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過去に大ヒットしたシンセサイザー [クロスオーバー]

なんだかんだ言って「大ヒット」と形容するに相応しいシンセの代名詞となるとYAMAHA DX7という位置付けになるのでありましょうが、聞く所によればその後のKORG M1はもとより、KORG 01WはDXよりもヒットしたと言いますし、その後の「大ヒット」なるともはや存在しないのではないかと思える現在であります。

かな〜り昔に、左近治宅にあるDX7というのは実は知人から超長期間借りているモノだということをカミング・アウトしたワケでありますが、当時はホントにDX7を弄くり倒したとはいえ、その一方ではDW-8000やらJX-8P、D-50、M1が左近治ののめり込んでいたシンセでありました。

当時はMatrix-12やらOSCarなども欲しかったモノですが(笑)、DX7じゃ出せない「実直な」シンセ・サウンドをどこかで求めていたんですな。

まあ、いわゆる「デジアナ」なシンセの音を欲していたというワケですが、そんな当時はどんどんPCMの流れに移っていって、どこかデジアナの独特のキャラクターを持つ中途半端さをポジティヴに強化されることはなく、PCMを大容量かつ原音に近いクオリティを求めるのが時代の流れでしたでしょうか。

ただし、PCMに流れが移ってもJD-800が登場した頃やSY99がフィルターを搭載してきた頃となると、徐々にアナログ・シンセ時代の音が求められつつあるようにもなり、その後のアナクロニカルな流れへと移行するのであります。

90年代から殆ど大きく変わることなくシンセ・サウンドというのは確立されているように思えるワケですが、デジアナな音を今求めるとなるとチト難しかったりするんですな。

で、今回はTriple Cheeseを使って当時のデジアナ風な音にしていかにもホールズワース風なデモを作ってみたというワケです(笑)。Synthaxeを使っていた頃のアラン・ホールスワースの音源はMatrix-12の鍵盤部ノコギリ切り落とし(笑)が主だったりするんですが、アタヴァクロンやサンド辺りの頃の音というのは多くの世に出回っている音がDX漬けだったものの、DXに染まらないタイプの音楽として非常に好きだったんですね。

DX7があまりに標準化しすぎて、見落とされていた向きもあるデジアナシンセの数々。Vintage KeysやJV-80が売られていた時代の頃になると、逆にDW-8000やらJX-8P辺りのシンセを懐かしむことが皮肉に思えたものでありました。

そんなデジアナ風な音、今左近治自身は結構マイブームで没頭している所であります。

ゲイリー・ハズバンド、ジミー・ジョンソンをイメージしつつ、全然安直なデモになってしまっておりますが(笑)、コードはホールズワースはもとより、ウォルター・ベッカー風にもしておりますので、多くの人に分析してもらいつつ楽しんでもらおっかな、と。

余談ですが、ジミー・ジョンソンのアレンビックのベースは弦間こそナローですが、ネックはエボニーで34インチよりも長いのを所有していたようで、80年代中期辺りからエクストラ・ロングスケールに目を向けていたのはアレンビックやカール・トンプソン、国内ではアトランシアのみではなかったのではないかと思うばかりでついつい懐かしくなってしまいます。84年頃、私が欲しかったベースはMVペデュラだったことが懐かしいです。


余談ですが、先日のエレピ聴き比べですが、後半の方がS-760用のサンプルです。