固有の特性があろうとも自分の基準の音で増減度を比較しながら聴いていると思うので、店先にてモニタリングするスピーカーを決めたら、その後CDプレーヤーのクセをチェックする、という、こういったことを探れる、私のリファレンスCD(曲)というのがそれらの2曲なのであります。無差別に自分の好きなCDを持ち込んでいるワケではないのであります。

2000年以降に発売されたCDならどういうのがチェック用にイイかな~!?とあらためて探ってみましたが、ありませんでした(笑)。あと1枚持っていくとするならジョン・パティトゥッチの1stソロアルバム「Growing」でチェックするでしょうか。これだって20年くらい前のCDですからね(笑)。

DAコンバータはこの3年くらいで非常に劇的な音質向上が見られるため、視聴の際はある意味イイ意味で期待を裏切ってくれることを願っております。でも雨が降る中メカ類は買いたくなくなってしまうんですなあ(笑)。

東京JAZZ 2007 スペシャル・セッションを見て [クダ巻き]

NI Kontakt3が多くのバグを抱えているお陰で、NHK-BSで深夜4日間に渡って繰り広げられていた東京JAZZ 2007のライヴを夜更かししてテレビを見ることができましたが、まあ、私としては番組として一番みどころがあったのは、エリック・ベネイのGeorgy Porgyと小曽根真とマイク・スターンの演奏と、ランディ・ブレッカーのスペシャル・セッションで4日目の最後の最後にやった「Rocks」でしたか。

Rocksは着うたの方で、アリスタ・オールスターズによるマイク・マイニエリのソロをなぞったアレンジをリリースしている左近治でありますが、ランディ・ブレッカーを代表する名曲と言えましょう。オリジナルアルバムの方のベースはウィル・リーですけどね。

しかし、あんなにヘナヘナなアンソニー・ジャクソンの演奏を目撃してしまったのは私としては少々悲しかったですね。かなり好きなベーシストなんで。

リハの時間がなかなか取れなかったようで、メンバー皆苦労の色が見えていましたが、原曲の持つスリル感とは別のハラハラ感を感じていた左近治であります。

スペシャル・セッションのメンバーは

Randy Brecker (tp), Bob Mintzer (ts), Mike Stern (g), Will Boulware (kb), Anthony Jackson (bs), Dennis Chambers (ds)という、そうそうたるメンバー。ただ、このセッションは即席セッションのためランディ・ブレッカー自身がやたらとリハの時間が少ないことを強調していたので、「謙虚だなあ」と思っていたんですが、演奏が始まってみてそれは納得しました。Rocksは本当にハラホロヒレハレ状態でしたが、各人やはり相当な熟練者なため押し切ってしまうけれどもゆとりは全く感じませんでした(笑)。

特にアンソニー・ジャクソンは曲の構成そのものこそは譜面を追っているものの、印象的なリフを誰もが構築せずに「一発コード系」として捉えたようなプレイをしている人達が殆どなため、フレーズ自体がまばらで、自信を失ってプレイのゆとりの無さがついつい音価を短くしてしまったり、致命的なミスを避けるため、曲を構成する小節カウントにミスが生じないよう「先を急ぐ」ような感じでプレイしていたんですなあ。おそらくアンソニー・ジャクソン自身は原曲を知らなかったのだと思われるような曲解釈のようでした。

原曲の持つクラビネットのリフを弾いているものの、周期性を伴わないインタープレーで独自の解釈を色濃く出してしまったことが裏目に出てしまったんでしょうな。

この手のコード一発系が続くタイプの曲の場合、譜面は自身のパート譜だけではなく、少なくともメロディ譜か、トゥッティで主リズムを併記した方がミスは少なくなるんですな。これはあくまでも私の経験ではありますけどね。

