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マイケル・ブレッカーの四分音運指について(2) [楽理]

 故マイケル・ブレッカーが執るインプロヴィゼーションに於ては頻繁に四分音(=クォーター・トーン)を伴わせるフラジオ奏法が顕著であるのを語るのは今回が初めてではなく、以前にもマイク・マイニエリでの「I'm Sorry」での実例やドナルド・フェイゲンのソロ・アルバム『ナイトフライ』収録の「Maxine」でのソロでも聴ける事を述べて来たのであらためて参考にしてもらいたい所であります。

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メトリック・ストラクチャー [楽理]

 今回のブログ記事タイトルを訳すと「拍節構造」という意味であります。小節線や拍子に括られる事のない特定のリズムの断片でもあります。4/4拍子にて8ビートを3:3:2のパルス構造でリズムを刻む事は多いと思いますが、小節線や拍子構造(=この場合は4拍子)の平滑なパルス構造とは異なる構造が先の3:3:2という拍節構造となっている訳です。

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