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クロマティシズムが齎す「斥力」について [楽理]

 音楽に於て調的(調性的)世界観は、和声の発展に伴いその力は徐々に弱まって行った物であります。調的な世界が多くの転調を伴って粉飾をされ、そうした借用的世界観が更なる和声の発展を導いたという歴史がそうさせたのであります。


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「Miles Beyond」から垣間見えるセシル・シャープとアニー・ギルクリストの旋法論 [楽理]

 今回は、マハヴィシュヌ・オーケストラの1stアルバム『Birds of Fire(邦題:火の鳥)』収録の「Miles Beyond」のブルース進行を語ろうと思います。YouTubeの方では既に譜例動画をアップロードしているのでお判りかと思いますが、今回作ったデモは本曲の前奏部分の拔萃となる物で、特に顕著なのは、それがヤン・ハマーに依るブルース進行を伴うローズのプレイであるという点であります。

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