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粘り腰ってェのが必要なワケで [クダ巻き]

昨日のサッカー日本代表の敗戦に、興奮冷め遣らぬ左近治のクダ巻きがいつにも増しているワケですが(笑)、サウジの守勢時の場合は、彼らはプライドなどかなぐり捨て、サイドにルーズボールが来れば徹底してセーフティー・ファーストでクリア。決してインプレーにこだわらないわけです。

サイドにルーズボールが渡らなければ、自陣ゴール前のDFのさらに前方にルーズボールを拾える役を配置させる、と。これは相手のブラジル人指揮官の徹底した戦術であったというワケです。

日本はというとA代表だけでなく多くの世代で、セーフティーファーストに行かなくてはならないシーンでこねくり回す(自陣の深いエリア。すなわち相手にとってはゴールにより近い)という悪癖が改善されていないんですね。昨日のピッチは、これまでの試合の中で最もピッチの芝が刈り込んであったんですけど、遠藤はしょっぱなから横パスを狙われる、と。ピッチをワイドに使って相手を走らせて疲れさせようとする意図は最初からあったとは思うんですけどね、それによって結果的に全体が間延びして自分達のパスが繋がらない、と。自業自得なんですわ。

オシム・サッカーは音楽に例えるなら何も楽理的に難しいことを教えているワケではないでしょうに、どうも自分の得意な音楽ジャンルではないとうまいこと融合できないのが中村俊輔と遠藤なワケですね。

楽理だって少し掘り下げればジャズに近くなる部分なんていくらでも出現しますが、だからといって出てくる音が全てジャズになるワケではないんですね。オシムとてジャズ理論教えているワケではないでしょうし(笑)。音楽に例えるならこういうコトですね。すなわち、どこの世界にも器用貧乏な人はいるワケですよ。

それでいて自分の得意技すら見失うようでは歌を忘れたカナリア(笑)。ベートーヴェンですら耳が聞こえなくなってしまっても作曲していたと言われているのにも関わらず(笑)。

DAWアプリケーション無ければ音楽が出来ないワケではないですし(笑)、鍵盤ですら唯のスイッチとしてしか扱わなくなってしまっているような人が増えてきている昨今、スポーツ界、ことさらサッカーにおいてはそういう短絡的な思考に陥ってもらいたくないモンですな。ボールはともかく、サッカーという試合における執着心に対して全てを受容できていないからこそ、ああいう偏った選手は活躍できなくなるのだと。疲れは今更言い訳にはならないでしょうし、日程的に日本はサウジよりも中1日多いにも関わらずに豪州とは120分戦っているという部分を危惧するメディアがどれほどあったことか(笑)。

ハノイの気候がどれほど辛かろうが、サウジの選手達は日本のよりも大会開催前から現地の気候に順応してトレーニングしているのに、なぜか日本のメディアは目先のことばかりしか分析できていなかったという論調が実に多いのも、この国になかなかサッカーが根付かない「見るべきところが違うのではないか!?」と改めて感じさせてくれるワケでした。

サッカーを本当に好きな者が楽しめればいいだけのことで、勝ちさえすればどうでもいいような輩をどうにか成熟させるような手段はないものでしょうかね?(笑)。


とはいえ、音楽においても同じようなことが言えるわけでして(笑)、どの世界にもあてはまってしまうのが、日本における文化の未成熟な部分をあらためて痛感させられてしまうワケです。昨年のW杯でどれだけ落胆しようとも、おらがチームに足を運ぶ人や、あれだけチケット取りにくかった代表戦をですね、今も足を運んで応援して、にわかファンの通り過ぎていった時期を喜んでいる人達が楽しんでイイ時期なんですよ。

音楽も疲弊し、淘汰されていってようやく次のフェーズに移行できるでしょうし、日本の政治もそうじゃあありませんか(笑)。

日和見だけではなく、決してブレることのない本質を見極められるように日々努力したいものですな(笑)。

一朝一夕では得られないからこそ、そこには粘り腰が必要になってくるのでありますが、大抵の人は辛抱強くないので(笑)、未熟なままになってしまうんですな。悲しいことです(笑)。


さて、ブラック・バスもといBlack Bass(Scarbee)から、そろそろリリースされるのではないかと思っているわけなんですが、相当手間隙掛けているのか、まだリリースされておりませんね(笑)。


通常、スティングレイにラウンド・ワウンドの弦を張ると、ラウンド・ワウンドの弦が持つ「ギザギザ感」、すなわち、芯線に巻き付けてある巻き線の「ギザギザ感」が、そのまま音になって現れるというあの感じ、お分かりでしょうか?

特に弦高下げるとそのギザギザ感はもっと顕著なんですよね。スティングレイ系のプリアンプは特にそういうトレブリーな音の時に、ラウンド・ワウンドのギザギザ感って顕著に判別できます(詳しく言えば、このギザギザ感というのは別の要素の「部分音」ということです)。


トーマスさんの送ってくれたデモの音はですね、モコモコしているワケでもなく、しっかりハイやプレゼンス領域の音も聴こえます。そこを勘違いしないでほしいんですけど、とにかくコシがあるし、その音色バランスがあまりにも絶妙なんですよ。

Chicのアルバムを持っている人なら次のように形容すれば判りやすいかもしれません。


フィンガーの音は、
・Sometimes You Win
・My Forbidden Lover

この2曲の音に似てますね。

スラップは、
・Burn Hard


まあ、いずれもChicのアルバムの曲でのバーナード・エドワーズによるものですが、トーマスさん曰く、今回のBlack Bass開発にはナイル・ロジャースのサポートもあってその音を実現していると仰っております。

ってぇこたあ、バーナード・エドワーズはスティングレイにフラット・ワウンド張ってたんだ!

ということを容易に推察できるんですが、これは私が知らなかっただけなのかもしれませんが、トーマスさんのデモやバーナード・エドワーズの音を聴くと、スティングレイやSterlingはある意味、フラット・ワウンドが一番ベストな組み合わせなのではないか!?とも思えるほど、素晴らしい音だったんですね。

確かにChicのBurn Hardのスラップのプル音なんて、弦のギザギザ感は全くなく、コシがあるし、ハイも出ている。絶妙なんですね。

多くの人は、Chicのアルバムはファーストから4枚目くらいまでで、リアル・ピープル以降を持っていない人が多いため話が伝わりにくいかもしれませんけど、ご存知の方は前述の曲で連想していただければと思います(笑)。

Chicのそれらの録音は77年くらいからBurn Hardだと81年くらいかな!?

それらのレコーディングの音は今聴くと確かに古さを感じる音はあります(笑)。

その上で、トーマスさんの音は、最近のハイビット・ハイサンプリングレートによる非常に高音質な、輪郭のしっかりした、コシのあるAD/DAで録音したような感じ、というものが付加されたような、そういう音なんです。でも、大枠はホントにバーナード・エドワーズという感じでした。

あの音が他のプラグインやら多く使うことなく、スンナリとサンプラーから出ると思うと、本当に最近は凄くなったモンだなあーと感服してしまうと共に、トーマスさんの探究心にあらためて驚かされてしまうワケでありました。

リリース前に参考になればコレ、幸いです(笑)。