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Three Picture Deal - ウォルター・ベッカー Circus Money Analysis [スティーリー・ダン]

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以前にも語った通り、2度目のサビが終わった後のギターのオブリの部分。

ここで「Green Earrings」のエリオット・ランドールよろしく、メジャー7thにおける「b13th音」をぶつけて弾いてくるのが真骨頂なワケですな。

これについては以前の記事でも読んでいただければと思いますが、Aメロの調性のフラつき加減が実に美しいじゃありませんか。この曲が一番フュージョンっぽい音してますね。とはいえ中盤以降、エコーを絡めてダブっぽい要素を強調しているんですが、フェード・アウト部の一連のコード進行など聴いていると、まるで「Peg」を聴いているようなノリになってきます。

とまあ、特徴的な音をザッと語って来たわけですが、こうしてあらためて分析してみると、過去のSDの音と非常によくダブるような所があるというのを再認識できた思いです。

スティーリー・ダンの初期メンバーの頃からフェイゲンやベッカーの特徴は既に確立されていたんだな、ということをまざまざと感じます。私だってSDを30年近く聴いているというのに、SDを深部まで探れるようになったのは20年に満たないのが現実。