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メジャー7thとの出会い 男と女の出会い [回想日記]

Kクリを始める頃は「増長四七(=ますながよしち)」やら「いかりや長七」と名乗ろうと企てていた左近治。増長四七の方は楽理の解る人ならすぐにピンと来るのではないかと思うのですが、増四度と長七度への思いを意味しているという(笑)。つまり、リディアンが好きだぞ、と。

左近治が長七度を意識したのは私が4歳の頃でしょうか。映画「男と女」のフランシス・レイのアレですね。何がそこまで記憶に残ったのかというと、メロディ・ノートに長七の音を使う、という点。手元にあったフォーク・ギターでメロディ・ノートだけを弾いても「あの感じ」はなかなか演出できずに(この頃の左近治はあらゆる楽器をまともに弾くことはできない時代)子供心に「どうやったらああいう感じが出せるんだろう!?」と、他に色々「和音」を探っても、真の意味で「長七」を咀嚼できていないために、在るべき音すらどんなに探っても見つけられないという時がありました。

小学校に入った低学年。ロッド・スチュアートがニッカウイスキーのCMでサッカーやってた頃、私はCharの音に初めて出会うことに。「Shinin’ You Shining’ Day」の2コードのモーダル感とマイナーの平行移動。これはSmokyのマイナー9thの平行移動にも繋がるワケですが、親戚が私の目の前で弾いてくれたメジャー7thのコードとマイナー9thのコード。これこそが左近治のメジャー7thとの邂逅。

「なるほど、俺はこういう和声が好きなんだ」とあらためて感じることが出来たワケであります。そうして化粧品のIONAのCMソングを聴いては「ああ、男と女系ね」とか(笑)、スティーリー・ダンの「Peg」を聴いても「indeed」と解釈できるようになったもんなんですな(笑)。その前には親戚づてに色々な楽曲を紹介され、ジェフ・ベックやらジェントル・ジャイアントに触れていくという小学生時代。YMOブームはこの後に来たワケでありました。

ただ一つ言えるのはテレビから流れる劇伴系の曲でも、今よりももっと和声的にも興味深い楽曲は多く存在していたように思います。80年代も中盤以降から「音色」「ミックス」頼りの色を強めていき、和声の追究というような楽曲が少なくなっていったように思えるんですね。

で、聞き手も多くのボキャプラリーを備えていない人が多いものだから、モーダル感を演出していても2コード程度や2~3種類のアプローチ程度で収めてやらないと、調性感覚が揺らぐため耳が付いてきてくれずにソッポを向かれかねない(笑)。そうしてソッポを向かれたジャズがあって、ジャズの良い部分だけを抽出して、分かりやすい程度でとどめて曲にする、と。もはやこういう傾向が続いているのが現在で、それこそが「平成」とも思えるんですね(笑)。

図書館に足運べば詳しく理解できるはずなのに、多くの人々は新聞の中吊り程度で躍らされ、それで知った気になってしまう(笑)。インターネット上の情報ですらそうなりつつある(笑)。こういうのがまさしく平成なんなーと痛感するワケですよ(笑)。勉強するのは嫌いなのに雑学は覚えようとするタイプとでも言えばイイんでしょうか(笑)。

人の手を借りなければ自分からは積極的に学ぼうとしない。
周囲の人が居なければ何もできない。

そんなスタンスのクセに物欲の前には身を乗り出して我先にとばかりに群がる(笑)。それこそ「男と女」の関係だったらどうすんの?と言いたいんですな(笑)。

それまでは親兄弟やら友人に頼ってばかりなのに、いざ異性と関係を持つ時にも「ヤッてもらうの?」(笑)。もはやこういうレベルの人が実に多いんですな。要はこーゆー時にだけ自分の物欲を率先してアピールしようとするとでも言えばイイでしょうか(笑)。脳幹に毛が生えた程度の感覚備えた人が実に多いんですなあ(笑)。だからこそそういう人々の脳幹をダイレクトに刺激するコンテンツを作るんだぞ、と(笑)。


和声的に習熟されていない人ほど、メジャー7thやら短二度の響きを毛嫌いする傾向があるんですが(笑)、その手の人達はメロディ・トーンに長七の音を使った楽曲に出会っていないか、それを咀嚼できていないかのどちらかだと思うんですね。伴奏にメジャー7th使おうが、メロディー・ノートが根音だったらこれ以上カッコ悪いモノも無いワケで(笑)。「きらきら星」のド頭からメジャー7thの伴奏付けるようなモンですな(笑)。

マイナー9thの場合は、長九度と短三度がおりなす半音の隔たりは、概ね歌い手の場合「こぶし」やらビブラートで半音を巧く使いながら旋律的なアレンジを試みる。新東京音頭なんてぇのはまさしく9thメロディと短三度のこぶしを使いながら、帰結感を極力避けて「あっちの感じ」を醸し出すワケですね(笑)。

身近な曲の和声の構造を知らないがために、自分自身にどういう志向性があるのかを読めないと本当の自分の好きなタイプを追究していくことができないままに、手当たり次第偶然性を頼りにレコードやCDを買い漁ったり、物量を稼いで出会わなければならない(笑)。数を集めればイイというモノでもないんですな。

その辺のCDショップにある数万枚のCDの中で、どれだけ自分の好む和声の曲が存在するものでありましょうか!?iPodに6千曲以上もストックして、それらだって吟味しながらチョイスしててiPodに貯め込んだのに5ツ星を付けているのは250曲ほど。もう少し厳しく星を付ければ200だって下回るかもしれない(笑)。

平成も20年になった今ですら、昭和を生きていた時代の方が長い左近治の人生(笑)。半世紀とはいかないまでもそれだけの年月で五つ星に出会えた曲は200曲そこら、というコトを意味するのでもあります。

和声構造のハナシをすればそんなコトまで知りたくはないと拒む人が多い。だけれども雑学大好き(笑)。これじゃマズイだろ、と。

18kHzくらいのピュアトーンまともに聴こえても耳コピできなければヘッポコ耳も同然(笑)。一体彼らは何を求めて情報を探っているのかと思うのでありました。