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木石岳 著『やさしい現代音楽の作曲法』を読んで [書評]

 政治学、社会学、音楽学などの界隈では「近代・現代」というキーワードは頻繁に使われる物ではありますが、それらが表わす言葉が明確に統一が図られて呼ばれている物ではありません。研究分野それぞれに各様の別けられる年代はあるとは思いますが一義的な解釈という風にはなっていない物でありますし、それらをひっくるめて「近現代」などと呼ばれる事も珍しくはありません。

 また、最近では特に為政者に依る欺瞞政治・公文書改竄・奸計企図が跋扈する政権下でありますから、それこそ一般の書店では戦後史にまつわる本が結構なスペースを割いて陳列されている事など珍しくありません。そういう息苦しい世の中にあって果して「現代音楽」とやらはどういう風に現今社会を生き抜いて来ているのか!? という事をあらためて現今世代の視点で語られるであろうという期待感から、今回の記事は『はじめての〈脱〉音楽 やさしい現代音楽の作曲法』の書評とする事にした訳であります。
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