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左近治と日本サッカー [Football]

ウルグアイ戦。実にいとも簡単にヤラれちゃいましたね。守勢の時のマンツーマンを手玉に取られて、ゾーンで対応していいのかどうかもアタフタして耐えきれずに3失点。W杯予選前のスカウティング対策でやっているのかと思いたい左近治ですが、こんな状況じゃあ岡田ジャパン近々ヤバイですな。

ウルグアイのトップ2枚は前線張り付きで、日本のDFラインの駆け引きをしつつ、そこにウルグアイのトップ下がクサビ役になります。トップ下はトップのどちらかとボールの出し手からの方角と巧いこと縦の関係(フィールド上では斜めであっても)を作ります。んで、トップ下に日本のボランチを張り付かせてボールキープをしたら、その時ウルグアイの守備的な中盤2枚が前線にダッシュ。ボールキープしているトップ下は下がって、互いに前後関係を入れ替えます。この時点で中盤のトライアングルは真逆になり、日本のDFラインからすればいきなり数的有利を作られることになります。さらに日本のDFラインがラインを上げられぬまま、位置関係の変わった中盤2枚とトップと入れ替わったり、さらには縦の関係作られたり、引いたトップ下がもう一度加勢して仕掛けたり、とやられ放題(笑)。

マンツーマンディフェンスはオシム政権時代においても遂行していたことですが、相手の入れ替えにはきちんと対応していたように思うんですな。高木がフォアチェックの役割をさせていたのでしょうが、あまりにも連携が整っていないのか、阿部がサポートして引いた所をことごとく突かれてやられた、と。私の見る限りではそのように映りましたが、W杯予選でもこのような対応じゃあ、相当苦戦するでしょうな。それまで監督がもつのかどうか(笑)。

そういえばお盆を過ぎたので喪に服していた左近治。今回は故長沼健元名誉会長から生前にいただいた手紙の写真をアップすることにしました。12年前くらいでしょうか。

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他にも長沼氏からいただいたお手紙はあるんですが、そちらにはご自宅の住所が書かれているので協会の封書でいただいた手紙での写真を選択することにしました。

W杯招致合戦の頃は結局のところ共催となったためか、人々の苛立ちを代弁どころか増長するかのように専門誌を含むマスメディアですら長沼氏へのバッシングは相当ひどかったと記憶しております。長沼氏や木之本氏(いずれも故人)など、サッカー普及に心血を注がれた方へのねぎらいどころか、サッカー人気の増大とともにいつしか私物化されてしまい、一部の心ない人々から弄ばれてしまったような時もあるように感じておりました。それでも非難の矢面に立ってサッカーを擁護していたと私は感じます。

日本が初めてW杯出場を決めて一喜一憂して本大会終わって1勝もできずに帰ってきたら水掛けられてしまう非情なモノ。それまでは散々期待しているのに。自分の感情だけで勝手に私物化してしまっている一部の心ない人なんていうのはこういうモノなんですな。2006年W杯の敗退も相当国民的トラウマとなったのか(笑)、それまでとは打って変わってにわかファンは去っていきました。これが正常な姿だと思うんですけどね。

左近治は、ただでさえサッカーが好きなのに、身近なところに代表の選手が居たりすれば応援する気持ちも倍増するってぇモンです。仮にその選手が選ばれていようがいまいが。まあ、その選手は現在では現役も引退しておりますし、今ではもうイイ歳です(笑)。でも、そういう人が身近にいたからこそ、その選手の計らいによってなかなか得ることのできない経験を味わわせてもらいましたし、サッカーの練習の裏舞台なども結構垣間みることができてとても貴重な経験になったなあ、とあらためて痛感するんですな。

裏舞台を知ったからこそ、色んな選手の見えない苦労なども見て来れましたし。まあ、こういう話はまた別の機会にでもしましょうか。少々涙を誘うような文章にしてみたいと思っているものの、今日のウルグアイ戦の守備があまりにもひどかったのでうまくまとめられないので(笑)、次の機会にでも。兎にも角にも親善試合だろうと、今回の負け方はひどすぎますね。解任近いかもしれません。

長沼健氏にあらためて合掌。