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ジャズ・ロック系にご執心 [制作裏舞台]




ココん所の左近治は、DAW環境周りがようやく整備されたこともあり制作に一際勤しんでいたワケでありますが、やはりアレですね。インストールやらバックアップやらに時間を割かれてしまって本来の作業が進まないパソコンの作業というのは本当にツライものでありまして(笑)、こーゆー局面から解放されると実に心地良く没頭できるモンですわ(笑)。

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すっかりご無沙汰 [制作裏舞台]




いんやぁ~、すっかりブログ更新が出来ずにおりました!

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スタンリー・クラークの打ち込みを終えて [制作裏舞台]

扨て、先にもチラッと触れたスタンリー・クラークではありますが、左近治がベースを始めた頃というのは時代背景、身内や親類の影響もあってスタンリー・クラークとジャコ・パストリアスというのは神懸かり的扱い(今でもそうですが)で、雑誌でもあちこちで特集組まれていたモノでした。そういう時代だったから私は感化されたというワケではなく、ベースばかりに耳を注力させなくとも楽理的側面においても非常に高度な音楽においてベースという在り方とフレージングのセンスを感じさせるベーシスト達でありまして、そんな所に魅了されたワケであります。

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レニー・ホワイト 「Universal Love」 [制作裏舞台]

現在左近治が手掛けているのは、エグいベースをブリブリ言わせるタイプの音を色々振り返ってみて、レニー・ホワイトの「The Advernture of Astral Pirates」収録の「Universal Love」を作っております。

この手のアンサンブルとなると、当時のAORやクロスオーバー・シーンにおいては本当にクロスオーバー・ブームを振り返ることができます。

今の若い人達からすれば、日本でこんなムーヴメントがあったんだ、と驚かれるかもしれませんが1978年〜80年直前くらいまでは結構なクロスオーバー・ブームだったんですぜ。

芳野藤丸やAB'sが好きな方ならこのアルバムもご存知の方も居るとは思いますが、まあ、ああいう感じのアンサンブルを連想していただければな、と。

このアルバムの前作となると、私の知る限りでは「Big City」となります。1曲目は有名なジングル、アメリカ横断ウルトラクイズの罰ゲームシーンにさんざん使われたアレ。アルバムタイトル曲の「Big City」ですね。リリコンなんてコレで初めて知りました(実物は見てなかったけど)。「Big City」のイイのは曲終盤のローズ・ソロなんですけどね。

「Pyramid」という曲では、おそらくマーカス・ミラー最年少のレコーディングだと思われる演奏があったりしますが、実はこの「Pyramid」も「The Adventure of Astral Pirates」にも収録されているんですね。こちらはマーカス君じゃありませんけどね(笑)。

イナタさも残しつつソフィスティケイトされてくるファンクの世界の変遷と言いましょうか、こういう、デジタルの音に毒に冒されることのない変遷期の曲って結構味わい深いものがあるんですね。

とはいえ、色んな方面で新たな試みや実験的な音が試されていて、ゴッタ煮状態でもある反面、ゴッテゴテしすぎない音の在り方のそれが絶妙なモンドな彩りがあったりするんで、70年代末期〜80年代アタマというのは興味深い音が多いワケです。

リリース時にでも詳しく語りますので、今回はこの辺で。

着うたファイル重要なおしらせ [制作裏舞台]

6月13日にリリース予定の着うたファイルは計6曲。

いずれも悟生楽横町からのリリースなのですが、その内の1曲「Sonic Boom」は、一部のau用のファイルは非常に音質劣化が激しいので、データサイズが130kbのものをダウンロードせざるを得ない端末をお持ちの方はご注意ください。

音質劣化の原因は色々ありますが、最大の要因はビットレートが低いこと。

今までもこのビットレートで変換して他の曲では問題はない程度でしたが、曲のアンサンブル(特にドラムの細かい符割やその周波数特性)、そのような要因が重なりプリエコーと呼ばれる音量差が激しい時に出現する可能性が高まってしまう悪しき音が通常よりも極めて多いのです。

他のauファイルはそれほど目立つことなく再生されます。ステレオファイルなら通常のリリースしている曲のように問題はないと思います。

ドコモ端末においてはビットレートは低いものがあるものの、このような症状は全く起きておりませんのでご安心ください。


この曲のドラムのオカズ類やら、他のアンサンブルとのバランス、アンサンブル全体の周波数特性(スペクトラム構造)、曲のテンポやらが、コーデックの持つアルゴリズムとどうしても相性が悪かったのでしょう。

ただ、変換前には130kbデータ用に特別な処理をして抑制したものの、それでも感度の悪いAMラジオで聴いているような音になってしまっていると思います。処理を施さなければ正直もっと酷かったのであります。

このような音になってしまうのは、変換前のPCMオーディオファイルに若干の音圧稼ぎで用いたマルチバンド・リミッター(L3)で、本来なら減衰してもよかろう高域のソースのダイナミクスを稼ぐために少々均一化してしまって、数ミリあるいは数十ミリ秒ごとに音の間引きを行うコーデックのアルゴリズムがデータ圧縮のためには仕方なく音質劣化にさせてしまうということが原因です。

もちろん当該ファイル用にはこのような音圧稼ぎをすることなく他のファイルと著しい音質変化が起こらないように別ミックスにして変換したのですが、ドラムの音をかなり際立たせ、ドラムキットの一部に用いているエフェクトのキャラクターとの相性がネガティヴな方面で出てしまったのでありましょう。

対象となる端末はおそらく少ないとは思うのですが、一度聴いてみてお試しください。

仮に高域を「ほぼ」ロスさせて変換しても、今回のこの曲とコーデックの相性は芳しくありませんでした。

非常に低いデータサイズの着うたファイルしかダウンロードできないという一部の端末は非常に少ないと思うのですが、念のためにお知らせしておこうと思った次第です。

普通に問題なく聴ける他の端末用のファイルこそが意図している音なんですが、こればかりは本当に難しいものであります。

「特定端末に問題があるならリリースしなければいいじゃん」と思われるかもしれませんが、ビットレートに差はあれど、その曲をリリースするには規定の端末をまんべんなく網羅してリリースすることが決まりとなっているので、「今回はこの端末用のファイルは用意せずにリリースしました」ってことができないのです(笑)。


そういう訳ですので、リリース曲をあらためて紹介することに。


「未来講師めぐるBGM」が計3曲。今回のその内2曲分は、いわゆる番組のテーマ曲のバリエーションのBGMたち。非常に味わいがあって、番組冒頭のテーマ曲よりも私は好きなのですが(笑)、もうひとつのBGMは「未来講師めぐる」にあっては珍しい「マジ曲」といいますか、バカラック風なピアノバラードの曲ですね。

さらには「Plastic Bamboo」の原曲オリジナルに近いアレンジの続き。

それと、EFXシリーズでエレクトロな「うがい」っぽいSE(笑)。口ん中のピチャピチャ感もきちんと演出されております(笑)。スネークマンショーを思い出してくれると幸いです(笑)。その昔、学校のメシ時の校内放送で流して担任から怒られた左近治。生徒達は皆賛同してくれたんですけどねー。

さて、もうひとつの「Sonic Boom」。まさかauの特定端末で今回のような症状が起こるとは思いもよりませんでしたが、とりあえずこの曲の特長はなんと言っても村上ポン太秀一のドラミングでありまして、今回こだわったのは「抜けの良い心地良いスネア」。

もちろんスネアのロール時のスナッピーの鳴り、打点の微妙な違いやらチューニングのコントロール、ロール時には埋もれないような心地良いシズル感、などこだわりました。ヴィニー・カリウタやスティーヴ・スミスの音を参考にしたんですけどね。

このシズル感を演出するためのEQセッティングやら音圧確保、それらに伴うハット類の音や、僅かにまざるオーバーヘッド類のアンビエンス部の音が混ざること、それによりアンサンブル構成の他の楽器とのバランスで高域にエネルギーのあるソースがドラム類に偏る。加えて、目まぐるしくリズミックなのでデータ圧縮させるための検出時間(数十ミリ秒の世界)の量子化アルゴリズムが低ビットレートだと余計に他の帯域に干渉して劣化してしまったんでしょうなあ。

渡辺香津美のAメロのギターにも影響が及ぶのは、高域バランス(EQではなくアンサンブル的な構成)とメロディの中域はコーデックから見れば別の処理をするはずですが、ギターの音そのものの高域レスポンスが伸びているのもあって、スネアやハット類のコンプのスレッショルドを幾分キツくしたセッティングだとマスター出力時にマルチバンドリミッター系のセッティングとが圧縮アルゴリズムとかち合うというワケです。全体的に音圧を稼いでいるのは普段の他の曲の方が強いんですが、これもアンサンブル構成の妙なんでしょう。

まあ、スネアやハットのシズル感を演出したいがために少々深くかけたコンプのセッティングが音量差を均一化させてしまったことで常に耳に付きやすく、圧縮させる部位はココだ!とばかりに圧縮アルゴリズムがそこに過剰に利いてしまうというワケです、簡単に言えば。

それを回避するのに色んなミックスをこれ用に試したんですけどねえ・・・。

ただ、問題のないファイルは心地よく曲を聴いてもらえるのではないかと思います。ドラム類のみならず打ち込みはトコトンこだわりました。

まあ、この曲で非常に感心した部分は、ドラムの「調律」とも呼べるほどの曲に合わせたチューニング。もちろん曲の調性は一定ではなくモードチェンジが多いものの、共通する音やらを加味した上できちんとチューニングされていて、局面におけるコードの構成音に沿った音をきちんと叩いて演出しているという点。つまり「歌心」あるドラムが原曲の姿。故トニー・ウィリアムスのチューニングも「調律」と呼べるくらいのものでしたけどね。あらためて驚かされました。

そんなわけでドラムのチューニング、タム類のセッティングやらは音作りや打ち込み以前にもかなり注力しました。

ドラムのタム類は全部で5つ。しかし6種類の音が鳴るようにしています。

ハイタム、ミッドタム、ロータム、フロアタム、HHの左側に低めのロータム、と。右手側のロータムは2種類の音が鳴るようにしています。それは!?

例えばドラムチューニングの基本ですが、チューニングを「調律」するかのように均一なセッティングにするためには、以前にもブログで述べましたが、ヘッドの中心をハンコ捺印するくらいの力で押さえ込んで軽くミュートします。

んで、ヘッドを時計盤とみなして、チューニングボルトを時間だと想定して、ヘッドのキワから1インチほど内側を、軽く押さえ込んだ指はそのままでスティックで軽くそのキワ部を叩きます。時計の時間の文字部分を叩いているようなモンですね。

ここで注意が必要なのはキワを叩くのはどこでもイイというワケではなく、チューニングボルトを時間と見立てて、そこから中心に向けた延長線上のキワ部分ということです。あるボルトとボルトの間のキワ叩いてもダメってこってす。

で、そうして音を揃えるワケですが、時には時計で例えるなら11時から1時の範囲のボルトだけ全音(=2半音)分緩めたりして、打点を変えることで音程差を生じさせたりします。例えばG音に合わせたらそこだけF音にしたりとかという意味です。実際にはG音の部分音も鳴ってはいますけどね。

ただ、スネアの場合はこういうことをせずにキッチリ揃えた方がよくて、叩く強さで出ている部分音の分布やバランスを調節して叩くという意識の方がスネアにはよろしいでしょう。タム類の場合は特にボトムヘッドが曖昧だと不協和でブーミーな鳴りがウザイほど鳴りますんで、注意が必要なワケです(笑)。

で、私はそうしてロータムのひとつにそういう工夫を施して(サンプラーで)今回の曲を作っているというワケです。単純にベロシティーレイヤー組んだとかそういうアレでもないんですけどね(笑)。音源はヒミツです(笑)。近年なぜか人気のあるBFD2でもありません(笑)。あれより秀でたサンプルはいくらでもあります(笑)。「調律」レベルのサンプルってこってす(笑)。NIでもADでもありませんよ、と。

とまあ、ドラム関係はこの辺にするとして、「Sonic Boom」で驚かされたのは、坂本龍一のアコピ(さらにポリシンセとモノシンセ)と益田幹夫ローズという両者の音域のバランスが非常に計算されているアレンジの妙味をあらためてスゴイと痛感しました。それにしても坂本龍一のこの曲におけるアコピはNastyですね(笑)。

まあ、これの続編も用意しているのでそれに関しては追々語ろうかな、と(笑)。

とりあえず今回の「Sonic Boom」で得た教訓は、マルチバンド「音圧稼ぎ系」リミッターは魔法の道具ではない、というこってす(笑)。

帯域バランスやらのセッティング、或いはドラムの音作りそのものから変えなくてはならないほど、たかだか2ミックスのそんなリミッターのせいで妥協をしたくはないのに、結局は低ビットレート(それも著しく低いビットレート)が犠牲になってしまうというジレンマ。これは実に歯がゆいものでした。

作った私がこうなんだから、対象となる人が買ってくれるワケねえっての(笑)。それらをも包括するような、ザッパのアルバムタイトルのような「One Size Fits All」じゃあありませんけど、このキャラクターを活かしたままのミックスは見つけられませんでした。ドラムキット部のみRIAAカーブの反比例セッティングやらも試してみたんですけどね。それに緩いHPFを低域からかけてみたり。正直悔しいのであります(笑)。呼び水となっているのはスネアなんですけどね(笑)。でも、このスネアをフツーのスネアのサンプルに置き換えたんじゃ、ロールのシズル感なんて全然出ないんですよ(笑)。ロールの粒立ちや音価、音色キャラクターとスナッピーの鳴りというのは低ビットレートにおいては鬼門なのだなあとあらためて痛感しました。

ほとんどの人は問題無いと思いますが、対象となる人がいる以上はアナウンスしておくべきかな、と思いまして今回のこのような記事になったというワケです。

せめて1ファイルが1MBくらい(本来ならこのような障壁すらなくなってほしい)に出来れば音質は相当確保できるんですが今回の130kBの方々には本当に申し訳なく思っております。尺41秒強なので、一体どれほどのビットレートなのか知りたい方は各自計算してみてください(笑)。裏事情を赤裸々に語れない部分もあるので御容赦を(笑)。全部が全部130kBじゃないですよ。他の端末用はもっと確保されています。

軍靴の足音? [制作裏舞台]

iPhoneの足音が聞こえて来そうな予感ですが、暗雲立ち込める中梅雨前線すら吹き飛ばすような驚きがあるのでしょうか?

それにしても気象庁。いくら異常気象が関連していて判断に苦しむファクターが多いにせよ、正直今年の梅雨はGW前に始まっていたようなモンでしょ。「梅雨」という規定には該当しないにしても春雨と梅雨が合体してしまったような今年。

あまりに早々とアナウンスして混乱させたくないでしょうし、株価にすら影響する、と(笑)。株屋は日和見なのだからお天気を気にしてナンボ。市場の顔色伺う前に目先の天候受け入れろ、と。

自国民からアレコレ税搾取する前に、黄砂や酸性雨などの公害補償中国に要求するわけでもなく金ブン取れず、狂牛病の喧騒では対応厳しく、中国産のメタミドホスには指くわえて傍観。壁の外から穴掘られて油抜き取られてりゃ世話ねえっての(笑)。米軍ですら掲げております「継続こそ力」。

付け焼刃、日和見という姿勢が柱はシロアリに食い尽くされたように脆いモノにするのと同じように中身スカスカ。仮に初見がスカスカに見えても続けていって強固にするんだぞ、と。コンクリだって最初はドロドロだぞ、と。

iPhoneの足音が軍靴に聞こえる関係者もおられるとは思うんですが、iPhone参入してもKクリ自体はマイナス要素はそれほど悪影響はないかと私自身は思っております。iTunes Storeの状況によってはそちらで展開するような可能性だってあるかもしれません。日本の携帯端末がAppleのライセンスを使うというまでに浸透すればKクリどころか殆どのケータイコンテンツはそちらになびくでしょうしね。

BTW、左近治はKクリの中では結構活動期間は長い方だと思います。自分自身「よくまあここまでやってこれたなあ」と実感するのでありますが、別に引退宣言しているのではないですよ(笑)。当初はここまでやるとは思ってはいなかったのでありまして、意外にもそういうスタンスで居られることこそが長く続けられるファクターのひとつなのだなとあらためて痛感しているワケですね。

着メロ全盛期の頃と比較すれば確かに減少はしているかもしれませんが、それでもやっぱり続けてナンボなんですな。

Kクリやっていることをカミングアウトしている私の周囲の人間からは、ここ数年半ばからかい気味に「着メロなんか作って儲かってるの?」と、よ~く訊かれます(笑)。

それこそKクリ始める前に私が運営スタッフの方々に訊ねた言葉とほぼ同じ(笑)。

当時は、

「コンテンツにもよりますが、PCくらいは買えますよ♪」

と言われたモンですが、実際は・・・!?


永くやっているのが功を奏しているのかPCどころか車くらい買えます(笑)。家くらい買える人だって居てもおかしくないと思います。これもひとえにご利用いただいているお客様のお陰です。

私の提供するマニアックなコンテンツでこれくらいなのですからもっと売れている方は推して知るべし。

これまで私が月間ダウンロード1位になった曲は、浜崎あゆみの歌っていたサントリーのBOSSのCMのみ(笑)。実績面では表立たないマニアックなコンテンツでも実際はこういうモノだということがお判りになっていただければな、と。音楽面で例えればWavesの高価なプラグインバンドルやらTDM導入なんて普通に視野に入って余裕でお釣りが来るのではないかと(笑)。中には事業者レベルの売り上げ目指して鼻息荒く制作に挑む方もいるかもしれませんが、やはり作り手と事業者は全然違います(笑)。

やっぱり、継続こそ力なんだなあとあらためて実感するのでありますな。

どこで見聞きしたのか知りませんが、面白おかしく他人の芝覗き込んでみては「意外な回答」に言葉を失ってしまう、と。「ホントは言いたいコトあったんだろ?」と茶化す左近治(笑)。

そういうお金を手にするためには、いくら制作者のワガママ貫こうともお客様あってのことですし、その辺りのバランスを考慮しつつ常に一定量以上のコンテンツを作り続けるというのは結構パワーを要するもので、自分の好きなコンテンツばかりやっていたら途中で脱落してしまっただろうなとあらためて痛感するわけですよ。中にはもっと儲けられると思っていて現実にガッカリしている人だっているかもしれませんが続けてナンボなんですよ。貯金コツコツ貯めるようなモンです。

着メロ・着うたに限らず、浪費を少なくして貯めこめばどんな世界にも言えることですけどね。あらためてお客様に感謝の気持ちでいっぱいになります。

子供のケータイ代、月額にしてみたら子供はピンと来ないかもしれませんが、年額にしてみたらかなりの額に到達するワケで、「年間何十万のお金」と「ケータイ1年使って得られる価値」をお子様に考えさせるというのも手ではないかと思うのですな。

まあ、ケータイコンテンツに関わっている以上、左近治としては積極的に利用して貰った方がいいんですが(笑)、ただ私のショップで言えば低年齢層のお客様はおそらくほとんど居ないのではないかと思います。寧ろ、お子様を寄せ付けないコンテンツになっているかもしれない(笑)。有害情報ではないんですけど(笑)。

例えば初音ミク。

DAW環境有している人が挙って初音ミク持っているワケではないでしょうし、熱狂的な人達というのは一部の限られた層であるのも事実。中には初音ミクを嫌悪する人だっているでしょうし。

ネットを席巻するかのように、初音ミクは一部の方に受け入れられて、今までもボーカロイドはあったのに新たな「娯楽」が増えたワケですね。その人達は採算度外視、楽しさ満喫のパワーで作っている人達が殆どだと思うんですな。ヘタに一儲け企てようとすると概ね失敗するもので(笑)。

着メロや着うた制作というのも、実はこういう「楽しみ」が先にあって、嗜好性の追究と持続性があってナンボの世界だと思うワケです。

変に金銭面に欲かいてスケベ心剥き出しにしてしまうと返って失敗しかねないというのはそこであります。初音ミクにスケベ心剥き出しって意味じゃあないですよ(笑)。

対価のバランスとそれを好意的に楽しんでくれる人々は常に存在するワケで(初音ミクに限らず)、今までのコンテンツは「コンテンツ発掘とビジネス性」としての「欲」を剥き出しにするがあまり、コンテンツはおろか端末周りの成長が鈍ったのが現実ではないでしょうか。今やケータイコンテンツだけには収まらず多くのコトに当てはまるのが哀しい現実ですが。

初音ミクを信奉する層を穿った目で見る人も居るでしょう。私自身手を出しにくいのは正直なところではあるんですが、初音ミクが話題になったムーブメントは非常に多くのヒントがあったのではないかと思います。だからこそ過去にも初音ミクには好意的に捉えていた左近治なんですけどね。

そういう意味でiPhoneが齎してくれる次なるステージが気になるワケですよ。忍び寄る軍靴の軍人を狂喜乱舞させてタップダンスのひとつでも踊らせてみろ、と。初音ミクを例に挙げれば、そこで初音ミクがタップダンスするだけで彩られ(一部の方に)、楽しむ人をより多く発掘できるだろ、と。

初音ミクの「ヒント」というのは、そういうコトなんですな。iPhoneを、または初音ミクに否定的に嫌悪感さらけだしてテンパってるのは、おマンマ食い上げになっちまう方々だという表れでもあるのでしょう。ただ、iPhoneの場合はより多くの可能性を秘めておりますけどね。

WindowsユーザがMacを手にする。そういう方々がMacのUIとして装備されていない機能を欲する、そういう声がMacに新たなUIが装備されるかもしれない(Apple流儀になるとしても)。

異なる潮流が合流しても水は流れる先を知る。三日月湖形成したらそこで干上がるのがオチ。そーゆーこってすな。

骨休みに聴きたいリファレンス曲(ニーヴ・サウンド編) [制作裏舞台]

時間の空きを見計らいながらKYLYNの「Sonic Boom」のテーマ部を制作しております。イントロが好評ならリリースする予定じゃなかったのかよ!?とツッコミ入れられてもやむなしなんですが(笑)、一応ほんの少し手ェ付けておかないと後々作業に追われるのも面倒なのでとりあえず着手しておこうかな、と。

なにせ手を付けたはイイものの、そのまま頓挫してお蔵入りするクセが只でさえ多発している左近治。とりあえずやれる時にはやっておこうかな、と。

家でそれほどやることが無い時の息抜きとでもいいますか、最近じゃあトシ取りすぎて運動不足。臀部の横っちょの筋肉が落ちてきていることに気付いて、録画しておいた番組見ながらエクササイズ。あんまりカラダ痛めつけると動けなくなりかねないので(笑)、ほどほどにこなしながらヒマな時間を活用しつつDAWにも勤しむ、と。

先日はYMOの「体操」をリリースしてあらためて気付いたんですが、体操だけでもトシ取るとカラダは心地良いモノなんだなあと実感する自分のトシが情けねぇのでありまして(笑)、子供の頃はあまりの退屈さに友人のトレパンやパンツずり下ろしたりして、全校生徒2000人ほど居る目の前で先生からビンタ食らうのが日常だった頃が懐かしい。今じゃゲンコツ程度ですら「やれ体罰」だの慰謝料すら要求されかねない世の中(笑)。やっぱりまともに体は動かさないといけませんな。

息抜きがてらに録画していた番組を観ていたワケですが、ついこないだはミュージック・ステーションで亀田誠司が出るという宣伝を見ていたので久しぶりにこの番組を観ることに(笑)。

テレビ朝日はニッチな嗜好があるので結構好きなのですが、ミュージック・ステーションはなぜか私の生活には定着しないのであります(笑)。正直言って、ハルカリのギリギリ・サーフライダーで出演時以来ではなかろうかと(笑)。当時はハルカリの着メロ作ったりした左近治ですからね。あの二人は今いずこ!?

