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Ride on Sequencer.... [クロスオーバー]

このタイトルでピンと来た方は80年代をご存知ですね(笑)。それでもまあ一部でしょうか。

Gazeboの1stアルバムの2曲目『Love in Your Eyes』の出だしのガゼボの声ですな。

それからモロ師岡もとい、モロに「モロダー・サウンド」たる16分音符シーケンスが始まるワケですな(笑)。

左近治が手がけていたガゼボの曲は、同じアルバムでも「Midnight Cocktail」の方ではなかったのか!?

ええ、途中で気が変わって「Love in Your Eyes」の制作の方を終えてしまいましてですね、舌は何枚でも使い分けるという、左近治の真髄を確認できたと自画自賛(笑)。もちろん、「Midnight Cocktail」の方もお蔵入りにはしませんけどね。

ジョルジオ・モロダーといえばハウスの先駆者でもあり、Queerでセクシーな方が寵愛する、独特の触感があるんですけど(笑)、その後ハウスはユーロビートに波に飲み込まれて、どちらかというと仰々しいシンセサウンドの方が持てはやされて90年代に突入する、という事になったワケですな。

それからチープでシンプルなハウスの屋台骨が見直されて、ソリーナ系サウンドでフワフワとしたストリングスのリフを織り交ぜながら、というアレンジが90年代初頭のハウスサウンドではなかったでしょうか。

例えば、レイ・ヘイデンとマッド・プロフェッサー(OPAZ)が手掛けた、クレモンティーヌの『男と女』も、アシッドサウンドでありながらハウスを取り込んでいたワケです。今現在のような8分裏打ちばかりではなく、もっとシンプルで軽妙で多様性があったワケです。

その頃左近治は、後のUKソウルとも呼ばれるモノやアシッド・ジャズ系を追っていたんですけど、自分の心に火がついたのはグランジ系の音やらKORNに代表されるインダストリアル・サウンド、つまりミクスチャーの魁系が一番フィットしていたのが90年代中盤辺り。nine inch nailsやらPortisheadにハマっていたのもこの頃で、その後KORNには触発され続け、Rob Zombieやらに傾倒していった、と(笑)。

そんな左近治が90年代終盤にさしかかった所に、ハウス心に火をつけてくれたのが『New Phunk Theory』というユニットでして、オートメーションをふんだんに使ってハウスサウンドを構築していたのは、「これこそハウス!」と感じたモノでした。

ま、この辺のジャンルというのは主観的なモノが多いんで、人それぞれの思いがあると思うんですけどね、少なくとも左近治が影響を受けた人達を列挙しているワケなんですけどね。

それからミクスチャー路線よりもハウス系に傾倒していく左近治でして、ケミカル・ブラザーズやBasement Jaxxなどにハマっていくワケでありました。


本来、一番得意なジャンルであるはずのジャズ・フュージョン系というのはですね、この頃は正直ジャズ・フュージョンは完全に死んでしまったでしょう(笑)。色んな音を取り込んでスムース・ジャズやら出現したものの、結局はハウスの領域を出ずにインプロヴァイズが無い方が受けてしまう、と(笑)。名だたるアーティストも他界していき、後世のジャズマンがなかなか育たない、と(笑)。

しばらくしてみりゃ、ボーカルもので『マイケル・ブーブレ』がヒットする程度で、「あれはジャズなのか?」と疑問符が付くと同時に、日本じゃあ、やれ美人系で売ろうとする興醒めモノの時代に今もなっております(笑)。果たして「美形」な方は居たのだろうかと(笑)。プロモーションが、その辺のポン引きレベルに成り下がっているからこそファンは逃げていってしまうのだぞ、と。

人間のグルーヴは重宝されるはずなのに、結局はスタジオ・ミュージシャンよりもシーケンサーに取り込んでしまう方が重視されてしまう。よっぽどの魅力を備えていない個人ではない限り、トコトン機械になっていきながら、機械側の編集レベルじゃ人間性を追究するという矛盾。それは、個性を失ったから機械の方に目が行くワケですね。悲しいですなあ。