SSブログ

10進数 [ネタバレ]

この左近治とて1から10程度は数えられますが、MIDI編集をするようになったのはクサビ型のQX7から。バルク・ダンプと通常のMIDIメッセージはなんで別々の機械が必要なのか?当時、MIDIデータファイラーとシーケンサーは別でした。ATARIやMacを手にして初めてMIDIの構造を理解して、それまでの投資がアホらしくなるほど障壁の無いMIDI編集。なによりもシステム・エクスクルーシブ・メッセージを扱うようになって、左近治のアタマはようやく16進数を理解しつつあったという時代があったもんでした(笑)。

人間の指は左右で10本。ベースを弾く左近治は左手だけでもイイからもう一本指が欲しいと思ったことはありますが(笑)、10進数の始まりはやはり指の数でありましょう。

楽器を弾くにあたって、常々10本の指使うのか!?というとそうでもなく、ドラムだって両手&両足を同時に4つ鳴らすことすら少ない。ガッドのようにスティック4本使ったとしても(笑)。グランド・ファンク・レイルロードのライヴのように頭突きでスネアしたってバスドラを鳴らしてせいぜい2つ(笑)。ピアノですら10本の指を同時に打鍵することなど珍しく(肘鉄かましたりとか除く)、ジャズだってせいぜい7音くらいでしょ。

そんなこと言ってしまえばミキサーの卓なんてあれほどツマミ類あったって操作している人はひとりが多いのが現実。

ヘタすりゃ、パソコン持っているのにほとんどマウスのクリックばかりでキーボードを滅多に使わないという人だって存在するでしょう。飛行機のコクピットがあれだけ計器類多くても操作する人などは限られている、と。


つまり、多くのパラメータを人の手や指の数など限られていて多くは持て余しているようではあるものの、本当に必要なのは操作そのものではなくてですね、何を操作すればいいか!?という「判断力」なんですな。

パソコンでソフトの能力を持て余している人というのは、多くのメニューに用意されているコマンドの「判断力」(≠理解力)が欠如しているんですな。

「何をしたいか?」が判っていなければ操作した所で予期せぬ事態すら起こしかねない。左近治がいきなり航空機のコクピット座ってアチコチ弄って、揚力に必要な整流に乱流起こさせて失速、というのが関の山でしょう(笑)。

つまるところ、持て余している人が多いワケですな。

人によってはQWERTYキーボードの配列すら理解できていない人がどうにかこうにかクリックだけで済ませている(笑)。理解力の乏しさが自身の操作や判断力を鈍らせ、頭のイメージが消失した頃にようやく操作できるようになりました、と(笑)。慣れない車の運転ではただの凶器にしかならないのと同じようなことがパソコンのソフトでもあるんですなあ(笑)。


それらの理解力が伴って判断力が際立ってくると、多くの作業をこなしたくなるのが人情。とはいえ、ソフトに割り当てられたコマンドというのは「何かをやって次に○○」という、視覚的には同時に見えるような操作も実は内部処理はどちらかがプログラミング上のIDの優先度で決まっているのも確か。そんな前後関係など無視できても複数のコマンドを一気にこなしたいという場合、バッチ処理やらスクリプトをリアルタイムに実行するならいざ知らず、単体アプリケーションでそんなことをユーザーに行わせるソフトなど非常に少ないのが現実なんですな。

2008年、こういう判断力を手助けしてくれるインターフェースがようやく登場するのではないかと思っております。もちろんiPhoneやらiPod Touchの類の操作を昇華させたようなインターフェースを発展させたデバイスが出てくるのであろうと思います。おそらく、パソコンにおいてのキーボードやマウス脱却元年になるのではないかと左近治は感じているワケであります。

昔のラックエフェクターには例えばALESISやらARTやらでは、パラメータを増減するのにベロシティ(感圧)具合で増減スピードが可変したりしたモノもありました。iPodでは力の入れ具合で可変パラメータの草原スピードが変化するというものは未だに出ていませんよね。もしかしたら他社の特許なのかもしれませんが。仮に特許があったとしてもそろそろ終わるのではないかと思っているんですがね。

ついつい感情移入してしまうのは、その操作性が秀でている証拠。ゲーム類ではそれを如実に感じる一例なのではないかと思うんですが、「操作」という単純な動作の根幹が何たるやを知ることによって、判断を鈍らせないための操作の実現があるのではないかと。

パソコンのキーボード操作がおぼつかず、タイプする前に入力しようとして考えていた文章を忘れてしまっという人は少なくないと思うんですが(笑)、こういう所の垣根がなくなりつつある次代のパソコン操作というものをそろそろ目撃することになるんでしょうなあ。もしかしたら今月中に(笑)。