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平成26年9月1日ラウンドアバウト交差点施行 [MONDO]

 嘗てYESの「Roundabout」と、円形の環状交差点である「ラウンドアバウト」を引き合いに出して語った事がありましたが、プログレ系ネタにひっかけて話題にしたものでありました。そんな嘗ての記事はコチラ



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音楽美学 [MONDO]

 前回では、あらためて転調という大前提を取り扱う事で、音楽面に於いて普遍的に存在する物事に對しての理解が意外にも疎かになっていたりしているのではなかろうかと思える例を挙げてみたのであります。少なくともネット上での「転調」という情報がウィキペディア日本語版上ですらも酷い内容でしたので聲を上げざるを得なかった譯です。


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千里の道も一歩から [MONDO]

 扨て、今回は趣向を変えて話題は「大江千里」について語ろうかと思います。何しろ驚いたのが彼がジャズに転身!?とばかりにジャズ路線を打って出たのですから、コレは色んな意味で注目されるワケですね。ただ単にファン心理で大江千里を語るのは簡単ですが、私のブログでは常に音楽の理論的な部分を詳細に述べているので、大江千里の出すジャズの音とやらはどういうモノなのか!?というのをあらためて語るワケでありますので少々横道に逸れる事もございますがお付き合いのほどを。


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転調感 [MONDO]

ココ最近左近治がハマっているコンビニ商品がございましてですね、それがSMAPの中居君出演のCMでお馴染みのモーニングレスキューなんですな。一口飲んだらついついタケダのプラッシーを思い起こさせてくれるような、ほんのり苦味のある郷愁の念に駆られてしまう味わい・・・。モーニングレスキューは無炭酸なのでその辺もグッドなんですが、シュウェップスのオレンジにもどこか似たものを感じる、ほんのり苦みばしったクセになる味で、これまたポカリスエットの900mlとイイ勝負を繰り広げてくれるような気がします(笑)。

まあ、今回は「転調」をテーマにしているんですが、実は転調というのは転調が確定する前から基の調性とは異なる世界を「暗示」している時と、そういうキッカケやら暗示なしにスムーズに関係調というような近親性の高い調へ情感を滑り込ませる手法に分類できるかと思います。まあ、その辺をつらつらと語ってみようかな、と。


通常、我々が幼少期から最も多く且つ親密に触れ合う音楽の調的な世界とは、実は「偏り」のある音列であります。

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オーギュメンテッド・メジャー7th [MONDO]


前回は、ついついオーギュメンテッド・メジャー7thコードについて触れたくなりまして、ケイ赤城の作品「The Return」の出だしを例にしてみたワケでございますが、オーギュメンテッド・メジャー7thの和声的な彩りは色んな性格があるものでして、「同じ和声なのにこうも雰囲気が異なるものか!?」と思わせてくれる曲も色々とあるモンです。

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衆議院総選挙 [MONDO]

期日前投票に行こうかどうか迷っていたら選挙当日が来てしまったのでありますが(笑)、ふと思い出したコトがあって「じゃあ行ってみっか!」という気持ちになった左近治でありました。

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しりとりとアウトサイド [MONDO]

「しりとり」とは、言葉の最後に「ん」が付かない言葉を選んで繋げて行くゲームであります。子供の頃誰もがやったと思われる遊びをテーマに、左近治はとうとう恍惚の領域に達したのか!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、とりあえずは近々リリースを控えておりますものの、この手の話題に少々お付き合い願えればな、と。

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もういっぺんアウトサイドの世界を語ってみる [MONDO]

最近、スティーリー・ダン関連の話題が少ないのでは?と思われている方もいらっしゃるとは思うんですが、昨年の今頃はウォルター・ベッカーのアルバム「サーカス・マネー」に端を発してそれこそ半年ほどは集中的に語りましたからね(笑)。

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ウェイン・ショーター [MONDO]

あー、とうとうヤッちまいました、左近治。コトもあろうにウェイン・ショーター大先生の曲を着信音用に制作するなんて(笑)。

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車内での音楽 [MONDO]

音楽にふれ合う時間というのは一般的にはどういうシーンだろうか!?と考えてみると、通勤時やジョギングしていたりする時の気を紛らわせ程度に聴いているとか、そんな感じだと思うんですな。後は車の運転中とか。自発的に唄う、例えばカラオケとかクラブやライヴに赴いたりとか。

