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お遊び人生 [ベース]

Kクリにおいて着信音ワーク始めてかなり月日が経過しますが、当初の着メロ3&4和音という黎明期においても私のアタマの中から、この曲だけはどうしても作りたい!というキモチは常々抱えていたモノがありましてですね、それが、スタンリー・クラークのアルバム「School Days」に収録の「Life Is Just A Game」。

80年代アタマと言えば私はもうコレに病みつきになっておりまして(笑)、「School Days」のメイン・リフのベース譜なんて載せなくてイイから「Desert Song」や「Life Is Just A Game」の譜例載せてくれ!と、当時の音楽雑誌に強いを抱いていたのでありますが、そんな譜面に出会うコトなく左近治は歳を重ね、今や

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「耳コピすりゃイイんだろ」

と、重い腰を上げてようやく制作することに至ったというワケであります(笑)。


左近治はアコベを弾いたコトはあるものの所有はしておりません。弦1セット張り替えるだけでもその辺のプラグインやら音源フツーに買えちゃう値段、そうそう頻繁に替えるコトなどムリだと思います(笑)。

ま、スタンリー・クラーク独特の手グセフレーズってぇのは、アコベありき、みたいな所があるので、そのクセを見抜かないコトには、独特のブッチブチの音を打ち込むにしてもイメージが掴みにくいと思うんですな。

その手グセ故に、速弾き&装飾音の嵐となるワケで、これがホントに採譜するにも一苦労なんですわ。


まあ、「Life Is Just A Game」の曲冒頭の超絶フレーズというのはタネを明かせば6連フレーズが主体なのでありますが、6連を母体としたリズムに装飾音がアチコチに、掻き毟るかのように弾かれる装飾音というのがこれまた絶妙なトコロに置かれてプレイされているんですな(笑)。


キッカリとグリッドに沿ったようなトコロにそれらの特徴的な装飾音が存在するワケではありませんが、6連(=1拍6連)を母体とした符割であっても、少なくとも「1拍12連」を視野に入れておかないとなかなか巧く再現できないのであります。場合によっては64分よりも細かいタイミングもあるんですけどね。ちなみにbpm150程度の世界ですよ(笑)。


で、それらの装飾音というのが時たま1拍12連と近似的なリズムとなるコトがありましてですね、そのタイミングによっては「16分音符」のタイミングと重なって、6連と16分が混在するような部分もあったりするんですね。

何言ってるのかお判りにならないかもしれませんので付け加えておくとですね(笑)、16分音符のひとつを3等分すると「1拍12連」の音価になるワケですね。

メインの符割は「1拍12連を半分」という6連の音価。

これらを巧みに組み合わせたようなフレーズで、且つ装飾音を用いるワケです(笑)。場合によっては「ほぼ同じ」タイミングで3本の指が鳴っているように聴こえるトコロもあるかもしれませんが、実は微妙にズレております(笑)。

また、こういう細かなフレーズのアクセントが6連を強く意識しながらも16のタイミングを感じさせるような装飾音のアクセントがあったりするので、そんなコトを意識しながら打ち込んだ、という舞台裏だったワケであります(笑)。

テナー・ベース(Hi-C弦が1弦の6弦ベースの1~4弦と同じ)ではないので、左近治バージョンはオクターヴ低いですけどね(笑)。


いずれにせよ、いつしかリリースしたいと思っていた曲をリリースできるのは心地よいモノがありまして、制作冥利に尽きる曲であります(笑)。

本来ならシンフォニックなアレンジにすべきでしょうが、私は今回ローズのプレイとして打ち込んだワケですな。どこかジャズ・ロック風にしてみたいな、と。

初期のスタンがよ~く用いるベルの音(チューブラーベル)がありますが、今回は左近治はLogicのSculptureでエセなベルの音にしております。


レコード大賞で近藤真彦の「愚か者」というのがありましたが、正直あの曲のパクりどころは「Life Is Just A Game」のイントロだと思っております(ほぼ確信)。

アレを境にレコード大賞の価値が一気に失せてしまったと左近治は記憶しているのでありますが、いくらバブル絶頂期と言えど、ソコソコTVコンテンツはパワーがあって、年末となりゃスキー旅行行かなければ大体家でテレビ見ていたりしていた人が多いのではないかという時代において、そんな国民を一気に興醒めさせたとも言える、あの時のレコード大賞というのは色んな意味で記憶に残ったモンです(笑)。


着信音業界の愚か者である左近治が作ったモノがコレ、と実感していただければと思います(笑)。


尚余談ですが、今回リリースしたスタンリー・クラークの2曲のドラムはいずれもAddictive Drumsを用いております。ソフト・マシーンの方はドラム入ってませんからね。

ソフト・マシーンの「Out of Season」に用いた音源はFM8、Omnisphere、Absynthですが、かなりグシュグシュにエフェクト通したスティックの音なんでシンセ・パッドよりもそっちに耳奪われてしまうかもしれません(笑)。

FM8はただ単にMelody側の弦のアウトのトップノートをモノトリガーにさせているだけですけどね。発音域のレイヤーを限定させるのもよしなんですが、実際に弾いているワケではないので、現実のセッティングとは異なります。


とまあ、補足ついでに先のリリースした他の曲についても語っておきました♪