まあ、そういう時間の傍ら、自分の作る曲ばかりじゃなくてたまにはリファレンス要素のある楽曲でも聴こうかとオーディオ機器に手を差し伸べ聴いた曲というのが・・・

「Making Love To You」/グローヴァー・ワシントンJr

アルバム「Come Morning」に収録されている曲ですね。何がリファレンスなのかというと、いわゆる「ニーヴ」っぽい音を聴くためのリファレンス。

別に今どきニーヴ系など非常にポピュラーなのだから、リファレンスと呼ぶにはチト大袈裟じゃないかと思われるかもしれませんが、テンポがミディアム・スロー系というのはアンサンブルやらが聴き取りやすい(聞き逃しにくい)ことに加え、ミックス加減が絶妙で、音も各パートが欲張ることなく「聴かせる」プレイに徹している曲というと自ずと少なくなってしまうので、手っ取り早いのがこの曲だったんですな。

エンジニアは、これまた有名なリチャード・アルダーソン。左近治にとってはダグ・エプスタイン、リチャード・アルダーソン、ロジャー・ニコルス、エリオット・シャイナーが四天王(笑)。

本アルバムがニーヴのコンソール使っているかどうかは定かじゃないですよ(笑)。ただ、音はやはり「それっぽさ」を感じる質感です。

いわゆるニーヴ・サウンドを得るには今やかなり人気で、それをシミュレートしたものは数多くハードやソフト問わずして市場を席巻しておりますが、着うたにおいていかにもニーヴ・サウンドを得ようとは思ってはおりません(笑)。キャラクターを立たせないような感じでしか使っておりません。その理由は「弾きたくなるから」(笑)。

別に打ち込みだって何らかの鍵盤楽器やらパッド類は弾いているんですが、ベースそのものを録音したくなる、或いはドラム叩きたくなる、生演奏を録りたくなる、という欲求に駆られるという意味でして、ソフト・サンプラーなどでどんなに手前が用意した生演奏よりも良い音であっても「弾きたくなる」という理由から、ついつい回避してしまうんですな。

ココのところ打ち込んでいた「Sonic Boom」のテーマ部。この曲の一番最初のドラム・フィルから入ってくる音を耳コピすると結構ハムノイズが乗っているんだということをあらためて認識させられます。

ただ、左近治の所有するCDは古いモノなので(28CY―2367)、現在リリースされているCDはもしかすると処理を施しているかもしれませんけどね。

まあ、そういうハムノイズが普通にありふれていた時代に少々飽和感やらエキスパンドされたようなダイナミクスを付加させようとすればそれこそノイズがやたらと目立つようになるワケですが、そういう時代においてもノイズは極力排除して音圧感を得るという、それでいてコシのある輪郭がさらに増すという、空気感すらも自然に向上するようなニーヴ・サウンドをアナログの時代で演出するという良さが感じられるワケでして、DAWの時代ではそんなノイズとはほぼ無縁な時代で手軽にそれっぽさを出すのはおこがましいと言いましょうか(笑)。スーパーなアナログ環境や非常に質の高いマイクで録音してこそ、真のニーヴ・サウンドではないかと思っている左近治であるからこそ着うたでは試さない、と(笑)。なにせ打ち込みではケーブルの質感による違いとか、生演奏によるランダム要素の高い、その中での表現力の統率という点が欠けるワケでして、だからこそ「本能的に」避けるのかもしれません(笑)。一度生ソースにおいてニーヴ・サウンドを得れば私の言いたいこと伝わると思うんですが。

この曲のガッドの音とマーカス・ミラーの音にはついつい耳が持って行かれるのでありまして、指弾きベース・オンリーのマーカスとしては珍しく(失礼)、指弾きだけで聴かせる数少ない(これまた失礼)名曲のひとつではないかと思っております。

エレキギター/ベースにおいて、エフェクト類などの環境を変えなくとも歴然とした音の質感の違いを受容できる時というのはケーブルを変えた時などが挙げられると思うのですが(必ずしもケーブル変えた音のキャラクターの違いを受け入れられるワケではない)、普通にシールドにカナレ使ってもごく普通なワケですが、モンスターケーブルにするとコシが加わって太くなってハイの抜けも上がります。

その音質差はどうあれ、「音の損失ってこれだけあるものなんだな」ということを認識させられるワケですね。それほどの違いがあるワケで、アナログ部分のちょっとした変化というのはケーブル1本だけでも大きく変わりますが、ニーヴの音というのは通しただけでもそういう音の違いが明確に判るという、普段の基準を変える必要性も出てくるものの、多くは受け入れられやすい音の質感の向上の部類と言えるでしょう。

ベース用のモンスターケーブルを試しにリッケンバッカー(ギター)に使ってみたら、あまりに「ゴッキーン!」と鳴ってビックリしたコトもありました(笑)。細くて軽い、枯れた感じのあの音が(笑)。


マーカス・ミラーのフィンガープレイで私が好きなのは「Let It Flow」。あちらは弦高低いセッティングが手に取るように判るので独特の僅かなビビリ音がこれまたイイんですが、それゆえ離弦のタイミングが実によく判る名曲でもあるんですな。

とりあえずハナシを「Making Love To You」の方に戻しまして、この曲はアンプMixの音も入っているようです。弦高も若干高いのではないかと思うほど、アルバムとしては前作の名盤「ワインライト」のそれとはガラリと違うワケですね。マーカス君に限ったことではなく。

このアルバム「Come Morning」は全体的に陰鬱でスローテンポな曲が多いので、ミックスの質感や各楽器のアンサンブルを捕らえるには非常にイイ材料で、ミックス加減聴くだけでも価値があります(笑)。まあ、前作と比べたらアルバムリリースは雲泥の差があるかもしれませんけどね(笑)。

どっかの雑誌でリチャード・アルダーソン読みたいモノですな(笑)。

マットなスネア・サウンドを求めて [制作裏舞台]

いわゆる「マット」と形容するスネア・サウンドとは、パスっと鳴ってタイトな音。それでいてスナッピーの鳴りは殺さずに、活かしたい所はトコトン追求して、切りたい所はトコトン消す、と。

SCコンプで極端にパッツンパッツンにするもよし(概ねリミッターとしての使い方)、方法はいくらでもあるんですが、一例として挙げてみたのでそちらも参考にしてみてください。

この手の音は、

・ SCゲートで切る!
・ コンプで潰す!
・ EQ弄りまくる!

とまあ、こんな感じですが、そもそもドラム類の音というのがスネアに限らず結構大胆なイコライジングを施したりするものであります。

最近は様々なドラム音源が人気ですが、それらの多くは予め作られた音が多くて、もちろんトリート程度で済ませる作業も「作られた音」ではあるものの、あるキャラクターを速やかに作れない人を嘲笑うかのように、元のドラム自体にそれほど大きな変化はないのに、音作りの妙味はベールに包んだままで、キャラクターのバリエーションを多く揃えてあたかも潤沢なサンプルを用意したと言わんばかりの製品が多いのも事実です。

で、マットな音を作ろうとする場合、残る帯域、すなわち「活かされた」音の部分というのは、概ねオーバーシュートのような大胆なイコライジングのカーブによって保たれているため、その辺りをヘタに弄ると少々耳障りな位相の乱れというか音質変化が起こりやすいものです。マットな音に限らず、ドラムは特に出現しやすいモノなんですが。

そういう耳障りな音を形容すると「ヒュヨヒュヨ」「シュワシュワ」「ピキュンピキュン」(笑)。あまりにヒドイ形容に自分でも書いてて恥ずかしくなるような表現なんですが、まあ概ね高域に現れやすいんですな。

なぜそういう音が現れてしまうのかというと、複合的な要因が絡んでいたりするもので、大別すると以下のようになるのではないかと。

● ダイナミクス系プラグイン(ゲートやコンプやら)のパラメータ設定の甘さ(リリースタイムやスレッショルド、SCのトリガーに用いている帯域)
● 収音時のマイクの物理的な筐体が齎す回折(この場合、マイク周りの空気の乱れによる干渉)による音を、マイクそのものが忠実に拾っていて、通常ならマスキングされているである音に対して積極的にイコライジングを施してしまったため、干渉成分を際立たせ、その後のEQカーブの特性のキワ部分やら、回折で生じた音の干渉(ゆらぎのようなもの)が波打つように顕著に現れてしまう
● 極端なイコライジングによる位相の乱れ


大体これらが要因となって耳障りな音として現れるのではないかと思います。

蛇腹状のホースをグルグル回してヒュンヒュン音を鳴らすオモチャありますよね。回折の最たる現象でもあるんですが、マイクの近接効果で得られる飽和感とは違って、マイクそのものの周波数特性とわずかに変化する空気の動きを忠実に捕えてしまったために起こる干渉。それが後段のEQやコンプ類の設定でより際立たせたりするのでありますな。

これらに気を付けないとマットなサウンドがどーのこーの言う前にドラム類の音というのは難しいものがあります。しかもドラムの場合単発系の音ならこの手の干渉した音は判りにくいものですが、速いパッセージの時に顕著に現れるワケです。

速いフレーズとなると概ね40ミリ秒以内の世界に集約されるでしょうから、コンプ類の設定はこの辺りにも注意を払う必要があるワケですな。場合によっては生ドラムの場合だと複数のマイクのカブリやらごくわずかな位相角の違いから生じる干渉がドラム音源のそれよりも顕著に現れやすいものであります。

市場にリリースされている有名な曲でも、そのような干渉を生じている音なんていうのは結構多くて、エフェクティブな音として許容していると思われる音も結構あります。速いパッセージでなくとも現れていたりとか。

昨年のサンレコでスティーリー・ダン来日時のスネアに用いられていた、当時非売品のEarthworksの白い歯医者さんのツールのようなマイクというのは、回折を極力排除するためでもあるのでしょうが、マイクというのは非常に興味深いものであるんですな。そうしないとドラムは録音できないですからね。エレドラやらトリガーオンリーのドラマーも少ないでしょうし(笑)。

私の現在の舞台裏を述べると、以前MIDIデータで作っていたKYLYNの「Sonic Boom」。これを着うた用に作ってみようと思って作ってみたんですが、これには狙いというかある意味挑戦したい部分があって、それは着うたというのは機種やメーカーの規定にもよりますが、概ねiTunesの標準的なビットレートよりも低いビットレートが殆どなのです(iTunesの標準ビットレートと同じビットレートも実際には左近治のリリースしてきた楽曲の一部にはあります)。

そういう圧縮率の高い低ビットレートというのは、先ほどの音の干渉の要因に加えて、さらにそれを際立たせてしまう音質変化が起こることが非常に多いのであります。場合によってはコーラスをかけたエフェクト音の高域成分が緩やかなLFOのそれとはうって変わってカクカクした動きになったりするのはまだイイ方(笑)。シュワシュワ感やらが非常に多く際立つことが多いのです。

勿論それを出来るだけ回避できる方法もありますし、ビットレートによるアルゴリズムの「クセ」というのも把握しているので、ある程度は回避できるんですが、それでも制作時の24ビット96kHzと比較したら音の違いはやはり歴然としています(笑)。24ビット96kHz制作時から先述のような要因で音を耳障りにしていては言語道断ですけどね(笑)。低ビットレートの着うたなら更に助長するでありましょう(笑)。

まあ、先の「Sonic Boom」の出だしのドラムのフィルはそういう低ビットレートに対してどういう音質変化が起こるのか、という挑戦なんですな(笑)。お試し程度に「Sonic Boom」のさわりはいずれリリースすると思います。好評ならメインテーマ部はおろか、益田幹夫のローズソロや渡辺香津美のギターソロ辺りまでは一応リリースを考えてはいます(笑)。


とりあえず、マットな音の作り方みたいなコトを述べてみようかと思いまして、今回はエフェクトセッティングと視聴用のデモを用意しました(笑)。

まずはLogicをお持ちの方に用意してもらいたいのはEXS24の中から「Studio Tight」のスネアの音。ちなみに左近治の制作環境は24ビット96kHzで作っているので、48kや44.1kのサンプルレートだとまるっきり違う音(だいたいコモリ気味か、エイリアスノイズが付加されるか、低音が増強されてしまう)になるので、その辺りは御容赦を。

ではまず、曲の方から。



単発系で2発ずつスネアを鳴らしていますが、これらはマットサウンドの極端な例としての2種類のバリエーション。音は殺すだけ殺しています(笑)。その後クロスフェードで、マーチング系のダブルストロークで入ってきますね。

同じフレーズがもう一度続くところが、Studio Tightのスネアのデフォルトの音です。MIDIデータそのものは同一ですが、左近治が打ち込んだデータというのはデフォルトではないエディット側の音をモニターしながら作っています。

このロール部に用いた音のセッティングは以下の通り。左→右という接続順で試していただけたらな、と思います。

Matt_Snare.jpg


右から2つ目のEQで更にプレゼンス付加させたのは、その前段でも弄ってはいるものの不足しているかと思って足したモノです(笑)。こういうことする時はホントはリニアフェイズEQの方がイイと思いますし、3つのバンドを使っているものの、真ん中は全然使っていないのにOFFるの忘れてるし(笑)。

BLOCKFISHのゲートは、セルフトリガーによる音作りという点で最も判りやすいゲートのひとつであると思ったので使っています。普段の左近治はSonalksisかURSかMIOのDSPを使っていますが、汎用性が高いであろうBLOCKFISHを選択したのであります。非常にオイシイ所に手が届くプラグインで、フリーの割に非常に質が高いと思います。


今回のこのようなマーチングロールに合うような(マーチング系のそれはもっとデッドでハイピッチ)音の妙味は、弱音時のスナッピー感。やはりコレがキモでありましょう。スナッピーというのは広い帯域に及んだ「ノイジー」な音を付加させようとする意図と、それによって不協和な太鼓の鳴りを隠すという狙いがあるもので、キレイな音を得ようとしてもノイズを加えるというのはジレンマがあるワケですが(笑)、不均一なスナッピーというのも、後の出音で干渉成分を増やしてしまう一因にもなります。

カンカンにヘッドを張って、その自発的な張力によって不協和な太鼓の鳴りを消すという手もありますが、均一なチューニングをマスターしていない人がコレをやると、いずれネジ抜けなくなったり、フープ歪めたりするので、きちんとしたチューニングをマスターしてください(笑)。過去のブログでもチューニング方法どこかで書いたので、そちらも併せて読んでいただければな、と(笑)。

DAWワールド [制作裏舞台]

左近治の周囲にはProToolsやらDigital Performerなど色んなDAW環境を有している人達がおります。他のDAWアプリケーションを挙げなかったのは、MIDI部分でソフト音源など殆ど使うことなく、それらの2つのソフトをMTRの代用として使っている人の比率が高いからです。

ソフトシンセやソフトサンプラーなど、一昔前に比べれば本物と遜色ない音が得られますが、やっぱり人間の演奏をそのまま録音したモノにはかなわないんですな(あまりにヘタだと別問題ですが)。

ハイエンド環境における比類なき音質のアナログ環境を兼ね揃えているのならまだしも、アナログを介在しなければならなかった時代と比較すれば、現在のようなシチュエーションにおいてプラグイン類を多数挿入してもノイズなど殆ど無縁。MIDIに頼る・頼らないというのは狭い世界でのボヤキであり、録音ソースに徹底的に編集を施せるのがやはりDAWアプリケーションの醍醐味だと思うんですな。

オートメーションのカーブを目まぐるしく変化させて描いても簡単に追従する。今やDAWアプリケーション筆頭株のLogic Proのオートメーションはメタイベント領域を使用しているので、MIDIコントロール・チェンジと同様128段階。もちろん各段階はアキュレートされるんで均されるわけで、ゴツゴツとした分解能の音にはならないわけですが、一部には7ビット長を超えるパラメータを備えたプラグインもあるので、例えばそれが256段階あるとしたら、強制的に128段階のパラメータにしか扱えないジレンマを感じることは多々あります。

特にReaktorはパラメータ幅の自由度は高いので、平気で7ビット長の可変幅を備えることができますが、それが均されてしまうのがイヤなのであります。ただ、それらよりも可変幅の大きいデータを独自のプロトコルで処理するようになれば処理が重くなるのは避けられないでしょうし、Logicに限らず、DAWアプリケーションの抱えるジレンマというのはMIDIに頼らざるを得ない部分があるのでなかなか脱却できない側面を備えているとも言えるかもしれません。SysExデータとなると、ハードをつなげば次のエクスクルーシヴ・データを受信するまで物理的な時間の間隔を最低でも●●秒必要とか制限がありますし、データ長を長くするにはどうすればイイのか、左近治には到底考えが及びません(笑)。

MIDIケーブル上を経由していなければ、MIDIとして扱っているデータの送受信もMIDIケーブル上のそれよりも速くやり取りしているでしょうから、従来のMIDIデータでも十分なのでは!?と思えることもあるものの、正確なパラメータ保存(トータルリコール)を行いたい場合、DAWアプリケーションのオートメーションの特性とやらを知っておく必要があると思います。

卓がまだアナログで、時は1971年。MTRだって8トラックくらいであったであろうそんな時代に、ドイツのグループ、ファウスト(Faust)が登場する、と。

事前にそんなことを知らせずにファウストを知らないDAW世代にFaustの1stアルバムでも聞かせたら、近年のエレクトロやらインダストリアル要素を採り入れたミクスチャー系に聴こえるかもしれません。音も素晴らしくイイですしね。よもや1971年に録音された音とは到底思えないほどの凄さ。スプライシング・テープで継ぎ接ぎされた音とは到底感じることなどできないでしょう。ピンク・フロイドの「Money」など遠くに及ばないほどの編集の凄味を感じます。

スティーリー・ダンの話をするなら、そんな頃から彼らは独自の音を追究していたワケで、先のウォルター・ベッカーの新アルバム「Circus Money」で各曲の寸評をした左近治でありましたが、あらためて申し上げたいのは、ベッカーがこういう音を嗜好するのは今に始まったコトではない、ということ。

おそらくや母親の胎内にすら存在しなかったであろう、今の若い世代の人達には、そういう古い世界での音楽からもあらためて痛感させられることは多いと思うんですな。ファウストなんてそうそう名前はポピュラーではないかもしれませんけどね。録音や楽曲の世界構築とは何ぞや!?ということを認識させてくれると思います。配信音楽、例えばiTunes StoreでFaustと検索すれば、片手のレントゲン写真のジャケットとかあるでしょう。それが1stアルバムなんで、知らない方は是非この機会に騙されたと思って聴いてみてください。1曲150円ですよ(笑)。当時母親の胎内にも存在しない、ある意味左近治がこうして汎精子のように語るのも悪くはないんですが(笑)、参考になれば幸いですな。

先のベッカーの寸評も、コードネームを挙げて書いているのがありますがそれら以外は「左近治の興味の示さない類」と思っては困ります(笑)。

ベッカー自身がおそらく「判りやすい」アプローチで、こんなに素晴らしい楽曲を12曲も用意したワケですから、比較的判りやすい曲の中で特徴が現れている曲に敢えてコードネームを付け加えて感想を述べたワケでありまして、他の曲にはもっと興味深い音は沢山ありますし、スティーリー・ダン・サウンドが好きな方々なら、そんな音を簡単にLet it goしないだろうな、という思いと、ベッカーを軽視してほしくないからこそ判りやすい曲で、こちらも判り易く解説を付け加えた、という思いからなんですね。