とはいえディメオラと6連のユニゾンでも初見で難なくワンテイクで録音し、テイクごとには弦を新品に張り替えたという伝説を残してきたアンソニー・ジャクソンの読譜力に裏打ちされた確かなテクニックを知る人であれば、ローディーですらもプレイヤーのために譜面を新たに編集してあげるなど微塵も考えていなかったことなのかもしれません。裏舞台は分かりませんけどね。最後の16分のユニゾンも弾ききれなかったのか、途中、3音弾かずにシメましたね(笑)。


ローディーとはやはり、機材周りのサポートだけではなくプレイヤーに指図されなくともその場で譜面を作ってあげたりというサポートが当然のように行われるワケですが、凄腕アンソニー・ジャクソンには無用ダッタのかもしれませんな。しかしながらああいう演奏では「この先仕事大丈夫?」と思えるほどヘナヘナの音で、音そのものはどうにか場持たせしているように聴こえますが数小節前のフレーズをもflushさせてしまっているような先を急ぐ周期性の無さとリフ構築の曖昧さを露呈させてしまっていたようでした。とはいえ、ブレッカー以外のプレイヤーもリフは構築しておらず、デニチェンも中盤辺りから完全に「ながら運転」にフレージングさせて手数の多さでお茶を濁したようなドラミングでしたけどね。

デニス・チェンバースは譜面が読めないドラマーとして有名ですが、「一度聴いた曲の構成は必ず覚える」と豪語している人ですが、マイク・スターンのソロの時とウィル・ブールウェアのソロの時は1小節カウント及び腰になったような所がありましたね(笑)。ウィル・ブールウェアも1小節カウント間違えて無音でやり過ごした所がありましたね。

ただ、全体的にはこれほど難しいヴォイシングを持つ楽曲と、速いbpmにてあれほどグイグイ押しながら辻褄を合わせていようともアンサンブルとしては結構聴こえさせているのだから凄いと思いましたけどね。

ランディ・ブレッカーのソロの時のデニチェンの鬼の1拍12連(※シングル・ストロークの1拍6連でした。詳しくは下記注釈へ)のタム回しが来た時は、掛け値なしで凄いと思いました(笑)。ただ、デニチェンがもう少しメリハリ付けてテーマ部以外のソロの時はキッチリ2・4でスネア入れてあげながらインタープレー鏤めていればああいう混乱は少なかったように思うんですが、アンソニー・ジャクソンのリフがあまりにも「明日は明日の風が吹く」的な感じなんで、メリハリの少ないリフでみんなやり辛そうでしたね。

ウィル・ブールウェアのソロの時のマイク・スターンのコード・ヴォイシングは秀逸でした。サポートといい、ヴォイシングの選択が実に良かったです。自身のソロも良かったですけどね。曲が一番輝いていた部分でした。

辛辣コメントがまた炸裂しちまいましたが、フォデラの36インチ尺の6弦エンペラーを所有する左近治ですが、アンソニー・ジャクソンのLo-B弦の鳴りはかなり良かったです。

ライヴ全般では卓はどうもdigidesignのVENUEを使っているようなんで、使っているプラグイン等大方予測は付くんですが、Rocksの一番最後でアンサンブルがこだまが妙に長いので測ってみると、170ミリ秒ほどあるんですな。通常でもかなり長目のプリディレイというか、この曲のbpmの速さでああいうこだまの取り方ってどうなんだろ?と思ったんですが、モニターにそのリバーブを反映させているワケはないだろうし(笑)、会場特有の残響がマイクを通じて入ってきたのかもしれないし(そうするとスピーカー→会場の残響の一次反射→ステージのマイクが拾う→卓側ではその半分辺りのプリディレイを取っていると予測可能)。ともあれ、会場の残響特性やら卓の設定によってアンサンブルに影響したのか!?というのは普通は考えにくいことではありますが、「でっけえエコーだなー」とは思いました(笑)。

話は変わって、私はデイヴ・ウェックルはあまり好きではないんですが、屋外ステージではバスドラのボトムをベタベタにしていて、屋内ではきっちり締めているという使い分けは結構参考になった左近治でした。

