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ジェフ・ミロノフに酔いしれる [クロスオーバー]

最近左近治がやっていたマジ曲のひとつにジェフ・ミロノフが参加している某曲がありましてですね、この人のシングル・ノート・カッティングは非常に好きな左近治であります。

先日リリースしたKYLYNの「Mother Terra」のハウス・バージョンのギター・リフだってA Taste of Honeyを意識して作ったものの、この手のリフはやはりシングル・ノートといえども侮れない、アンサンブルに彩りを添えるモノなんですな。フレージングのセンスは勿論、コード感覚が絶妙じゃないと、その辺のギター初心者ならルートと5度でしか遊べなさそうな(笑)。

インコグニートのブルーイもそういうセンスを感じさせる人ですね。ジェフ・ミロノフやブルーイは13th音の使い方が巧いというか、ドリアン・モードでの六度の使い方じゃないんですね。さらにはジェフ・ミロノフの場合、ドリアン一発でナチュラル6th音を普通なら使いそうな時に♭6thの音を巧みに使う人でもあります。

「VIm6 add9 / I」の使い方はもはや鍵盤弾きのようなセンスすら感じます。キーがAマイナーだとしたら「Dm69 / A」ってこってすな。このコードは♭6と9thのぶつかり具合が絶妙で、強烈な叙情性を放つ響きですよね。

若かりし日の左近治はベース小僧で、特にベース必聴タイプの曲はベースパートばかり耳を注力して、そのまま何年も聴いていない曲が多くてですね、着メロ&着うた耳コピ作業というのはそういう古い曲をあらためて知る絶好の機会なので続けていけるのでありましょう(笑)。やっぱり全パート、全ての音符を譜面に書き出すくらい曲は聞き込んでナンボだなあと気付かされるのあります。

ついさっきも色んな曲の制作をしていて一寸くつろいだらそのまま寝てしまい(笑)、変な時間に起きてしまったのでこのまま起きてるか、となってこのブログ、と。


直近で作っていた曲はYMO関連(少し遠いですが)、坂本龍一がポリムーグとローズを使って参加している山下達郎作曲の「KISKA」であります。達郎の「左手五度」の分数コードは結構クセがあって、この分母5度系は坂本龍一もよく使うし、ジャズどころだとチック・コリアがこうやってヴォイシングしたりしますね。B♭ on Cでも左手はC音とG音なので「Gm7 on C」とか「B♭6 / C」風になるというアレですな。坂本龍一も当時はKYLYNの「I’ll Be There」とかでこの手のヴォイシングは多用しているかな、と。

この曲は当時のCBSソニーからリリースしていた企画オムニバスアルバムで、レコーディングは確か信濃町スタジオだったのではないかと。「New York」や「Off Shore」に収録されておりますね。これらのアルバムはYMO関連を追いかけていた人なら間違いなく知っているであろうアルバムでありましょう。YMO名義ではないのにお三方チャッカリ参加してYMO黎明期の実験場のようにしていた感じがあります。

もう2年くらい前からやっていてすっかり手をつけずに月日だけが経過していたんですが(笑)、古い制作ファイル群を整理しようかと眺めていて、ちゃんと作らないとなーと思ってやっていたというワケですね。

村上ポン太秀一のガッド・フリークな音の時代なので、ドラムトラックをアレコレとアサインして音作りが終わった所で一休みしてしまったら寝てしまった、というワケです。左手側にもロー・ミッドのタムを配置しているキット構成がKYLYN Liveのアルバムジャケからも判るんですが、今までで一番驚いたのが、渡辺香津美率いるMobo III時代では全てがロートタムで、ハットは4インチくらいしかない「リン」のシンバルを使っていたのをテレビで見た時ですか。

84~85年頃の金曜日フジテレビ深夜でやっていた、ナントカ倶楽部という番組で渡辺徹が司会をやっていたような記憶が。この番組は年に1回くらい渡辺香津美が出演するので結構チェックしていたモノです。

実は左近治がドラムを叩いていた時に使用していたのがポン太モデルのスティック。その後ピーター・アースキンのスティックを使ってましたっけ。

左近治による「KISKA」の制作が2年ほど頓挫してしまった当時の大きな理由は、ポリムーグの音作りに当時は満足できなかったから、というのは大ウソで(笑)、当時の着うた事情でこの手の曲をリリースするにはまだ早いかな、と思ったのが最大の理由。

2~3年前の着うたは私個人で言えばまだ着メロ引きずったデフォルメ感や音色面で着メロでは再現できないような部分を活かしたかった時代でしたので、こうなったのであります。もちろんそれくらいの辺りから路線を変えずに制作やリリースは可能ではあったんですが、そうなると完全に自分が作りたい(というか心底好きな曲)モノしか作らなくなってしまうであろうことは明白だったので(笑)、他の飛び道具系やら脳幹直撃系が等閑になるな、と思ってそれを回避したというワケです。

メシとスイーツは別腹、という人も多いのと同じ。それらのジャンルでは「別脳」の観点で作らないとダメなので。あ、メシとご飯は違います(笑)。

ところで、「スイーツ」という言葉は受け入れられているのに、オヤジがアウトを「アウツ」と言ったりするのが受け入れられないのは何故でしょうか?。スイーツすらオヤジっぽく聴こえるのに(笑)。

別脳の方で作っているのもアレコレ作ってます。ピンク系が多いかな、と(笑)。