「11の心象」から教えてもらったことは沢山ありますからねー。リスペクトどころか足向けて寝られません(笑)。

思考が、オートメーションカーブの描画に均されて、埋没してしまわないようについつい注意喚起とでも言いましょうか(笑)。DAWでは音が埋没するように均されているわけではないのに、人間の思考というのは均されがちですからね。

良いものは見落とさないよう注意が必要ですな。

Kクリ裏舞台 [制作裏舞台]

扨て、着信音用の音楽作って結構古参の部類に入る左近治。コンテンツ自体は結局はヒット物やTVコンテンツに勝るものなし!なのかなーと思うことしかり。「勝る」というのは人気度や作品の質ではなく、あくまでもダウンロードの物理的な量のことであって、必ずしも質が比例するワケではないとも思います。

訴求力という点ならゲーム音楽だって心惹きつけられるものだってあるでしょうが、ゲーム界の音楽の権利関係の扱いというのは、多くの権利を管理する会社のやり取りとは一風変わったところがあって、扱えないものも多く存在します。そういう権利関係をクリアして取り扱いがしやすい曲というのはやはり一般的な楽曲なんですな。

NOVAうさぎが流行った時も、左近治は片っ端から色んなバージョンを制作したんですが、この楽曲の当時の権利関係では特殊なものだったのでKクリではリリースできなかったのであります。メロっちゃさんではリリースされていたりしましたけどね(笑)。メロっちゃさんでリリースされていたものは左近治が手がけたモノではありません(苦笑)。

Kクリに応募したきっかけというのは、TVコンテンツに目を向ければすぐに作れるというか、元々90年代前半に海外サッカーなど見たさにアナログCSに手を出して、昔の懐かしいドラマを見ていたりしながらそれらのコンテンツをさわりをMIDIにしていたりした作業を活かせると思って応募したのがそもそもの始まり。私の応募時は作風は自由でしたけど、それにて作ったのが「まんがはじめて物語」のうつみ宮土理が唄う「不思議な旅」だったという(笑)。モグタンと言った方が判りやすいでしょうかね。

著作権利関係を探るのに出版社に問い合わせたり、アーティストの所属事務所に問い合わせたこともありました(笑)。

だいぶ前に、テレビ朝日系のニュース番組「ニュースステーション」の歴代音楽をリリースしてみようかなと計画していた時にですね、80年代中盤ごろのニュースステーションのオープニングを着手しようとした時に権利関係を探っていて打診をしていたんですが、著作者である前田憲男先生ご本人からわざわざメールを頂いたこともあったりして、Kクリの運営サイドの方も驚かれていたことがありました(笑)。

着メロという当時の新たな文化への取り組みとか、ネットを通じたコミュニケーションそれら全てのポジティヴな部分をさらに前向きに理解をしていただいたからこそ、思いもよらないシチュエーションに出くわしたことは多いものです。その後前田先生と楽譜の所在の有無等連絡を取り合ったことがあったのですが、取り扱う作品があまりにも多いためか原盤こそがスケッチ代わりのような制作裏舞台などを知ることができつつも、放送では使用されていない「未知」の旋律を、左近治はおろか御本人も知らないということで、制作が頓挫してしまうこともあり、結果的にニュースステーション関連の企画も左近治が止めてしまったこともありました。前田先生の折角の良心を台無しにしてしまうことにもなるんですが、あらためて前田先生の当時のお心遣いには感謝いたします。

とまあ、今や着うたのみ作っている左近治でありますが、長いことやっているとこういう思いもよらない制作現場でしか知ることのできない側面に出会うことは色々あったモンであります。

ところがその後もネットが隆盛を極めるとともにネットの活用度が過剰になってくると、ネットで氾濫する情報の多くはネガティヴな側面は増して、広告費稼ぎの不必要とも思える情報氾濫、またはスパイウェアやらの多くのネガティヴな部分が増していって、ポジティヴに捉えられていいはずの行動がネット上でのやり取りでは胡散臭く&軽々しく印象付けられてしまうようなシチュエーションも増加することに。ネットのネガティヴな部分が浸透してしまって穿った見方をされるシチュエーションも増えてきたんですね。安直なメールの問い合わせ自体が迎合されない、という状況をも増やしてしまったといいますか。情報セキュリティ面においてもそれは当然の結果なんでしょうけれどね。

ポジティヴな側面の代表的な例をいくつか挙げると、お酒シリーズを企画した時の、「千福一杯いかがです♪」というくだりが有名な「グラスをのぞくフラミンゴ」を作っている時には、楽譜まで提供していただいたこともあります(笑)。

これは、当時の古いCMを左近治は記憶でしか残っておらず、CMも西日本では流れていたようなんですが、こちらでは困難。というわけで楽譜を提供していただいたりしたこともありました。

あとは2002年W杯の出場国の国歌を作ろうと企画した時に(実際には左近治のショップではリリースしておりません)、英国大使館から書簡にて御返答いただいたり、スロバキア大使館からも快く対応していただいたこともありました(笑)。

直後、多くの競合着メロサービスから同様の企画や、CDが発売されたりしたことで「こりゃ、私が作る意味なくなったな」と思い頓挫することに(笑)。

ポジティヴな側面というのはやはり21世紀初頭に多かったんですね。サービスが低下したとか、そういうことではなく、ネットを早期に導入していて限られた所の間で密な連携が取れていたのが、多くの人にネットが普及して連絡手段が安直になってしまったことで、担当部署の方々はそれらの対応に手一杯になってしまう事態に直面することで、企業はそういう声の振り分けをより厳格化する必要性があったのだとも思います。セキュリティ面も然り。そういうことで煽りを食ってしまったポジティヴなシチュエーションって意外にも多く存在すると思います。

「着メロ」文化というのは、着うたでブチ壊されたと言っても過言ではないでしょう(笑)。歯医者さんが会計時にガム渡すようなモンで(笑)、レコード会社サイドが制作会社に依頼したり、着うたをリリースして原盤切り売りで儲けようとした辺りですね。そのやり方に風穴を開けたのがiTunes Music Store。

これにて音楽の本質的な魅力は回復するも、CD売れない、プロモ減少、ケータイ依存組もMDを捨てiPodへと流れ、着メロ黎明期にあるようないつでもどこでも着信音がけたたましくなるようなシーンなんて今では電車の中思い浮かべても非常に少ないワケです。効果音すら鳴るのですら少ないワケで、効果音で十分なのかもしれない。ワンセグやメール、或いはiPod動画片手に着信音ではなく、耳ふさがっているから動的なコンテンツが好まれる。

そこで出てきたのが新たなUIの可能性を提示したWiiとiPhoneやiPod touchの出現。

それでも着信音は生き残る。

なぜかって?

通話料が定額化したりIP携帯化する時こそ、電話としての本来のスタンスを回帰しながら多くの機能を盛り込んで操作性が向上するだろうから。

この融合が始まらない限りは、視覚的なものか、とことんニッチなコンテンツじゃないと磐石な地盤には到達しないと左近治は思っております。ある意味ではシンプルな可能性を秘めていて、国内での3G iPhoneがリリースされて、放送各社が連携取ってワンセグ放送のネットストリーミング化と、番組コンテンツを格安でiTunes Storeで販売できるようになる時代が到来して、ようやく着信音は本来のスタンスを取り戻せるのだと思いますよ。

放送メディアがドラマのスピンオフやらで探りを入れるのも、動画コンテンツ販売の布石なのかもしれませんしね。

データ放送にホームページよりも勝るような情報があるわけではないし、リアルタイムにBGMの曲が判るわけでもない。うまく連携させればそうやって得た情報の曲を配信して売ることだって可能なはずですが、そこまでには至っていない。テレビコンテンツの音楽の情報である程度情報量があるのはフジテレビですが、それだってインタラクティブには程遠い。アフィリエイトを公然とやっているようなものに等しい。

だからこそiPhoneや次なるiPod touchに風穴開けてもらわないと変革はないと思うばかりなんですな(笑)。ポジティヴな側面を取り戻すには、ね(笑)。

経済の世界にしたってリスクは嫌うものの、平衡をも嫌う、と。

土地開発なんてのは最たるもののひとつで、平衡であった場をかき乱して整備して、そこに潮流を生み出させようとする。潮流を無理強いしてでも作ろうとする層が、砂漠をオアシスに変えようとするのに等しく、株の世界なんかもそういうモンですな。

一旦、もうちっと違う場所で波立てないとダメなんでしょうな、たぶん。それが日本ではとってもコンサバティヴになってしまっているんですなあ。だから外資頼みになるんでしょうな。

今回の制作秘話 [制作裏舞台]

桜の花が散り始める時、なんだかんだ言って夜は冷え込む時もあるでしょうがだいぶ暖かいワケで、左近治は寒い時期のモニタリングを好むため、難曲を着手するには絶好のシーズンだったというワケでありました。とはいえ夏の時期でも難曲に挑戦することはありますが(笑)。

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例えば4月4日リリースの曲で言えば、デイヴ・ヴァレンティンの「Astro-March」で苦労した点は、トライアングルのバリエーションでしょうか。ギャグではなくて。

原曲のクレジットはというと、

Flute:Dave Valentin
Piano&Oberheim:Dave Grusin
Bass:Marcus Miller
Drums:Buddy Williams
Percussion:Roger Squitero

本来のデイヴ・ヴァレンティンだとベースがリンカーン・ゴーインズだったりするんですが、なんだかんだいってGRPを代表する人達とこうしてセッションの記録を残していることが多いデイヴ・ヴァレンティンです。余談ですが「Pied Piper」という別アルバム収録の曲のヴァレンティンのプレイはかなり好きです。

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トライアングルと言えば楽器の弾けない人が担当する代名詞的なイメージがあると思うんですが、パーカッションとしてまともに向き合って考えると、たかがトライアングルされどトライアングルで、パーカッショニストという方は色んな音を使い分けていることが判ります。

金属なのだから普通に叩けば余韻が生じる、とそんな単純なことではなくて、叩き方がおかしければその余韻も変な飽和感のある音を生じることもある、と。スラップベースを弾けない人が親指で弦をヒットしてもまともに出ないのと同じ。スッと叩いて、スッと引く。パーカッション類はこれがキモですよね。

ところがその飽和感をも操って、通常ならある大きな部分音に合わせて律されているトライアングルもミュート加減を手の握り加減で調整して音を調整したり、部分音の出方を調節したりして際立つピッチを加減しながら操っているワケですね。ただ単に楽器弾けない人のトライアングルとは雲泥の差がここにあるわけで、今回はココに一苦労させられたというワケです。

というのも、この曲の出だしのトライアングルというのは多くの人が意識していない音だとしても、省いてしまうと原曲を知る人だと「何かが違う」という違和感を生じるほど存在感は際立っていると思います。それだけ結構重要なアンサンブルとして構築されているワケです。人の癖など無くて七癖とはよく言いますが、ある意味サブリミナルというか、あまり気付かれてはいないものの重要な役割とでも言いましょうか。必要不可欠な音だということをあらためて認識させられた思いです。

楽曲の楽理的な面で言えば、ベーシストの安直な発想で言えばこの曲はE一発系としてとらえてしまいがちですが、実は一箇所F△7を使っているので、Eマイナー一発で押し切ろうとするベーシストを制御するとでもいいましょうか(笑)、そこに配慮したフレージングをしないと流れを断ち切ってコードを追うのに必死になるだけの、和声の動きに埋没していくことになりかねないので注意が必要なんですな(笑)。マーカス・ミラーとてココの部分は「逃げ」を感じます(笑)。マーカス御用達の「Run For Cover」だってテーマ部にはF△7が出現するところがありますが、和声として重要ではあるものの、一方でフレージングで活かしきれていないのが同居しているシーンもあります(笑)。ベースで長七を巧く操る人はそうそう居ない。ましてやオクターブ主体のスラップとなれば長七など天敵といえるほどのコードかもしれません(笑)。ゆえにこのベースがそれほどマーカス・ミラーっぽくないのはそういうところにあるかもしれませんね。原曲の終盤ではマーカス・ミラーっぽさが顔を出しますが。

原曲の良さは何といってもジェフ・ミロノフのサイド・ギターのフレーズです。ホントに良いフレージングをします、この人は。シングル・ノートが主体なのに。インコグニートのブルーイもこういう「系」でありますな。

とまあ、つらつらと「Astro-March」について書いてみましたが、この曲に限らずリリース時と制作時はかなり開きがあるものでして、制作時の記憶を遡るだけでも億劫になってきた左近治の脳はすっかり加齢が進行してしまっているということを実感させられるワケなんですが、制作時は1月の下旬辺りでしたでしょうか。今現在6月下旬リリース用の曲作ってるんで(笑)。

さらにマジ曲でジョン・スコフィールドの「Wabash」。これについてはもう以前のブログで語ってしまったので詳しくは述べませんが、まあ、ツーバス・フレーズの6連と5連符の交互の醍醐味を、チョット汚した音で堪能していただければな、と。ボンゾの音がダーティー気味でワイルドなのは、レコーディング時にモニター用のスピーカーがさらにそれをマイクが拾うからでありまして、レニクラもこういう手法を散々使っていたと思います。ヴィンテージ機器において。ハムノイズすら「綺麗に」レコーディングされていたりもしますけどね(笑)。


ごきげんようサイコロトークの加速テンポバージョンはそのまんま名前の通りです。どんどん速くなっていくので最後の方ではすっかりグシャグシャ感があってメロすら取れないほど速いのでありますが、終わる直前ではちょっとだけブレーキをかけて元の音を把握できるように配慮しました(笑)。250km/hでスッ飛ばして、危険回避で急ブレーキ。それでも90km/hで前の車にカマ掘った、というような感じでしょうか(笑)。一気に150キロ以上減速してもぶつかられた側はたまったモンじゃあありません(笑)。ブレーキが結局利かずに大破した車というのはよ~く高速道路などで見かけます。要はスピード出しすぎ、と。左近治、この曲でスピード出しすぎておりますよ、と。


あとは、久々のYMO名義の曲で、アルバム「テクノデリック」から「体操」を。

オリジナルのプロモビデオにあるように、少々ラリ入ったおバカな人を統制しようとするような寓喩の込もったモノでしたが、四半世紀以上経過した今でも、音は現在のように、おバカなかほりは捨てずにエレクトロなパンクスなスタンスを具現化したいと思いまして、こーゆー音にしてみました(笑)。学力偏差値トコトン低いけど、どこかカッコイイというか(笑)、そーゆー音にしてみたつもりです。別な意味での脳幹直撃系と言いますか、トルエン嗅いだとでも形容しましょうか(笑)。六価クロムも危険ですので素人さんが扱ってはいけませんよ♪そういえばスネークマンショーに「シンナーに気をつけろ」というのがありましたっけ(笑)。


もひとつは、特命係長只野仁のテーマです。ショートに割愛しながらまとめております。お色気女性スキャットを模した音はKORG MS-20(ソフト音源)をエディットしたものです。コルグの音はエグみがあるので、この手の音作るのはARPかコルグか、ってなくらい重宝してます。うまくするとウーリッツァー系の音に持っていくこともできますからね。こちらの音は細野晴臣の「ファム・ファタール~妖婦」にてお聞かせできると思いますので、それはまたいずれ語ることに。

最初のテーマ部ではドラムンベース風のドラムリフを鏤めているんですが、ケータイ実機でのシャカシャカ感を緩和させたら、ドラムンベースのスネアとキックが我が家のモニタリング環境では妙に目立つようになってしまっております(笑)。ただ単にケータイの音を逆算しているんですが。スネアやハットのポリリズミックな音がどれくらい作用してくれているかは、各ケータイによって様々だと思うのですが、一方ではイナタくダブ系のギターのコードが鳴っている、と。どっか古臭いB級・C級チックな感じを演出したかったんです。スキャットボーカルが全面に出るワイルドなドラムのフィルの所は完全に汚し系ではなくアンビエンスを利かせたドラムキットの音にしております。初期反射用のインパルス・レスポンスと、ほんの少し長めのインパルス・レスポンスのリバーブ2つをアサインしているのが制作裏事情的なネタですか。

サンレコのオーディオインターフェース比較をお聴きになった方は多いかと思うんですが、MIOでのタムの音というのは本当にクッキリハッキリ、そして伸びてくれています。なぜ好きなのかというと、8~11kHz辺りの音の出方が好きだからです。あちらではノイズフロアを押し上げているのがベースを筆頭に他にふたつほどあるんで効果を活かしきれていないように思えるんですが(笑)、MIOのDSPは本当に重宝します。もちろんタム類にはMIOのDSPで処理しております。また、もはや実感できるレベルを超越するほど、MIOのダイナミクス系のアタックタイムは非常に細かく設定できるのも特長です。環境にもよりますが、余裕でインパルス以下の設定も可能です(笑)。左近治の多くはゲートで重宝しているんですけどね。

ハナシをサンレコの側に寄り道しますが、例えば先の比較記事でのPreSonusのタムの出方は、他と比較するとタム類の3.5kHz辺りが強く出て、なんとなくクセが出てしまって、引っ込ませてしまいたくなるような音になっていると思うんですが、タム類の3.5kHz付近の音って音を弄る人ならどういう風になるか想像に容易いと思うんですが、つまりはそういうこってす(笑)。Mackieはフカれに弱そうな感じのブーミー感がありましたし、Focusriteは意外なほど優れておりました。

ただ、ノイズフロアを押し上げているソースが含まれているにも関わらず、平滑化させずにメリハリある音はMIOさすがだな、と。デジの場合は普段は平滑化しているようで、倍音を多く含む低域ソースがある時の音は有利ではないかな、と。コンデンサ・マイク向きなんでしょうな。

そういうワケで回り道しましたが、今回の只野仁のタム、実は注力してます、ってこってす(笑)。春の訪れで性欲うずく季節(年中無休の方も多いと思いますが)、やはりパワフルに「攻める」というメリハリ感を出したかったので(笑)。

FM東京 平日午前8時 [制作裏舞台]

今ではTOKYO-FMって言わないといけないんでしょうかね!?FMエアチェック全盛の頃と言えば毎日録音していたのがNHK-FMのクロスオーバーイレブン。裏番組(FM東京)では「ソニー・デジタル・サウンド」と、シャカタクの「Takin‘ Off」が使われていたり、日付が変わるとジェットストリーム(笑)。

知財に足場固めてレコード会社の吸収・合併をガッツリ行って、ソニーは囲い込みの度を強めていったワケでしたが、VAIOのCMにダフト・パンクが使われている時代くらいまでは良かったと思うんですよ、選曲とか。「ソニー・デジタル・サウンド」におけるシャカタクだってポリドールですからね(笑)。自前コンテンツにばかり配慮せずにレコード会社の垣根を越えたところがソニーらしかったと思うワケであります。

扨て扨て、80~90年台においてFM東京の平日午前8時のジングルは!?というと、ピアノのポリリズミックなリフの後オーバーハイムがユニゾンで攻めてくる。さらにスラップベースが入ってきて、フルートのメロディが流れてきましたね。

あの曲は未だCD化されていないデイヴ・ヴァレンティンのアルバム「Land of the Third Eye」に収録の「Astro-March」という曲なんですな。作曲はデイヴ・グルーシンです。となるとこれはGRPレーベルだろ!?と連想される方はたぶんこの曲やアルバムについての知識がある方ではないかと。

ベースはマーカス・ミラーですな。8分裏から1拍5連トリルというのはこの曲のコトだったんですな(笑)。

まあ、この曲は32&40和音着メロ時代から制作をしようとしていたんですが、当時は左近治自身が着メロ制作に気合が入らず、Kクリにおいては着うたもまだ導入していなかった頃。作るのをやめてしまったという事情があったんですな(笑)。

まあ、最近では着うたばっかり作っている左近治なので、そろそろ頓挫していたこの曲を着うたとしてリリースしてみるか、と思い腰を上げて来たる2008年4月4日、リリースすることにしたというワケです。

左近治周辺のマーカス・ミラー・フリークの方は何人かおりますが、この曲がマーカス・ミラーだったということを知る人は意外に少なかったんですが、それもそのはず。この音源は今手に入れることすら難しいかもしれない。この曲において一番すきなのはジェフ・ミロノフのプレイなんですけどね。

左近治自身マーカス・ミラーのスラップで心地良くなれるのは別にこの曲ではなく、ボブ・ジェームスのアルバム「Obsession」収録の「3AM」のF Bassの音だったりする、と(笑)。ペグ緩めたSEはJBだと思うんですけどね。

とはいえ郷愁の念に浸れる曲というのはまた別なものでして、ラジオ番組とはいえ十数年は確実に平日は毎日流れていた曲に親しみを覚えている人は多いと思うんですよ。その曲自体を好きか嫌いかは別にしても、ノスタルジーに浸れるというのはそういう所にあると思うんですよ。

自分自身の好みだけで曲を聴いていればいわゆるフュージョン系の音楽なんて殆どシカトされてしまうのが実情ではないかと(笑)。しかも、ただでさえ入手困難な音源に親しみを覚えて貰うにはよっぽどの動機がないと手は伸ばせないと思うワケですね。そういう所で左近治が背中を後押しするようにノスタルジーに浸る中年おじさんが着うたで持ってきた、と(笑)。昔懐かしい雰囲気を味わっていただければ幸いですな。