なんだかんだ言いながら、このRocks。もう10回以上聴いていますけどね(笑)。


※注釈
デニス・チェンバースの1拍12連符と解釈していたオカズ部分は、よくよく分析してみたらシングル・ストロークの1拍6連でした(笑)。 当初はダブル・ストロークの2打目の弱いバラけた感じの1拍12連だと思ったんですが、先入観の恐ろしさというか、「こう在った方が心地良い」という左近治の勝手な思いがそう判断させてしまったんですなあ(笑)。 東京JAZZ 2007の「Rocks」の楽曲部分の尺は概ね8分48秒。出だしは3拍目8分裏からデニチェンのタムのオカズで入ってきますが、この最初のタムの音にマーカーを付けて、それがゼロコンマ72秒の位置、つまりアタマから0.72秒の位置の所に合わせています。最近のミックス傾向なら0.2秒程度の位置でもいいのかもしれませんが、出だしの空気感が欲しいので(笑)、この位置に合わせています(笑)。 そうして合わせたこの曲の4分07秒付近にて、デニチェンの1拍6連のオカズが入ってきます。ランディ・ブレッカーの1コーラス目のソロで、1つ目のブリッジ直前ですね。実際には2拍目からオカズが開始されますが。 小さいゴーストノートのようなダブル・ストロークの音が隠れているはずだ!とアレコレ分析してみたんですが、やはり1拍6連でした(笑)。でも、シングル・ストロークがゆえに余計に、片手の「3連」感覚が強調されたため、1拍12連をダブル・ストロークの手順だと、片手の挙動は3連刻む感覚ですので。とまあ、言い訳がましい左近治でありますが(笑)、極力間違いはないようにしたいので、左近治は徹夜してしまいました(笑)。

ハッスル!律する! [クダ巻き]

とりあえず今回は頭ン中ヴァン・マッコイの「Hastle」グルングルン鳴らして読んでいただきましょうかね、と(笑)。

素朴な音の中であってもハーモニーや演奏が良ければいつの時代にも聴けるモノです。最近では東京事変が30年前に戻ったような演奏を繰り広げているワケでありますが、椎名林檎をはじめ彼女をサポートする強力な人達による賜物の音であって、インダストリアルな音だけではなく、素となるイメージしている音を共有しているものは時代は変われどそれほど大きく変わるモノではないのだなあと改めて痛感するワケでありますな。

当時のシュガー・ベイブをも思わせるんですが、シュガー・ベイブの他にもりりィのバイバイ・セッション・バンド(坂本教授も参加しております)やら、邦楽においてイイ意味でクロスオーバーなAOR的要素がうまいこと波及していた時代もあったもんですよ。

ところがアイドル商品群では今よりもヒドイ「パクリ天国」の嵐でありまして(笑)、本当の良さをかき消してしまうのは今も昔も変わらないような気がしますなあ。ところがそういう音楽産業は今ようやく疲弊していき、実力者達がうまいことアピールすることでリスナーの耳も育つとイイのでありますが・・・。


まあ、色んな音楽ジャンルが存在する中、腕はどうあれとりあえずは「まとも」なモノを作ろうとしているとは思うんですよね。但し、「腕利き」と呼ばれるには程遠いアマチュアミュージシャンをどれだけ束にして集めようとも、これらの人たちが作るハーモニーは「律する」というレベルには程遠く(笑)、そんな人たち10万人集めても、4~5人の腕利きミュージシャンの前には遠く及ばないのが現実なんですな(笑)。数では勝ってるかもしれませんが。

DAW環境が浸透する中、生楽器や生素材を扱うことなく制作に勤しむ人もかなり増えてきていると思われる現在でありますが、左近治だって着うたリリースする際は殆どが打ち込みなワケなんですね。生素材を必要としないからといってもそれを具現化するためには生を知らなければならないことの方が多いワケでありますね。