ある程度リラックスしながら聴きたいという欲求というのは、生活の中で疲弊した時間の気を紛らわせたり癒したりという効果を知らず知らずの内に用いていると思うワケですな。

一旦、音楽の方へ耳を注力させれば、例えば通勤・通学途中のiPodで耳栓式いわゆるカナル型のイヤフォンを装着すると、てめえの歩行の雑音やコードが体に触れる音やら、唾液を飲み込む音というのをとても顕著に感じるんですな。

つまるところ、外界の音をできるだけ遮断して注力しようとしても、音楽そのものを疎外するという、てめえが結構なノイズ源となっていることに気付かされるのであります(笑)。ましてやカナル型イヤフォンしながらお菓子やら口にした日にゃあ、うるせーコトうるせーコト(笑)。

道理で、医者が聴診器付けて心音聴いたりしている時に声出すと、ケツの穴の小さいタイプの医者は怪訝そうな顔をするワケだ(笑)。たぶん、相当デカい音として聴こえているでしょうからね(笑)。泣きじゃくる子供にニコニコ聴診器当てている医者など目にしたコトがない。こんな苦痛毎日味わってりゃあ小児科も減るワケだ(笑)。

第三者の音には神経質になっていたはずなのに、てめえ自身が雑音ソースだったということをカナル型イヤフォンであらためて知れたコトではあるんですが、何も他人に迷惑をかけるように奇声を挙げたり動き回っているワケでもありません(笑)。静かにしているつもりでも、なんだかんだ言いながらも、本当にくつろげる空間でゆったりと音楽を聴いている時間だって、よっぽどオーディオにこだわっている人ではない限り、外界の音だって結構耳にしているはずなのに遮断している気持ちになれるのは、カクテル・パーティー効果に過ぎないんでしょうな。

車だって、どんなに静かな車と言われる車に乗った所で車内空間が無響室になるワケではないし(笑)、ロードノイズだろうが、道路上での外界の音などタカが知れている、とばかりに慣れた時にはいつの間にか外界を馬耳東風にして、音楽を聴いていたりするだけのこと。車内で相当音量上げて音楽鳴らせば、外界の音はマスキングされるでしょうけど、これだと誰かを乗せていても会話すら厳しくなるのが現実(笑)。それでも音にこだわるという不思議な車社会での音への欲求。

ある程度運転に慣れてくると、危険察知をしながらもリラックスすることはできますね。確認動作と運転操作に慣れてくれば余裕が出てくるからでしょうけれど。

一旦iPodを車内に持ち込むと、それまでのカーオーディオの操作性が「コレなら事故を招いても致し方ないな」と思えるくらい、実に単純明快で安心できてしまうんですな。

ハンドル周辺に赤外線リモコンを使った操作を可能にしたのもカロッツェリアやケンウッド辺りから出ていたものの、iPodの操作性というのはそれらをも軽く凌駕する操作性。こりゃ車社会でも普及して当然だわな、とつくづく感じたモノであります。

とはいえ車を運転する上で音楽とはマストなモノではなく、危険回避や確認動作こそがキモなワケですよね(笑)。そんな重要なところに注意力が散漫となってしまえば途端に事故を起こすことなど自明。

車の事故を起こしそうな人というのは運転以外の動作が大きい(笑)。それに加えて目の動きよりも首の動きが実に大きい(笑)。車の運転や確認が巧い人ほど首の左右の動きは最小限にとどめて、首の角度の動きよりも広角で眼球を動かしているんですね、実際は。都市部の交通量の多い交差点で首を片方にしか向けていない人など、本当に危ない運転しますよね(笑)。一方しか見ていないモンだから。最近ではこーゆー運転手を見つけては、発進直後のスピードを利用した当たり屋とか結構多いですもんね。社会がこんなんだから当たり屋も増えるんでしょうが、つい最近じゃあひき逃げ続発で、中学生が車運転していたなどと物騒なニュースがあったモンです。

しかしながら、車の免許取得というのも実はターニング・ポイントに差し掛かっているコトへの予兆だとも思うんですな。免許取り立ての卒業ドライブで事故って死亡とか。そんなニュースは毎年後を絶たない。バイクの方が年齢が低く免許を取れるから車よりもスクーターの方が機動性が高いために、マナーのない運転手は車よりも危険。