人によっては電車の車内や車の運転、あるいは少し遅いお目覚めやらバイト先とか(笑)。そういうのを想起できる音楽のパワーというのをあらためて実感するワケですが、私が当時この曲が誰なのかを知った時というのはまだCDプレーヤーすら手にしていない時代。1000円札が伊藤博文だった頃でした(笑)。巷のアルバイトの時給の水準がようやく500円に達した頃ではないかと。確かタクシーの初乗りも400円チョットだったかと思います(笑)。通学に疲れ果てて駅前からみんなで割り勘でタクシー乗ろうとすると乗せてくれないタクシーすらありました(笑)。「学生なら歩け!」と(ある意味当然か)。以降、その運ちゃんが通るのを見かけるたび左近治、中指おっ立てていましたっけ。ホーン鳴らし返されることもありました(笑)。

「線路ほど最短距離は無いだろ?」と誰かが発した言葉に、左近治の取り巻きは線路を歩いて電車を停めてしまったという経験もココだけのハナシ(笑)。ごめんなさい「国鉄」。

とまあ、私の郷愁はさておき、ウン十年も前の曲だけじゃあアレなんで、特命係長只野仁のテーマソングやら(笑)、ごきげんようのサイコロトークの加速テンポバージョンとかも追加してみたというワケですね。

YMO関連曲となると、アルバム「テクノデリック」収録の「体操」をエレクトロ・クラッシュなアレンジにてリリースしますぞ、と。それとジョン・スコフィールドの「Wabash」ですね。

サンプラーを用いたレコード世界初となればこれはロジャー・ニコルスがスティーリー・ダンのために作ったウェンデルと名付けられたサンプラーですね。アルバム「ガウチョ」で使用された世界初のサンプラーを使ったアルバムとして知られているアルバムですね。

国内だとYMOのアルバム「テクノデリック」になるでしょうか。アルバムリリース後のウインターライヴという場では既に市販されていたEmulatorの初号機を使っているようですが、アルバムの方はというと当時の東芝の技術者やらの力を借りてパソコンベースのサンプラーを用いて作られたとも言われております。

当時のパソコンの記録媒体といえば「磁気テープ」なワケですね(笑)。カセットテープだったり。5インチディスケットとか。タモリがソニーの「DUAD」(フェリクローム:Type IIIポジション)のCMに出演していた頃ですよ(笑)。カセットだけでなくオープンリールでも販売されていたことを知る方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

日本人ならやはり国産を応援したいものでありますが(笑)、そんな技術の結集だったYMOのアルバム「テクノデリック」というのは私自身何度もレコードの針を落として聴いたりしたものでした。

このアルバムというのは環境音を巧みに使ってインダストリアルな表現をしていたりとか、一方でビートニクスでの実験的なフィードバックが活かされていたりなど、YMOとは別の場所でも各自があれこれ実験を重ねていたワケですね。

テクノデリックのexアルバムである「BGM」では、デジタルマスターの音が気に入らず、御大細野氏が一旦アナログテープに録音してマスタリングする、といういわゆる「テープ・コンプレッション」という技を初めて行ったと言われている時代。YMOの方々というのはこういうことを当時から行っていたというワケですね。

テクノデリックというアルバム全体はかなりシンプルなアンサンブルな構成となっていて、ゲートもかなり多用しているように思えます。初期のYMOに見られるような対旋律的で対位的なフレーズは鳴りを潜め、シンプルな「テクノ」な音になっていくワケでありまして、YMOのファンが二極分化されていった頃でもあると言えるでしょう。

アルバム「テクノデリック」の印象的なところは、初期のYMOに見られた既出ジャンルの「加工」的な要素が強く見られていて、その「咀嚼」感のバランスが実に絶妙だと思うんですな。YMOたる立ち位置としてはBGMこそが独自性を強く感じるワケですが。

「Neue Tanz」にしてもこれはモロにクラフトワークの世界でありまして(笑)、「Stairs」なんて50sジャズの咀嚼と言わんばかりのアレンジ。特にあのドラムのリフはジャジーなドラムのブラシワークを置換したようなアイデアのリフでしょう。サンプラーを使っていると思われるSE音もブラシワークを感じさせますよね。何より中盤のピアノソロがバド・パウエル風といいますか、ここだけじゃなく「Un Poco Loco」を彷彿とさせる感じなんですよね。テクノなジャズを形容しながらポップに仕立てようとしてこうなったのではないかと思えるほど、ジャズ色が強いと感じます。

小生、小学校6年生の頃にジャズがどんなのかを知りたくて聴いた曲がバド・パウエルの「クレオパトラの夢」。ジャズを知らない人でも知っているであろう曲ですね。これを機に身も心もパンクスだった私が徐々に脳内は楽理に冒されていくキッカケとなった曲でもありましょうか(笑)。

「Light in Darkness」はブランドXの「Nuclear Burn」を彷彿とさせるような、YMOの咀嚼感覚がイイ意味で発揮されている好例だと思うんですけどね。元々高橋幸宏のドラミングのそれにはNEU!の世界感や801のアンサンブルをもっとドラスティックに機械的にしたような感性を感じることができるんですが、テクノデリックあたりからかなりドラムフレーズは細かく刻むというか、ファンキーなリフを多用してくるワケですね。

とまあ、テクノデリックのネタで引っ張ってみたワケですが、今週はYMOのテクノデリックに収録のひとつ「体操」をエレクトロ・クラッシュ系とでも言いますか、学力偏差値とっても低い感じな「ロック」な音でアレンジしちまいまして(笑)、実に脳幹に呼応してくれる音となってくれていると思っております(笑)。脳幹直撃系というよりは、六価クロムで鼻に穴開く感じ系かなー!?(笑)。

まあ、原曲の当時のプロモーション・ビデオを見ても、全体主義を皮肉ってラリ入ったジャンキーな人を統制するような面白さを描写しているワケですが、クスリやりすぎて歯も無いかどうかは別にして、とりあえず学力偏差値I Don’t Careな感じで作ってみよっかなーと思って作ったワケですね。

この曲は坂本龍一の作曲なんですが、どちらかというと高橋幸宏っぽいオルタナなコードワークなんですよね。ソリッド・ステート・サヴァイヴァーに通じるような。しかし坂本龍一のそれはモード・チェンジしながらもそのコードの「平行調」にベースラインをクリシェさせていきながらコード進行間の共通する音或いは、隣接する音のクリシェを楽しんで元のキーに解決させていくという、結構綺麗なアレンジを聴くことができるんですね。偏差値関係ねぇ!というスタンスであるためあまり楽理面では深く語らずに判りやすい言葉で代用しましたが、ホントならこういうことすら語らずに音を伝えてみたかったんですが(笑)。

今となってはパソコンありきで動作させている比率の方が高くなっているのでは!?と思えるほど隔世の感があるもんですが、サンプラーに限らずシンセだってその潮流に乗っているワケであります。時代は変わるモンですな、と。

他の曲については長くなってきたのでまた別の機会にでも(笑)。

渡辺貞夫 「Fill Up the Night」を聴いて [制作裏舞台]

私の知る限りではこのアルバムはCD化されていませんね。アルバム全体がひどいと思えるほどオーバー・コンプで潰れ切った音ですからねえ。ナベサダ以外のパートを聴く分にはコンプの具合がある意味強烈に楽器の音を押し出すためグイグイ楽しめる面はあるかもしれませんが、肝心のナベサダのパートはサチュレーションも利き過ぎて潰れてしまっているんですな。正直ラフ・ミックスのままリリースしてしまったのではないかと当時は驚いたモンでした。

とはいえマーカス・ミラーのファンの方ならF-Bassの音がクッキリハッキリ聴こえてくれるアルバムでもありまして、マーカスのF-Bassサウンドと言えばクルセイダーズの「Pessimisticism」やらリチャード・ティーのアルバム「Inside You」とか、ルーサー・ヴァンドロスの「See Me」、ジャマイカ・ボーイズの1stの「Palm of Your Hand」とかがあるとは思うんですが、F-Bassのピックアップのハムバッキング動作時の音をなんとなく使いこなせていないような(笑)、F-Bassのそのまんまの音を知れる音が先の「Fill Up the Night」なのかもしれません。シングルコイル動作時の音だろうがハムバッキングだろうがF-Bassはホントにイイ音しますけどね。

扨て、来週は左近治はマーカス・ミラーが参加している某曲をリリースするのでついついマーカス・ミラーの話題にしてみたんですが、リリース予定のその某曲とやらも実は未だにCD化はされておりません(笑)。そんな曲でもおそらく実は馴染み深い曲だろうと思ってリリースするのでありますが、スラップのプル音トリルが顕著な曲というのがヒントですね(笑)。

8分裏から1拍5連トリルというのも最大のヒントでしょうか(笑)。

これでお判りになる方は相当なマーカス・フリークの方だと思います(笑)。

当初はコレ、あなくろ本舗でリリースするべきか非常に迷ったんですが、この曲が広く知られているのは某ジングルで長い間使われていたものなので、悟生楽横町でのリリースを決意したというワケです(笑)。洋モノでも、とあるジングルで有名だったりするとこっちでのリリースをする、という断腸の思いでリリース、と(笑)。

マーカス・ミラーの「あの音」など全くしない(笑)サドウスキーが日本で販売されるようになって20年以上経過しますが、当時をふりかえると1ドル170~180円が当たり前の時代で45~53万円くらいだったような気がします。

1ドル120円超えれば円安と言われて久しい現在の円高水準を差し引いて考えても、その当時よりも遥かに高い価格設定というのは驚きを通り越して呆れてしまうばかりです(笑)。向こうの現地価格じゃ2000ドル超付けたら売れないのに(笑)。左近治がサドウスキー改の77年製JBを手に入れた価格が諸費用込みで30万円切るくらいでしたでしょうか(←消費税導入前の時代)。55万円で売れてくれたモンでしたっけ(笑)。この時のfundsが当時Mac購入への試金石となったモンでした。どこの誰かは知らないけれど、買ってくれた人、本当にありがとうございます。こういう売り方を考えると、代理店が儲けようとする意図が初めて判ったような気になったモンです。

そういう背景もありまして、マーカス・ミラーとなると有難く感じる左近治なんですね(笑)。ただ単にマーカス・ミラーを好きなのではなく、生活の糧となったと言っても過言ではない(笑)、そんなマーカス・ミラーには左近治、非常に感謝しているのであります。

マーカス・ミラーの音というのは特徴的であるものの、色んなアルバムやらレコーディング状況の違いでかなり音は違うんですよね(笑)。JBのスラップで好きなのはデヴィッド・サンボーンのアルバム「As You Speak」全般の音でしょうか。「いかにもマーカス」という音となると「Straight to the Heart」辺りなんでしょうけどね。私が好きなマーカスのプレイやグローヴァー・ワシントンJrのアルバム「ワインライト」収録の「Let It Flow」ですけど。

そういや私、ビル・ウィザースをすっかり「うぇざーす」などと勘違いしておりました、四半世紀以上に渡って(笑)。ソロ・アルバムも持ってるクセして、ワインライトを手にしたのが1982年のこと。それ以来間違え続けて、その後ソロ・アルバムにデカデカと書いてあっても、一旦刷り込まれてしまった記憶がリセットされることなくつい最近まで気付かずにおりました(笑)。彼是人前で口にしていたことも多々あるというのに(笑)。こういう間違いは是非指摘してほしいモノでありますが、あまりに自信たっぷりに恥かくのもたまにはイイもんですな(笑)。Kクリでリリースしているのも早いところ修正依頼出さなくては(笑)。

左近治の好きなJBの音は60年代中期の指板がラウンド張りのやつです(笑)。ゴリ感が強く出るんで好きな音なんですね。フレッテッドだろうがフレットレスだろうが非常にマッチしていると思います。まあ、好みなど人それぞれですが。

フレット幅が細い方が左近治の好みなのかもしれません。フォデラもフレット高はありますが細めですね。押弦の加減によって結構音が変わるからかもしれません。ラウンド張りのJBならプレベじゃなくとも!と思うことはしばしばです。

その昔、ビビリ音なんか気にしない!というくらいロー・アクションにセッティングして弾いていたこともありましたが、今では弦高が高い音が好きになってしまった左近治。それもこれもロー・アクションに頼らないスラップを覚えるようになってからでしょうか。そんな時代もあったもんでした。

ヒノテル「Key Breeze」アナリーゼ [制作裏舞台]

本日3月28日リリースの曲は4曲ですね。EFXシリーズはまるでスーパーマリオの地下ワールドを思わせる音楽(笑)。一応オーギュメンテッド・スケール(短三度→半音というテトラコルドの繰り返し)を用いたモチーフから作ったモノなんですけどね(笑)。まるでそんな小難しいコトを感じさせない脳幹直撃系のレトロゲーム系の音楽になってしまいました(笑)。

んで、マジ曲の方はというとですね、日野皓正のアルバム「New York Times」に収録のB面ド頭ソング(当時)の「Key Breeze」の3パターンを用意。

このアルバムは本当に密度が高いと言いましょうか、非常に良い曲が揃っておりましてケニー・カークランドのローズやトム・バーニーの「唄う」ベースなど、25年ほど聴き続けている今でも発見させられるものが多いアルバム。

左近治はこのアルバムの中でも特に好きなのが、この「Key Breeze」と「Newborn Swing」「Morning After」辺りでしょうか。

ココの所、「マイナー・メジャー7th」の使い方やら「メロディック・マイナー・トーナリティーの使い分け」をテーマに、色んな曲を織り交ぜながら楽理的に解説しているので、この曲も取り上げなくてはならないかな、と。

楽理的に語れる曲とはいえ、この曲のメロディは実に親しみやすく、幼い子供でも口ずさめるくらい(良い意味で)非常に素晴らしいメロディ。さらにはそんな親しみやすいメロディにやたらと凝りに凝りまくったコード・プログレッションという風には聴こえず、そのコードの当てはめ方も「このメロディにはコレしかないだろ!」と言わんばかりの難しさなど微塵も感じさせない自然な和声の流れ。コード・プログレッションのお手本でもありますね。

当時のフュージョンバンドのカシオペアはコード・プログレッションの偏向度が余りに強すぎて、周囲の作曲者以外のインタープレーの技量ではもはや操れきれなくなるほど自由度を奪うようなコード・プログレッションとは全く異質。まあ、それくらい自然で、且つ素晴らしい和声なんですよ。

まあ、イントロのコード進行は述べる必要もないと思うので(笑)、弱起で入るメロディではありますが、とりあえずAメロから語ってみまひょ、と。※ド頭は弱起ではありません。大ボケこきました。

因みにこの曲は当時発売されていた日野皓正の楽譜には収録されておりません。それらに収録されていた曲は倍の音価で表記されていたりしたんですが、一応ポピュラー・ミュージックのそれっぽく通常のテンポ感で解説していこうと思います。

(何を言っているのかというと、通常8分音符に聴こえるフレーズがあったとしたらそれは四分音符表記だということ。通常のbpmは四分音符=●●でして、bpm=80だとしたら、この曲を語るには以前リリースされていた楽譜の流儀にならえば二分音符=80のテンポによる楽譜表記が望ましいのではありますが、ということです。しかし、解説を判りやすくするために四分音符=80の表記と捉えて語るという意味)


Aメロは1&2拍でワン・コード、3拍4拍と各拍にコードが当てはめられます(こういうコードワークの著しさから楽譜表記では二分音符=80の書き方の方が本当はのぞましい)。

1&2拍目はE♭△9そしてFm7→D7(#9)。ここで驚きなのは4拍目においてシャープ9thを使うワケですね。このメロディの流れで。メロディの旋律に酔って(没頭)しまうと、そのシャープ9thの出現があったことすらも「ごく自然に」経過させてしまうほどの素晴らしいコードプログレッションがもうこの時点で目の当たりにできるワケですね。

もちろんジャズでツーファイブの真骨頂というのは、リハーモナイズさせる時にどの部分にツーファイヴを押し込めることができるか?という視点においてアレンジすることなど普通に行われることなので、この曲に限らずジャズ・アレンジの真骨頂とよぶべきツーファイヴを新たに当てはめるやり方は何もこの曲だけが特別なのではありません。ただ、その親しみやすいメロディとそのコード・プログレッションの自然さは特筆すべきもの、という意味です。

ただ、シャープ9thの後にはトニックに解決するのではなく代理でもう一回E♭△9に戻るんですが、その後E♭m9→Dm7(3拍&4拍)で、同主調の調性を拝借する動きにしてくるワケです。ここも実に巧みです。ここだけのたった2小節のシンプルな旋律でこういう6つのコードを当てはめてくるわけですが、そんなこと気付かせないほど自然だということがお判りになるかな、と。

その後Bメロに展開していき、着うたリリースのパターン1ではBメロは3小節までとなっておりますが、この3小節内は2拍ずつコード進行が形成されております。

E♭△13(♯11)→D♭9→Cm11→B♭m9(11)→B♭m11→D♭△7(#11)という風に。

余談ではありますが冒頭に掲げたE♭△13(♯11)は下属音を根音とする副十三の和音である為、和音構成音は自ずと[es・g・b・d・f・a・c] という事になり、表記上からは視覚的に直接見えない本位九度音を包含している事になります。一般的には基底和音を四和音にした上で9・11・13度音を括弧付きで括るコード表記或いは分数コードとして分母
四和音のE♭△7及び分子をアッパー・ストラクチャー・トライアドのF△と表記するのもおおいにありうる事でしょう。

やはり注目すべきなのはBメロ入ってから2小節目の3~4拍目のB♭m△7(9, 11)の部分でしょうな。ベースのクリシェの巧みなアレンジもさることながら、コードネームだけ見れば実に難しそうなコード進行なのに、これほど味わい深い実に親しみやすいハーモニーを形成しているという点は見逃せません。

その後着うたパターン2の頭、つまりBメロ4小節目から6小節目のF△9に解決させる一連のハーモニックリズムとなっている部分はこうなります。

F7(♭13)→G♭△9(#11)→Gm7(♭5)→Gdim△7(on C#)→B♭△7(on C)→F△9

ここで注目すべきなのはGm7(♭5)→Gdim△7(on C#)このコードの動きですね。特にGdim△7にクリシェとしてさりげなく移行する所(2017年に解説する記事のYouTubeに用いた譜例動yu画では元のコードから剥離する様にクリシェ・ラインの束が経過和音として半音下のF♯△を形成するようなバイトーナル和音式にて表記)。拍として短く聴こえるでしょうから聞き逃さないよう注意が必要ですが、ディミニッシュ・メジャー7thを使うということは、メロディック・マイナー・トーナルであることを示唆するワケでして、後に現れるハンガリアン・マイナー・トーナリティーとの差異感を認識することができることでありましょう。

その後にBメロ部4拍目、D7(#9、♭13)のキメとなるワケですが、ここの所は実際には♭9th音も使っているので「E♭m69(on D)」の方がハーモニーの精度を捉えた表記としてはこちらの方が望ましいでしょう。しかしトーナリティーの区別を判りやすくするにはD7(#9、♭13)に♭9th音を付加することを明示させるか、或いはD7alt表記にせざるを得なくなるかもしれません。ただ、alt表記で注釈が不十分だと、他のパートで和声を「欲張る」人が必ず出現しかねないので(笑)、インプロヴィゼーションを行う時ならまだしも、唄メロの時とかは注意が必要です(笑)。但しE♭音は日野皓正が奏している音であり総合的な和声として生じているだけなので、厳密な意味でのコード表記としてそこまで拘泥する必要は無いと思います。私のブログでは「総合的な和声」として俯瞰している為、便宜的に全ての音をコード表記として表しておりますので、一般的なコード表記の流儀とは異なっているので注意が必要です。例えばベルクのヴォツェックに於いては属七の和音に短九度と増九度が同居する和音が現れますが、同度由来のオルタード音が同居するという意味ではこのような先例もあるのはご承知おきを。

その後のBメロはサビまでの流れが以下のようになっております。これも2拍ずつのコード・チェンジですね。

Gm9→G♭△7(♭5)→Fm11→E♭△7(#11, 13)→A♭△7(#11, 13)→G7(♯9, ♭13)

ここでも見逃せないのはG♭△7(♭5)という硬減長七を基底とするコード。初稿時にはこの和音をF♯△7(♭13)由来と誤った見立てを立てておりましたが、ハーモニック・メジャー関連またはジプシーの類型のモードから創出される話題に導きたいばかりに誤った解釈のまま事実確認を蔑ろにしてしまって投稿してしまっていたのはお恥ずかしい限りであります。こちらの硬減長七は第5音が半音低くオルタレーションされる必要があるという事を示唆しているので、決して♯11音を付与して完全5度音オミットされているという事ではありません。

とまあ、楽理的に結構突っ込んだ文章になっておりますが、曲を聴けばこんな難しさが吹っ飛んでしまうほどの素晴らしく親しみのあるメロディとコードワークで形成されているので、なにはともあれ原曲をお聴きになることが一番かと(笑)。

で、サビはというと

E♭△9→D7(♯9、♯11、♭13)→C7→Dm7→Cm9(on E♭)→A♭△7→Gm7→G♭△9(+5)→F△9

ド頭のE♭△9ではベースがルートを刻んで13th音に行ってから5th音に流れます。一時的にはCm11っぽいハーモニーを形成するワケですが、ここはあくまでも5th音のためのクリシェとしてベースが動いているので表記的にはE♭のままです。ベースが13th音を奏でれば確かにコード表記が変わるシーンもありますが、7度音や5度音とのクリシェが顕著な場合はこういう使い方もアリっていうことです。左近治のリリースしている今田勝の「Driving the Cabriolet」のAメロのベースも13th音使ってます。
※着うたパターン3の方でのリフレイン部では、ココの部分のE♭△7だけがD♭7(9、♯11)に変化しています。原曲でもコレ1回しか出てきません。和声を欲張らせないためにC♭aug/D♭という表記の方が判りやすいかもしれませんが、トーナリティーを把握する際にはやはり先の表記の方がよろしいかな、と。

