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Walter Becker 「Paging Audrey」解説 [スティーリー・ダン]

12月5日リリース分の続編です。

このイントロに関しては、原曲のまんまな音では折角の着信音ではつまらないのではないかと思って、シンセのデジパッド系サウンドにしてみました。

「じゃあSelfish Geneとかのまんま系サウンドはつまらないのかよ!?」というツッコミは入れないで下さいね。あちらはあちらで原曲を模した音の方がより伝わると思って意図して作っているので(笑)。

リリース時期がそろそろ寒くなってくる時期というのもにらんで、寒い外でも高域がうまいこと滞留するように、寒い時期に耳に映えるような音としてこーゆー音を意図しているんですな。雪が積もるような時の外の音って「シーン」として、雪が地面に落ちる音すら感じそうなくらい耳に残るのは音波の速度が遅くなるんで耳につきやすいからなんですな。

寒い時期においては、本来減衰の速い高域成分が際立って聴こえる(またはそういう音を欲する)のも気温による音波の速度の変化によるものも心理的に影響しているからだと思います。

こんなコト言わなければ、人は気温によって音速が変化することを無意識で聴いてるコトすら判らないでしょ!?

そんな外因的な要素も取り込んで折角美しいイントロのコード・プログレッションを原曲通りではなく、もっときらびやか系にアレンジするのもよいのではないかと思って、こういうアレンジにしたんですな。

また、この手のきらびやか系サウンドに用いる残響は少々工夫が必要なんですが、その辺のネタは明かすコトができませんのでご勘弁を(笑)。お聴きになってみて各自追究してくれるのは構いませんが(笑)。

いずれにしても、たった4小節のイントロ部分なのに非常に美しいコードワーク。これはケータイの方のコメントでも述べていますが、SDファンのみならず、坂本龍一ファンにぜひ聴いてほしい1曲ですね。私の方じゃなくて原曲を(笑)。原曲が素晴らしいからこそこうして作れるワケでして、いくら楽理面であーだこーだ語ろうが、そんな小難しい理屈抜きにして原曲の美しさを堪能してもらいたいな、と。

一風変わった雰囲気のある魅力について詳しく知りたい時に、ヒマ見つけて左近治のブログでも見てくれりゃあ語っているのではないかと思いますんで(笑)。