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Logic8でLogic7時代の音の整合性を保つには [サウンド解析]

ディスコ・サウンドが流行っている現在、左近治もイイ歳してその手の音の悦に浸っている今日この頃です(笑)。

ま、左近治の今ン所のめり込んでいるタイプの音は、70年代のアフロなディスコ系やそれ以前の「ゴーゴー」系ではないんですな(笑)。こういうヴィンテージ系なコテコテ系も要所々々では勿論イイんですが、ココん所好きなのはやはり、80~83年くらいの音なんですなあ。

Chicで例えるならBelieverとか、Real Peopleより後の2枚のような音。この手の音には当時を経過してから中々この音に回帰するような気配は感じられなかったのですが、最近、この手の音が各所で持て囃されてきているように思えますな。

重要なのは、4つ打ちキックはトコトン排除(笑)。まあ、中にはドシッ!としたスネアで4つ打ちで作っている所も多いでしょうが、当時で言うならパワー・ステーションの登場までのシーンのような感じですな。

で、おフランスな感じのイイ所は、音階や調性の叙情性だけに頼った感じのチープなリフに横ノリのリフ(笑)。鍵盤はなるべく三声未満で(笑)。こういう雰囲気を思わせる内容の音が恋しいと言いますか、ついついノスタルジーに浸るワケであります。

昔を振り返れば当時の左近治、ケツも青けりゃ髪も青いという時代もありましたが(笑)、頭髪もいつ薄くなるか分からない(笑)、カラダをイジメりゃ2~3日後に疲れがドッと来るような歳になり(笑)、若い頃にゃあ、無人島に持って行きたいたったひとつのモノは何!?と云われれば「ベース!」と即答でカッコつけることが出来たモンでありますが、今そんなこと訊かれりゃ「医者、病院!」と迷いも無く答えるトシになっちまったモンでさぁ(笑)。

昨今の音楽のムーヴメントに呼応するかのように、ノスタルジーに浸りながら音楽を楽しんでいるというワケであります。


まっ、そんなワケで先日9月21日の悟生楽横町にて『Discotheque』というディスコ風の無料曲をリリースしたワケなんですけどね、またこりゃタイムリーと言いますか、Logic Studioのデモソングをよくよく聴いてみると、結構気に入った曲があったんですな。

当初はソフトのインストールありきでデモソングのDVD-ROM自体開けてもいなかったんですが、昨日ヒマな時に「そういやコレ、どんなの入ってんだろ?」と思って聴いてみたらお気に入りになってしまった曲があったんですね。それがコチラ。

『Le Disko』/Shiny Toy Guns
Shiny Toy Guns - We Are Pilots - Le Disko

こういう少々なつかしい感覚、なかなかバランスが取れてるなあと感心してしまったワケですが、あらためて聴いてみると、もはや演奏している本人達よりも、周囲のディレクターやらプロデューサー辺りが当時を知っているからこその音なんだと思います。

Gentle Giantの「Prologue」のメインメロディの変格旋法を思わせる出だしのボーカルのメロディ(笑)、いや、ピストルズやPIL風と言えばイイのか、ドアーズ、ポリス、グレイス・ジョーンズ、パティ・スマイス、Phew、フリクション、メロン、SAPHO(サッフォー)などに傾倒していた時期をついつい想起してしまいましてですね(笑)、ボーカルの女性の声の可愛さもあってお気に入りになってしまったんですわ。今までコレを知ることが出来なくなった自分が情けないというか(笑)、そういう部分にトシを実感してしまうんですなあ(笑)。

サッフォーと言えば、1984年でしたかトヨタのMR-2(参考出品のSV-3から正式デビュー)がデビューした時CMソングに使われていましたが、当時の国内ではEPでシングルカットされているだけで、クロスオーバー・イレヴンで洋盤かけてくれてた時はとても喜んでいた左近治を思い出してしまいました。ンなワケでSAPHOの最近のオススメというか、これぞシャンソン・テクノだぜ!と形容していいのか(笑)、独特のネットリとスッキリの対比が実にドラスティックで美しいのがコチラでしょうかねー。やはりiTunes Store上でも売れてるんだなあとあらためて痛感。

