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蓜島邦明が楽しみ [たわごと♪]

「NIGHT HEAD」というドラマ、覚えておられる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。遡ること、もう15年ほど。フジテレビが最も面白かったと個人的には感じている時代。今の我が家では最も見ていないテレビ局(!)になってしまったんですが。

まあ、15年ほど前を振り返ると私はMacに夢中の頃で、メインアプリケーションはPerformerで外部のMIDI機器を徹底的に管理する、録音はDATという時代でした(笑)。そんなMacにAQUA ZONEやらFlowFazerインストールしてほくそ笑んでいた時代くらいの辺りでしょうか。PowerBookを手にしてバンドの練習やライヴにも活用しだしていた頃であります。

この当時の音楽はグランジサウンドが一定のポジションを確立して、当時のクラブシーンからのフィードバックもあってフィルターかませたり非常に極端なイコライジングやらフィルタリングがあちこちで活用されるようになってきた時代。

蓜島邦明の音作りにはNIGHT HEADの頃から既にミクスチャーやらトライバルな音世界を構築しておりまして、その感性を存分に味わうことができたワケでありました。ただ、この方の名前、機種依存文字の場合もあるのでケータイ上では「配」の文字を使わせていただいていたりもするという事情もありまして、その辺りはご容赦を。

いわゆる音効の世界においてこれほどセンシティヴな音に出会えるとは思いもよらなかったワケでして、KORNやnine inch nailsだって日本国内ではメタル扱いされていたような時代ですからね(笑)。ミクスチャーの度はナイン・インチ・ネイルズが確立したといっても過言ではないでしょうが、KORNだってまだまだヘヴィーなグランジサウンドの度を強めていた時代。KORNが日本で確固たるポジションを確立するようになったのはアルバム「issues」の頃辺りでしょう。

ミクスチャーな音に目覚めていた方々というのはそんな昔の頃から音を手にしていたワケですな。そのひとりに蓜島邦明も挙げられるのではないかと左近治、信じてやみません。日本でそれらが受け始めるようになったのはブラッド・ピット主演の「SEVEN」辺りではないかと。まだまだJ-POPのシーンもアシッドなサウンドを導入する方に躍起でアナクロな音になっていたワケですから。

私自身はまともに聴かなかったのでありますが、ソロ活動を当時始めたHIDEとかはそんなミクスチャー系の音に目覚め、一部の狂信的なファンによってクローズアップされることで作品の評価はどうあれ、サウンド的には意外に広く知らしめという貢献者のひとりでもあるのではないかと思います。

ま、なにゆえ蓜島邦明が楽しみなのかというと、テレ朝系列の金曜ナイトドラマで4月からの「キミ、犯人じゃないよね!?」というドラマのホームページ見ていたら、蓜島邦明の名前があったから楽しみなワケなんですな。

ナイトヘッドは知らなくても、「世にも奇妙な物語」の人といえばお判りになる方も多いでありましょう。この方の作曲技法というのはモーダルというか、旋律を巧みに使い分け(モード・チェンジ)、非常に複調性の高い楽曲を構築するんですね。それが和声に構成音に頼ったモノではなくフレーズありきの響きなんですね。ポリフォニーでありホモフォニーというか。

チャーチ・モードだけにはおさまらない多くの旋法の変格旋法を導入する、わかりやすく言えばモード・チェンジ。それらが巧みだ、と。

スケールを体系的に覚えてもそういう音楽作れない人が殆どなのが実情で(笑)、リディアン♭7thスケール覚えたところで、メロディック・マイナー・モードを操りきれていない人なんて沢山いる世の中です(笑)。

そんなところで埋没したら話にならないわけで、だからこそ実例出していかねば!と左近治、着うた制作するのは二の次でアナリーゼの方に注力するワケでありますね、ハイ(笑)。

まあ、いずれにしても4月が楽しみだぞ、と。