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基底音の取扱い [楽理]

 ドミナント7thコードの取扱いは数ある和音群の中でもとりわけ変位音(=オルタレーション)の多様性があるため、所謂オルタード・テンションに遭遇する事はとても多いかと思います。


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トーレ・ヨハンソンに見るメロディック・マイナー・モードの借用 [楽理]

 扨て、多義的なドミナント7thコードの振る舞いや投影法を語って来た流れでスウィング・アウト・シスターや冨田恵一等を挙げて来たので、トーレ・ヨハンソンの名も挙げない事にはいけません。


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硬減和音が掠め取る [楽理]

 扨て、チック・コリアが「King Cockroach」の当該箇所で採ったアプローチでは、何故硬減和音という構造を用いて非音階固有音の音脈を掠め取る事が出来たのか!? という事をあらためて語っておこうと思います。


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音階固有音の余薫 [楽理]

 扨て、先に触れた様に、短旋法関連の近似性は何もエオリアンとドリアンばかりが近しい関係ではなく、フリジアンも其処に含まれます。


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非音階固有音という「滲み」 [楽理]

 判り易い投影法の一つの鏡像の姿に、ミクソリディアンとその対象形となるエオリアンを生じさせる物があります。とはいえチャーチ・モードに依る投影の姿とは以前にも挙げた次の例の様な連関性があるので再掲する事にしましょう。
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パーシケッティの投影法に学ぶ [楽理]

メロディック・マイナー・モードでのIV度上の和音ではドミナント7thコードを形成しますが、これの進行先はとても閉塞感があるもので、通常のドミナント7thコードの勾配を使えません。最もスムーズなのがV度への平行進行なのですから、私が言わんとすることは茲でお判りかと思います。


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ハーフ・ディミニッシュト9thから理解したい世界観 [楽理]

 前回でも語っていた、トリスタン和音をハーフ・ディミニッシュとして一義的に捉えていない多様な解釈。こういう解釈の拡大こそが音楽を発展させる岐路ともなる訳ですね。


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ナティエに学ぶ多義的解釈のトリスタン和音 [楽理]

 前回から引続き、ドミナント7thコードにまつわる事を詳悉に語っている事は御承知おきを。とはいえ単なるドミナント7thのコードの一義的な例を語るのではなく、多義的な方面やそれにまつわるオルタレーションおよび属音の長三度上に枝葉を附ける減和音や、その減和音の変化形などを語って来ている訳です。


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