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Four Letter Words [ネタバレ]

4文字の「イケない」言葉の暗喩。それが=Four Letter Word。

とってもポピュラーなひとつは「fuck」。あんまりデカデカと書き連ねるのもアレですが(笑)、その昔米国人に「fuckとは本来どういう意味なのか?」と質問したことがありまして、彼曰く

その昔、悪さをした人を街に晒し首にする時にT字型で木製の拷問用の張り付け台に「For Unlawful Cardinal Knowledge」と書いてさらし者にした、という所から「F.U.C.K.」が誕生した、というコトでした。

そのT字型の張り付け台とは、横方向に3つ穴が空いていて、両手と首をそれぞれ穴に入れられ動きを封じられるってぇ器具ですな。穴と穴の間のスペースにそのように文字が書かれていた、というワケです。どういう罪人だったかというと、戒律を無視して強姦やら不倫だの、そういう罪を犯した人が対象となってさらし者にされた所から端を発しているようです。

最近だとエディ・ヴァン・ヘイレンでも有名な、「Cardinal」の方ではなく「Carnal」と記されているようですが。

「I have no fuckin' clue what you're talkin' about!」(おめえの言ってるコトなんかさっぱりわかんねーよ、ボケ、みたいな意味)とか、毛唐の人達と口論になったりすると頻繁に使われるコトバですね(笑)。私も昔、少々じゃじゃ馬が過ぎるとある毛唐の女性に「You're fuckin' bloody cunt!」と言ったコトがありましたが(笑)、「cunt」も確かにfour letter wordであるものの、夏休み中の良い子のみなさんには早くから覚えて欲しくないコトバではあります(笑)。

まあ、cardinalでもcarnalでもどちらでもイイんですが、先の日テレの「全力!Tunes」では真矢が登場していて、彼のタム周りにはエレボイ(=EV)のマイク「Cardinal」が使われていて、8才の男の子に真っ向勝負!(笑)というシーンがありましたので、そこから今回のネタに引っ張っているという左近治。

「全力!Tunes」は毎週見ているというワケではありませんが、時間があるとついつい見てしまう良好な番組で、全国のチビっ子たちが一所懸命楽器にチャレンジしているという、自分自身の若かりし日のコトもついつい投影しながら、当時の練習の苦難やそれに伴う生活など色々振り返ることができてついつい感慨深くなってしまって、親目線のように他人のお子様を愛でるように見れてしまう、というついつい涙がチョチョ切れてしまうこともある番組なんですね。一番最初は「ん?テレビでiTunesのコトやるの?」と誤解して新聞読んで出会ったのがキッカケだったんですけどね(笑)。

で、8才の少年のドラミング。叩き方のフォームも良く将来楽しみな子ですね。ややもするとタム類叩く時タムの反動に腕が負けてしまっているような所はあるものの、年齢を考えればそんな所に目ェギラつかせて揚げ足取るようなケツの穴の小さい左近治ではございやせん。子供達のひたむきな目というのはやっぱりイイものですし、自分自身の幼かった頃の苦労を投影しながらついつい目元が緩んでしまって親目線で愛でるように見れてしまうのが「全力!Tunes」のイイところ。

まあ、真矢のエレボイ持参の音処理もさることながら、8才の少年のスネアの音はエンジニア的な視点で見ると処理が難しかったのでしょうか。おそらくチューニングとなるとまだまだ鍛えなくてはいけない部分なのでしょうが、余韻(残響)が長く、SCコンプで中域抑え込んであげているんでしょうが、中高域の不要な部分音を抑え込めていない音でした。ゲートで極端に切るワケにもいかないでしょうが、それでもSCフィルターで抑え込んであげてはいるような裏舞台の苦労が判るシーンがありました。やはりチューニングのトリートメントは重要なのですな。

ここ10年くらいのドラムというのは、シェル厚を稼いで不要な部分音を抑え込むというそれまでの流れに反して、シェル厚を稼ぐことなくリム(フープ)の厚みや重量、フープのガッチリした取り付けという部分で、不要な部分音を抑え込もうとする設計にシフトしているような気がします。こういう、リム厚を稼ぐやり方はマーチングの世界の発想がフィードバックされていると思うんですけどね。現在のこういう流れの前からソナーのスネアなどはリム部分に相当注力していた設計の配慮が見られたモンでしたが、ドラマーというのは自分の叩いている音と卓を通った時の音の違いを埋めていく作業というのは、結構シンドイものがあると思いますので、腕自慢だけにならずに音の面やチューニングにおいても幼い頃から追求するのは必要だと思う左近治であります。

