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マハビシュヌ・オーケストラ「Miles Beyond」をリリースするにあたって [クロスオーバー]

ローズのエグみ、箱鳴り感を残しながらもやたらと高域をギラつかせない重厚な音を残しつつ、ブーミー感を保つ。

長音ペダル踏み込んだ時の飽和感、とにかくやたらとキモチいいサウンド。7度の響きをこれでもか、とばかりに(いかにもギタリストが好みそうなヴォイシングですが)動かす動かす。

高域が艶やかに伸びるタイプのローズの音を好む人もおりますが、やはりローズといったらこういう私にとっては基本となる音なんですな。ザ・セクションの「Same Old Same Old」なんてぇのもオツなんですが、ヤン・ハマーのローズは実は結構味わい深いものがあって、ミニムーグのプレイなんかよりももてはやされて然るべきだと思うんですな。

マックス・ミドルトンの離鍵の遅さというか、そんなプレイも好きではありますが、少なくともジェフ・ベックにおけるローズはマックス・ミドルトンというイメージが強いかもしれませんが、ヤン・ハマーのローズは大好きです。また、ヤン・ハマーが活き活きしているマハビシュヌ・オーケストラですからね。

曲そのものはジョン・マクラフリンの作品。マクラフリンの弾けるギターが入って来てからが真骨頂の曲というのは重々承知しているワケですが、やはりイントロのローズの美しさはどうしても避けて通れず、冒頭から作ったのが今回のリリース分というモノ。

着信音には逆に不向きかもしれぬほど、微弱な鍵盤のタッチで繊細に入ってきますので、シーンによっては着信音に気付かない場面もあるかもしれませんが(笑)、ダイナミクスの差は非常に大きく取っているので醍醐味を味わっていただければコレ幸いでございます。