A♭△7→Gm7→G♭△9(+5)→F△9という流れは最後は8分食ったシンコペなので、ほぼ1拍ずつのコードチェンジとなるワケですな(笑)。

まあ、見逃せないのはやはりラス前イーシャンテンのG♭△9(+5)ですね。メジャー7th上の「+5」ってこたあ、♭13th音とは違うことになるんで、ここのトーナリティーはメロディック・マイナー・トーナリティーを示唆するということになりますね。

そうすると、今までマイナー・メジャー7thやらディミニッシュ・メジャー7thが出現した箇所を比較してみても、このように「使い分け」がされているというワケです。

ですから、マイナー・メジャー7thのカッコイイ使い方とかですね(笑)、メロディック・マイナー・トーナリティー(リディアン♭7thスケールも含みます)を覚えたい方は、私が紹介するこの手の曲をお聴きになってみるのもよろしいかと思います(笑)。


通常の楽譜表記だとこういう風になるから、ホントはbpmを二分音符=80で表記したいんですよね(笑)。符割を細かくすると、こういう風にケーデンスが著しい曲だと読譜力は人それぞれなので、解釈が浅いまま拍を追う人がいるものなので(笑)、深く知らしめるためにはきっかりはっきり半分の音価で表記した方がイイ時もあります(笑)。私の周囲では「読みづらい」などと愚痴こぼされたこともありましたけどね。

左近治がこうして力説する理由は、やはりメロディック・マイナー・トーナリティーやらハンガリアン・マイナー・トーナリティーを念頭に置いたモードを用いた音楽のハーモニーは「カッコイイ」から(笑)。これに尽きますね。別に最近目覚めたワケでもなく、Kクリにおいても古株の部類に属する私は着メロ黎明期からこの手の響きを用いた音楽を扱ってきたワケでして、そんな楽曲をたかだか3&4和音で「どうやって聴かせるの?」と言わんばかりの難曲を敢えて選曲してきたのでありますが(笑)、和音が乏しい時代の着メロならば結合差音を視野に入れたアレンジを施したり、と。無い知恵絞って色々やっていたワケなんですよ、コレが(笑)。

まあ、こうして語ってきてはいるものの、ホントの所、もっと力説したいのは、オルタード・テンションにおけるドミナント・モーションを伴わないomitな使い方、つまりチョット見慣れない特殊な分数コードを語りたいワケですね。こういうのはスティーリー・ダン加えてウォルター・ベッカーのそれが最も顕著なんですが、そういうのを語るには題材として高橋幸宏の「La Rosa」のリリースを待たねばならないかな、と(笑)。


近年で言えば冨田恵一のコードワークなどはやはりメロディック・マイナー・トーナリティーの咀嚼が巧みですし、少々遡れば今井美樹の「ポールポジション」の分数コードの使い方にもそういう部分を垣間見ることはできますが、いかんせんJ-POPの類は左近治、馴染みが薄いので、本当はもっと佳曲が多いのを知らないだけなのかもしれません。

ただ、一般的に多くのメディアで耳にする曲というのはやはりまだまだこういう高度なアプローチは馴染みきっていないと言えるとは思います。

高橋幸宏の「La Rosa」なんて30年前の曲なワケですよ(笑)。このブログ読んでる人の中には生まれていない人だっていると思うんですね(笑)。そんな昔から先人達は巧みに使っていたということなんですね。今と30年前。音楽を取り巻くテクノロジーなんて物凄い変貌を遂げているわけですが、和声的な部分では進化どころか退廃してしまっているのではないかと思えるくらい、殆どが形骸化したものを装い新たにしているだけなんですな(笑)。

もう少し追究していってイイんでないか、と。だからこそジャズも進化せずにいるわけですな(笑)。世界はまだイイものの、日本となると本当に目も当てられない(笑)。色香だけで購買欲そそらせようとしてたりとかね(笑)。ジャズなんて顔なんざどうでもいいのに(笑)。

インダストリアル・サウンドを実感した時 [制作裏舞台]

いわゆる環境音とでも言いましょうか、そういう「音効」の世界をより器楽的に採り入れようとする手法は現代音楽やら映画音楽などの多くの世界で試みられていたことであり、今でこそサンプラーやら多数のエフェクトを用いてお手軽に得られるほどに「形骸化」してしまったと呼べるほどにポピュラーになっております。

私が「インダストリアルだなぁ」と実感したのは、スコーピオンズのアルバム「暴虐の蠍団」での「Steamrock Fever」やら「カロンの渡し守」に用いられているSEやARP系とおぼしきシンセSEサウンドに出会ったのが最初でしょうか。

当時の時代背景もありパンクスやらニューウェーヴ志向な世界になり、YMOが出現。そして坂本龍一の「B-2 UNIT」を手にした後のYMOのアルバム「テクノデリック」がリリースされたほぼ同時期のザ・ビートニクスによる「出口主義」の音を聴いて、「インダストリアルな世界観」というのが培われたような気がします。

その後集めたアルバムでピンク・フロイドやらGONGやらを聴いていくと、それらの世界観こそが「源流」とも呼べるような独特のイメージを構築していたのだと実感したものでありました。

左近治がスネークマン・ショーなどに明け暮れている頃に耳にしたホルガー・チューカイ(シューカイ)の「Persian Love」(←なぜか「ペルシアン・ラブ」と訳されますが、正しい英語読みは「パージャン」です)。この曲はホルガー・チューカイ自身がFMラジオを断片的に録音したもので構築していった音楽というのは後になって知るワケでありますが、フレーズ・サンプリングとも呼べるその手法と自信の備わっている世界観の一本スジが入っているような強固なイメージに圧倒されたこともありました。まあ、この曲は当時三宅一世が出演したCMでも用いられておりますが、スネークマン・ショー収録の方は曲の後半部にてかなりテープカットされて編集されてしまっているのが難点と言えば難点。

しかしながら80sの音楽シーンというのはアナログはどんどん廃れて、ロック界ではテクニカル志向でヘヴィメタ・ブーム、エレクトロな音効など用いようものなら途端にブーイングの嵐になりかねないような時代もあり(笑)、ロックとインダストリアルな音効が本当にいい意味での邂逅というのはナイン・インチ・ネイルズの出現を待たねばならなかったのではないかと思うことしきり。

この頃はサンプラーを駆使した音楽もかなり浸透していて同時期にはグランジ系の音もかなり根付いたこともあって、ダーティーなエレクトロ感を演出したポーティスヘッドとかも登場して、その後KORNが出てくる、と。これで完全にスタイルが構築されたと言っても過言ではないでしょう。

私もその後それらのミクスチャー/インダストリアル・ロック系の音に魅了されながらロブ・ゾンビとかに手を染めつつ(笑)、ケミブラが登場してきた頃にハウス熱に冒された、と(笑)。それが今を遡ること丁度10年前の頃でしたでしょうか。J-POPが最も熱かった時代ですね。カラオケや合コンのネタ用に渋々覚えたこともありました(笑)。そんな10年前、SMAPにオマー・ハキムとウィル・リーが参加していると言われても、昔なら飛び付いていたでしょうが、当時はignoreしちゃってた頃もあったモンです。


明日、3月21日リリースはとりあえず4曲ありまして、まず一つ目はEFXシリーズ。

こちらは80s初期のミニマルなテクノを演出したんですが、音的なイメージはというと、粗雑感のある量子ノイズたっぷりのデジリバ黎明期によく見られた中域に飽和感のあるキャラクターを持った初期反射音(アーリー・リフレクション)を混ぜながらEMT系のリバーブで音像を構築するという、まあ一聴していただければ「ああ、この手の音ね」と懐かしい感じをお分かりいただけると思うんですが、この曲はまさに先述のリバーブ部分に注力したというワケです。従来のEFXシリーズとも全く毛色が違うので着信音としてもキャッチーではリバーブないかと思っております。

YMO関連となると、坂本龍一の「iconic storage」の続編ですね。いわゆる従来の続き部分です。

さらには特命係長只野仁(笑)のBGMで、お色気の中にオチがあるというか、そういうシーンで多用されるフルートのジングル(笑)。もうお馴染みですね。ショートジングルなのでサイズ的にもコンパクトでありやす。

最後に「森のくまさん」のホラーMix(笑)。

メロディこそ「森のくまさん」なんですが、リハーモナイズさせて全く別の曲に仕上げております(笑)。

想定しているイメージとしては、悪魔の本性が時折目を覚ます覚醒前の双子の姉妹がピアノの連弾というシーンです(笑)。

妹の方はピアノが弾けず、片手(右手)だけでお姉ちゃんと一緒のピアノでメロディ・パートを弾いています。そこに姉が伴奏を弾く(両手)ワケでありますが、この伴奏こそがリハーモナイズさせまくって恐怖感を演出している部分です(笑)。

弱起で入る所から全く異質な和声で入るので、初めて聴く人にはそれが「森のくまさん」には到底感じないかもしれません(笑)。メロディに耳を凝らしていると、それがようやく「森のくまさん」ということにお気付きになることでしょう。

シーンの背景としては、廃墟となった学校の音楽室に姉妹が居て、ピアノを弾いていると。

実はこの行動こそが呪いの「暗示」でして、姉妹の「ある行動」をきっかけに呪いのスイッチが入って世界のどこかで処刑されている人が居る、と(笑)。

その「ある行動」というのは、A音すなわち「ラ」の音ですね。この鍵盤を姉妹が打鍵する時が「処刑執行」を意味する「スイッチ」なんですね。

その「ラ」音はオクターブ違いで、姉と妹が弾いている、と。ところが妹は姉よりも悪魔の魂にまだ目覚めておらず「健常」な所を残しているため、姉の弾く伴奏に違和感と恐怖を抱きながらメロディを奏でているんですね。

「予感」を妹は感じながら、弾くのをやめることができずにリットする(Rit=すなわちリタルダンド)。

傍から聴けば「なんでソコ、リットすんだよ!」とかツッコミ入りそうですが(笑)、ピアノの鍵盤のA音をふたりが弾いた直後に任務終了。

どこかで執行されてしまった処刑の世界と姉妹の世界が同じ音像で鳴っているというイメージで、執行された側の音は叫び声を上げるヒマもなくノド笛だけが鳴っているという音を使いました(笑)。

従来左近治がリリースしていた「森のくまさん」とは全く対極のフェーズにあるアレンジでして、その対比を楽しんでいただければな、と思います。


まあ、今回この「森のくまさん」で試したことというのは、後に続くであろうインダストリアルな音像演出のために必要だったアイデアを生かしてみたというワケであります。

こういう森のくまさん、人の気配が少なくなった時間帯の学校で白目向きながら弾いてあげるといいかもしれませんね(笑)。動向次第では五線譜掲載します(笑)。

エキサイター/エンハンサーについて語ってみよっか [制作裏舞台]

これらの名称で呼ばれている製品の特徴的なのは、倍音成分をコントロールして明るい音にしてギラつかせる所にありまして、例えば元のソースからパラった帯域をHPFに通して、さらにその音をクリッピングさせて波形を角立たせる、と。そうした音を原音に混ぜる。これがクリッピング・タイプのエキサイター/エンハンサー。

一方、位相を弄るタイプとしてのエキサイター/エンハンサーというものもあり、これらの方式の違いによって明確にどちらのタイプがエキサイターで一方がエンハンサーなのかという呼称の違いはありません(笑)。また、場合によっては全く別の名称を用いている機器もあります。

位相を弄るタイプとして特徴的な部分をおさらいすると、位相差によって生まれる遅延に対して人間の耳ってぇのは2.5kHzより上はかなり曖昧になるというのが広く知られている部分。この曖昧さを利用して、倍音成分を積極的にコントロールしようではないか!というのが位相を弄るタイプの方の特徴なのであります。

2.5kHzというと、その音声の1周期は400μ秒(=0.4ミリ秒)。MIDIケーブル上におけるたった1つのバイトを送る際の理論値が312.5μ秒だとして、概ね似た所の遅延であります。ノート・オン・メッセージには3バイト必要なので(同一鍵盤を連打してランニング・ステイタスが利いていないと考慮した場合)はその3倍、937.5μ秒ということになるので、ほぼ1ミリ秒と言って差し支えないでしょう。まあ、それくらいの領域だってぇこってす。まあ、実際には2.5kHzよりも下を中心周波数として扱う機器もありますけど、人間の耳の曖昧さを逆手に取って、より活用できる帯域が2.5kHzよりも上ということだけ念頭に置いていればいいのではないかと。結果的に出てくる音はエッジ感を強めて、より高域成分が立つという方向で音を作ろうということですから。

倍音成分を意識するにあたって視野に入れておくことは、通常自然倍音列において七次倍音より上の成分を強調すると概ねギラついてくるというワケで、そこで奇数・整数次を考慮しながらパラメータとして与えればよりエフェクターとしての性格をより強めていけるワケですね。場合によっては整数次でなくともよいのでありましょうが。

扨て、仮に2.5kHzを視野に入れて位相を180°ずらすとなると、これが「逆相」。すなわちキャンセリングされます。この場合200マイクロ秒ずれたことに等しくなります。

2.5kHzのピュアトーンがソースならともかく、実際の音のソースというのは複雑な倍音成分を有しているので、たまたま2.5kHzより上の音がカン高く鳴る音に対しても、その音が完全に消失するというのは少ないと思います、実際には。デジタル領域での複製というシーンなら有り得るかもしれませんが。

仮にキャンセリングされたとしても、180°ずらした時というのは倍音列で語れば二次倍音がキャンセリングされたと同意です。位相が90°ずらした場合だと、2オクターブ上の倍音がキャンセリングされる、それに伴って2オクターブ上(四次倍音)がキャンセルされようとも、元の2.5kHzが減衰を始める前にまた2.5kHzがやってくることになるわけで、これは強調されることになります。

つまり、コヒーレント(干渉)な視点で強調・相殺を積極的にコントロールすることでエッジを立たせる、と。位相角を弄れば元周波数のどの辺りの倍音成分をコントロールすることになるのか?ということは、自然倍音列を追って見るだけでもすぐに答は得られます。大体7~16次倍音辺りを視野に入れた上で強調できればいわゆる「ブライト」と形容できる音にはなるものであります。もっと上も弄ってイイんですけどね(笑)。

ボコーダーなども最たるものの一例で、あれも極端に狭い帯域を上げ下げすることによってエッジを立たせて強調しているというワケです。実際にはカットされている帯域も多いのにエッジが立つように聴こえる一例だと思えば判りやすいかもしれませんな。

極端なショート・ディレイにおいてもこういう視点で音を強調させたりすることは可能ですが、ディレイ部分の音の扱いと原音とのブレンド具合に対して注力しないといけないかもしれません。

ところが7次倍音やら11次とか14次倍音とかの類は、音律的には結構「ズレ」てるんですね。こうい倍音は確かに高次になればなるほど増えますが、こういう音を「器楽的」に用いて音色を彩ろうとするところが実に興味深いものであります。

ジャコ・パストリアスの「トレイシーの肖像」なんていうのは、ハーモニクスを用いて音律的にはズレた微分音を使って(実際には微分音を積極的に用いたのではなく、ハーモニクスのみによる音楽を形成するために近似的な音として使っている)いるという曲があるので、音律的にズレたという倍音を強烈に認識できる最たる例だと思いますが、こういう要素をも器楽的に用いようとする所が興味深いというワケであります。

通常なら大気を伝わる音を実感しながら聴いているので、耳は気体を通じて音を認識する器官と思われておりますが、実際には空気を伝わる音からさらに液体を通して伝わる音を得て認識しているという部分が最重要で、それ以外に骨やら腹腔、胸腔、口腔、咽頭、鼻腔やらを伝わっている音も一緒に脳が変換して認識しているものが「音」であって、音なんてぇのは材質やらその密度によって伝播速度は大きく変わるものの大気以外では概ね、水中やらコンクリを伝わる速度の方が何倍も速いワケです。人間の肉体の70%が水分、あとは骨と肉、内耳の液体成分やら水やコンクリとは材質は違えど(笑)、伝播速度は気体よりも明らかに速いのは明らかです(笑)。

それらを全て「同時」に認識させる脳の役割というのもこれまた興味深いものでありますが、実際にはズレとして認識はできなくとも、それが「デフォルト」として我々は音を認識しているのかもしれませんな。故に「位相」のズレを許容している、と。

深いぜ、エキサイター(またはエンハンサー)と人間(笑)。

音楽界の耆宿たち [制作裏舞台]

年を重ねると自分のジジ臭さにとことん溜息をついてしまうような時も多くなる日々(笑)。とはいえそんな加齢の悲哀さを語っても仕方がなく、生活に滲み出てしまうようではもはや青息吐息の五里霧中の世界に迷走しかねない現実に直面、と(笑)。

そんな中色々とあーだこーだ思案しながら制作にふけるというワケですが、しかしアレですね。今回のサンレコのリバーブ特集にも見受けられますが吉田保氏の経験に裏打ちされた実に端的な表現には、実にうんうんと頷かされることしきり。咀嚼されたその実に端的でシンプルな表現にはもはやこれ以上簡略化ができないと言えるほどの表現。これこそが耆宿の持つ経験ですね。

左近治のブログなどその冗長たるや自分で情けなくなってくる有様です(笑)。先述に挙げられる人のような歳の取り方をしたいものだとつくづく感じる左近治でありました。

若い人達からすれば私もすっかりオジサンなのでありますが、せめて補聴器入れるまでは音楽に触れ合っていたいと思う左近治です(笑)。

まあ、補聴器ならまだしも体ン中ペースメーカー埋め込まれる可能性すらあるのだから、そうなった時のてめぇのクロック・ジェネレータがカリウム増大で誤動作起こしてお陀仏になりたくないモノでありまして、なんだかんだ言いつつも健康&五体満足あっての営みこそが重要なんだと感じることしきり。

生活面で真面目に考えてはいても、やはり心のどこかでは「おバカ精神」がうずくのか、飛び道具系も用意しないとマズイだろ、と思っている左近治。来週も飛び道具系のリリースは目白押し(笑)。

ある意味、脳幹直撃するトルエンのかほり(←やってはダメですよ)にも似た、学力偏差値なんのその!という先天的パンクス精神とでも言いますか、生まれた時からレフト・ウィング(笑)魂見せ付けてくれるような単純明快な発想を用いて制作してみたり、と。楽理面で追求する時もあれば、トコトンおバカな姿勢も忘れてはならないと思う左近治であります。こういう対比が面白味をさらに演出してくれるのだと信じてやみません(笑)。

制作面に話を向けると、先のサンレコの記事にもあるように自分自身には結構リバーブに関することはタイムリーだったと言いますか、来週リリース予定の某曲も苦心した部分がありまして、ヒと汗かいた後の耆宿たちによる言葉の後押しを得たような気にもなったモンです。

とはいえ来週リリース予定の曲など相当以前に制作していた曲なので、自分自身ではリアルタイムというよりも少々なつかしむようなことですらあるもので、実際昨日まで制作していたのは6月13日リリース予定の楽曲だったりするという左近治の裏舞台(笑)。

限定された帯域の中にドンドンソースを突っ込むと、サンプルレートがCDDAレベルの環境だと広域のEQレスポンスは鈍化するのに低域だけはグングンエネルギーが増大してしまう。だからこそ左近治はできる限り高いサンプルレート周波数やハイビット環境を選択しているのでありますが、形にする時はCDDAレベルよりも遥かに間引きされた着うたというジレンマに悩まされることもあります(笑)。

特にビットレートが極端に低くなるとその間引きの凄さに驚かされることがあり、なるべく変容しない音でリリースしたいモンだと思うことは多々あるのも現状。

だからこうしてブログでそれっぽい事書いても、実際に利用される方々の耳に届いているのは間引き満載の音になってしまっているという現実なので、その辺りにミソ付けられてもグウの音も出ないワケです(笑)。

その辺りのチューニングやらを施すのも制作者として遂行しなければならない部分であるものの、低ビットレートにおいて直面する多大な音色変化はどんなに手を尽くしても限界というのもあります(笑)。それを逆算して音に影響を及ぼすソースを割愛することだって可能ではあるものの、重要なアンサンブルだったりするとそれはもはや不可能だったり(笑)。

中にはiTunes Storeと同等のビットレート配信もあるんですけどね。

そんなジレンマを感じさせる以前に小難しいことなど払拭できるくらいのキャラクター演出が重要だったりすることもあるわけで、脳幹くすぐるアイデアというのは対極的な側面においても重要なワケなんです、コレが。

ツェッペリンを振り返って [制作裏舞台]

さて、サッカーの話ではなく音楽関連の話題に戻るといたしまして、この左近治最近手がけていた曲でついついツェッペリン風の音やノリを求めていたのはついこの間のブログでも語った通り。

ジョン・スコフィールドのソロ・アルバムに「Loud Jazz」という名盤がありますね。80年代後期にあれだけスティングレイの音をフィーチャーしたモノというのは結構少なく、Loud Jazzのアルバム全体の音やジャン・ポール・ブレリーのアルバム「Trippin‘」は私のリファレンスとするアルバム達でもあります。

