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困った時のReaktor [ネタバレ]

2月1日リリース曲について。

まず悟生楽横町の方で、以前フライング発表した坂本龍一の「A Tribulte to NJP」のCoda部。つまりマイナー・メジャーで終わるところまで繋げたバージョン。マイナー・メジャー9th(11)ですけどね、この曲はやはりマイナー・メジャー7thをふんだんに使った楽曲という特徴があるので、その最たる部分をもリリースしないとまずいだろ、と思いまして(笑)。YMOや坂本龍一関連だけではなく、左近治の制作する楽曲には和声のコダワリを持つ特徴や共通点の多い楽曲を選別しているので、アーティストで見れば異なるジャンルがバラバラになっているように思われるかもしれませんが、楽曲構造の部分で選別しているので、楽曲ジャンルなど無関係に等しいのであります(笑)。

で、さらにもう1曲悟生楽横町では飛び道具系として、「夜のヒットスタジオ」のテーマ曲をリリースします。

この曲はおそらく昭和50年代以前に生まれた人じゃないと知らないかもしれませんね(笑)。50年代に生まれた人で覚えている人は記憶力がいいかもしれません(笑)。月曜日放映時代の長らく使用されたテーマ曲なので、結構知っている人は多いと思うんですけどね。いかんせん現在平成20年。それでもなお昭和を生き抜いた時間が長い!という左近治のような人達じゃないと判らないかもしれないというおそれも(笑)。原曲アレンジなのでスンナリ耳に入ってきてくれると思うのであります。小気味よいスネアが絶妙なんですな、コレ。手を焼いたのはハープのフレーズでしょうか。EMTのような空間に溶け込んでいくようなリバーブが欲しかったんですが、今回は別のリバーブを使うことに(笑)。スネアの音を始め、ドラムキット類はサイドチェイン・ゲートを強調して音作り、と。ドラムキットにはアーリー・リフレクションを強めに混ぜていますけどね。残響と言うよりも音色の調整のような感じで。

ベースのフレーズは実に簡単ではあるものの、こういう曲での音の切るタイミングは結構難しいもの。音を出すことよりも音を切ることに注力しないと、この手の曲ではダメダメになってしまう(笑)。ベースはURSのチャンネルストリップを通してGuitar Rigへ。この後段でGML系っぽいキャラクターを持つ某EQを通すとエグみがもっと出てNastyな中低域を持つ音として左近治はよく使っています。GML系がNastyなんじゃないですけどね(笑)。特にこの手の曲はバスドラをトリガーにしたサイドチェイン・コンプをベースに掛けると功を奏します。


あなくろ本舗の方はというと、以前の記事でも触れたUKの「Nevermore」の原曲冒頭のアラン・ホールズワースによるアコギのプレイ部分を抜粋。とりあえず2本のアコギのトラックを使って打ち込みました。楽曲構造部については先述のリンク先をご覧になっていただければな、と。こっちの曲に使っているリバーブがEMTっぽいでしょ!?(笑)。

まあ兎にも角にもAtturiaのCS-80Vをまんま使うのもしゃらくせぇ!(笑)というスタンスだったので、似た感じのを手っ取り早く作れるヤツ無かったっけ?と制作当時に思い付いたのが、Reaktorのensファイルである「Junatik」。

もちろんCS-80のようにポリフォニック・ポルタメント可能にしているワケでもなければリボン・コントローラーも付いておりません(笑)。coreセル使って6オクターブ分くらいの指数関数入力すれば可能なのかな!?と思いつつも、とりあえずはJunatikのデフォルトパラメータからエディットして、三角波と矩形波を薄く混ぜてちょっぴりスローなLFOでデチューンさせてみましたぞ、と。

「まだ暖まってないんじゃないの?」という雰囲気までは作れなかったものの(笑)、取りあえずは似せてみたというワケです。Junatikなんて普段はまず使わないんですけどね。薄くハーモナイザー系プラグインを挿しているのはココだけのハナシってコトで(笑)。帯域をパラって位相弄っても面白かったかもしれませんが、時既に遅し(笑)。それはいずれリリースされるであろう某曲でSolina系の音で試しておりまして納品済みでございます。

出版関係の方で「Nevermore」の譜例が欲しいという方は事務局まで(笑)。

FinaleのMUSファイルも用意しております(笑)。

そういや楽譜の版権って着メロや着うたのように簡単じゃないですからねえ(苦笑)。着メロや着うたが簡便に思えるのも通信カラオケが整備され普及したという前例があったからこそ着メロビジネスは軌道に乗れたワケなんですけどね。

あ、そうだ。近々ケミブラ風の曲もリリースするんですが、それに使ったムーグっぽい音は左近治のReaktorで作った音なのでその時はまた述べてみようと思います。

左近治がReaktor使うのは実はエフェクト系が多く、ある音が欲しい時にパラメータを足すという用途に使っています。

例えばYMOの「Firecracker」の4拍目のスネアの音とかね。ああいうシーンで使われている音を作るような時、色々とパラメータ足したり使ったりすることが実際は多いのであります、ハイ♪
では今回はこの辺で。らた毎週。