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静謐なる三全音が齎す世界観 [楽理]

 扨て、前回の記事終盤にて「Dm9(13) -> G7」というコード進行というのが馬鹿げているという事を述べました。とはいえ、マイナー・コード上の13度音附与自体はシーンは限られる物の禁忌ではないという事も同時に語ってはいるものの、このコード進行でのマイナー・コード上にある13th音の使い方は不適切だという事を今一度じっくり語る事にしましょう。


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フレンチ・ニュー・ウェーヴ&テクノ姐さんサッフォー [楽理]

 嘗てトヨタMR2という車がデビューした時の事。この車のエンジン・レイアウトはミッドシップ・レイアウト(実際はリア横置き)という物で、国産車でも相当に珍しい物であり、市販化される前から巷間を賑わせていた理由は、1983年の東京モーターショーで参考出品され、かなりの注目を浴びたからでありました。

 その年83年、モーターショー開催前の夏にトヨタは1G-GEUエンジンという6気筒ツインカム4バルブという非常にスポーツ性の高いエンジン単体を、なんと全国紙一面広告を使って宣伝したのは是亦非常に驚いた物でした。

 トヨタ・ブランドとはいえ実際はヤマハ製のエンジンなのでありますが、トヨタはエンジン・ラインナップをツインカム主導で多くの排気量での変遷期でもあり、その後の「ハチロク(=AE86)」で有名となる車種には本邦初のドアミラー解禁と共に4A-GEUエンジン(4気筒ツインカム4バルブ)を搭載した時期でもあった流れもあり、かなり注目される物となったのです。トヨタ以外ではダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト(=DOHC)エンジンという一般的な呼称を用いたものでもありました。トヨタとしても差別化を狙っての戦略であった事は疑いの無い所でありましょう。


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三全音の「闖入」に見る音脈 [楽理]

 私が能く使う言葉のひとつに、本記事のタイトルにした三全音の闖入という物があります。これの意味する物は三全音に限った事ではありませんが結論から言えば、最終的には「音程」がどのように狭められて来たのか!? という理解に行き着く物です。


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加齢に伴う音高知覚の変化《音調性》 [楽理]

 音楽は出会いこそが全て。そこで耳にした調性が永きに亙って良くも悪くも左右してしまうものであります。


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