ジョンスコのそのアルバムに収録の「Wabash」こそがツェッペリン風と思わせる曲でありまして、ジョンスコのチョーキング・ビブラートのタイミングやらわざと微分音に持っていくような所がジミー・ペイジのいわゆる「ヘタウマ」系の音にも通じるようなところがあって、私は結構好きだったりします。とはいえどちらもそれなりの味わいがあるし、ハイラム・ブロックもこちらのフェーズに属すると思います。

Wabashの制作はとっくに終えておりまして、ちょっぴりボンゾっぽいドラムを演出してみたり、6連と5連の交互に続くフレーズを織り交ぜてみたり、音はシンプルであるものの、打ち込みレベルにおいて色々自己満足していたというワケであります。まあ、この手の音の好き嫌いというのもありますし、実際にはそのヘタウマ感がただの「ヘタ」に感じ取られてしまってもやむなしという側面があるのですが、近々リリースされるのではないか、と(笑)。

チョーキング・ビブラートのタイミングといい、歌の「コブシ」なんてぇのはやはり重要なものでして、それらを打ち込んでみてあらためて痛感させられる人間味溢れる音の重要さ。

サンレコの最新号でオーディオインターフェース比較とかやってましたけど、江口信夫の名前を久方ぶりに見ることができました(失礼)。確か古くはスリンガーランドのドラムを使っていたような記憶があるんですよ。

その比較記事に使われているデモ曲のボーカルの

「Huh~Dear my best friends~♪」(←たぶんこう唄っていると思います)のフレンズの部分での6連で動かすボーカルのビブラート。こういう符割をきちんと意識したビブラートというのはやはり聴いていて気持ちがイイですし、その辺の素人カラオケなんかビブラートの符割まで意識している人など皆無に等しいモノであります(笑)。さらにこの揺らぎのスピードを遅めて自分独特のカーブにしていくと演歌などの類にもつながる世界なのかもしれません。ただ速いだけのビブラートなんてトーシロでも出来るワケですからね(笑)。ちなみにトーシロ・ビブラートはもっと「LFO」が速いのが特徴です。この曲に関して言えば32分音符の符割よりも全然速いモンです(笑)。

オーディオインターフェースのアナログin/outで録音されているのがポイントのようで、ensembleは期待通りですが、MOTUとMIOとdigiは全体的にノイズフロアが高くなってしまっていて、これが注釈のバウンスで各トラックのレベル補正の表れか!?と少々懐疑的になってしまった左近治であります。

TCの平滑感はちょっと意外で、Focusriteにはかなり驚きました。あの価格帯ではかなりイイな、と。PreSonusもクリアであるものの3.5kHz辺りのピーキーな感じがチープに聞こえるような。Mackieは全体的にクリアではあるものの、少しブーミーといいますか、ボーカルのマイクの吹かれ感が少し強く出る傾向にありそうな気がしました。

サンレコのデモで結構ポイントだなーと思ったのは、先のボーカルの一節の「Huh~」の部分で、ここで結構ささやき感とリバーブ感の境界線が際立って聴こえる類がdigiとFocusriteは抜きん出ていたように思います。マイクプリが相性良かったのかもしれません。

digiの平滑化は著しいものの、digiらしいというか、低域ソースで且つ倍音が豊富でフルレンジに伸びたようなソースだと、その音に対する倍音の伸びが艶やかになるというか、フルレンジソースを扱うには結構使いやすいのではないかと思いました。それでもMOTUとMIOはまるでディザ降ったようにしてしまっているのはバウンス時になんかあったんじゃないかと思ってしまうんですが(笑)。MIOならこういう場合ULN-2の方が良かったのではないかと思いますが、タム類の倍音の出音はやはりイイですな。一応左近治はensembleと2882どちらも使っているので(笑)。それにしてもFocusriteはかなり意外でした。

今回はローズがキモ! [制作裏舞台]

3月14日のリリース曲についてざっと語ることにします。今回のリリース曲は「9曲」です。

ざっと語らないとタダでさえ文字数の多い左近治のブログ(笑)。9曲語った日にやあ、それこそ読む気も失せてしまいかねないので(笑)。

まずは手前味噌のEFXシリーズが3曲。ひとつはエレクトロ感タップリではあるものの、古きよきハウス黎明期を思わせる叙情性のある「スローなハウスにしてくれ」とばかりに作った曲。パラレル・モーションのモチーフに「短二度ぶつけ」のローズをウォルター・ベッカー風に味付けしております。元のモチーフは「EFX03」のモチーフを発展させたモノなんですけどね。

ほかの2つのEFXシリーズは先週もアナウンスした通り「おみくじシリーズ」です(笑)。ひとつはNHKのど自慢の失格シーンで聴かれるような音を使ってはおりますが(笑)、可もなく不可もなくという相手に着信設定してあげるとイイかな、と。位置付け的にはニュートラルなんですが、お好みに合わせてどうぞ、と。

もうひとつのおみくじシリーズが、「ガッカリ感」をトコトン演出したといいますか、Aコンディミを使ったフレーズなんですが、このフレーズ実は左近治のベースの手慣らし練習フレーズのひとつでして(笑)、拍子抜けしそうなホーンセクションがバックで流れます(笑)。ヴォイシングはかなり簡略化されていますが、Dマイナー・トーナルにおけるA7(#9)を想起してD7というドミナント・モーションを連想していただけるのではないかと。Dmで解決したいという響きがおそらく頭の中で蠢いてくれるのではないかと期待しております。チト楽理の話題になりましたが、そんなこたぁ微塵も感じさせないガッカリ感のフレージングを堪能していただければな、と。


今回のYMO関連というと、坂本龍一の手がける「Kiska」の3パターン。ひとつはイントロ→Aメロ部。2つ目がAメロ→ブリッジA。もうひとつが2つ目のパターンのケツにES-175のイナタいオクターブ奏法を堪能していただければな、と(笑)。

さらにはKYLYN収録の「Mother Terra」のイントロからAパターンで分断するのではなく繋げたパターン。意外にこういう繋げた感じのニーズはあるのだろうかと、私の周囲ではそういうのがイイと言われたこともあり、今回このように。

あとは、フジテレビ平日午後1時と言えば、小堺一機の「ごきげんよう」の中のサイコロトークのジングル(笑)。実に単純なジングルとはいえ、結構ソフトシンセ使いましたよ、コレは(笑)。なかなか侮れないモノです(笑)。

最後に、なつかし米国ドラマ「チャーリーズ・エンジェル」の番組内のアイキャッチですね(笑)。坂本龍一っぽいですよね、このジングルは(笑)。サカモト繋がりってことで今もBSで放送されておりますし、タイムリーかな、と(笑)。

これらの曲の詳細については追ってまた詳しく述べていこうと思うので、今回はこの辺で。

ソフト音源をHeavyに使う [制作裏舞台]

扨て、前回はDAWアプリケーションの制作環境、すなわちサンプルレート周波数の設定如何によって音は全く違うモノなのだということを検証したワケですが、あらためて言いますと、同じプラグインやソフト音源のパラメータを用いているのに音の変化というのはあまりにも大きい、という事を知ることが重要なのでありますな。

というのも、前回のブログでは制作環境においてサンプルレート周波数を使い分けているものの、最終的にはいずれのサンプルレート周波数を用いようが16bit 44.1kHzにしているという所に気付くのが重要なんですね。「どのみち16ビット44.1kHzにするなら最初から44.1kHzを選んでも問題ないだろ」と思ってしまうのはかなり無理があるかな、と(笑)。まあ、人それぞれですけどね。飲酒運転厳罰化されても横行しているような世の中ですから、色んな人がいるのもアリかな、と。

自分で試せる環境があればすぐに判りそうなものですが、実際にそういう環境にあって違いが判らないのならどこかに問題があると認識しなければ鳴らない時ですね。こういうことを受容できる判断が大前提で、妥協をするしないはその後決まるというワケですね。知らず知らずの内に妥協してしまっているような環境なのにやたらと崇高なフェーズを目指すのは無理があるかな、と。カセットテープで数回ダビング重ねた音をどれだけ弄ろうが、マスターの品質を超えることはないのは当たり前田のクラッカー(笑)。でも、そういう矛盾を抱えてしまっている人ってかなり多いのも事実なんですね。

ま、そうして高ビット&高サンプルレート周波数を選択して制作に勤しむとしても現実問題としてマシンスペックに左右されるワケでして、自ずと高い負荷に直面したり、より高い処理能力を要求されてしまうのであります。

マシンスペックにそれほど左右されないようなソース、ソフト音源を鳴らすのではなく普通にオーディオトラックを録音するにしてもこういうシーンではHDDに負荷がかかるワケですな。うまい事無音部を削除しないといけなくなったり。まあ、エフェクトプラグインにしても高い負荷がかかるものも珍しくないのが現実でありますが、音を作る上で極力妥協はしたくないというのが人情でありましょうし(笑)、自身の環境を言い訳に妥協ありきではハナシにならないのであります(笑)。

ソフト音源の多くは正直なところ、分散処理という面でそれほど最適化されているとは思えないのが現状。改善の余地は充分あります。

もちろん物によってはマルチコア&マルチCPU対応になっていたりするものもありますが、まだまだ改善の余地はあると思います。すなわちソフト設計側の「妥協」によって制作サイドが割を食っているというのが現状なんですな。だからソフト音源の多くは高負荷が付き物だと無理矢理理解せざるを得ないという側面があるワケです(笑)。

Macの場合、Panther時代くらいだと主要DAWアプリケーションがOS Xに対応した程度の動きでしかなく、OS9環境で使っている人がかなり多かった時。「そろそろOS Xに移行する時かな」と感じさせる時代でしたが、Panther自体がジャーナリングをOFFにすることが可能だったため、メーカーがアナウンスしてもいないのに微増のパフォーマンス向上を声高に代理店側が強調することでジャーナリングをオフにしたままキャッシュやSMP処理などの整合性が保たれなくなってエラーを頻発させたり(この原因の多くは安価メモリや安価HDDドライブにも原因があります)、データがエラーになって読み込めなくなったり、OS全体のアクセス権の修復すらままならない状況を改善できぬまま問題を顕在化させてOSをアップグレードしている人も実に多いワケですね(笑)。

問題を抱えていようがいまいが、ソフト音源やエフェクトプラグイン単体での最適化はもとよりIntel MacだってG4やG5シリーズの「あれだけ低クロックだった時代」でも、DSP処理には定評のあるPowerPCとAltiVecの最適化で結構な処理を実現していたことを思えば、Intel Macはまだまだ余力を残しているなと感じさせます。まあClassic環境は切り捨てられているのだし、今でも相当なパワーでブン回せるMac Proですが、さらなる余力を残していると思わせてくれるだけでも物欲が高まるというモンです。

「スピードこそが命!」と言わんばかりに、内張り剥がしてエアコン外して、触媒まで取ってしまった直管マフラーで、ゼロセン(=0→1000m)数回走る程度のガソリンしか入れない車で高速道路入ってしまう人はまずいないでしょう(笑)。妥協する所は間違えずに、前向きに音作りに励みたいモノであります。

音圧上げ下げ裏舞台 [制作裏舞台]

音への欲望など上を見ればキリが無い世界。音質で満足できる環境を手にしても、器楽的に操れる技能を兼備しているかというとそれはまた別の話。つまるところ、音楽を聴くためにトコトン追求するだけでは飽き足らず、楽器の技能や作曲という器楽的なフェーズでも日々切磋琢磨している人達がいるワケですな。

デジタル音声の音量などすぐに上(天井)などすぐやってくるもの(笑)。しかし、デジタルデータそのものは変質していないのに音として届ける時になると途端にクオリティは変わるという世界でもあるんですな。

シニカルで底意地の悪い左近治の(笑)、寓喩タップリのクダ巻きが今日も炸裂するのでありますが、目線だけはトコトン民衆レベルというスタンスなのが左近治でもあります(笑)。選挙ン時だけ地べた這いつくばって頭下げるどこぞの人達とはワケが違うんですな。

まあ、音を追求するにも何にしても、いくら現状に満足していたとしても、その時の姿勢に常に謙虚であることが重要で、常に疑問を抱かないと精進しないものなのでありますが、天井知らずであるはずの事象においてすぐに天井がやってくる音のミックス。音圧の利得を稼ぐことに躍起になる人も多いものですが、そもそも音圧を上げるためには素を知らないとダメなのではないか!?と思うことしきり。

世に出たCDで、今でこそ音圧稼ぎまくりのCDなど珍しいものではなくなりましたが(笑)、大体93、94年頃辺りを境に徐々にそういう「音圧稼ぎ」のCDって増えていったように思います。特にロック系のものには顕著でした。

それまでは「このCD、音デケぇなぁ」と感じさせるCDは2枚ありまして、ひとつは

EW&F 「黙示録」。3500円時代頃の初期のCDであるにもかかわらずミックスはかなりデカイんですな、コレが。おそらくアタックタイムが非常に短いという、応答速度のレスポンスが著しく速く且つレベリングはVU(RMS)基準で作られたようなミックス。だから普通のピーキングよりも4dBくらいは音がデカいんですな。カセットやオープン弄っていた世代の人ならVUの0dBとピーキングの0dBとでは全然違うというのは知っていると思いますが、最近のこの辺の解説ではAppleのSoundtrack Pro2のユーザーズマニュアルP.469に詳しいので、疑問をお持ちの方はそちらをお読みになるのも良いかと思います。

VUメーターでとことん目一杯レベル稼いでカセットに録音してあげると、ピーキングのタイプのレベルメータしか搭載していないデッキで再生するとレベルオーバーしてる、ってヤツですな(笑)。よ~く友人に指摘された経験があるモンです(笑)。音割れしてないからそこまで録音しても大丈夫なんだ!と言っても、現在のSoundtrack Pro2のマニュアルのように口説き落とせるほどの知恵持っていなかったモンですから懐疑的に扱われたことしきり(笑)。ヘッドの消磁やら細心の注意を払っていないと、RMSで0dBギリギリ狙ってもその前に音が飽和してきちゃうんですけどね(笑)。つまるところ、VU環境では非常にデリケートでもあり、面白みもあったってェもんなんですよ。

コンプ系でよく目にすると思われるCeiling(=天井)とは、まさにコレのことですしね。天井より超えることがないように上を抑え込んで下はエキスパンドしちまおうっていう魂胆が「音圧上げ」であります。

でもですね、カセットやオープンなどのアナログ時代と同じようにデジタル社会の今でも音圧上げには素を選ぶような所があるんですね。

重要なのが「パノラマ感が豊富or乏しい」かに尽きるんですな。

音圧上げのソースに適しているのはパノラマ感、つまる所ステレオイメージが非常に拡がっていたりパンがキツく振られている類のソースです。こういうのはソースはある程度過剰に音圧上げても破綻しにくいモノです。

裏を返せば、ステレオイメージに乏しいソースで音圧上げやっても愚の骨頂なんです(笑)。縫い目がハチ切れそうな体型なのにスキニージーンズ履いてるようなモンです。

アナログの場合、機種のクオリティにもよりもすがデジタルのそれよりもクロストークは甘いし、品質があまり宜しくないもので音圧上げて録音してもこれまた飽和状態がすぐに起きる、と。ただ、アナログの馴染み感や飽和感というのは結構味わい深いものがありますが(笑)、こういうアナログ的な特性を逆手に取って歪み成分をポジティヴに利用している人は今でも多いのでありますな。

ただし、そういう時も素のステレオイメージが豊かな方が破綻しにくいと思います。

特にそういうソースで低域がふんだんに含まれているとこれもまた厄介。ある意味ではLFEに通すような帯域の上をスパッ!とパラって低音ソースだろうとステレオイメージにさせてしまうミックスだってあります。こうすることで音圧上げをやる時にも破綻しにくいということを念頭に置いてやっているんでしょうけどね。ベースだろうがキックだろうが、積極的にパノラマ感をワイドにしたミックスは最近ではより増えてきたと思いますが、その背景には音圧上げでも破綻しにくいための配慮というのもひとつの理由だと思われます。

ケータイ端末のスピーカーの場合、端末本体のバッテリーをセーブしたいという理由から、スピーカーの出力音圧レベルを稼ぐことで、より消費電力を少なく且つ音を大きく出せるというようなものを搭載しているものも少なくありません。しかしオーディオ機器やらPA機器のように匹敵するようなクオリティは持ち合わせていないので(笑)、す~ぐ破綻してしまうようなスピーカーもあるので、闇雲に音圧上げた着うた制作はできません(笑)。

かなり飽和させように音圧上げた「かっぱの唄」をリリースしたのが左近治の一番最初の着うた曲(笑)。これは試験的な意味合いがあったんですが、リリース前のテスト段階でレベルが大きすぎてNG食らったモンですよ(笑)。トランスっぽいアレンジの「かっぱの唄」は実はこういう狙いがあったんですな(笑)。

閏年と五輪 [制作裏舞台]

閏年って必ず4年に1回来るってワケじゃないことを知ったのはもう30年以上も前の事だったでしょうか(笑)。カレンダーは400年後でも使えるよ!という事とか(笑)。400年も経てばW杯100回観れる事になるという(笑)。その頃の音楽テクノロジーはどうなっているのだろうかと考えても予測すらできません。

まあ、電力は完全にワイヤレス送電で、電気ドロボー発生しないようにネット界隈っぽい発想で考えれば暗号化やMACアドレスのような拡張された規格で各端末に電力を届けるようになるんでしょうな。テレビメディアは一体どうなっているのやら。BSなんて隣国でもゴースト視聴できて黙認していたのに、地方じゃ中央局などの在京・在阪の番組が観られないのはどうなるんでしょうか?(笑)。小笠原諸島だって「東京都」だからこそ再送信して在京放送観られるんだから、今でもすぐに実現できそうな気がするんですけどねえ。チャンネルばかり増えても地デジになって特別変わったワケではないし(笑)。越境受信していた人が泣き見てしまうという皮肉。


扨て、左近治も長い事Kクリやってますけど2月29日にリリースというのは記憶がありません。親類に2月29日生まれがいるためか、ついつい2月29日は特別な思いをより強く感じてしまうのであります。

で、肝心のリリース曲はというと、EFXシリーズが2曲。それとJohn Patitucciの「Baja Bajo」(バハ・バホ)、そして坂本龍一のソロ・アルバム「B-2 UNIT」に収録の「iconic storage」というラインナップとなっております。

EFXのひとつは、80年代中期を思わせるリズムマシンのリフにチャップマン・スティックを加えた、シンプルなリフ。それときらびやかな効果音のショートジングルです。


「Baja Bajo」の方は、なんだかんだ言って一番注力したのはヴィニー・カリウタのドラミングでありましょう。今回スネアはアンビエンス感溢れるジャジーな音にしたんですけど、この音を選択した理由は、バラけた感じのバズロールを演出する際に生じるシズル感がこの音だと非常に顕著に表現されるから、という理由です。楽理的な分析については先のブログに書いた通りです。まあ、コード全部載せるのも野暮ですし(笑)、明記していない所のコードは判りやすいので割愛したんですけどね。

付点16分音符(実際には休符)織り交ぜながら1拍12連のロールで、32分音符1コずつズレながら1拍6連のケツにベードラが入って、その直後トゥッティでド頭のCm△9(11)/E♭ですからね。もう神の領域ですねこのドラミングは。付点16分織り交ぜた直後の各音も元のビート(頭ン中の)と揺れというかブレが無いので、サンプラーに落とし込んでゆっくり再生したとしても、それが付点16分のノリだと判っても直後に続くフレーズがキッチリ叩かれてしまうので、もはやそれが付点16分が入ったフレーズとは思えないくらい、こっちが「釣られちゃう」んですね。拍を見失うくらい。ゆっくりにテンポ落とした再生にしても釣られてしまいそうになるのをこらえながら(笑)耳コピしたという茨の道を通って今回リリースというワケですね(笑)。「幻想即興曲の右手パートの各小節頭に32分休符入れてひとつずつ増やして弾いてね♪」っていうくらいの世界観なんです(笑)。

余談ですが左近治など、8分の裏から2拍3連始めるのにもひと苦労経験があります。先日もマーカス・ミラーの弾く某曲で8分裏から1拍5連があって、「こっちの方が簡単だな~」と思いつつ制作していた左近治でありました。

まあしかし、4ビートにも熟練されている人は、これくらいのテンポでも「半分」のテンポ感でやっているような向きがあるので、常人が16分音符に感じるところを彼らは8分音符程度にしか感じていないくらい平然とこなす様に改めて凄さを認識してしまうんですなあ。

因に、「Baja Bajo」で用いたタム類の音は、NI Battery収録の「Blue Jay」を加工。このキット、左近治には非常に扱いやすいので好きなキットなんですが、まあ、どうにでも加工できる良さがあるので重宝しているというワケです。但し、ハットの音は違います。

ハットの音に使ったサンプルは、Gentle Giantのいわゆるベスト盤というか未発表音源&フリー・サンプル収録(←サンプルは著作フリーで商用使用可能)のアルバム「Under Construction」に収録されているハットを多い所だと40レイヤー分、全部で80以上のサンプルをKontaktに突っ込んでURSのコンプを薄く通している、という制作裏事情であります。実はこのハットの音は過去にリリースした曲でも一度使ったことがあるんですけどね。

ベースの音は通常の音よりも偶数次倍音が強調されるように作っております。アレンビックのフロントHBの音を意識したというか、LogicのMatch EQも大活躍したんですが、倍音付加についてはナイショです。原曲は初期のパティトゥッチのKen Smithのソープバーの音が絶妙なんですけどね。余談ですが、Ken SmithのネックはFoderaよりも厚くて好きです(笑)。

