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2007年アジア杯は1次リーグ敗退でもおかしくなかった [Football]

え~、辛辣ながらも観るべきところは観ているつもりですよ、と(笑)。んじゃまあ、次の通り(笑)。



韓国はですね、今やJリーグでも多数活躍している選手が多い中で、昔のように反日的な感情を剥き出しにする選手が少なくなった中で、トルシエ時代から怒りをあらわに挑発する李天秀(イ・チョンス)は、10年ほど前のチェ・ヨンスを受け継いでいるような感じです(笑)。

何度韓国とやっても全く歯の立たない時代(80年代)、都並選手は嫌韓感情やプライドなどかなぐり捨て、韓国選手の滞在するホテルの部屋を訪れ酒を飲み合い迎合されたそうです。

いつから日本は強くなったのか!?

ホン・ミョンボが現役時代、少なくとも90年代はホン・ミョンボが出場する試合で、彼がケガや警告で退場した以外で日本が勝った試合は、私の知る限り1度しかありません。

その後のトルシエ時代の五輪代表(フル代表よりも強い五輪代表と言われてましたね)で韓国をチンチンにしたこともありましたが、両者は拮抗した試合が殆どなのです。

まあ、韓国からしてみれば以前の弱かった日本がここまでになってしまったという驚きの声がいまだに多いわけですよ。


今日のゲームでも、やはり遠藤と中村俊輔。これに尽きますね。

サウジ戦と比較しての違いとして心がけていたのは、この2人の距離を縮めていることくらいのもの(笑)。この二人は公私共に仲の良い二人であるのですが、この二人が持つ足技がどうにもこうにもオシムサッカーの成長を阻害させてしまっているようで、どうにもこうにもこの二人だけでサッカーやろうとしちゃっているんですな。

この二人の間に味方をもうひとり挟んでパスを回して、遠藤か中村俊輔が動き出して3人目の動きを作るシーンなんて確認できましたか?(笑)。

思えば名波、当時27歳でしたか。トルシエ時代のレバノンでのアジア杯。

名波はどれほど中村俊輔をサポートしてくれたことか。名波がサイドに開いた時もサイドを深くそのままえぐるのかと思いきや突然フィールド内にパスを送って動きの緩急を促す名波のやさしいパス。彼こそがコンダクターでしたよ(笑)。

まあ、当時からなぜか中村俊輔というのは盲信的なファンに人気があるためか、当時ですら名波あっての活躍に中村俊輔が「ファンタジスタ」などと持ち上げられるようになったのは、この時のアジア杯を横綱相撲のように優勝したことでさらに調子付かせちゃいましたね(笑)。

今日の試合でも、韓国が10人になった後の韓国ディフェンスラインの前にいるセカンドボール散らし役の選手にプレスをかけるシーンは見当たりませんでした。福西はここでボールをインターセプトすることが代表に限らず、当時は磐田でも得意な人でした。

それ以前だと現横浜FCの山口素弘のインターセプトは、もっと自陣に近い浅い位置でもこなしてましたからねえ。

今ディフェンスラインに入っている阿部勇も、実はインターセプトが非常に得意だったりします。しかし、今野の方が自陣に近い方でのインターセプトや位置取りは阿部勇よりも巧かったりします。相手の急所を巧く突きながらドリブルとパスを出すタイミングは今野の方が相手にとって危険なプレーをするモンです。

ところが、遠藤や中村俊輔(笑)。今日も距離間の違いはあれどサウジ戦と変わらず(笑)。

中村俊輔、走るだけで褒められたものではありません。いくら自分が疲れて左サイドに張ろうとも、ずっとベッタリなんで駒野が上がれません(笑)。もちろん韓国に駒野のサイドを突かれたくないという意思で、韓国の4-2-3-1気味の相手ウイングをケアするための開いていたものだったんでしょうけどね、ここから駒野の上がりを誘発して、駒野とワンツーするんなら、その跡中村俊輔が内に切れ込んでサポートしてやらにゃ相手の「駒」すら動かせません(笑)。

