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スネアのイヤぁ〜な余韻を撃退 [ドラム]

ソコまで嫌わなくてもイイじゃないか!と仰る方も存在するとは思いますが、左近治はなるべくマットでドライな音のスネアの音が個人的には好きであります。

とはいえドラム音源の中には潤沢なほどに付加されている残響やスネアそのものの長〜い余韻の音に出会ったりするものです。

「こんな音、使い物にならねぇ!」とばかりに断を下すのは簡単(笑)。だけれども編集の妙味を熟知していないままにそんな音を幽閉してしまうのはいささか勿体ないモノでもありまして、私の周囲にもパッと聴きでイメージとそぐわなかったが為に、二度とロードすらしてくれないようなパッチのドラム音源とかを活用できないままでいるという者もおります(笑)。

例えば、今回のサンプル。



2小節ずつ、計6小節のデモとなっておりますが、最初の2小節はBatteryの某スネアのサンプルをそのまま使っております。いやぁ、響きが長いですね(笑)。

でも、とりあえずはコレを加工しちまいましょうよ!

ってぇコトで、なるべくタイトでスムースにアレコレ弄ってみることに。

因に、2小節ずつ音変えているんですが、偶数小節部はルーム音を僅かに付加させております。

そのルーム音は、スネアそのもののてめえの鳴りと初期反射を多く分布させたリバーブ(昔ながらのいわゆるデジリバが望ましい)音を付加させている、というワケです。

最初の2小節の偶数小節はつまり、音響いているところにさらに付加させているという音ですな(笑)。モニタがドンシャリ気味の方というのはこの手のサンプルでもそれほど響きが長く感じられないかもしれませんが、モニタ環境としてはそれこそが落とし穴だったりするんで注意が必要です。

3〜4小節目はMIOの+DSPプラグインでゲートとSCコンプを使用。ゲートで結構切ってはいるものの、この切り方はゲートよりもコンプの方のキャラクターを活かして作っております。
勿論、この部分の2小節の偶数小節もルーム音付加の音です。

5〜6小節目は、MIOのプラグインじゃなくて、どうにかこうにかLogic内蔵あるいはフリーのプラグインで多くの人が恩恵にあずかれるように、FLOORFISHとLogicのSCコンプ(拡張パラメータ)を3〜4小節目とできるだけ似たセッティングにして作った音です。

それぞれキャラクターが変わるのは当然ですが、当初のデフォルトの音がとりあえずココまで変化させることが出来る、というのが今回の狙いです。

つまるところ、使いづらそうな音であるものの弄り方次第ではいくらでもキャラクターは変えることが出来るんだぞ、ということをアピールしたかったワケであります。「この手の音、他のドラム音源で聴いたことある」とかイメージする方は、その手のドラム音源が結局はこういう風なコトを利用してキャラクターを演出しただけに過ぎない、と思っていただいても差し支えないかもしれません(笑)。

元のサンプルなどそれほど変わりなくともこうして弄って騙されてしまわないように努めなければなりませんな。