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好き嫌いを無くすには [クダ巻き]

料理において顕著ですけど「好き嫌い」。

こどもが好むような味付けと、オトナっぽい味というのは感覚的にどの世代でも理解していて、自分の好みに合わないから食べたくない、という拒否反応を永続化させてしまうという例がありますな。

左近治の場合、如何にして酒をおいしく飲めるか、という最早料理ありきではなく酒ありきによる選別なため(笑)、こういうオトナにならないようにしなければならないと思うのでありますが、酒とて舌に滞留してくれる様は千差万別でありまして、特に日本酒は顕著であります(笑)。舌の両脇に薄く、素早く拡がり、喉を滑り落ちてくれるモノとか、その、舌に残る、あるいはスーッと抜けるように拡がる様は、まさに舌が化学反応を起こすという分子レベルの業の追及を確認することができるワケですよ。

子供の多くがピーマンやセロリ、パセリやタマネギ、にんじんが嫌いなのは、微妙な味をうまく引き出せていない調理になってしまっているからで、微妙な味を演出してあげれば、食物アレルギーに悩む子でなければ好き嫌いは少なくなるものでありまして、結局は調理の腕にかかっているワケでありますな。


音楽に例えるなら、半音の音程に耳が鍛えられていない未熟な人が、料理で言うところの好き嫌いのこどもに形容できるかもしれませんな。

耳が超えていない人ほど、メジャー7thのコードを「汚い」とまでの給う始末(笑)。ところがマイナー9thを聴かせると、短音階の叙情性を手助けに耳が手がかりを見つけやすいのか、その叙情性に味わいを覚える、と。

つまり、マイナー9thのルート音を省略すればメジャー7thコードと同じ構造なのにも関わらず、それらの違いで好き嫌いが生じてしまうのは、その音を(本質を)うまく捕らえられていないから、こういうジレンマを生じてしまうワケですよ。

ドミナントのシャープ9th(セブンス・コードに#9th音を追加したコード)なんて、一体どう聴こえるのやら(笑)。メジャーとマイナーが一緒に鳴ったような感覚に陥ったまま解釈できないんでしょうなあ(笑)。

やれ、利き酒、似非ソムリエ、グルメを自負するような人でもですね、食生活が偏っている人が多くで、タバコをやりながら料理語ってしまったり、肉中心の食生活なのに微妙な味わいを判別できるほど舌が肥えている人がどれくらいいるのかと(笑)。実際はこんなモンなんですよね、味覚の世界は。

しかしながら味覚と嗅覚は最も本能に近いレベルで脳幹を刺激してくれる感覚なのでありますよ。そこを偏った食生活や好き嫌いで鈍らせてしまっているようでは、他の感覚も言うに及ばず(笑)。


日本人なら醤油の味を極め(笑)、その違いを楽しむと。醤油だって色んな銘柄ありますし味も様々です。

左近治はですね、いわゆる赤身系の刺身を食したい時はですね、宮崎県日南市の飫肥の城下町で製造している醤油の味(名前失念)が一番好きですかね。甘味がある醤油。

ステーキソースなら、醤油ベースやタレ系だけではなくてA.1.のソースの「ボールド&スパイシー」が一番好きだったりします(笑)。ソースにほんの少しのジントニックのような刺激と甘味と苦味が迸る味とでもいいましょうか(笑)。そこにさらに僅かな山葵漬けの香りを混ぜたような、独特の微妙な味。しかし、白い飯も進んでしまう絶妙なバランス。生まれて初めて食したトムヤムクンのような衝撃があるのがA.1ソースの素晴らしいところ(笑)。

こういう「微妙」な味わいを日頃から嗜むようなことが好き嫌いを無くすことだと思うんですよね。つまりは調理次第。味もドメスティックな所から選別するのではなく、たまには洋モノに刺激を受けてみろ、と(笑)。


音楽も同様なんですよね。まずは半音に慣れて耳を鍛えろ、と。


純正律の響きが好きだから

トライアドが一番キレイ


シーンにもよりけりですが、光の三原色見てばかりじゃ飽きるでしょ(笑)。

RGBカラーよりもちょっと多い配色、例えばテレビ放送が全て終わった時のテストパターンの色じゃなければヤダ!なんて駄々こねてるのと一緒なんですよ(笑)。そんなこと言ってばかりだと(笑)。

紙やらステッカーなどの媒体によく見られるPP加工。

ツヤがあるのでキレイに見えるだけ、と。色温度は蛍光灯のように真っ青で、印刷系におけるPP加工のようなツヤツヤテカテカの液晶画面で「キレイ」だと思い込んでしまう人。カラー調整してますか!?(笑)。

騙されることに気付くか、自分の耳の未熟さを早期段階で知れるかで、その差は後世で大きく変わるので、「感覚」を身に付けるには注意が必要なんですぞ、と(笑)。