車離れが声高に叫ばれるようになっているのは、車の免許取得までの年月が若年層にとっては長く感じられてしまうから、モラルを欠いて四輪世界を知らぬまま運良く歳を重ねているだけで、早くから車の運転取得させていた方が、まったく身動き取れない渋滞の中でも、バイクのようなモラルを欠いたすり抜けは不可能なのだし、社会秩序を認識させるには免許取得年齢を引き下げた方が効果的なのではないのかなーと思うんですな。どうせ無謀な運転で事故って命を落とす分子は年齢問わずそれほど変わらないでしょうし。

そうは言っても歩きながら道路上で音楽聴いていれば、カナル型なら特に外界の音が遮断されているのに等しいので危険は伴います。前から来るチャリンコには対応できても後ろから来るチャリンコには結構危ない思いしたコトあります(笑)。私など某所の市営バスにひかれそうになった時もあったモンでさぁ(笑)。バスの物音すら気が付かない、と(笑)。

車を運転する立場になれば、私は人はひいたコトはありません。ひかれた事は2度ほどありますが(笑)。

アレはもう20年以上も前のコト。中山競馬場が改修の時期で東京開催が長かった頃ですね。オグリキャップが現役バリバリの頃でした。

車で東京競馬場に赴いた左近治とその友人達。車を停めて是政3丁目の交差点の横断歩道を横切る時に左近治、ものの見事に4tトラックにぶつかりました(笑)。下記の写真参照。

アホ左近治事故現場側面から
是政3丁目の交差点

crossing_koremasa1.jpg


歩行者信号は赤だったんですが、画像の左から右への進行方向の手前車線が停まっていたので私は青に変わるモンだと思って友人と会話しながら先を急いだつもりで歩いていっちゃったんですな。

実はその車線、奥の車線は左通行化。すなわちそのトラックにぶつかった、と(笑)。幸いだったはその日は雨で路面が低μ路。さらには冬場だったので、私がナイロン素材のブルゾンに手を入れて寒さをしのいでいたという点、厚手のデニムを履いていたという点、
左近治が柔道の心得があったという点、車がおそらく減速途中という点。

車にぶつかった瞬間、私の左肩口に大きな衝撃があったんですが、吹っ飛びながらも私が体の重心を落としたコトで姿勢が変わってこーゆー姿勢になったんですな↓


=================orz


よく見かける絵文字ですね。四つん這いになった感じの。ホントは仰向けに転びそうだったんですが、すかさず重心落として体勢を変えた結果、ぶつかった車と対面するような体勢になっちゃった、と(笑)。なんと人間とは無力なのか。四つん這いでぶつかった車に土下座するかのように7〜8メートルスッ飛んだんですな。その距離だいたい↓

crossing_koremasa2.jpg


車の方は30km/hでしたでしょうか。たったこれくらいのスピードでも人間とは実にモロいモノだとスッ飛びながら思っていたモンですよ、ココまで吹っ飛ばされたコト柔道じゃまず無かった、と(笑)。直進車だったらヤラれていたかもしれません(笑)。

この時の左近治は左大腿部に青アザ作っただけで無傷。運転手、顔面蒼白で降りてきましたが(笑)「私の不注意でもあるし、車ヘコんでるし、競馬行きたいし、色々後でハナシするにしても家族に余計な心配させたくねーしイイか」と思ってそのまま大丈夫ですよ、と運転手に伝えて競馬へ。運転手の方、足震えたまま棒立ち状態でした。交差点ではやたらと注目を浴びておりましたっけ(笑)。

自分が運転する側になったら、同一方向の別車線が停車中の辺りの横断歩道付近の物陰には細心の注意を払っています。左近治みたいなのが絶対いますんで(笑)。「見えないけれども、ほーら来るぞ」なんて思ってるとホントに学生がヒョッと出て来たり。こーゆーので予測が当たると逆に嬉しいですけどね。

こういう経験があったので道路上では慎重になることが出来たワケですが、いくら慎重になっていても自分の好きな音楽の欲求がその心得を低下させてしまう、と。だからこそバスにもハネられそうになるコトに直面するんだ、と。没頭するのも場所弁えないとダメってこってすな。歩道を走るチャリンコに注意して逆ギレされる悲しい世の中。屋外で音楽にふれあうにも注意が必要ってこってす。