ついでに妖艶漂う、少々ゴシックな世界が好きな人にはピッタリなサッフォーの曲なんてどうでしょうか。

『Je t'avoue』/Sapho
Sapho - Digital Sheikha - Je t'avoue

左近治がノスタルジーに浸れるのはこーゆー曲調ですな。大体82年頃のような雰囲気。
『Laouah』/Sapho
Sapho - Digital Sheikha - Laouah

当時サッフォーを知ったのはMR-2のCMもさることながら、私が熟読していた「週刊FM」だったような覚えがありますな。いまだにテクノやってる所がスゴイというか・・・。意気込みを感じさせるってぇワケですよ。気合入ってます(笑)。


ま、気合というか好きだからこそ継続できるのだろうと思うんですが、最後にLogic8について。

Logic8 DEMO
え~、このデモはMP3コンバート時に48kHzのサンプルレートにしてしまった為、BIGLOBEさんの再生ボタンで再生してしまうと強制的にゆっくり再生されてしまいます(笑)。ですので再生ツールの右側「DL」ボタンをクリックしてから視聴されると、本来の意図した再生スピードにて視聴できます。



デモの制作時は96kHz/24ビットなんですが、ダウンコンバート時にサンプルレート44.1kHzにしたつもりが48kHzにしてしまいました(笑)。そうだ、BIGLOBEさんのブログでMP3アップする時は44.1kHzにしないといけないのだったと思い出したわけですが、この手のデモは作った矢先セーブしているわけではないので(笑)、プロジェクトすらすっかり消えています(笑)。やり直せと言われても無理なんですな。まあ、復旧ツール使えばなんとかなるのかもしれませんが。


今回のデモはアンビエンス感と分離感がテーマというか。キックはAddictive Drumsですが、ハットとスネアはEXSのキット名忘れちゃったんですが(笑)、やたらとスネアがカンカン鳴るタイプの音です。MUTE BEAT時代の屋敷豪太系のスネアっぽい音をデッドに加工したんですが、Logic8のEQの「Q」の扱いがこれまでより一層パラメータが強化されているんで、かなり音作りに追い込めるんですな。

で、スネアはClassA_Rのコンプと2882+DSPのゲートとコンプの2系統にパラ出ししています。キックはLogicのゲート使いました。コンプは2882のやつですね。ま、とりあえずは7時代よりも分離感の際立ちもかなり追い込めるので、少々ウェットな音場でもアンサンブルがうまく分離感を残せるように追い込んでみました。

で、Logic7時代のソングファイルを8で読むと確実に音が変わってしまうのには注意が必要なんですが、整合性を取るためには下記のような要点を理解していれば大丈夫かと思います。


Logic8からSENDに「ポストパン」の機能が実装されました。このポストパンによってバス送りやAUXなどのパラ出しルーティング周りの「デジタル信号ならでは」の扱いが変わったというワケです。

7時代でも通常はポストフェーダーで、現在もポストフェーダーは実装されています。


ただ、7時代のポストフェーダーと8のポストフェーダーの扱いが内部的に変わって、ポストパンという機能を追加したことで並列ルーティング方面の信号出力の安易な倍加を回避させるためでしょうが、それによって従来のポストフェーダーよりも信号がマイナスにオフセットされます。

つまるところ、7時代にバスやAUXにリバーブなど割り当てていた人は、それがステレオ信号なら+6.1dB強、モノラルだと+3dB強ほど増幅してやらないと整合性保てないので注意が必要ですよ、と。

というか当たり前田のクラッカーなんですが、この左近治またもや老婆心ムキ出しで語らないと気が済まないんですなあ(笑)。

では、Logic8のポストフェーダーとポストパンのセンド量の「0.0」は実際には-6か-3なのか?そういうコトではありません(笑)。

従来ポストフェーダーにしていた人がそのまま7時代のプロジェクトをLogic8にインポートすると、整合性を保つためには、そうしないと両者信号の取扱が変わったので注意が必要ってこってす。

Logic8ではTDM環境以外ではユニバーサルトラックモードを推奨するようになったのは、ポストパン実装によってパラレル出力先へのパノラマ(左右の分布)や、デジタル信号のステレオとモノラルによる安易な倍加を回避させるためにこういう違いとして表れています。

それではまた。