原曲はパーカスも入ってるんですが、今回はトリオ・アレンジで。トリオと言ってもチック・コリアはMIDIグランド使ってるし、トリオっぽいアンサンブルには聴こえませんけどね(笑)。


最後に、坂本龍一ファンの方々のためにB-2 UNITから「iconic storage」を2パターン。

この曲は当初制作する予定はなかったんですね、実は(笑)。ホントは高橋幸宏のソロ・アルバム「Neuromantic」に収録されている坂本龍一作曲の「Curtains」を作るつもりだったんです。ただ、音を色々作っている過程でこっちの方に似てきてしまったんで、「こっちから先に作っちゃおう!」となったのが真相というワケです。

「Curtains」を作ろうとしていた時は「Extra-Ordinary」にも触手を伸ばして、マンザネラの「シュワシュワ言ってる」ギターとか(笑)、マンザネラ繋がりで、801のゴドレイ&クレーム参加の「Even Now」も作っていたりして、道半ばでそのままになっている曲もあります。ひとつのパートの音作ってそのままにしてしまっている曲は非常に多く、左近治の悪いクセです。

「iconic storage」についてはまた別の機会にでも詳しく語りましょうかね、と。それではまた後日。

釣りをしている時の怖さを例えると [制作裏舞台]

扨て、春の訪れも近くなりまして麗らかに釣りにも行きたいモノでありますが、花粉の吹雪が飛び交う中左近治は血眼、鼻垂れ、唇は荒れ放題の症状に陥っております(笑)。とはいえまだまだイイ方で去年と比較すれば確かに多いものの、ホントに多い時はこんなモンじゃないですからね(笑)。まだまだ様子見しないコトには「これから」は判らないものでありますが。

そんな折、釣りの誘惑が忍び寄って来るワケですが、釣りをやっているとですね普段足を踏み入れないような危険を伴う場所にも平気で行ったりするものです。釣り場を探しに、ですね。

こちとら息を潜めて釣り場を探るワケですが、そんな時に出くわす怖いモノはやはり「人」(笑)。お化けだの未確認生物だの、そんなSFチックなモノなど決して怖くありません(笑)。それらは結局擬人化しているからの怖さであって、なんだかんだ言って怖いのは人間様なんですよ、ホント(笑)。

向こうの方が生きていても怖いモンです(笑)。そちらの方も息を潜めて釣りに没頭しているワケですからね。予期せぬ場所での人間ってこうも怖いものかと実感する時であります(笑)。これで死んだ人など見た日にゃあやっぱり気分は良いモノではないですよ。


やはり人間の心の中では、如何に本能に近い感情レベルを持ってしても擬態化なり擬人化させているというのを痛感するワケで、今まで見聞きしてきたものを、トラウマにはならないであろう記憶の領域での大小や強弱を無意識に差別化させてイメージしているんでしょうな。

で、本当の怖さはやはり人在りき、というイメージを抱きつつ、ちょっくらホラーっぽい演出を施した着うた作ってみたりと色々試行錯誤しているワケなんですが、恐怖という部分を排除して非日常的なイメージを構築させようとすると、そういう曲は概ねいわゆる「ドラッグ」と形容されるようなイメージに近くなるといいますか、つまりサイケデリック的な世界感をイメージすることができるんですね。

サイケというのも結局は人の怖さなり、勝手に偶像化させたモノが巨大化しているようなモノであって、人造物なのに工業地帯のあまりのスケール感の違いにワクワクしてしまうような感覚も実はこういう所の感情をくすぐっているのかもしれません。

そういう風に形容される音楽とは、やはり向精神作用という形容をすれば合致するのか、その作用を知らずともなんとなくイメージできてしまうという領域というか、世界観が存在するワケですよね。ダリの絵画やピンク・フロイドのアルバム・ジャケットとかにもそういう世界観はあるワケで、ピンク・フロイドは日常の音への愛着と、それが恐怖に変わるという対比が実に巧みですよね。


マイナー・メジャー7thの響きが実にオイシイ「Us and Them」。ドラッグから癒えるような感覚というか、でもまだ効果が残っていて、マイナー・メジャー7thの響きが来る時は酩酊感が如実に表現されていると言いましょうか。

体系的に和声を覚えればマイナー・メジャー7thなど誰にだって弾くことは可能なものの(笑)、「Us and Them」の凄さはそんなモノではないんですな。

別に、マイナー・メジャー7thという和声を使いたかったから使ったワケでもないであろうし、だけれども計算され尽くされている感じがあって、行き着いた音が最終的にマイナー・メジャー7thになったのでありましょう。響きを追い求めていれば、どんな響きにも毛嫌いすることなく受け止めるというか。これこそが音の追求なんだろうなあと思うワケですね。

ペンタトニック覚えた程度で音階を網羅したかのような錯覚に陥るギタリストや(笑)、少々小難しいコード覚えてしまって、結局はそれ以降発展性が阻害されて、使い慣れないコードは喰おうともしない連中が多いワケですが、そういう人達の感性からは決して「Us and Them」は生まれて来ないだろうと確信するワケです(笑)。

体系的にしか理解していなければ、スティーリー・ダンの「Black Friday」のサビ部分のE♭m7が出て来る所など、こういうセンスは絶対生まれないだろうなと確信しちゃう左近治なんです(笑)。

いずれの曲も和声の種類は違うし、同列に語れませんが、でも意表を付きながらも「在るべき音」と形容できるくらい自然な「意表」なんですね。だからといって、この手のセンスはドラッグに手を出せば自ずと手に入ると思うようでは愚の骨頂でもありまして(笑)、和声だけでもこれだけ世界観をコントロールできてしまうというのが音楽の奥の深さなんですなあ。

今や色んな発音原理のシンセがありますが、音色のキャラクターに頼っただけの音作りや音選びになってしまっていて、それこそハモンドや実際のオーケストレーションで微分音や倍音までをもコントロールしてまで「ガテン系」な「シンセサイズ」をしていた時代の人達の方が現在よりも耳の肥えた人が多かったのではないかと思うことは多々ありまして、「なんでココで矩形波の音を使うのか!?」という、単一楽器としての音色で見ればそれほど魅力を感じない音でも、アンサンブルとしては必須だった、という発見をさせてくれる曲や、或いは交響曲を聴いていてもオルガンなど演奏されていないのに、律された音からは時にはオルガンの倍音構造と同じように構築されているアンサンブルなども普通にあるワケですね。

やたらと音効的なシンセ音を羅列すればホラーの音になるのではなく、ホラーを演出するための器楽的な能力というものが昔の人の多くには備わっているというか、そういうアレンジの妙味を感じることが多いのであります。「ホラー」はあくまでも一例なんですけどね。


シンセが出す音が怖いのではなく、人間が考え抜いて作った音に怖さがある、と言いますか。「怖い音系なら、このシンセ!」的発想で作らないようにしないといけないなあと感じる左近治なのでありました。

制作事情 in Depth [制作裏舞台]

扨て、と。2月22日はリリース日でありますね。明日はスティーリー・ダンの「Your Gold Teeth II」のオールド・スクール系Mixアレンジを皮切りに、何曲かリリースします(笑)。

「Your Gold Teeth II」の印象的な和声のパラレル・モーション部を作っているワケですが、用いたRhodesはどことなく「Glamour Profession」を思わせるような感じにしてみました(笑)。まあ、あちらはフェイザーもかけておりますが、そこまでエグみは出さずに気持ちをグッとこらえてそういうアレンジにしてました。

初期のスティーリー・ダンのライヴでは「Your Gold Teeth II」のイントロ部だけを繰り返してメンバーのインプロヴィゼイションを繰り返すインスト曲がブートレグ音源では聴くことができますが、超イケイケでインプロヴァイズしまくる曲と、原曲の「Your Gold Teeth II」の落ち着いた感じはまるで別物(笑)。そうそう。私は当時のケータリングの運転手、ジェローム・アニトンのMCが大好きです(笑)。

スティーリー・ダンを人の名前だと勘違いしたまま「Mr. Steely Dan whatever」ですからね(笑)。芸人のくりぃむしちゅーを紹介する歳に「くりぃむナントカ」にミスターや「様」付けてるようなモンでしょう(笑)。ベッカーとフェイゲンのお二方もジェローム・アニトンはとてもお気に入りだったということはスティーリー・ダンの本にも書かれているんですが、車運転しても事故るわ、機材壊されかねなかったという多数の逸話が残るジェローム・アニトン。生き様はまさに天然パンクスだな~とあらためて感心してしまいます(笑)。

話を戻して、今回アレンジに用いたリード音は「フルート」。Silver Starレーベルから出ているジョージ・ベンソンの「Breezin’」の出だしのフルートのフレーズをサンプリングして使っている曲ありましたよね、確か。これを作る際に丁度その曲を聴いていたのでインスパイアされました(笑)。

で、右チャンネル(対応端末のみ)からはファンキーなクラビネット・フレーズが響き渡るという内容に。これは本来、ジョー・サンプルが弾く「Black Cow」のクラビネットの音色に似せたモノを引っ張ってきて今回使用した、というワケです。ただ、今後「Black Cow」をリリースするかどうかは未定です(笑)。ローズにこだわった曲は今後も目白押しの予定なので、ローズ・フリークの方には特に注目していただきたいと思う今日この頃です。


さらにはF.ショパンの「幻想即興曲 ギター協奏曲」なるものを(笑)。スパニッシュ・ギターとチャップマン・スティックのデュオとなっております(笑)。原曲16分フレーズ右手パートはギターで、3連の左手パートがスティック、と(笑)。メロディが実際とはオクターブ低くなるのは音域から考えても仕方ないんですが、違和感はそれほど無いと思います(笑)。まあ、イエペスじゃないんだからその音は普通のギターじゃ出ないだろ!というような音も出てきますけど、現実的に有り得る音でアレンジしておりますのでご心配なく。

パコ・デ・ルシアやらディメオラやらイエペスやら(笑)、なんかそーゆー人達を思わせるような感じで聴いていただければな、と(笑)。幻想即興曲の右手パートってアタマ抜きの16分フレーズなので、この辺りが難しかった所ですね。左手から拝借すればイイのかとか。最初は結構迷いました(笑)。

最初はハモンドで幻想即興曲やってみようかと思っていたんですけど、道半ばにしてこういうアレンジに変えたという裏事情でありました。


EFXシリーズの1曲目は、「コレ、ゲイブリエルだろ」と言われそうな感じがしますが(笑)、ジェリー・マロッタとトニー・レヴィンという風に意識した曲となっております(笑)。

左近治は比較的スティックの音を多用しますが、フェイザーを使った曲というのは意外に少なく、動的フィルターも使ってはおりません。スティック独特のエグみとコンプやEQで可能な限り音を弄って、ピアノならば最も低いハ音の音でもケータイで認識できる妙味を探ってもらえれば幸いです。

タムの音に用いた各ゲートのサイド・チェインの設定やトリガー用のソース選びは苦心しました。トリガーに用いる周波数帯、応答速度というのはかなりキモであるのは当然ですが、これにて音をどのように変化させるのか!?という使い方を日常的に行っている左近治ですが、普段やり慣れているとは結構苦労しました。単一ソースでも音をパラって弄っているというのがヒントです(笑)。


もうひとつのEFXシリーズはスペイシーなSEですね。うる星やつらのラムちゃん登場のような音が混ざっておりますが(笑)、アンビエントな音を付加させているんで、ショート着信で臨場感が出てくれればな、と思って作ってみました。


最後は坂本龍一ファンの方々のために、KYLYNから「Mother Terra」のオリジナル・バージョンのイントロ部を、と(笑)。

今回、コレに用いたカウベルの音はLogic ProのUltraBeatと某リング・モジュレータを使っております。UltraBeatにも内蔵していますし、Logicの他のモジュレーション系エフェクトでも用意されているリング・モジュレータですが、今回はそれらを使わずに他のプラグインでのリング・モジュレータを使ったという意味です。

この手のカウベルの音は2つの異なる音程のサイン波を用意して簡単に作れるのですが、その音をパラってリング・モジュレータに持っていくところがミソで、私は今回リング・モジュレーションには正弦波でのモジュレーションで薄くまぜて中心周波数を1340Hzにアサインしております。MOTUのDPでもリング・モジュレータはこういう設定はできるんですが、ちょっと強く出過ぎた感があったため、「某」プラグインにしたというワケです(笑)。とはいえ、原曲のカウベル(っぽいシンセ音)とは違いますけど、カウベルの音というのはある程度音程感を意識しながらも、曲の調性に溶け込むような非和声的な部分音の分布は必要で、その辺りの妙味となるのが某プラグインのキャラクターでの1340Hzというポイントでリング変調、というワケだったのです。

異なる音程での正弦波とリング変調による差分で生じる音で違う部分音も生成されるワケですが、パラっているという所もミソなんです(笑)。たかがカウベルなんですが、この手の音を作る発想はエレクトロなドラム音を作る時には結構多用する方法なので、カウベルが齎す発想は捨てたモノではないんですな。

カウベルと聴いて一番最初に思い浮かべてしまうのは、グランド・ファンク・レイルロードの「We’re an American Band」という左近治で、まあ、UKの「The Only Thing She Needs」とかアタマに思い浮かべながら作っていたというのが当初の制作裏舞台というワケですね(笑)。

やっぱりプレベでしょ、今は [制作裏舞台]

最近にわかに注目されているプレシジョン・ベース。PJレイアウトは私はプレベと呼びたくない(笑)。しかし、SpectorはPJでこそスペクター!ですよね(笑)。

Pレイアウトのポジションはもちろんネッく寄り。弾きムラが如実に目立つのもあって実にジャジャ馬ぶりを発揮するのでありますが、フェンダーのプレベのピックアップのポールピースはジャズベのそれと違って、弦振動の無いポジションにポールピースの中央が来るので、弦振動のディケイ音がより際立つ、と。ジャズベだと弦振動の振幅を捕らえるように両脇から弦を包み込むようにレイアウトされていますよね。

弦のド真ん中にポールピースが来るのは結構キモで、バータイプだとそういう特徴を強調しながらも暴れ加減が平滑化してしまって私は嫌い(笑)。ダイナミクスを追求するならやはり本来の中央にポールピースが来るレイアウトが好きなのであります。スティングレイのそれはさらにデカイのでこれまたディケイ部が強調されるんですな。

プレベのワンピースネックのは指板貼ったタイプよりも相対的に中低域が抑えられるのが特徴ですな。ただ指の当て方やピックの当て方は人を選ぶと言いますか、「あてがう」感じで弦をヒットして、極力弦をヒットする時間を長目にするような感じで弾かないとワンピースネックはピッキング・ノイズが目立つようになります(笑)。指板張ってある方が粘りもあって比較的扱いやすいと思います。

まあ、そんなワケで2月15日にリリースされる曲のまず1つ目が、ホール&オーツの「I Can’t Go For That」でありまして、こちらはふんだんにPBサウンドを用いております。唄部分以外の始めのイントロ部はベース音を合成してますけどね(オクターブ・ユニゾン)。

もっとNastyにゴリ感出しても良かったんですが、一応ハウス黎明期の頃の音を演出しようと心得ていたので(笑)、Oberheim DMXの音とSolina系の音で落ち着いた感を演出したかったのであまりゴリゴリはさせてません。それでもオクターブ跳躍するような時は若干抑えめながらも「これぞPB!」という音にしております(笑)。この感じは結構アンソニー・ジャクソンを参考にしました。

DMXの音は以前の記事でも散々取り上げたので再び語るのもアレなんでこれくらいに留めておきますか。

あ、それとPBの音の特徴をより演出したい場合、通常ベースのフレットを押弦する時はフレットの「キワ」を押弦するのがクッキリハッキリとした押弦やビビリ音も防ぐスタンダードな押弦技術ですが、プレベの場合はフレットとフレットの間というか、キワ部分よりもちょっとネッく寄りというか、ほんのちょっとだけフレットとフレットの間の部分を強く押弦した方がプレベ感を演出できます。同一フレット内でグリスするような感じ(笑)。ポジションの真ん中寄りで押弦した瞬間、キワにグリスするような感覚というか(笑)。この押弦で最もマッチするのがローズ指板のPB。ワンピースだとアタッキーに鳴りすぎると思いますので、老婆心ながらお持ちの方はお試しあれ。音が粘りますぜ、ダンナ(笑)。ウッドやってる人にエレベ弾かせるとキレイに音出せるというか、特にプレベだと如実に判ります。やっぱり押弦がキモで、指先硬い人が功を奏するというワケですな。

まあ、このシーズン楽器店に陳列されている一部のベースは乾燥しまくってフレットの両端を触ると指板からバリが出たように「ツライチ」(←車業界用語 ※車のボディーラインとタイヤの張り出しを可能な限り合わせる左官のような芸術性の意。アウトオフセットホイールにリム部のキワは段差の無いフリンジで、リム・ガードのタイヤとのセットが望ましい。女性でTバック履く人もある意味ツライチ)になっておらず、中には手ェ怪我しそうなコンディションのベースも多いので、ベース選びは慎重に(特に安価なモデルに多い)。


ハナシが完全に脱線しましたが「I Can’t Go For That」はと言うと、曲のキーはCマイナー。Fマイナーか!?と思わせるように、アッパー・ストラクチャーの響き。上声部で遊ぶんですな。これはハウスのコードワークの常套手段でもありますね。もう少しソリーナをふんだんに使って、クレモンティーヌの「男と女」のように遊べたのではないかと思うんですが、曲自体のアレンジの完成度が高いのでやたらと弄れない(笑)。ただ、一般的にはFマイナーかCマイナーか、調性感のイメージが捉えきれない人も多いのが原曲ですので、戸惑うことなく和声に酔えるようには配慮しました(笑)。


そんなこんなで、クレモンティーヌの話題でも出てきたので、マッド・プロフェッサーやレイ・ヘイデンの往年の90年代サウンドについても語らなくてはならず、オリジナルのEFXシリーズでは、Swing Out Sisterの名アルバム「The Living Return」収録の「Better Make It Better」を彷彿させるようなアシッドなドラム音を演出(笑)。混ぜこぜ系ドラムで微妙にずらしているのも特徴です。さらにはKontakt 3に付いてきたミュート・トランペットの音が個人的にはビンゴ!だったので、今回この曲で使いまして、後半部分は90年代のハービー・ハンコックやミシェル・ンデゲオチェロを意識した感じに作りました(笑)。


さらには「森のくまさん」の白昼夢っぽいバージョンを作ることに(笑)。前回リリースよりも出だしは早目のテンポで始まり、音は「ヘロヘロ」感を演出しております。ステレオ感を強調しておりますので、対応端末の方は是非お試しください。


最後に、坂本龍一関連ってコトで、KYLYNから。

今回は「Mother Terra」を作ることに(笑)。ウチじゃあ「Akasaka Moon」を作っても「E-Day Project」を作ることはまず無いだろうな、と思っていただいて結構なんですが(笑)、YMOの「Castalia」にも似た感じの曲ですね。白玉ばかりの音ではありますが、坂本龍一らしい和声の動きを確認できます。

今回はその「Mother Terra」をハウス風にして(笑)、ギター・トラックはA Taste of Honeyの「今夜はブギウギウギ」のサイド・ギターっぽい演出をしてみましたよ、と(笑)。

KYLYN活動期のほぼ同時期にはカクトウギセッションという坂本龍一率いるプロジェクトがありましたが、こちらでは坂本龍一には珍しい、カヴァー曲をやってますよね。シスター・スレッジ(いわゆるChicのメンバー)の「You’re Friend to Me」。

確かにイイ曲なんですが、原曲は今の時代リリースするなら間違いなく唄のピッチ弄られるだろうと思われるフラットな微分音を唄うボーカル(笑)。まあそれでもELTと比較するにはおこがましい。非常にイイ曲で、ナイル・ロジャース、バーナード・エドワーズ、トニー・トンプソンの音が漏れなく聴こえるあの音はまさしく「Chic」でありまして、当時この曲をカヴァーするということは余程の思いがあったんだろうなと今更ながら思うワケであります。「You’re Friend to Me」はその内、ダブ・レゲエ風にアレンジしてリリースしてみよっかな、と企んでいる左近治です。

んで、「Mother Terra」を今回そういうTaste of Honey風のギター・フレーズを用いたのは、当時のディスコ音楽を逆に活かしてみようと思ってアレンジしたワケですな。こういうアレンジだと「Mother Terra」のコード進行ってアリだな、みたいな。

本当ならロバート・ポップウェル風のポコポコしたグルーヴィーなベースにしてみたかったんですが、ハウスでそれだとチョット強すぎるかなと思い、普通のベースにしてみました(笑)。ってなワケで今回はこの辺で。

Nite Flyteとの出会い [制作裏舞台]

時は遡る事70年代の終わり。親戚が所有していたレコードをカセットに録音してもらって聴いていた時に飛び込んできたのがギターのカッティングのリフが美しいNite Flyteの「If You Want It」。

この曲のカッティング・リフに触発され、後に山下達郎が自身のアルバム「For You」にて「Sparkle」を作ったのは有名なハナシですね。

Nite Flyteと言えば、当時はFMでも結構流れていたのでありますが、どちらかというと後世になると2枚目のアルバムに収録された「You Are」の方が知られていたのではないでしょうか。98年に発売されたSMAPのアルバムはオマー・ハキムとウィル・リーが参加しているので話題になりましたが、それにて某曲が「You Are」にインスパイアされたというのも有名なハナシ。

70年代終わりのクロスオーバー・ブームを80年代においても彩りを添えるためにAB’sやら角松敏生系の音が一部では人気がありました。ギターのカッティング・リフが如何にして重要なのかを思い知るワケでした。

親戚が持っていたNite Flyteの1stアルバムを左近治はどうしても欲しくて何年も探し歩きましたが、あれほど耳にした曲なのに中古で流通しているのをお目にかかったことがありませんでした。親戚に見せてもらったレコードジャケット(なぜか宇宙船をイメージさせるSFチックなジャケ)の記憶を頼りに当時は細野晴臣のソロ・アルバム「コチンの月」と、このNite Flyteの1stを探して徘徊していたワケですが、この2枚だけは見つけることが出来ませんでしたっけ。

後にYMOの「Faker Holic」が発売された辺りの時期くらいに「コチンの月」は一度再発(CD)されたワケですが、「泰安洋行」とかの再発もダブっていたように思えます。大体この頃にはCDが爆発的に普及した頃で、レコード店が「CDショップ」に変わりつつある頃でもあって、アリスタ・オールスターズの「ブルー・モントルー」(※この時の再発は本来の2枚を1枚にまとめて割愛されたもの)が再発されたり、と。80年代終わりから90年にかけてはこういう大きな「邂逅」があったワケなんですが、Nite Flyteだけはまだまだ出会うことが出来なかったんですね。

今から遡ること10年前、時は1998年。とうとう再発されることになりましたNite Flyte。世間はW杯初出場の日本で盛り上がっていたという頃にようやくNite Flyteと出会うことが出来たんですね。20年も探し続けた「ブツ」に出会えた喜びは本当に嬉しかったものでした。MISIAやらモーニング娘やらSomething ElseとかのJ-POPが売れていた頃でしたでしょうか。

「フリーソウル」系としてリリースされたワケなんですが、折しもFINISも再発されて思わぬモノに出会えた左近治でありましたが、今週金曜日にはいよいよ「Nite Flyte」の某曲をリリースすることに(笑)。

とはいえ、「If You Want It」は著作権の兼ね合いでなぜかこれは配信できないので別の曲ということです(笑)。

まあしかし、このアルバムはデヴィッド・サンボーンを追いかけていたから当時はそれで入手できたと親戚は語っておりましたが、確かに81年頃のスウィング・ジャーナルかアドリブだったか何かは忘れたものの、サンボーンの当時の特集記事の中での参加アルバムに「ナイトフライト」とクレジットされていた記事を目にした時、「あれほど手に入れることに困難を極めたナイトフライトの情報、こんなに少ない文字数であろうと一応情報があったんだ!」と思ったものです。

30年ほどの時を経た思いをついつい語ってみたくなったのでありますが、あらためて痛感させられるのは「左近治、トシ取ったな」、と(笑)。

Nite Flyteに限らず、左近治が着うたリリースする楽曲はこれくらいの思い入れがあって制作しているのでありまして、ついつい語ってしまったというワケでした!