てねもすろーず [MONDO]

ココ数ヶ月の制作裏舞台と言いますと、National Healthの「Tenemos Roads」をチマチマと作っては、他の曲に手ェ出してしまったりしてなかなか進捗状況がおぼつかなかったりするんですが、なんせ大曲なのでオイシイフレーズがあちこちにあるんで、着うた用にとなると非常にバリエーション豊富な様が私のアタマの中にはあるんですが、どうもそのイメージには具現化できていないようで(笑)。アタマん中のイメージ抱いているだけで酔ってしまっているという、もはや白無垢もとい、まさに白痴状態の左近治であります。



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ナショナル・ヘルスの1stアルバムの1曲目を飾る名曲。昨年の春頃にはHatfield and the Northの「Mumps」も手掛けたことが懐かしく思えるワケですが、やはりどうもプログレ関連はついつい作りたくなってしまうんですなあ。










ロック界も形骸化していこうとする時代において、形骸化していくシーンを嘲笑うかのようにそんなシーンに埋没されないような多様なロックの時代。こういう、良い意味においての「取り残された」音楽というのはついつい魅了されてしまいます。

まあ、「Tenemos Roads」を作りたくなってしまうのはそんな理由だけではなく、私の大好きなパウル・ヒンデミットの「朝の音楽」に似ているからでありましょう(笑)。

ヒンデミットの「朝の音楽」をご存知ない方は、その第三楽章やらを聴いていただければ「Tenemos Roads」が似ているというのをお判りになっていただけるかな、と。パクりではないですけどね。とはいえナショナル・ヘルスを普通に所有する人もどれだけ居るのかは疑問ですが。決してファッション・ヘルスじゃないですからね(笑)。

そんな裏舞台であるにも関わらず、肝心の曲を途中で制作を中断しては他の曲に色気を出していたのが、マーカス・ミラー参加の某曲だったりするんですが、先日のブログでも語っていたリチャード・アルダーソン。

この方と言えば名盤「ワインライト」を手掛けた人であるんですが、実はその次のアルバムの「Come Morning」の音の方が左近治は好きだと述べたのは先のブログをお読みになっていただければと思うんですが、両者のアルバムはレコーディング・スタジオもRosebud Studioでありまして、ことマーカス・ミラーに関して言えば「ワインライト」の方はライン録りの音が顕著で、「Come Morning」の方はアンプ・ミックスを施したような音なんですね。



特に、「ワインライト」収録の「Let It Flow」のド頭フレーズの奇数小節部の3拍目の高いC音の離弦の音(わずかなフレットのビビり音)と、そのゲートタイム(マーカスの弾く音価という意味)の絶妙さが実に巧みに録音されています。が、私が「Come Morning」の方が好きな理由は、「ワインライト」の方だとプロフェット5やオーバーハイムの音がフィーチャーされている向きがあるのか、シンセ音がアンサンブルに混ざったことによってミックス基準が若干変わってしまったのではないか、というのがひとつの理由(憶測ですが)。



もうひとつの理由は、「Come Morning」の時のマスタリング時に用いたリミッターは明らかに音圧を稼げているので、この両者のアルバムの間に使用機器などの変化があったのではないかという理由もあります。マスタリングスタジオは先述のスタジオではありません。

シンセの音とサックスの音を分離させるような狙いがあったのかもしれませんが、シンセというのはトラック数を束ねれば束ねるほど分離感を出すのは難しいものであります。特に減算タイプのものというのは。YMOというのは、よくもまああそこまでシンセに固執できたものだと改めて作業が大変だったろうなと思うんですが、シンセではないエレクトリック楽器によってアンサンブルを構築して楽理面においても楽しめるといいますか、シンプルな楽器構成においてアンサンブルの醍醐味を追究したり、そのアンサンブルをいかに心地よくミックスするか、というような「間の聴き方」ができる音楽って最近少なく感じられるようになりました。

ポピュラー・ミュージック界隈では「間」などあるのか!?といわんばかり(笑)。あってもオートメーション多用のギミックだったり(笑)。

インストゥルメンタル音楽の間の取り方だけではなく、日本語には無い半母音の要素とか、出音をADSRで表現するならばアタック部分にしか注力していないような国内の多くのポピュラーミュージックの音作りというのは実に面白みに欠けるモンなんですなあ(笑)。

えらそーなコト抜かしてる左近治ですが、そろそろ英語ネタにでも持っていっちゃいましょうかね、と。

AUXって何て読むの?とかね(笑)。フランス語なら「オゥ」?(笑)。おっと、英語抜かしてフランス行くなんざそりゃいけねぇってんで、その後はスペイン?

