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人間ドック [楽理]

先日ですね左近治は病院にて大腸を見てもらったんですが、場所が病院であろうとも人様にケツの穴見せるってぇのはどうにもこうにも忸怩たる思いがあるものでして(笑)、私にもいっぱしの廉恥心があるのだなと認識したワケでございます(笑)。吮癰舐痔と為す程には落ちぶれてはいない積もりです。まあ、医師や看護士とて私の汚ぇケツ見たくはないでしょうが、こちらも喜び勇んで他人にケツの穴見せているワケではありません。まあ、そんなこんなで自覚症状は全く無いものの痔があるそうで(笑)、こりゃまた悪化させねーよーにケアしているワケでございますが、トシ取るとどうもいけませんな。

そんなハナシは扨置き、私自身楽理面においてもケツの穴さらけだすかのように少し手の内さらしているワケですが、楽理面のそれはハイパーな音使いのため、ポピュラー音楽はおろか通常のジャズの世界でもなかなかあてはまらないような様式を説明しなければならないトコロに様々なもどかしさを抱えながら語っているワケであります。

一回のブログ記事で完結するワケではないので、読んでいる方にしてみればなかなか答の得られないもどかしさを感じるコトがあるとは思うんですけどね、音楽を学ぶコトにしたって一朝一夕ではモノに出来ないコトがあるので、その辺りのもどかしさを感じつつも決して私の所為にしてはほしくはないんですな(笑)。


他の様式と異なる部分を説明しなくてはならないがために、例えばコードネームの表記においてもどのように表記すればよいのかと頭を悩ませるコトも多々有り。ただ、それも「便宜的」な表記であるので、その部分をご理解されずに私のブログをあげつらうコトも可能かもしれませんが(笑)、ツッコミどころが満載のように思えたとしても、それはポピュラーな表記スタイルと比較すればツッコミが可能かもしれませんが、その辺の違いをご理解いただいた上でお読みにならないとムダにしかなりえませんので注意が必要です(笑)。


まあ、多くの人にとってハイパーな音使いのアウトサイド音は不必要な世界観だとは思うんですけどね(笑)。


例えば、過去にメジャー7thのsus4というのも例に出しましたが、それが便宜的である仕方の無い表記という部分を汲み取っていただかないと誤解が生じます(笑)。左近治ブログは継続してお読みにならないと、こちらが端折って各記事ごとに総てをリンクさせたり網羅しているワケではないので、部分解釈だと取りこぼす可能性は極めて高いと思われます(笑)。


仮にCメジャー・キーにおいてC△7sus4というコード表記をしたとすると、構成音としては「C、F、G、B」となりますね。

単純にF音を係留として用いるとしても、この構成音はトニックというよりも「通常の世界においては」ドミナント上でトニックをベース音に配置という、ドミナント上でベースがトニックを先取りしたかのような響きに感じるはずです(機能的に)。


まあ、過去に私がドミナント7thコード上でのナチュラル11th、というコトでも触れていたように、そういう部分を感じ取った上で左近治ブログをお読みになっていただければな、と思うばかりです。


ドミナント・コード上でナチュラル11th音を扱えば、解決感というよりもトニック先取り感を演出してしまうようなコトになりかねませんが、乗っかっているモードの雰囲気によっては、そのような明確な解決感ではなくアッパー・ストラクチャー的な響きによってもたらされる響きが現実としてありますが、コード表記としてドミナント7thありきだと少々ムリがあるってぇコトも過去に述べたコトですね。


但し「先取り感覚」というようなモノまで忘却の彼方にはしてほしくはないんですな。実はココにハイパーな音使いをする上で結構重要なヒントがあるからなのであります。故に、前回のブログでも変格旋法の性格や、ミラー・モードの根拠について述べていたのでありますよ。



ヒンデミットの「オーボエとピアノのソナタ第二楽章」ではですね、オーボエの旋律を係留音にしたまま、その音が次のコードの主音として解決するマジックが潜んでおります。


ヒンデミットのそれと用法は違うものの、ポピュラー・ミュージックに例えるとして係留に用いた音がそのまま次の主音へ解決する、というコトはどんな世界観を意味しているのかというとですね、例えば次のような感覚だと思ってください。


キーがCメジャーでA7sus4があったとして、通常ならセカンダリー・ドミナントとしてのA7へ行き、Dm --> G7というツーファイヴを得ようとするかもしれませんが、A7sus4の係留音であるD音がそのまま「Dメジャー」として解決するようなモノだとしたら、すごく突飛な進行だと思います(ヒンデミットの先述の曲は実際のこの用法とは違います)。


仮にCメジャー上のA7sus4とD△として解決するにはどのようなプロセスが必要になるか!?という事を考えると、その中では結構まどろっこしいコード進行を挟んでアレンジしないと、突飛な印象はなかなか払拭できないと思います。


ヒンデミットのそれは、そのプロセスの間を調的な世界をいくつもモーフィングするかのように(ほんの1~2秒の間に)、ものすごい世界観がありまして、ここには先取り感というコトも全く意識させずにとても多様な世界を描いていて、特にジャズを志す方なら、この部分はとても勉強になりますし(且つ、従来のジャズ理論ではおさまらないハイパーなもの)、コレと似た世界観を有しているジャズメンは正直ウェイン・ショーターが最も近いと思われるワケでして、私のコレまで語っているコトというのは、矛盾だらけで突っ込み所満載というワケではなくてですね(←狭義のポピュラー・ミュージックにまんま比較したらアウツですよ)、こういうハイパーな音使いのためにウェイトを占めて語っているコトなのだという根幹を理解してほしいんですな。


何を伝えようとしているのか!?というコトをご理解いただける人自体少ないのかもしれませんけどね。


過去にもヒンデミットの「オーボエとピアノのソナタ第二楽章」についてはチラッと触れたコトがあると思うんですが、ジャズを志して且つハイパーな音をトコトン導入したいと思っている方でヒンデミットをご存知ない方は、騙されたと思って楽曲と楽譜を入手してトコトン探ってみてください。ジャズの名盤1000枚くらい集めても得られぬ宝の山ですよ。


ウェイン・ショーターの数々のアルバムを持っていても、根拠の何たるかを知ることは難しいと思います。


アウトサイドという世界観は、あてずっぽうにフラ付くのではなく、本来のコードの機能を別の観点で「薄める」この行為の術を知らない限り、どんなにフラついても奇異的にしか映らないと思います。

一旦その「機能を薄める or 暈す」という行為を身に付ければ、その後はとても拡大された世界が用意されていて、おそらく自由奔放にフレージングできると思います。その機能的な部分を「薄める or 暈す」という様式も、ひとつの例にはおさまりませんが、重要なのは本来持っているコードの共鳴を阻害することなく、共鳴を「利用する」コトなんですな。


例えば、G7というコードの構成音は「G、B、D、F」ですが、これを低い方から

「F、D、B、G」という風に6度ヴォインシングにすると、響き的にはG7というより「G△/F」に近しくなりますね。コレが大々々ヒントです(笑)。