最近、気になる音がある [制作裏舞台]

え~と、まずはスネアの音。キング・クリムゾンのアルバム「Three of A Perfect Pair」収録の「Model Man」のスネアですね。ドラムは勿論、ビル・ブラッフォード御大。

当時はシモンズ並べてもスネアのこだわりだけは捨てなかった(笑)ブラッフォード師匠でありましたが、「Model Man」のスネアの音はブラッフォード師匠の中でもかなりイイ音してると左近治は感じるのでありますな。

友人が持っていたグレッチの6・1/2の古いスネアはヒモでスナッピーを張るやつで、スナッピーの響線もムチャクチャ多いやつ(モデル名不詳)。この手のスネアのボトムをカンカンに張ってチューニング合わせるともの凄く響き線の音がまとまるんですな。勿論チューニングあっての音なんですけどね。トップの方も。

肝心なのは胴鳴り部分の音を「知る」というコトもあるのですが、もはやこの手の音となるとマーチング系の音を参考にした方が功を奏すのであります。

今でこそマーチング界隈のフィードバックがポピュラーなドラムキットにおけるスネアにも活かされることになって、リムのフープがやたらと太いタイプが出てきて珍しくありませんでしたが、強靭なリムと均一なチューニングと胴鳴りの不協和な部分音を相殺するのはもやはフープ部が重要なんですな。

YouTube辺りでアメリカの大学のマーチングなど見ると本当にあの世界の凄さがお判りいただけるのではないかと思います(笑)。64分3連のロールだってへっちゃらだいッ!みたいな世界を堪能できると思います。

「Model Man」そのものはリリースする予定はないのでありますが、そのスネアに似せた音は何らかの曲で使う予定であります。

最近手掛けているマジ曲の類は、ギター速弾き系とか(笑)。とはいえ元はピアノ曲なんですが、それはリリース時のお楽しみというコトで。

その速弾き系の曲を着手する時に戸惑ったのは基準ピッチ。

今でこそ440Hzが基準ではありますが、その曲の当時はA=422.2Hzくらい。う~ん、詳しい人なら大方想像付きそうだぞ、コレは(笑)。ま、セント計算すればすぐにはじき出されますが、440Hzと比較すると60セント以上は違うワケで、これくらい違うともはや「移調」に等しいくらいに曲の印象が変わります。

最初はそのピッチでやってみたのでありますが、どうにもこうにもしっくり来ない。当時の人から言わせれば現代のピッチの方に違和感を抱くのかもしれませんが(笑)、70年代辺りの曲だって442Hzやら結構多いんですね。ポピュラーミュージック界隈でも。

DAWソフトやらは440Hzを基準にしているので、モノによっては細かく設定できないこともあります。プラグインでダメだったりとか(笑)。そういう時はピッチ・ベンドで設定してやらないとダメなんですね。

先週リリースした「夜のヒットスタジオ」の原曲のネタは「ほぼ」50セント高いんですね。低い所で47セントほどで、高い所だと54セントほどありました。

で、こういう曲を耳コピする時にですね、てめえの制作環境が440Hzだったりすると、もうアタマん中パニック起こしちゃうんですな(笑)。エマニエル坊やを耳コピした時もクォーター・トーンほど高かったし、440Hzから非常に遠い基準ピッチになっている楽曲ほど耳コピに手こずることはありません(笑)。

数セントの違いがピュアトーンだけの音ならそれほど違和感抱きませんが、器楽的なアンサンブルにおける場合だと倍音部分での開きが確実におかしく聴こえるので、ピアノなら2セント違っても変なアンプリチュードのLFOとピッチモジュレーションがかったようなうなりが混じったかと思えるほどで(笑)、去年のJazz LifeでCDが付いてきた号のピアノの調律はホント酷いモノでありました。

ピッチが何故高くなっていったのかというと、管楽器の影響ですね。管楽器の発達に伴って、各国軍隊の隆盛やら権威を誇示するために利用され、管楽器のピッチが高ければ音も際立つと供に、気温の影響をモロに受けやすい管楽器は高いピッチが好都合だったワケであります。

作曲家や演奏家というものはいつの世にも、作品の名声は手に入れることができても、そんな作品を前にしても富裕層(貴族)は高みの見物で「操っていた」のですな(笑)。おまえら食っていけるのは俺のお陰、みたいな(笑)。

音楽に限らず、絵画や彫刻でも同じような背景があるワケですけどね。貴族社会や宗教、軍隊に抑圧されながら音楽は発展していったのですな。

農家で言えば、生産者は殆ど儲からずに某団体が錬金術にて富を得る、と(笑)。なんか今の時代の音楽にもあてはまりそうだぞ、こりゃ(笑)。

そんな左近治も他人様の楽曲を着信音として利用させていただいているワケでありますが、決して「喰いモノ」にしているワケではございません(笑)。

ソフト・シンセ慕情 [制作裏舞台]

雪が降ったお陰で普段よりも楽曲制作に勤しむことができた左近治であります(笑)。土曜日の内に出掛けておいて良かったな、と♪

土曜日は午前中からアップルストアや楽器屋を物色していた左近治でありましたが、アレですね、楽器屋業界は朝早く訪れた所で開店すらしていない所も多く(笑)、この業界は昼が朝なんだよなぁという事をすっかり忘れておりました(笑)。

某プラグインやベース弦やら楽譜などを物色しながら、というワケだったんですが、しかしアレですね。今やネット上でも楽器業界の宣伝というのは広告費用削減の手助けにもなっているのか、一昔前と比較すればその宣伝の謳い文句というのは雲泥の差があるんですが、いざ足を運んでみると在庫すらままならず閑古鳥のムードすら漂う店が実に多く(笑)、あたかも真砂の数の高級楽器の山に埋もれる感覚に浸れるような店など数えるほどしかないんですな。

如何に誇張されて販売されているのかという事をあらためて思い知るワケなんですが、情報においては彼らはそれでメシ食ってるワケですから知っていて当然。分からない事でもメーカーとの連絡でどうにか済むというモンです。ところが週末はメーカーやら問屋やらが休業のため、ちょっと突っ込んだ問い合わせをすると途端に及び腰になる店員もいてですね、メーカーにわざわざ問い合わせることなく熟知している店員というのは実に少ないモンだなあと昨日あらためて感じたワケですね。ネット上じゃあそれこそ店員誰もがプロスタッフ!という感すらあるんですけどフシギです。ネットの落とし穴ってぇワケですな。

でまあ、楽器屋に足運んだ後自宅に戻ると触発されてしまうのかついつい制作にも力が入るんですな。その流れでこの雪だったので実に制作に力が入った週末だったというワケです。

久々にソフト・シンセ/サンプラーを30トラック以上使う楽曲を作ったのでありますが、左近治がこれまでリリースした着うたで最も数多くのソフト・シンセ類を使った曲は、坂本龍一の「Das Neue Japanische Elektronische Volkslied」でした。40半ばくらいの数使ってます(笑)。

去年リリースした「すばらしい世界旅行」のテーマ曲も30後半くらい使いましたか。

これくらい多く使わざるを得ない楽曲というのはもはや同時に発音している部分でも平気で20数トラックは鳴っているというモノが多いのですが、左近治はフリーズトラックは使いたくないというスタンスなので(笑)、CPUの負荷には結構気を遣わざるを得ないのであります。ましてや96kHz/24bitだと。

こういう制作状況で最も新しいMac Proの8コアは今のG5 Quadの倍はいけるかもしれない、と痛感しました(笑)。実際には私の所有するサードパーティーのプラグインと同じ物を実装して試せたワケではないのですが、それくらいの差は感じられたんですね。とあるプラグインじゃあ分散処理すらうまく処理できずにいるというプラグインが多い中(笑)、もうちっと最適化進んだらホントに買う頃合いだなあ、と実感。

フリーズトラックというのはAbleton Liveを除けば上書きしていけないから使いたくないんですね(笑)。フリーズ解除が面倒臭いというのがホンネ。そんなシーンを感じさせないのがAbleton Liveのフリーズ機能というワケで、クラブ系の音楽でなくともこの機能があるからAbleton Liveを選んでいる人は多いのではないかと思います。

特にクラブシーンでもてはやされる音色のバリエーションは着うたの比ではないでしょうから(笑)、CPUパワーと相まってあのフリーズ機能を使えば本当にCPU負荷を忘れさせてくれるってぇモンなのです。

LogicやらDPもこの辺りが課題なのでしょうが、あまりにトラック数を増やすと制作開始時に小さめの音でミキシングしていっても、下手に特定のトラックに欲を出してしまうとすぐにパッツンパッツンの音に変容するので、こういう所がデジタルのミックスの難しい所です(笑)。最初から音圧を稼がないでモニタリング・レベルを調整しながらやっていかないと飽和させたいシーンでなくとも飽和状態になりかねません(笑)。飽和感のあるサウンドってこういう風に作るワケじゃないんですけどね(笑)。

雪の日だといつもよりもモニタリングの音がクッキリハッキリ東芝さん♪(←死語)になるので一層力が入った左近治でありました。最近はLogic ProとAbleton Liveの2つの連携が本当に多くなった左近治でした。

今年の武器探し [制作裏舞台]

NIのBattery 3が新しく「Artist Kits 2」なる音が無償でダウンロード可能、と。

音については、可もなく不可もなく(笑)。ダウンロードして本当に良かった!とまでは決して言い切れない(笑)。10年以上前にリリースされた屋敷豪太の「Groove Activator」が如何に秀逸だったのかが改めて思い知るコトとなりました。

「Groove Activator」の時代ってまだまだHDDの容量が「2GBで5万円切りました!」というような時代(笑)。今じゃ500GBあっても足らんだろという世界になってしまいました。Macの場合、HDD容量の半分以上が実データに占有されていくとそれまでのパフォーマンスが若干低下するように思う所があります。裏付けが全く無い私の使用感ではありますが(笑)。OSのインストールされているプライマリのHDDというコトですけどね。

ZFSが採用される頃にはおそらくRAIDを標準化させてくるのではないかと思っている左近治なんですが、HDD周りのパフォーマンスやら新しいMac Proのパフォーマンスも非常に気になり物欲をそそられる製品ではあるのですが、多くのソフトシンセやソフトサンプラーはいかんせんCPUの分散処理やらSMPロックへの対応がまだまだ不十分でして、それこそLogic Pro内蔵のプラグインのそれとは雲泥の差があるんですな(笑)。

そんな折、すっかり見捨ててしまった感のあるMOTUのDPがなんと!「DP6」なるものをアナウンスしているのだとか(笑)。かれこれ20年近くユーザーやってましたが、DP5だけは未だにバージョンアップしていないもんなあ(笑)。こんなの初めてですよ(笑)。

TigerのSMPロックの処理数が増えたことに「おそらく」対応できなかったがDP4の時代。たぶんMAS(MOTU Audio System)が足引っ張ってたんじゃないかと思うんですけどね、おそらくこの辺をかなぐり捨てSMPロック対応を強化してくるのではないかと思うんですね。

Logic Pro 8にコンソリデイト・ウインドウ真似されたようなモンでしょうから、LogicのUI真似ちゃえ!みたいなリベンジがあるのでしょうか!?(笑)。今となっては私はElectric Keysの方が興味があるんですけど(笑)。Rhodesモノは幾つあっても足りないという位左近治は集めてますんで(笑)。828もとうとうMk3になったみたいで(笑)。

2007年の大きな武器は、Logic Pro 8とAbleton Suiteであったように思える左近治。プラグイン類はとりあえずSMPロック対応強化してくれ!と願わんばかり(笑)。本当なら8コア欲しいんだから!

そう言いつついざ自宅のMacやらPCに目を向けてみると、常時稼働させているマシンは全てデュアルコアやマルチ・プロセッサになってしまった事に隔世の感を覚えます。なんだかんだ言いつつもWindowsマシンもとりあえずケアしているんですなあ(笑)。でも、本当に使う機会が更に激減したぞWindows!(笑)。

DP6がどんな内容なのかは判りませんけど、とりあえずオートメーション周りのアクセスは改善すべきでしょうな。エフェクトのキャラクターで言えばコーラスとフェイザーはもっと強化すべきでしょうし、サウンドバイトの編集もリアルタイムにおける編集を強化しないと訴求力は低いでしょう。Pre AmpとSonic Modulatorは好きなプラグインですけどね(笑)。あとは出力レベルの0dBの取り方。この辺も要改善点として挙げられるでしょう。

左近治がいまだに着メロデータ作っているというならDPは確かに現役であったでしょうけどね。MIDI編集において(笑)。

久方ぶりに着メロデータでも作ってみっかなあと思っても、やっぱりやめとこ(笑)。そんなことするヒマあったら頓挫している曲達の着うた作らないとね(笑)。

心地良い倦怠感みたいな [制作裏舞台]

副交感神経が刺激されるとでも形容すればよろしいでしょうかねえ。

例えるなら、日曜日の朝の目覚め。

少し長目に寝てしまってもうすぐ昼がやってきそう。特に何もするわけではないのだけれどもなんとなく想いにふけってみる。

メールも特に打ちたくはない、なんとなく一人で居たいのだけれども、好きな異性に今すぐ逢いたい。

そんな愛する人を思っていると楽しいこととか幸せな気分に酔いしれる。そんな自分を独り占めしたいものだからもう少しのんびりと時を過ごしてみたい。

気付いてみたらもう夕方近いよ!

みたいな日曜日を送った人いらっしゃいませんか?


充足感に満ち溢れているのであれば、そういうのも日常に取れ入れて自分だけの領域を楽しんでリラックス、と。特に急いでいるわけでもなければ、のほほんと過ごして心はどこか癒される。

とまあ、そういう感じが表現されているような曲とでも言えばイイのでしょうか。先週、今週とリリースしている「パパとムスメの7日間」のBGMは、ドラマ本編でも流れていた上質なラグタイム・ピアノの曲ですね。

この曲は、往年のTBSの料理番組「料理天国」のテーマに使われた「ワインのおいしい飲み方」をも彷彿させるし、ドラマのメインタイトルのシーンで流れるブラスの曲はもはや「ザ・ベストテン」のオープニングすら感じさせるような雰囲気。かなり計算されているなあと思ったものであります。加えて、サントリーさんの冠スポンサーであったのも印象的で、劇伴系外国人作家としてだけでもなくその後評価されたマーク・ゴールデンバーグの手掛けるCMも多く見ることができた番組でありました。今の時代で言えばNick Woodあたりが同じようなポジションでありましょうか。KIRINさんのPassionが有名ですが左近治が個人的に好きなのは、昨年辺りのハーゲンダッツのCMで外国人女性のヘタウマ系ニュー・ウェーヴを思わせるCMの音楽が好きでしたねえ。またもや脱線する左近治です(笑)。

ハナシを戻しまして、特にラグタイム風の曲は実にあのドラマと新垣結衣にマッチするといいますか。「いきなり黄金伝説」でもラグタイム・ピアノを聴くことができますね。

「パパとムスメ~」の方はドラマのみならず他の放送局でもBGMとして耳にすることが多いのでありますが、ドラマ用の曲として久々「大物」に出会ったような気がします(笑)。というわけで、左近治は先週のマリンバとスティール・ドラムでアレンジしたモノと、今週はオリジナル通りのピアノでリリースしました。今週は2バージョンありますね。先週のスティール・ドラムのパートは、音程差の違いによってダブル・ストロークとシングル・ストロークを使い分けているのはお判りいただけたでしょうか!?(笑)。

昨年のドラマで個人的に興味深かったドラマサントラ系の音楽は「パパとムスメの7日間」と「モップガール」でありました。バラエティ系となると「プープー星人」のSE(笑)。

劇伴系も面白くなりつつあるのか、左近治もよくあるジングル風のオリジナルを今週は3曲(EFXシリーズとしてリリース中)発表しております。

ひとつはエレクトロニカ系、2つ目がパソコンの効果音系、3つ目は「厳冬」を思わせる感じの曲(笑)。

この3曲目はいわゆるPPGやシンクラヴィア系の音をふんだんに使用しておりまして(笑)、80年代のTears For Fearsみたいな感じで作ろうと思っていたら、いつの間にかどこかの放送局のドキュメンタリーシリーズを彷彿させるような曲になってしまいまして(笑)、もはや厳冬の北アルプスという過酷な環境で子育てをする「ライチョウ親子の密着映像!」(笑)というような雰囲気すら感じさせてくれます(笑)。

合コンでも「豪速球のみ、変化球一切なし!三振させてナンボ」みたいなスタンスで彼女いない暦数十年とかですね、そのクセ風俗街に足を運んで水商売の女性に説法語るみたいな(笑)、そーゆー人に着信音設定してあげると面白みが増すのではないかと思いましてリリースしたワケでございます。


他は、坂本龍一の「Dear Liz」のMIDIグランドオンリーのバージョン。こちらはMedia Bahnライヴを持っている方は、同時に再生していただくと「ほぼ」寸分違わぬ尺で再生できるようになっております(笑)。

もうひとつの「A Tribute To N・J・P」はCoda部分のマイナー・メジャー・サウンドを楽しんでいただければな、と。こちらもMedia Bahnライヴと尺はキッチリ合わせております。先週のバージョンでもそうですが、実はさりげなくチャップマン・スティックを用いている、という所がコダワリの部分でしょうか。制作過程においてはスティックのメロディ弦の音が立ちすぎるんで、それを抑えるのに少々苦労しました。「立つ」というより「抜け」が良すぎるとでも言えばイイでしょうか。

このアレンジは、ジェントル・ジャイアントの「Experience」と、フランク・ザッパの「Inca Roads」をヒントに得ておりまして、ポリリズム感を演出するのに役立てました。着メロ3&4和音のデビュー時からリリースしていた曲なので、左近治自身の思い入れというのを感じとっていただければな、と。当時も頭ン中はこういうアレンジが浮かんでいたものの、表現できる音はなにせ「3~4音」(笑)。いくら結合差音を意識させるにしても和声的に無理がある部分は多し(笑)。もはや対旋律でモードを強制的にでも示唆させるようではないとなかなかこういう特殊な響きを構成音の少ない音で表現するのは非常に難しいものでありました。

今ではそういう制約がないからこそのびのび制作できる、と。

まあ、今週は何と言っても私のお勧めは「パパとムスメの7日間」ですか。こちらもオリジナルと尺を合わせております。原曲の強いホンキートンク感ほど演出しておりませんが、上と下とでズラしているセント幅は変化させていて、それを薄く混ぜております。もちろんその部分の位相をズラしつつEQカーブもメチャクチャ細かく設定しております。これが見えない部分のコダワリの部分でしょうか。

最後に、余談ですが、NI関連アップデートしたらこんなエラーが(笑)。直りましたけど(笑)。

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