そんな道探ると「Tenemos Roads」に行き着くのかもしれませんな。

おふくろさんよ、おふくろさん? [MONDO]

『おふくろさん』の歌詞における著作権侵害!?
寝耳に水とばかりに飛び込んできた左近治にとっての音楽界のビッグニュース(笑)。

まだ今年も2ヶ月ほどしか経過していないのに、マイケル・ブレッカーは悼去、KORNには一時的にテリー・ボジオがドラマー参加etcそれとおふくろさん。これが今年の左近治の音楽界ビッグニュースです。

音楽ジャンルを選り好みしないあまりの雑多ぶり、もといモンドな嗜好ぶりに自分でも驚きを禁じ得ないのでありますが(笑)、おふくろさんはチト私は思い入れありますよ(笑)。

私が幼少の頃はぴんから兄弟やおふくろさん、バロム1などこれらを口ずさんでよこはまばし商店街のアーケードの中を熱唱していたのですからね(笑)。つくづくアホなガキだったのだと痛感させられます。

おふくろさんは着メロ16和音でリリースしておりますが、何を隠そう16和音着メロ開始後初の私がリリースした曲なんです。

FM音源を駆使して模倣した森進一の擬似声のメロディ(笑)。しかも作った直後に音色ファイルを削除してしまうというアクシデントに見舞われた左近治(笑)。

携帯電話のFM音源なんてパラメータ少ないから、そんなのいつでも作れるだろ!?と思われるでしょうが、いえいえ、そんなコトありません。侮ってはならないのがFM音源なのです。

器楽的な音色を作るのであれば、ある程度パラメータをイメージできるほど私はDX7の時からFM音源を弄り倒してきたモノですが、このようなSE系というか実際には器楽的であったとしてもかなり趣の異なる音色なため、こういうのは記憶をいくら遡っても着手する発想そのものが違うため再現がかなり難しいんですよ。

制作時の記憶では森進一のボーカル・パートだけでも3種類のFM音色を混ぜて手を変え品を変え声っぽく聴こえるような感じで作ったモノです(笑)。

そうなんです。森進一の独特な倍音成分の声を16和音着メロがスタートした時に息巻いて制作に挑んだワケであります(笑)。

TX81Zくらいのパラメータはありますからね。MA-7においてはもっと弄ることができますから。

前にもブログで書いたことがありますが、擬似声というのはDX時代から私が追究していたことなので、ついつい血が騒いじゃったんでしょうなあ(笑)。

森進一がおふくろさんを唄えないとなると、YMOからRYDEEN奪っちゃうようなモンでしょうかね(笑)。冬のリビエラとはワケが違いますからねー。まさに「顔」の曲ですから今後の動向が実に気になります。

忘れてたぜ! Blue Cloud「青雲」のリリースを! [MONDO]

いやぁ~、すっかり忘れていました。お彼岸だというのに「青雲」の唄を(笑)。「ちいさい秋みつけた AOR Mix」もすっかり忘れております。

実は、着メロの方でリリースしている「青雲」の方はジェントル・ジャイアントのドラマーであるジョン・ウェザースのドラム・リフを参考に作ってあります。ジェントル・ジャイアントというバンドは3拍子を実にカッコ良く聴かせる稀有なバンドでありまして、3拍子になってもドラムは延々とそれまでの4拍子のリフを叩き続けていたり、3拍子における2拍目にスネアを入れてしまっているだけのアレンジとかよ~く耳にするわけでありますが、ジェントル・ジャイアントはそうではないのです。

まあ、後者の方は去年の秋に着うたバージョンの制作もとっくに終えていたのですが、着メロと同じAORバージョンとはいえなぜか着メロのエセな音の方が味わいがあって、着うただと汗かき感が強くなってどうもしっくり来なかったのでお蔵入りになっているというワケです。

さて、9月15日リリースの「Kid-Nap, the Dreamer」はいかがでしたでしょうか?リズム音のシャカシャカ感が妙に煩い(笑)音かもしれませんが、心地良い歯切れの良いビートを満喫してもらおうかな、と。