サンプリングやらで実現可能ではあっても、生というシーンを無視せずにハーモニーを構築してもらいたいものですな。

例えば、チューニングやら基準ピッチなどバンド演奏になれば避けては通れないシーンでありますが、シンセサイザーがあればアナログのひどいコンディションではない限り、現在ではチューナー要らずでデフォルトで440Hzにて律する音が出てくるようになってます。

この基準ピッチだって440Hzというピッチがスタンダードになったのはそれほど古いものではなく、昔は色んな基準ピッチがあったもんなんですな。まあ、ここまでは「ウンチク」として知っている人は多いでしょう。でも、温度の変化を感じ取って、温度の変化に伴うピッチの揺れをリアルタイムに意識して演奏されていたりするクラシックの世界など、聴き手はどこまで理解していて、温度変化に伴うピッチの増減をどれだけ語れるか!?ということが実は重要だったりするんですね。ここまでのウンチクを知る人は結構少なくなってしまうのが現状なんですわ。吹奏楽の経験がある人なら知っているとは思うんですけどね。

温度が1度(摂氏=セロシアス)上がると管楽器類やパイプオルガンのピッチは、その振動数の0.2%上がることは、吹奏楽の経験がある人でもそういった物理的なパラメータとして知っている人は少ないんじゃないでしょうか。経験則による温度の上下でピッチが狂うから、首を調整してピッチ変えたり、或いはリップスラーで対処したりすることは知ってはいても、です。

例えばウィキペディアを見ても基準ピッチについて触れている項目はあっても、絶対音感の項目では標準高度の取り決めまで書かれてはいても、その440Hzというのが摂氏何度或いは華氏何度においての基準ピッチ=440Hzが定義されたということまでは書かれていないんですね。片手落ちといいますか(笑)。ウンチクレベルでウィキペディアでそう易々と取り上げたり編集したりしてはいけないんですよ。ただのアマチュアに毛が生えた程度でウンチクを有している人程度が(笑)。

じゃあ、摂氏何度or華氏何度の事なんだよ!?と左近治にツッコミ入るかもしれません(笑)。最近の若い人には特に多いこういうツッコミ。

それまで知らなかったことなら、話題提供をした側に一定の配慮をしてツッコミを入れるモンじゃないですぜ(笑)。知りたければ自分で学べ、と。答を知っていてそれをブログ上で書くことは簡単。でも、その情報をどうすれば知ることができるか、ということに対しては手綱を締めたい思いがあるんですなあ(笑)。教えたところですぐに糧にできるワケでもないことですし。

別に私自身にそういうことがあったというワケではなく、例えですからね(笑)。ただ、最近の若い人は、こういうツッコミを平気で入れている会話を非常によく耳にするのは確かです(笑)。自分の未熟さは健忘の彼方で、知りたいと思う物欲に対して実直で、主体的なその欲望の陰には「配慮」という動きが全く見られないのが最近の人達に顕著なやり取りかな、と。


まあ、ハナシを戻して、ピアノですら、メーカーやモデルによって個体差はあると思うんですが、温度(摂氏)1度上
がればピッチ(振動数)は0.01%「下がる」んですね。じゃあ、音叉はそれらの楽器よりも遥かにピッチ変動が少ないのか!?というと、実はピアノの1割増しほど甘くてですね(笑)、ピアノよりも影響を受けやすいんですよ、コレが。

倍音豊富なオーボエが基準となって音を合わせていくコンサートなど。なぜピュアトーンを用いないのか!?ピュアトーンに鈍感なのが人間の耳だということは以前にも話したことがあると思うんですが、こういった要素を含めてどれだけ演奏に反映させることが出来るのか?ということが重要なんですね。

「打ち込みだから関係ねえ」とオッパッピー小島のように気取っても、そこで得られる「笑い」は、お笑いに求められる「笑い」ではなく、音楽を志す者として得られなかった事に対する「嘲笑」だと思って、あらためて腕を磨いてほしいんですなあ。