仮にそこで中村俊輔が内に切れ込んだら、遠藤がすぐにサポートに入るのではなく、この二人のパス交換の間に味方をひとり入れるという工夫とポジショニングが全く無いので、結果的に出しどころが相手に判ってしまうんですよ。これはサウジ戦もそうであるし、今大会通じてほとんどそうでした。強いて言えばベトナム戦は違いましたけどね(笑)。

1トップ下にウイングが張る相手や3トップの相手には、トルシエ時代から辛酸をなめてきた日本。これを如実にあらわしたのが黄金世代時のワールドユースでのスペイン戦。相手は攻撃時は4-2-4アタック。これに大童。

トルシエ時代フル代表ではメキシコ戦ですかね。親善試合の。相手の3トップ気味で、相手ディフェンスラインからサイドチェンジ気味に入るフィードに大童。

その後ノルウェーにもチンチンにされ、中沢は今ほど巧くなく完全に狙われてしまったという時代でした。

そうしてジーコ時代に入っても、両翼の強いアタッキングには脆かった日本でしたが、純然たるディフェンダーが中沢ひとりという日本が、当時よりかは危なげなく対処できるようになった点は驚きです。

今のオシム・ジャパンは、相手の「縦の関係」を封殺するのが実に巧いんですね。それはやはり「相手の二の足、三の足」を読めるようになってきているからか。

ただ、相手の仕掛けどころを見抜くためにリアクション気味に入ろうとしてのっけから深いディフェンスラインになってしまうと概ね日本のゲームはドタバタしています。闘莉王がいる試合だとディフェンス・ラインは高くなるんですけどね。

アジア杯を終えれば、センターバックは中沢・闘莉王で、両サイドのフルバックが阿部と今野になるのかもしれませんなあ。もしくは阿部がフォア・リベロの役目で要所要所切り替えながら、フルバックに今野と水野を配置させていくのかもしれません。

家長はフェイント後の「二の足三の足」の出し方が今年は遅く、特にこの春ケガしてましたっけ?すごい遅いんですよね。今のままなら選ばれないかなーと思っているワケです。

中村憲剛が重宝されるのは、トラップする前からボールコースの入り方と、トラップしてダイレクトでは無理な局面での「二の足・三の足」の出し方が実に速いんですな。ヒザから下が実に柔らかく、動きは俊敏。実はコレ、二川もそうですが、トラップの巧さと次の動作の速さは現代表では中村憲剛より速いのは居ないでしょう。

あとは、ポストプレーが柳の枝のように柔らかくしなって相手のチャージすらいなすことのできる我那覇。彼のポストプレーは、稲本の背中で相手を受けるプレーも巧いと思いますが、次の動作のしなやかさという点ではJリーグ随一でしょうな(センターフォワードとしての動きとして)。そういや高松も巧いですね。

今日は、遠藤と中村俊輔の次の動き出しの無いもどかしさを感じてか、鈴木が散々攻めましたが、あのお二人さんは「もう一回オレにパス来るだろ」と見入ってばかりで、相手の散らし役に間合いを取りながらプレスに入るわけでもなければ、ケアしているワケでもない(笑)。

遠藤の方がどちらかといえばオシムサッカーにフィットしているでしょうが、こういう舞台で結局自分達の経験を活かすことができないことを露呈させたわけですから、お引取りいただいてもよろしいのではないでしょうかね(笑)。少なくとも中村俊輔には余生をスコットランドで過ごしていただいて(笑)。

同じ左サイドに張るんでも、現名古屋の藤田だって、内に切れ込んでましたよ(笑)。味方とワンツー交わした後にはね(笑)。というか、これ、バッジオが得意としていた動きですもんね。ダノンがスポンサーの時のユーヴェの頃の。

ファンタジスタって、そういうモンじゃないですかねえ中村俊輔さん。バッジオとは言わないまでも当時の名波を超越できないのなら、今のチームじゃフィットしないでしょうねえ(笑)。