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最近ボツになった重要な曲など [クロスオーバー]

ウォルター・ベッカーの「サーカス・マネー」国内盤発売まで1週間を切りました(←しつこい♪)。

それはそうと、先のYMOの「テクノポリス」をリハーモナイズさせたアレはお試しいただけましたでしょうか!?

願わくば、毒ッ気の世界をこよなく愛する方々に強い不協和感を来すような響きにならないことを祈っております(笑)。

ココ最近は楽理面解説も含め、それらの作品とリンクさせてリリースしているのでありますが、権利関係でどうしてもリリースできないモノというのも中にはありましてですね、アレコレ権利関係探ってもらった後にいただいた返事がボツだった日にゃあ、いつでもロケット・スタートできるかのように半クラ&アクセルベタ踏みの左近治の気概ばかりが空回りしてしまうんですなあ。

こういう返事の後の気の抜けた左近治の姿など目も当てられません(笑)。いざ本番!とばかりに本気出してキス止まり、というようなベッドの上でcockteaserにそそのかされてしまったような気分とでも言いますか(笑)、それくらい気が抜けた状態だと形容するに相応しいんですな(←チトオーバーですが)。

まあ最近も、重要な2曲がボツになりましてですね、それらがコレ↓

ひとつがアジムスの「Falcon Love Call」ですな。




これら2曲には左近治がテーマに掲げたい共通点とやらがあったんですが、今となっては仕方が無いので着うたはリリースせずにiTunes Storeの方とリンクさせながら、曲をご存知ない方は是非曲に触れ合いながら理解していただければ、と思う次第であります(笑)。

「わざわざ着うた作る必要ないんじゃないの?」なんて揶揄されるかもしれませんが(笑)、作っているとこうしたブログで語るべき部分は非常に多岐に渡って語ることができるので、制作せずに楽理面だけで語ってしまうのはどうも勿体なく感じてしまうんですな。まあ手元にはいくら権利関係の都合でリリースできないにしてもDAWアプリ上ではデータ化させてしまった上でこうして語っているのでありますが(笑)。私自身がその勿体無さとやらを我慢すればイイだけのコトなので皆様には全く関係がないコトなんですけどね(笑)。少しでも肥やしにしていただければそれで充分だと思いますので、これからも精を出さねばなりません。

もうひとつの曲がフローラ・プリムの「I'm Coming for Your Love」

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iTunes Storeにリンクしておりますがアフィリエイトはしておりません(笑)。昔はどんなモンだろうかと試しにアフィリエイト挑戦してみたこともありますけどね(笑)。まあ、左近治ブログにお読みいただいている方ならマスト・アイテムとも言えるのでご存知とは思うんですが、中には知らない人もいるとは思いますんで一応こうしてあらためて挙げてみることに。ご存知ない方はクレジット関係はググって下さい(笑)。



毒性の強度といい、毒のちりばめ方の妙味は「I'm Coming for Your Love」に軍配があがるでありましょう。フローラ・プリムのスキャットが時折入るとはいえ歌モンですぜ、コレは(笑)。

ま、出だしこそはD△/C△ --> Eb△7/Db△ --> Eb△9(+11) omit3というように攻めております。

Eb△7/Db△ --> Eb△9(+11) omit3は実際には

Eb△7/Ab/Db --> Dm7/Bb/Ebと、それぞれの分母に下声部の完全五度を足した音だと思っていただいてイイんですが、2つ目のコードはアッパーがEb△7だと思って下さい(※当初はその後の3つ目のコードとゴッチャになって「Cm7」と勘違いしておりました。なにせ出先から書いていたもので)。3つ目のコードというのは先のYMOのテクノポリスのリハーモナイズにも出てきましたね。マイナー7thアッパーで♭9th音をベースにするってぇヤツ。分数に分数を重ねた表記にしたのは、この方がアッパー部のメジャー7thでのナチュラル11th表記ってぇのもどうかなと思って訂正しました。

ちなみに、左手は5度弾きプラス6度という形で弾くと重厚感も増します。Eb△7/Ab/Dbで言えば、左手はDb、Ab、Bbという、アッパーの5th音を左手でも補う、と。左手からすると6th混ぜる、みたいな。

BTW、「I'm Coming for Your Love」の多様さはそれだけにとどまらず、ムーグアープ・オデッセイのリードが入ってくると「一体どんなモード使ってんだ?」とばかりに先述のコード群からは「通常」当てはめることができないような音を泳いでいるワケですな(笑)。

これはCチェレプニン→Dbチェレプニン→EbチェレプニンCリディアン→Fチェレプニン・トーナル→Gチェレプニン・トーナルとモードチェンジしていると解釈すると辻褄が合うワケです。

どことなくジャズ・ロック風な響きを感じさせるのでコレが歌モノだとあらためて驚いてしまうワケですが(笑)、何よりもチェレプニンの解体というべき咀嚼されたこのアレンジは、実に自然に耳に溶け込んできます。私はどことなくこの曲にはギルガメッシュ風な雰囲気を重ねているんですけどね、どうもプログレ目線だとイケません(笑)。

アッパーがマイナー7thで♭9th音をベースにするってぇのは結構ありまして、それ単体の分数コードだと全体ではメジャー7thかマイナー・メジャー7thを母体とするのか希薄なんですな。ある意味、この希薄さに「裏付け」を導入するとその時点でモードが確定するとも言えるワケでして、これらを使い分けるとイイことあるよ!みたいな響きを導入できると思います。

Dm7/Ebなんてパッと見は、Eb△7(9,+11)の3rd&5th抜きと感じる方が「普通の世界」においては多いと思うんですが、つまるところ先の使い分けとやらはココに多様さを増すんですな。

しかも「I'm Comint for Your Love」なんぞチェレプニンを導入しないと説明つかねぇって曲である以上、コレをリリースしたかったんですけどねえ(笑)。

まあ、気分転換してクリスマスに向けてジングルベル・ロックなんぞを聴きながらご機嫌を直している左近治であります(笑)。ちなみに、ボビー・ヘルムスは多くのテイクがリリースされておりますが、私の好きなジングルベル・ロックはこのバージョンです