交響曲だって、温度変化に伴うピッチ変化を意識しながら演奏していたりするんですよ。曲中で基準ピッチが変動している演奏などいくらでもあります(笑)。

音楽制作の敷居が下がろうとも、音楽をナメちゃあいけません。

253本の弦 [クダ巻き]

この数字でピンと来た方は相当本腰入ってますね。

これは通常の88鍵ピアノのピアノ線の総数ですな。

ま、ピアノってぇのはいまさら語る必要ないかもしれませんが、どの鍵盤においてもピアノ線1本だけではなく必ずユニゾンで鳴っているんですな。

一本の弦だけで、あるいはたった一つの単音がピュアトーンでない限り、人間の耳ってぇのは相当敏感なもので、特にピアノなら1セント上下にズレただけでホンキートンクっぽくなってきちゃいます。何ヶ月か前のJazz Life誌に付いてきたCD-ROMでピアノが使われていましたけど、私はもうあの調律には堪えられなかったものです。

最近はサンプラーもすっかりソフトウェアになったんですが、ピッチベンドデータをチマチマ使わない限り1セント未満の編集は通常は出来ないものが多いのが現実です。なぜそこまでこだわるかというと左近治にとっては1セントという幅が非常に大きいからなんですな。

それ以前にサンプル自体が1セント未満の僅かな幅でズレているサンプルだってあるのが現状です(笑)。どのみち全鍵サンプリングが今や標準なのだから、それも「ぬくもり」として許容できる人も中にはいるんでしょうが、やはり気になるものはどうしても気になってしまうんですなあ。

空調でピッチの僅かな変化があるのを認識したり、そこまではいかなくとも、あるいはマイクで収音された音を聴くと、マイクの物理的な筐体に僅かな「フカレ」が生じて、その筐体の周りに渦が生じたせいで音の揺らぎを感じることなど結構経験されている人も多いんじゃないでしょうか。左近治なんて欠伸すれば六分音くらい耳にするピッチが下がって聴こえちゃうもんです。

旗はなんで風にはためくのか!?

これも実は空気の流れを阻害させる物理的な大きさと空気の流れのスピードによって生まれる「渦」によって生じる動きでして、実は旗のはためく振動数、あるいは旗の大きさや平均的な風速などを逆算して旗の大きさやら柱の太さなど、強度を二の次に考えれば闇雲に旗の大きさや材質や重さなど決めてしまえばいいものではなく、実は結構簡単な数式で逆算できちゃうんです。

場合によっては、風から見たら障害物が無かったかのようにすり抜けるようなこともあるんですね。物体の大きさと波長が釣り合っていた場合がこの例です。

渦巻きが起こるのは、「回折」で最も多いシーンで、先のすり抜けも「回折」のひとつです。もちろん、物体によって遮られてしまうのも「回折」。つまり大きく分けて3パターンの回折があるワケですな。

音だけに限らず、地震だって水波だって、光だってこういう性質はあるんですよ。実は。

それらは既に数式化されてしまっているというのが驚きでして、先人達の偉業というのをあらためて思い知らされるわけなんですな。で、これらの数式化されているものを突き詰めていくと、音作りに応用できるというワケなんです。

更に言えば、大気成分や大気圧や温度もパラメータに加えてしまって、周波数の減衰具合やら干渉具合などを弄ればこれはもう立派な空間系エフェクトを作れてしまうワケなんですよ。

空調も非常に穏やかで、残響成分が極力排除された無響室がリスニングルームの理想かというと、それはあまりに極端で(笑)、スピーカーのセッティングを入念に行った所で、僅かなピッチの変化も聴き取れないようでは徒労です(笑)。生ピアノの音に少しは敏感になるとイイことあるかもしれませんが、そういうサンプルがいけしゃあしゃあと蔓延っている現実にまずは気付くことが重要なのかもしれませんな。

