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Calyx / ハットフィールド&ザ・ノース 楽曲解説 [楽理]

 扨て、先日私はYouTubeの方で「Calyx」の譜例動画をアップしたのでありまして、折角の機会なので楽理的な解説をほんの数小節ではありますがあらためて述べておこうと思い、今回はカンタベリー・ミュージック界の雄ハットフィールド&ザ・ノースの名曲のひとつ「Calyx」を語る事に。
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パット・メセニー関連曲解説 [楽理]

 1990年初頭。そのひと月前の80年代最後の師走の始まりは関東に台風接近の時だったかと思いますが、いかんせん古い記憶となるのでもしかすると年月が前後している可能性があるかと思いますが、いずれにしても「平成」という新たな時代を迎える事となった時代。なんとなく新たな時代の到来を予感させる物はありました。私自身は折からのスキー・ブームに乗ったクチで、この頃はまだツナギのウェアが生き残っていた時代でもありまして(嗤)、今を思えば能くもまあ、臆面もなくそんなウェアをゲレンデで着用していた物です。映画『私をスキーに連れてって』の出演者の方々のウェアもツナギですので、スキーに縁の無い方への豆知識として心の片隅にでも置いて遣って下さい。そんな時期に発売されたCDに収録されたパット・メセニーの楽曲の解説です。


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ブライアン・スウィート著『リーリング・イン・ジ・イヤーズ』 [スティーリー・ダン]

 1994年。この年の春は比較的暖かかったと記憶しており、90年代初頭から音楽界はガラリと様相を変える様にして懐古主義(アナクロニカリズム)が瀰漫する音世界に変貌を遂げる様になり、それを裏付ける様に「旧さ」を前面に押し出した物が増えており、音作りの方法論が方々で実しやかに囁かれていた物でもありました。そうしたブームのイノベイターとして挙げる事が出来る目立った所となるとSOUL II SOUL、ジャミロクワイやレニー・クラヴィッツ等の登場以降、90年代初頭からのアナクロニカル・ブームを席巻していた音楽界隈──特にUKソウル、アシッド・ジャズ──関連は大層賑わっておりました。
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