SSブログ

ベースにFuzz [ベース]

扨て扨て、KORNのFieldyの「Ball Tongue」でのプレイ、ご確認していただけましたでしょうか!?

とはいえどちらかといえば普段は楽理やらAORやらクロスオーバー系の話題が多くなっていた左近治のブログなので、いきなりKORNと言われてもテンテコ舞いする人もいらっしゃるかもしれません(笑)。左近治は音楽ジャンルの分類は判りますが、自分の頭の中では分類しておりません(笑)。なんでも聴くぞ、と(笑)。

つい先日はマーカス・ミラーの話題振っておいていきなりFieldyにシフトするというのも左近治らしさであるかもしれないんですが、あまりに偏狭的な好みになってしまうと、ただ単に、それ系のフリークがのぼせあがってクダ巻いてるようなブログにしかならんでしょ(笑)。同人のコミュニティではないのだから。

ジャンルの垣根を越えて納得させられるという魅力ある音というのを検証・評価してナンボだと思うワケですよ。レス・ポールの音が大好きで没頭しているにも関わらず、肝心のレス・ポール氏のプレイなど見たことも聴いたことも無いって人、多いですよね(笑)。

自分の偏狭的な好みを反映させて語るのは簡単なことなんですが、そういうのを抜きにした目と耳で音楽を語ってみたいものだな、と常々思っているからこそジャンルが無関係になってしまうんですな。この辺はKクリにおける楽曲リリースにも当てはまります(笑)。

で、全く異なる音楽ジャンルや演奏形態であろうと、そこから得られるモノって結構あるもので、例えばFiledyの音作りを研究して、マーカス・ミラーのスラップの音作りに活かすっていうのもある意味では有り得ることなんですね。

Filedyのような音を作る場合はミドル完全リジェクト!みたいに形容されますが、実際には中音域を完全にリジェクトさせているのではなく、それこそ固定フィルターバンクでオーバーシュートを巧みに操ってデコボコ感を演出した方が得やすいことだってあります。で、プレゼンス領域をパラってそっちにファズ噛ませてミックス!みたいなね。

低域成分(基本音部分)からプレゼンスにまで伸び渡るような周波数スペクトラム構造だと、高域が僅かに歪むだけでも「いやみのある」汚れた音の感じを認識してしまうものなんですが、そういう周波数構造の途中をリジェクトすると、同じ高域の歪みでもそれほど歪んだように感じないものです。クリッピング・タイプのエキサイターでも同じことが言えると思いますが、エキサイターについては先日も述べたのでココでは語りませんが、つまりはFiledy系の音を作るにしてもそういうフェーズでのメリットを得ることができて他に昇華することが可能にもなる、と言いたいワケですね。なにもフィールディーやマーカスに限ったことではなく、あくまでも極端な例を一例として挙げているだけなんですが。

ある一部の帯域をパラレルにする、ということだって重要で、やたらとシリーズ接続ばかりに目を奪われてしまって音作りがなかなか巧くいかない人だって、そういう発想を採り入れることによって従来とは違う音を身に付けることが可能になるかもしれない。そういう要素はトコトン採り入れてモノにしてナンボかと思います。

とはいえ多くの音楽をジャンルの垣根なしに聴くことはおそらく困難でしょうし、自分の嗜好する曲の力に負けて他の音楽などきいていられず我慢ができないという人の方が殆どかもしれません。

パラレル接続という発想を得てもただ単にパラレルなのではなく、帯域分割で際立った音色変化というのならイコライザーよりもマルチバンドのフィルターを用いたりとかですね。LFOを固定させれば普通にEQ的な使い方だってできるのでありますし、こういう発想などFiledyの音目指そうが、マーカス・ミラーの音目指そうが、どちらの音にだって使えてしまうやり方でもあるんですね。

歪みを歪み(←ひずみ)と感じにくくさせる方法があるのだから、クリーンな音にでも応用できるのではないか!?とか、そういう昇華を可能にするワケでありますな。

ジャズやフュージョンが死んだのはインプロヴァイズという根幹がブレてしまって、取り戻そうとしてそれに固執した時はすっかり音質面においては求められなくなってしまっていたというジレンマ。そこでローファイやらアナクロな音を他のジャンルから盗んでも、インプロヴァイズが不要になってしまったという(笑)。歪んだ音を受容できる頃にはすっかり退廃してしまって、もはやジャズっぽい要素のオケやブレイクビーツ程度の欠片ほどのアプローチで十分になってしまったというワケですな。今や日本の華やかなジャズシーンなど才色兼備系の女性アーティストの色香を借りて「売ろう」とするほどの「アイドル化」を招いているワケでして、キャンディ・ダルファーが出たあたりからこうなるだろうなとは薄々感じてはいたものの(笑)、やはりこうなりました。

キース・ジャレット好きなんだろうけど、弾いてる音は覚えたてのモード・スケールの羅列程度のソロで某誌では表紙飾るような某女の子ピアニストとか(笑)、自分の娘がこういう風になりました、というのなら尿道もとい目に入れても痛くないという気持ちで見聞きできるんですが、「ジャズ」の視点で見聞きするととても受け入れられない自分がココにいるワケですな(笑)。そういう今を嘆きつつ、クダ巻いて原点回帰してみると左近治は元々パンクスだろ、という風に省みることができたワケですな(笑)。ピットインに足運んで家戻ってくりゃあオジー・オズボーンだぁサクソンだぁツイステッド・シスター聴いていた自分が懐かしいモンですな(笑)。