ほぼ原曲通りのアレンジですが、バックで唄メロをサポートするように入れたエレピはウーリッツァーです。唄部分に関してはピッチ・エフェクトをふんだんに使って所々トランジェント・ノイズまで発生させてエグい声を演出してみました。

高橋ユキヒロのアルバム「音楽殺人」は、今聴いても心地よい、やっぱりこの人のオルタナ的な要素は、本当にUKロック(ビートルズを筆頭に)を昇華していたひとりなんだなあと実感。YMOのSolid State Survivorのコード進行なんて、本当にこの手のロックを昇華していないとなかなかああいうコード進行は生まれないと思います。ホントに。このアルバムは当時、豪州でかなりヒットしていたようで、その後サンディー&ザ・サンセッツの「Sticky Music」がやはり豪州でヒットしていたものですが、音楽殺人の良さはやはり今聴いてもオルタナとして聴ける要素があって実に親しみやすい作品です。私としては本アルバムはもとより、高橋幸宏のアルバムで一番のお勧めはこの次の「ニウロマンティック」ですが。

で、9月22日リリース予定曲は~コレ!

● 「Positive Force 朝まで生テレビテーマ」(悟生楽横町)
「Welcome to the Club」/The Brothers Johnson (あなくろ本舗) ※(来週リリースだっての!)
● 「Throw Down」/Tom Browne(あなくろ本舗)

朝まで生テレビの方は、やっぱり作ってしまいました。月末恒例の番組OAよりも1週早くリリースしてみようかと。この曲に関しては以前にも色々能書き語りましたけど(笑)、大活躍したのはLINNドラムとDX7それとOberheim Xpanderとまあ、80年代を代表する往年の(!?)アナログとデジタルの過渡期を象徴する独特のサウンドを満喫できるのではないかと。

シンセブラスはもっと高次倍音を大きくトレブリーにしても良かったかなーと思いつつも、トレブリーな部分は隠し味的に使っているのでご容赦を。でも、軽くなる感じを避けたかったのでこんな感じでイイかな、と。全体的に80年代風味をフィーチャーしているので懐かしさを感じていただければ幸いですな。

あなくろ本舗の方ではブラジョンの「Welcome to the Club」をリリース。このベースとギターのリフがとてもイイんです。で、さらにルイスのスティングレイのスラップに加えて、ソフトなディケイのシンセベースがさらに絡んでくるという絶妙なポリリズム!私はこれだけで満足しています。文中に誤りがあります。この曲のリリースは来週でしたね(笑)。ヘッポコ左近治、とうとう認知賞もとい認知症か!?

えー、あなくろ本舗のリリース曲、正しくはトム・ブラウンの「Throw Down」ですね。当初はドラムンベース風な半拍半&1拍半を活かしたフレーズにしようと思ったんですが、テンポがどうしても遅いとドラムンベースっぽさが出ないので、普通にエレクトロなドラムにしてしまいました(笑)。何はともあれ、2ndベース(Cのコードだったら2度のD音をonコードにしろってワザ)のパラレルモーションが絶妙なんでご堪能あれ!

たらこ・たらこ・たらこ 変格旋法の妙味 [MONDO]

上野耕治作曲とくれば、ピンと来るのが戸川純とのゲルニカ(細野晴臣と高橋幸宏が当時立ち上げていたレーベル「\ENレーベル」)や、高橋幸宏の「四月の魚」のハープのアレンジなどなど。オーケストラアレンジなど得意とする方ですね。

このCMを最初に見たのはもう2年くらい前でしょうか。その時から左近治は既にチェックはしていたのですが、あまりに人気があると返ってリリースしない方がいいのではないかと思いながら、とうとうCDまで発売されてしまいました。

チェッチェッコリをCDで買った時は店頭で恥ずかしながら買った覚えが(笑)。今回はキャラクターグッズに釣られて娘が既に買っておりました。

マイナー・キーはドリアンでモード解釈してどちらかといえばフュージョン寄りというのが坂本龍一だとすれば、上野耕治はナチュラル・マイナーとその音階の2nd(9th)のトーン、すなわちトニックから数えて♭6thと9thトーンを巧みに使うタイプの方だと形容できるかもしれません。

