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スティーリー・ダンをついつい想起してしまう [クロスオーバー]

ここ数日、なぜだかどうしてもスティーリー・ダンを思い浮かべてしまう出来事がありましてですね、左近治の世界観が狭いのか発想力がないのかはさておき(笑)、何故それほどまでにスティーリー・ダンを想起してしまったのか述べてみることに。

先ずは、日曜日に行われたFIFA U-17 W杯(韓国にて開催中)の日本vsハイチ戦。

ハイチと言えば、ブードゥー教かスティーリー・ダンの曲『ハイチ式離婚』か!?

ってなくらいの知識しか無いんですが(笑)、往年のポリス好きならついついスティーリー・ダンの『ハイチ式離婚』はお気に召される曲のひとつだと思うワケですが、そもそもなぜ「ハイチ式」の離婚なのか!?

この曲は、70年代中頃の米国社会における法律の抜け穴を歌っているという曲だそうでして、離婚というシステムは結婚よりも難しい複雑な法律がどの国にもあるんでしょうけど、それを簡単に回避して離婚を実現してしまう方法がある、ということを危惧する意図がある曲とのことです。フィクションではなく実際に当時はそういう法律だったとのことです。

夫か妻の片方が勝手な言い分で離婚というのは正式に通用しないワケで、代筆で離婚届出した日にゃあ公文書偽造(笑)、すったもんだで夫婦の関係を構築していくには難しい事由あると後に判断されても、それまでには調停やら裁判というステップを踏むワケですね。なんでこういうことになるかというと、財産分与や子供が居れば親権やら面接権、養育費やらそういう難しいことを線引きしないといけないからなのですね。

ハイチ式離婚だとですね、とりあえずハイチを訪れ行政窓口で「ウチはこうだからもう離婚する!」と言うと、いとも簡単にフランス語で離婚受理という書類を渡されて、それをアメリカに戻った時に提出すれば離婚成立、というこういう抜け穴があったということを嘆く曲なのだ、と。

グリーンカードの資格は年齢を超えてしまって、米国で就業するほどの英語力もない第三国人が、とりあえず目星をつけた異性にアタックして結婚、と。

片方の配偶者には異論はあれどハイチまで連れて言って口論しながら

「ほらね。わたしたち仲が悪いでしょ!? だから離婚よ!」

と言えば離婚成立なのだと(笑)。


こんなんで離婚された日にゃあ、財産目当ての偽装結婚やら目を付ける輩がいてもおかしくはありませんし、実際には慰謝料でカッパいで儲けるなんていう手段、今でもあって不思議ではないものなんでしょうが(笑)、ま、そういう曲をハイチという、サッカーでは聞きなれない国と対戦したということもあって、久々にハイチ式離婚を思い出してしまったぞ、と。

その矢先、スティーリー・ダンの名アルバムのひとつ『AJA』のジャケットにもなっている、資生堂のCMでよ~く見かけた山口小夜子さんが亡くなったというニュースが。

ビッグなアーティストのアルバムに日本人が起用されているという極めて稀な例ですな。これもまたスティーリー・ダンを思い浮かべてしまうワケですよ。

そういや来日中じゃなかったでしょうかね、スティーリー・ダンは。もう帰ったのかな?

ウォルター・ベッカーの2作目のソロ・アルバムの話もそろそろありそうですし、次のスティーリー・ダンには「Second Arrangement」をリメイクしてリリースしてもらいたいものですなあ(笑)。