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時をかける四十肩 [制作裏舞台]

時の経つのは早いものでして、原田知世さんも11月28日で四十歳もとい、今年ももう1ヶ月あまりとなりました。着うた制作に目を向ければそれほど多くの曲をリリースしたワケでもなく(笑)、利用者の方々からすればもっと多くの曲の中からピックアップしたいのではないかと思うのであります。

とはいえ着うたのデータはオーディオベース。着メロも今でこそかなりの細かい表現力が可能になったもののやはりMIDIデータ部分はある程度均してデフォルメしたデータでも満たされてしまう部分があるんでデータ容量も低く済むと同時に制作面でもラクなワケですね。つまり着メロ時代と比較するとどうしても1曲あたりの工数が増えてしまうということが、1週間に10曲以上リリースできなかったりする理由のひとつです。

ドラマやCM関連曲に関しては放映時にリアルタイムでリリースできるようなことも少なくなったのは、主題歌よりも番組内のBGMやらジングルの方が着信音向きでキャッチーなモノを多く耳にするようにもなりましたが、いかんせんこれらの曲の著作権はなかなかすぐに判明できないことも多くてですね(笑)、こういう事情も足かせとなってしまうわけです。

ただ、ドラマ関連で目を向ければ放映時よりもいくらか時間が経過して印象深い音の方が返ってツボにはまってくれることが多いのではないかな、と。CMに関してもバンバン放送されている時よりも、放送されなくなってから話題になることの方が多く、たかだか数ヶ月や数年前程度でもノスタルジーを感じることはできるのではないか、というのが左近治の「読み」なのであります。

私自身はJ-POPやらのチャート物をひっきりなしに追いかけたりするようなコトはしないのですが、その手の曲をしこたま収集して聴いている未身近な人物に訊ねてみたことがあるんですね。

「なんでそんなに流行りモノを聴こうとするの?」と。


返ってきた答が、「ある曲を聴く度、いついつの記憶が蘇るから」。


つまり、その人には曲が絵日記みたいな存在なんでしょうな。

ある曲に対して和声構造やら、「ここの音でサイドチェーンのゲートの設定がイメージできるぜ!」みたいな没頭した聴き方ではなく、ただ単に漠然とチャート物をカラオケネタ用に、あるいはその当時を思い出させる手助けとなるような聴き方なんですな。

ある意味、「なるほど」と思ってしまったワケです(笑)。左近治の場合はどうしても楽曲の深層部分に耳が注力されてしまうので。


そういうノスタルジー的な部分に浸れるには、ある程度の時間の経過が必要。節目となる季節の変化など、たかだか数ヶ月前の出来事でも思い出に浸れることはできるでしょうしね。

そんなワケで、ここ数年くらいのドラマやCMなどで特に印象に残った曲をストックできたのでそれらをチマチマとリリースしてみよっかな、と思っているワケです、ストックしていた理由は、ツボにはまってくれるような曲になかなか出会えないというのも大きな理由ですが。

左近治が着手している曲はすっかり年を越していて、既に来年の2月の弟二週分の曲を作っております(笑)。どちらかというと、着手順にリリースしているというよりは、制作が終わったものをリリース日の調整をしているだけとも言えますが(笑)。

それと、YMO関連も近々・・・。

左近治のYMO関連ってほとんどは坂本龍一関連曲になってしまうんですけどね。