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たまにゃあ、難曲の耳コピに挑戦しないとね♪ [制作裏舞台]

そういや今日は2008年最初のリリース日!

実際は2007年最後の楽曲群達なんですが(笑)。私の場合、制作曲は既に4月分を手がけているのだから、制作面ではとっくに越年していたワケですが(笑)、こういうマージンの取れた制作環境だとですね、難曲を耳コピする時非常に安心感に浸れて作業に勤しむことができるんですな。

難曲とはいえ人それぞれ。左近治の場合はエライ一風変わった和声でもそれほど難しいとは思わない。それよりも難しいのは速いパッセージのフレージングこそが難しい。

リリースはいつになるか分かりませんが、今手がけている難曲の中でもとりあえずトップに位置する曲はですね、UKの「Nevermore」のアラン・ホールズワース先生による冒頭のアコギのフレーズ部分(笑)。

これまで、着メロ&着うたを耳コピして最も耳コピに手を焼いたのは


・Elasttic Dummyのキーボード・ソロ部分/坂本龍一


今の所、後にも先にも上記の曲より工数を費やした曲は無いんですが、ホールズワース先生のChecking Outのギター・ソロもなかなか時間がかかったモンでした(笑)。

一方、「Nevermore」の冒頭のアコギのフレーズは思いのほか耳コピが楽でして、よくもまあ1拍12連符がこんなに流麗に動くよな~と、感心しながら悦に浸っている最中です(笑)。とはいえヴォイシングやらフィンガリングの符割の細かさは並大抵ではないのも事実(笑)。

ピックが弦にヒットする際、とにかく滑らかに「宛てがう」ピッキングをするビール大好きホールズワース先生。でも、Let it go出来ない重要な部分は、この方のハンマリング・オンとプリング・オフは本当に奇麗だな、と。その上、左手の離弦のタイミングも素晴らしい。

1拍12連符の羅列と思いきや、途中には符割をきちんと意識された人差し指から小指までのハンマリング・オンによるレガートの64分音符が登場!符割を意識せずに順繰りハンマリング・オンのレガートだったら誰にでもできそうですが、技術に裏打ちされた音と云いますか、あらためてそれらの際立った音の粒立ちに驚いてしまうワケです。

通常、サンプリング音源は「日常的な」音でサンプリングされているので、こうした速弾き系の音というのは「次の音」の出現時の音の立ち上がりが日常的なそれとは全く異なるんで、ココが障壁になりやすい部分。

私の場合はのっけからプリング・オフやらハンマリング・オンのMIDI編集をやるのではなく、とりあえずは全ての音をノート・オンで打ち込んでからそれらの細かい編集を行っていくという手順を踏んでいるんですが、ノートオンを全て入力してベロシティも原曲通りに再現したくらいでは、秀でたサンプル音源を使ってもオモチャのようなフレーズになってしまうモノであります(笑)。

それでもソフト音源ならまだマシな方でして、外部のシンセでアコギをアサインした音で鳴らしたりすると、もはやオモチャどころか「ブッ壊れたか?」と思わんばかりの再威厳性に等しいモノになってしまいます(笑)。もしもこれがベロシティ64のベタ打ちだったら、もはやどんな音アサインしても「やらなきゃよかった」にしかならないでしょう。

速弾き系のオルタネート・ピッキングの世界は概ね20ミリ~30ミリ秒の世界。20ミリ秒の間隔で1秒間トレモロ続けてりゃあ50ヘルツの音に影響を及ぼしちゃいます(笑)。これが数百ヘルツの世界になれば、もはやモスキートの羽音の領域(笑)。

ホールズワース先生の場合はアタッキーなピックの音を嫌うタイプの人なので、運指こそはレガート系が多いものの、細かな符割になると全てレガートではない。きちんとフル・ピッキング(実際には弦を滑らすようなアップダウンのストローク)という時もあるんですが、「次の出音のための」離弦の技術というのが、こういう領域を知る人でしか出せない音というのがありまして、結局は弦というものを振動させるアナクロな楽器なのだから、そういう物理的な特性を相殺させた音というのを通常のサンプル音源で再現するのは結構難しいモノなんですな。


押弦が強すぎて離弦のタイミングが遅めのスティーヴ・ハウ先生や、左手のフィンガリング自体がモタって次の音にまで影響を及ぼすフィンガリングをするジミー・ペイジ先生とは対照的です(笑)。ペイジ先生は右手が16分でオルタネート・ピッキングしてようが、左手のフィンがリングは3連刻んじゃう、みたいな(笑)、次の拍で5つ入れてみよっか!みたいなね(笑)。


UKのアルバムは、従来ブートで出まくっていた未発表曲やらを収録してオフィシャルで再発されるワケですが、このバンドは左近治にとっては「クロスオーバーな耳」で聴いております(笑)。

年代を同じくしてNational HealthやらブランドXなども世間を賑わせていた当時。超絶技巧バンドの音というのは実に味わい深いものがあるってぇモンですよ。

ま、そんな速弾き系の楽曲はですね、左近治の場合は車のカーステで流れてきてしまうと途端に職質されそうな勢いで「インスト・カラオケの世界」が始まって、脇目もふれずに大声で唄ってしまうクセがあります(笑)。ええ、この場合はもちろんギターのフレーズのカラオケですね(笑)。ハンドルは練習パッド代わりでドラムのフレーズを刻みつつ(笑)。

よせばいいのに符割だけ追って口ずさめばイイものを、左近治は音程の跳躍もきちんと唄って再現しないと気が済まないんですな(笑)。それゆえ、速いパッセージで音程の跳躍が著しいフレーズを唄いきった後は、酒一升飲んだくらいのノドの調子になってしまって、ノドがヘロヘロになって音が追えなくなって、高音域が出なくなってしやいやす(笑)。ライトハンドやらスウィープのフレーズをノドで追うのは結構大変なんですよ(笑)。

ただ、全てのギターフレーズに呼応するのではなく、左近治が豹変するのは渡辺香津美のMobo収録の「All Beets are Coming」のギター・ソロとか(笑)。小節数をカウントしたワケではないですが、確か弱起を除いて174小節くらいの尺があります。普通の曲がbpmの違いはあれど5分そこらの曲が120~130小節くらいですから、その尺の長さはお判りいただけると思うんですが、そのギターソロを未だにソラで唄えてしまう所がポイント。

「こーそくどーろ」を走っている時だとすこぶる気分が高まるんですけどね(笑)。

インストカラオケで「間違えずに唄えたら100万円」みたいなモノがあったら、私左近治「All Beets Are Coming」のギターソロ、全ての音を漏れなく唄ってしまうことでありましょう。エアギターじゃなくて、こういうインストカラオケ是非どこかで開催してもらいたいと思います(笑)。チャカ・カーンの「チュニジアの夜」やらユーライア・ヒープの「July Morning」、高い音普通に出ますので(笑)。

クリスタルキングの大都会!?

ファルセットじゃなくてこっちは2オクターブ跳躍させてみまひょ(笑)。