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上ッ面 [楽理]

今年もまたゴールデンウイークのシーズンが近付いてきたワケでありますが、去年の今頃はといえばウォルター・ベッカーの「Circus Money」について語り始めていた頃でもあったワケでして、時の経つのは早いモノだとあらためて実感するワケであります。楽理的側面だけに関して言えば、正直まだまだ全然語りきれていないので(笑)、冗長ブログはまだまだこんなモノでは収まらないと確信しているのでありますが、しかしアレですね。楽理など判り合える連中が面と向かって話せば、ブログでどれだけ長い時間費やそうとも今まで語ってきたブログのことなど15分くらいで語れるくらいのモノではないのかと思ってしまうのでありまして(笑)、音楽を文字で伝えるのは非常に大変なコトだと、そーゆー難しさも同時に実感している左近治であります。

ま、そうして4月はあっという間に過ぎ去って5月を迎えると、私の方は少々マニアックなコンテンツでリリースするであろう曲が控えておりますんで(笑)、まーたソノ手の話題になるかと思うんですが(笑)、基本的に私のリリースするで「あろう」曲というのは、特徴的な和声と、市場の流通から見て少々「レア度」の高いような所に共通する部分があると思いますのでご理解願いたいな、と(笑)。

楽理的な話題がメインになってしまうのも、ココ最近DAW周辺というのはそれほど大きな話題がないというのもあるかもしれません。コレは何もLogicProに限らず、サードパーティーのプラグインやらにも言えるコトではないかと思うワケでして、ブログで繰り広げる話題に結び付かないのはそんな理由も背景にあるからかもしれません。Kクリ始めた時なんてぇのは私のメイン・プラットフォームはDigital Performerだったんですけどね(笑)。今、ホントに使わなくなってしまいました(笑)。慣れとは恐ろしいモンです。

そういえば、先の8小節のエレピで披露した曲。Kクリの方ではEPパッド系の音にてリリースしているヤツですね。

当時のブログではコード譜と共に載せましたが、2小節目のコードの「分母」に(9、11)と付加されちゃってますが、アレは完全に度外視してくださいね(笑)。

その前の1小節目のコードにおける(9、11)という表記において、フォントの設定やら色々弄ってコピー&ペーストしてたりという編集の作業が、そのまんまになってしまって省くの忘れちまいました!っていうモノなんで、あの部分に (9、11)はホントなら要りません(笑)。とはいえ、長九度と完全11度を表記通りに弾いても、きちんと私の意図する特殊なモード・スケールには合致しているんで、和声的には音を与えずに留意していただくとあながちミスではないので(笑)、その辺りも併せてご理解願いたいな、と(笑)。

とりあえず、先のコードの正しい表記は「C7sus4/Db7」ですので、その辺誤解のなきようご理解願いたいな、と。


ま、コレは私の個人的なボヤキでもあるんですが、このハイブリッド・コードの構成音を満たすためにドミナント7th系のコードを用いるのは本当ならしたくはないんですよ(笑)。ただ、ナチュラル11th音を導入することで、そこから生まれる「穿った見方」によって想起しうる調性の世界を紐解くコトも可能なので「便宜的に」ではあるものの用いているのであります。

メジャー7thコードを母体として「#13th」という表記が許されるモノであるなら、メジャー7th系として使ってみたいキモチもあるんですが、メジャー・コードのナチュラル11thというのは、ドミナント7thでの11thよりも禁忌な世界だと思われるので、敢えてこうして使っているワケでありますよ(笑)。

見慣れない表記の上に、どこの馬の骨かも判らぬような左近治みてーなのがヘッポコ理論展開してるだけだろ、と思われる前にですね、現存する特殊な和声の世界観への許容を身に付けてほしいと思うばかりであります。ま、ダマされたと思ってヒンデミットのオーボエソナタ聴いてみてくださいな♪(笑)。


