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渡辺貞夫 「Fill Up the Night」を聴いて [制作裏舞台]

私の知る限りではこのアルバムはCD化されていませんね。アルバム全体がひどいと思えるほどオーバー・コンプで潰れ切った音ですからねえ。ナベサダ以外のパートを聴く分にはコンプの具合がある意味強烈に楽器の音を押し出すためグイグイ楽しめる面はあるかもしれませんが、肝心のナベサダのパートはサチュレーションも利き過ぎて潰れてしまっているんですな。正直ラフ・ミックスのままリリースしてしまったのではないかと当時は驚いたモンでした。

とはいえマーカス・ミラーのファンの方ならF-Bassの音がクッキリハッキリ聴こえてくれるアルバムでもありまして、マーカスのF-Bassサウンドと言えばクルセイダーズの「Pessimisticism」やらリチャード・ティーのアルバム「Inside You」とか、ルーサー・ヴァンドロスの「See Me」、ジャマイカ・ボーイズの1stの「Palm of Your Hand」とかがあるとは思うんですが、F-Bassのピックアップのハムバッキング動作時の音をなんとなく使いこなせていないような(笑)、F-Bassのそのまんまの音を知れる音が先の「Fill Up the Night」なのかもしれません。シングルコイル動作時の音だろうがハムバッキングだろうがF-Bassはホントにイイ音しますけどね。

扨て、来週は左近治はマーカス・ミラーが参加している某曲をリリースするのでついついマーカス・ミラーの話題にしてみたんですが、リリース予定のその某曲とやらも実は未だにCD化はされておりません(笑)。そんな曲でもおそらく実は馴染み深い曲だろうと思ってリリースするのでありますが、スラップのプル音トリルが顕著な曲というのがヒントですね(笑)。

8分裏から1拍5連トリルというのも最大のヒントでしょうか(笑)。

これでお判りになる方は相当なマーカス・フリークの方だと思います(笑)。

当初はコレ、あなくろ本舗でリリースするべきか非常に迷ったんですが、この曲が広く知られているのは某ジングルで長い間使われていたものなので、悟生楽横町でのリリースを決意したというワケです(笑)。洋モノでも、とあるジングルで有名だったりするとこっちでのリリースをする、という断腸の思いでリリース、と(笑)。

マーカス・ミラーの「あの音」など全くしない(笑)サドウスキーが日本で販売されるようになって20年以上経過しますが、当時をふりかえると1ドル170~180円が当たり前の時代で45~53万円くらいだったような気がします。

1ドル120円超えれば円安と言われて久しい現在の円高水準を差し引いて考えても、その当時よりも遥かに高い価格設定というのは驚きを通り越して呆れてしまうばかりです(笑)。向こうの現地価格じゃ2000ドル超付けたら売れないのに(笑)。左近治がサドウスキー改の77年製JBを手に入れた価格が諸費用込みで30万円切るくらいでしたでしょうか(←消費税導入前の時代)。55万円で売れてくれたモンでしたっけ(笑)。この時のfundsが当時Mac購入への試金石となったモンでした。どこの誰かは知らないけれど、買ってくれた人、本当にありがとうございます。こういう売り方を考えると、代理店が儲けようとする意図が初めて判ったような気になったモンです。

そういう背景もありまして、マーカス・ミラーとなると有難く感じる左近治なんですね(笑)。ただ単にマーカス・ミラーを好きなのではなく、生活の糧となったと言っても過言ではない(笑)、そんなマーカス・ミラーには左近治、非常に感謝しているのであります。

マーカス・ミラーの音というのは特徴的であるものの、色んなアルバムやらレコーディング状況の違いでかなり音は違うんですよね(笑)。JBのスラップで好きなのはデヴィッド・サンボーンのアルバム「As You Speak」全般の音でしょうか。「いかにもマーカス」という音となると「Straight to the Heart」辺りなんでしょうけどね。私が好きなマーカスのプレイやグローヴァー・ワシントンJrのアルバム「ワインライト」収録の「Let It Flow」ですけど。

そういや私、ビル・ウィザースをすっかり「うぇざーす」などと勘違いしておりました、四半世紀以上に渡って(笑)。ソロ・アルバムも持ってるクセして、ワインライトを手にしたのが1982年のこと。それ以来間違え続けて、その後ソロ・アルバムにデカデカと書いてあっても、一旦刷り込まれてしまった記憶がリセットされることなくつい最近まで気付かずにおりました(笑)。彼是人前で口にしていたことも多々あるというのに(笑)。こういう間違いは是非指摘してほしいモノでありますが、あまりに自信たっぷりに恥かくのもたまにはイイもんですな(笑)。Kクリでリリースしているのも早いところ修正依頼出さなくては(笑)。

左近治の好きなJBの音は60年代中期の指板がラウンド張りのやつです(笑)。ゴリ感が強く出るんで好きな音なんですね。フレッテッドだろうがフレットレスだろうが非常にマッチしていると思います。まあ、好みなど人それぞれですが。

フレット幅が細い方が左近治の好みなのかもしれません。フォデラもフレット高はありますが細めですね。押弦の加減によって結構音が変わるからかもしれません。ラウンド張りのJBならプレベじゃなくとも!と思うことはしばしばです。

その昔、ビビリ音なんか気にしない!というくらいロー・アクションにセッティングして弾いていたこともありましたが、今では弦高が高い音が好きになってしまった左近治。それもこれもロー・アクションに頼らないスラップを覚えるようになってからでしょうか。そんな時代もあったもんでした。