ドリアンを意識させるにはナチュラル6thがキメ手。ここからちょっとしたパッセージで♭6thに移行させながらアッパー・トーンで遊ぶと、ナチュラル・マイナーからフリジアンへのモードチェンジに移行できたりするので結構オツな響きになるのです。

私もこの響きは田中裕士さんから教わったことがありました。

ベース弾きである私が20歳の時に書いた曲で、9thメロディトーンが強調されたその曲の調はEマイナー(笑)。ベースとしてはよくありがちなパターン。

Em9→Am6add9(onE)→FM7(+11)→E♭M9

とまあ、こんな感じのコード進行なのですが、Eマイナーでありながら、最初はEドリアン。しかし次はEから見た♭6thの音(いわゆるナチュラル・マイナー)の感じを出したいためにこういうコード進行に。しかしバンドの他のメンバーは、ドリアンに慣れてしまっているため、どうにもこうにもヴォイシングをあれこれ指示してもしっくりこないハーモニーの解釈に・・・。私もアレンジに悩み、たまたま田中裕士さんのジャズトリオのライヴを見ていると、曲名は分からないものの、やはりEマイナー(Eドリアン)で途中に32分音符のパッセージで数オクターブにまたがるアルペジオを聴いて完全KO!

田中さんのライヴが終わり、たまたま近くに田中さんが居たためその時の曲の高速アルペジオについて問い掛けてみると、田中さんは快くなんと、ピアノの傍らまで私を連れて行ってくれ、さらには田中さんがその場でピアノを弾いて解説していただけるという、とても幸運なシーンに遭遇できたのでした。

♭6thと9thのトライトーンが非常に絶妙なハーモニーを導くわけですが、ここにD音(Eにおける7th音)が入ってしまうとダメなのです。

話がそれましたが、マイナー感を醸し出す曲というのは6度と9度の巧みな使い方で非常に奥深い響きが生まれるというわけなのです。

「たらこ・たらこ・たらこ」が6度と9度の妙味を使っているのかというと別にそういうことではなく、いわゆる一時的な転調感を醸し出す「変格旋法」がキメ手となるということを言いたいだけなのですが(笑)、それでいてマイナー(短調)のキーの曲は概ね前述のような妙味を意識すると多調感が演出されるということを強調したかったのでありやす。

ポピュラーなところでは「トルコ行進曲」や「幻想即興曲」など。一時的に転調感のある部分といえば分かりやすいでしょうか。

例えば、メジャー・スケール(長調)の7th音をフラットさせれば、スケールはミクソリディアンではありますが、これを同主の調の感じを貫けば立派な変格旋法ですね(ヒポイオニア)。属七の音階でもありますが、変格旋法として曲を成立させるには時にはブルージーであったり、ユーロな感じを演出できる音階として重用されます。ユーロな感じはよく4度と長3度と短7度の音をぶつけて演出しますね。他にもマイナーが突然フリジアンっぽくなったりする転調感は変格旋法ならではの技法です。

ヒポイオニアは中世の頃から多用されていて、平均律も存在しないその当時から属七の規則とは別に扱われてきたわけですね。まあ、属七が持つトライトーンのトニックへの帰結感も平均律導入によって希薄になっているわけですが。

さて、「たらこ・たらこ・たらこ」はウチではどう扱おうかと思案中。今更原曲のベタなリスペクト・アレンジを施しても訴求力は希薄であろうことは制作する前から容易に推察できます(笑)。原曲の着うたでも既にリリースされていることですし。

この曲がウケているのは、児童ボーカルというのがキモ。左近治は3年ほど前にキッズ向けアレンジで新店を出店しようとスタッフの方々と協議した結果、悟生楽横町で展開するという方針になった経緯もあり、キッズものに関しては結構敏感にアンテナを張り巡らせていることはご理解願いたいと存じます(笑)。

まあ、我が子を持つ親の心があれば、子供がどういう風に演出されていると可愛さが増すのか、そういうツボは左近治でなくとも世のお父さんお母さんが一番よく分かるのではないかと(笑)。左近治も娘を持つお父ちゃんですので、そういう着眼点は常に抱きながらマイペースで着うたをリリースしているというワケです。飛び道具系やキッズもの。それらはアイデアが固まり次第、ウチでは必ずやリリースしますので今後とも期待せずにお待ちください(笑)。