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ブライアン・スウィート著『リーリング・イン・ジ・イヤーズ』 [スティーリー・ダン]

 1994年。この年の春は比較的暖かかったと記憶しており、90年代初頭から音楽界はガラリと様相を変える様にして懐古主義(アナクロニカリズム)が瀰漫する音世界に変貌を遂げる様になり、それを裏付ける様に「旧さ」を前面に押し出した物が増えており、音作りの方法論が方々で実しやかに囁かれていた物でもありました。そうしたブームのイノベイターとして挙げる事が出来る目立った所となるとSOUL II SOUL、ジャミロクワイやレニー・クラヴィッツ等の登場以降、90年代初頭からのアナクロニカル・ブームを席巻していた音楽界隈──特にUKソウル、アシッド・ジャズ──関連は大層賑わっておりました。
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