今回、こういうブログネタになっているのはそもそも真矢の使うエレボイのマイクの「Cardinal」から、こういう風におよんでいるだけなんですが(笑)。

スネアのチューニングにもよりますが、ちょっぴり耳障り系な部分音を抑え込む帯域というのは大体2種類に分けることができると思うんですが、ひとつは300Hz周辺と、もうひとつは750〜1.1kHz付近の部分音。これらの抑え込みというのはEQだけだと余韻そのものは変わらないので、ゲートで抑え込んでやるか、コンプでほんのり抑え込んでやるか、またはコンプでどっちを抑え込んでゲートは他の成分でSCフィルターに任せるか、という発想があれば、かなりヘンテコリンなチューニングでもある程度は対応できると思いますので、左近治、またまた老婆心ムキ出しで語ってしまいました(笑)。

今回のデモのサンプルは先日のEXS24mkIIの音を使っている音です。SCARBEEのオンラインショップが安くなっているこの時期に色々購入された人も多いのではと思いSCARBEEのコンテンツを使いながらデモを作ることにしてみました。左近治は高い時に手に入れてしまっているというのが実際で、悔やんでも悔やみきれないのでありますが(笑)。



本サンプルではSCARBEEのSlap 'n FingeredとEEP使ってます。ドラムはEXS24mkIIのStudio Tight Kit。ドラム類にかけている往年のヴィンテージ系リバーブを燃した音ですが、これはスネアでやたらとリバーブ感を強調させないように、SCコンプとスネアの帯域を調節しながら「ほんのり」抑え込むようにリバーブ部にもSCコンプを使用しているのが実は重要な部分。間接的に聴いた場合だと作り手以外はほとんど大きな違いは判りにくい部分かもしれませんが、アンサンブルに応じてスネアの残響をコントロールするような余韻のコントロール、というのを主眼に置いたリバーブ類のコンプの使い方というのは結構重要だと思います。オーバーヘッドやルームマイク類のコンプの使い方ともチト違います。

いかにも●ーカス・●ラーとプージー・ベルっぽい音にしちゃいましたけど(笑)。21世紀になった現在でもこのような音を作るというわけで、サンプルのタイトルは「MM21」にしちゃいました。横浜とは全く無関係です(笑)。

SCARBEEのオンラインで買うと、インストーラーがないので注意書き通りにフォルダをコピーした程度ではパスがファイル名やフォルダ構造に反映されてしまっているのでこの辺りを修正しないとうまく読み込めないかもしれませんが、とりあえずMacならAutomatorを使うのがよろしいかもしれません。Black Bass買った時以来私は使用しておりませんが、Logicを使う場合、ファイルネームに「¥」が反映されてしまっていると、プロジェクト・マネージャー周りでうまいこと認識してくれないことがあるので、パス名が反映されちゃっているのを削除したりしないとKontaktが装備しているSpotlightサーチエンジンを使った検索もできなくなるので「Y」より前の名前を削除したり、「Y」を他のキャラクターに変えてみたりして、編集するのが早道だと思いますので、老婆心ながら語ってみました(笑)。

パス名がファイルネームに反映されているということは、その通りに本来バックスラッシュと思われる「¥」以前の名前と同じフォルダをAutomatorで作らせて、その後段でAutomatorで「¥」を用いたフォルダやファイルをアンダーバー
などに変えて、それらのファイルを当該フォルダに移動させる、という風にAutomatorでマクロを組んでしまえばイイと思います。Mac版のKontaktならオーディオのサンプルファイルの名前さえ一致していればそのままSpotlightサーチエンジンで拾ってくるとは思うんで、この辺りの修正だけすればスンナリと堪能できるようになるのではないかと。私もこの作業をやって1年ほどは経過しますのでうろ覚えですが(笑)、ついつい懐かしくなってこの機会に語ってみましたぞ、と。


余談ですが、蚊とんぼマーカス君、今度やスタンリー・クラークとヴィクター・ウッテンとのベース・トリオ「S・M・V」なるものをリリースしたようですね(笑)。Jazz Lifeで特集されてましたっけ。スラップに酔うのが久しくなってしまった昨今、たまにゃあこんな飛び道具でも作ってみるかと、丁度タイムリーだったんで色々ネタに絡めたつもりです。