それはそうと、先のエレピを用いたこのサンプル曲。弱起で入って来る部分というのは、属音を中心として半音上下に装飾音を付加させた旋律となっているワケでありますな。

もっと判りやすく言えば、属音の唄いまわしと言いますか、つまり「コブシ」みたいなモンですわ。


この装飾音の半音上ってぇのは、短音階のVIbに合致するんでVIb表記として音符に表すのはイイんですが、問題となってくるのは属音の半音下の音ですな。

コレを「IV#」という解釈で表記されてしまうと、左近治としてはチト悲しいんですな。この音はあくまでも「Vb」として扱われるべき音として、譜面上では厳格に扱ってほしいんですな。


属七の和音としての「短七度」とぶつかるから?


まあ、それもひとつの理由かもしれませんが、バックのアンサンブルは短七の音使っているのに、リード(特にソロなど)の旋律がそれよりも半音上の音弾いてたりするコトなど普通に有り得ます。なにも属和音のところでなくとも、です。

バックのアンサンブルがAmキーにおいてAm7弾いているのに、てめーはAmに長七の音使っていたりすることなど、有り得るコトです。

こーゆーシーンでの、本来あるべき音ではない長七度音の扱いというのはいわゆるルートがフラットしたような情緒でフレージングすることで、巧いこと「ハミ出し」としての情緒が得られるのであります。


単旋律としてのフレージングの方向性は、ルートに強固な重心が備わるでしょうが、そのキッカケとしての前振りが重要になってきますね。要はルート音をフラットさせるための情緒を得るための前振り、みたいな。

特にメロディック・マイナー・モードを扱うと、モード・スケールは全音音程の連続が激しいので情緒は得にくく、概ね、情緒を得ようとする場合というのは、メロディック・マイナー・スケールにおける2nd、m3rd、M7th音辺りの使い方が重要になるのであります。

ルートをフラットさせてしまえば長七度になってしまいますが、バックのアンサンブルの短七度に情感を持って行かれないようなフレージングをしながらハミ出しつつ、ルート音がフラットしたような旋律のセンスを生み出すことが重要なのでありますよ。

ですので、そういう情緒を非常に判りやすい例として装飾音で提示したのが、今回のサンプル曲だった、というコトなんですな。他人の事などお構いなしで私のペースでハナシを進めていってしまうように思われるかもしれませんが、一応、他人様への「配慮」というのはこーゆートコロできちんとあったりするんで、その辺りをご理解いただければコレ幸いなんですな(笑)。


薄っぺらい表現の文章やら、べらんめえ口調な感じの「重みを感じない」私の文章をうわべだけで判断されてしまうと「取りこぼし」があると思うんで、その辺り留意していただけると助かりますな(笑)。


まあ、お子様に対して「人差し指引っ張ってみて」と引っ張らせて、指がスイッチかのようにそこで「放屁」する、と(笑)。よ〜くアメリカの人などヤッてます(笑)。こーゆーお茶目なモノを左近治に感じ取っていただければ理解は進むかもしれません(笑)。


「Pull my finger」とけしかけて指引っ張らせたら、スイッチ入ったかのようにロケット・パンチやブレスト・ファイヤー(=マジンガーZ)かますワケでもありませんし、腓骨に上足食らわされるワケでもありませんので、ご安心願いたいな、と(笑)。訪れる方を敵に見立てているワケではありませんからね(笑)。千客万来どころか「千敵万来」だから武装するってぇいうスタンスじゃあありませんから(笑)。


しかしながら、現在の世の中ってぇのは、そう悠長に構えられなくなっている向きもありますし、客が媚びへつらって初めて店員の愛想が良くなるようなサービスなど結構横行している世の中だったりするんで、「良心備えてたら気疲れしてしまうからカラダいくらあっても足りない」と思われる方もいるでしょうし、そんな経験をしてきたが故に他者には厳しくなったりする側面もあるかもしれませんが、私の場合はトゲ抜けばきちんと食えるようなコンテンツだとおっ持っておりますんで(笑)、その辺曲解されると困っちゃうんですなー。まあ、毒まぶしてますけどね(笑)。