サイドチェインとゲート活用例 Battery3編 [クダ巻き]

さてさて、ここ2週間を利用してAnnual Leaves取得週間になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時にLogic Studioを手に入れて、また絶妙な時期にリリースしてくれて今もセコセコLogicに戯れている方も多いと思いますが、左近治もそのひとりであります。

っまあ、ココまで低価格になると本格的DAW制作環境の敷居は一気に低くなり、誰もが手の届きやすい状況になった今、何もこうして老婆心ムキ出しGetting in Your HairばりのTips披露しなくても全然構わねーだろ、と思いつつも(笑)、ま、とりあえずクダ巻きしたくなっちゃうんですな、コレがまた(笑)。

今回はですね、やはりゲートとサイドチェインを効果的に使うと、音作りにおいてどれくらい貢献してくれるものなのか、という事を述べてみようかな、と。

分かりやすくするために、今回はドラムのタム類にサイドチェイン動作のゲートを活用した音を使ってみました。下記のリンクですね。



このタム類のコンポーネンツは、Native InsrumentsのBattery 3に付属する「Producer Kit」シリーズの「Dub Remix」というキットの音です。


デモには4種類のタムのオカズを使ってまして、最初はRAWマテリアル。2度目のオカズがそれらのタム類にサイドチェインを用いたゲートを使用して音を変えてみた、という内容です。

今回使ったゲート関係はMetric Halo 2882の内蔵DSPに付属するプラグイン達です。ゲートとサイドチェインを使ってコンプの前段にEQを掛けるというセッティング。

上モノ関連はApple Loopsのシンセの音を使ってます(笑)。タムを除いた他のコンポーネンツはタム類とは全く異なる音作りをしています。というかマルチアウトさせれば同じセッティング用いない限り、必然的にこうなるものでして(笑)、ちょっとローファイ感を強めて、タム類とはまた異質の音にしています。

いまや結構ポピュラーになってきたBatteryですが、KOMPLETE3辺りから相当数ユーザー数が増加しているようなので、KOMPLETE 4はBattery3がかなりオイシイアップデート内容になっているためお持ちの方も多いのではないかと思って、今回敢えて使ってみたというワケです。

ゲートをあまり使わない方だと、こういうDub Remixのような余韻の長いタム類はこういう素材として使うのに苦悩するか、または興味を示さない類の音かもしれませんけど、一昔前のAKAI Sシリーズのライブラリでリリースされていたボブ・クリアマウンテンのキットの音なんかはかなりRAWマテリアルで、こういう音でリリースしてくれた方が正直音作りしやすいんですよね。

ただ、余韻を稼ぐということはそれだけファイル容量も増加するでしょうし、ベロシティスイッチで多数のレイヤーを組ませている現状ではなかなかビジネス的な視点でみると、利用者がアクセスしにくくしてあると売れない可能性が高くなるかもしれないので、敢えて色んな味付けをしているキット類もかなり多いものです。

こういった音で、サイドチェインを巧みに用いたゲートの重要性を今一度知っていただければなあと、老婆心ながらウザいくらいに語ってみました(笑)。


中には、「ゲートで切り過ぎじゃないか?」と思われるかもしれませんが、カブリ音の無いサンプラーの音だからこそこうして切って、アンビエンスは他で更に付加させていくのが左近治の実際です。

さらには、生ドラム録音の状況ではシンバル類はもちろん、他のコンポーネンツ類のカブリ音が実際にあるので、サイドチェインの帯域をどれだけ編集しようとも、2打目の音というのはカブリ音の影響で若干ニュアンスは変わるモノです。

カブって来た時の若干のニュアンスの違い、またはほとんど影響しないという絶妙なセッティングはあるもので、ココがキモとなる部分ですな。この部分を糧にして応用していくワケですが、このカブり恩による僅かな変容具合をわざとシミュレートさせて、打ち込みに活かすということもあります。

ま、なにはともあれゲートは重要です。
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