SSブログ

音楽メディアを再考する [たわごと♪]

レコード→CD→MD→iPod

とまあ、音楽メディアの変遷があったワケなんですが、iPodや他のMP3プレーヤーの最大の特徴は、元となる楽曲の物理的な時間よりも速く変換できて取り込めることに尽きるワケですが、MD以前の、すなわちカセットテープ全盛期の頃と比較すると、音質面においても十二分に満たされている要素がたくさんあるんですね。

例えば、


・再生ピッチの個体差の心配がない
・一般的なカセットテープで録音したよりも遥かに高音質
・クイックアクセスが可能

これらに尽きると思います。特に、再生ピッチを気にしなくて済むというのは左近治にとっては本当に喜びでありました。

録音可能な最初のMD機器であるMZ-1は、発表後2週間くらいでアキバに赴き、他の家電製品まとめ買いする時にサービスで付けてもらっちゃった覚えがあるんですけどね(笑)、その頃の左近治というのは既に車で動き回ったりすることが多い歳になってしまっていたので、ある意味、楽器の練習や音楽鑑賞など、じっくりと腰を据えて音楽を嗜む時以外は、漠然と音楽を聴いているという「無駄」な時間の方が増えてしまっていったのですよ。

幸い、私の職場はBGMが流れている職場ですが、とはいえ左近治が好き勝手に曲を選んでいるわけではなく、有線放送なわけですよ。時と場合によっちゃラジオになることもしばしば(笑)。

ただ、車の中での操作性というのは8トラ→カセットテープ→MDという変遷を経た時点で、最もアクセスしにくいのは(頭出しとか)、カセットテープだったんですね、コレが。

余計な操作に没頭しなくて済む、助手席に誰か居ればまだイイ方で、一人で運転している時というのはやはりカセットテープのアクセスのしにくさと言ったら、今考えるとよく我慢できたモンだなぁと感慨深くなってしまうわけですよ。

それが今やiPod、と。あんだけ操作が楽だと、そりゃあ車社会も目ェ付けますわな(笑)。


ところがiPodはApple製。なにかとAppleには眉唾で見るご貴兄が多く、揶揄されてしまうこともあるかもしれない(笑)。そのクセApple製品のネタにはクダ巻くように絡んでくるような人は、もはやタチの悪い酔っ払いと遜色ないワケですけどね(笑)、iPodの足を引っ張ろうとしたり、iPodが世間を賑わせている所に乗じてオーディオ奉行になって語ろうとしてしまう人、私の周囲にも居るんですよ(笑)。

iPodの音質とやらを語る前にですね、そういう人はカセットテープ時代どれほど目くじら立ててカセットテープに毒づいていたかというと全くそんなことなくてですね(笑)、中学生時代から私は彼を知っておりますが、自分はラジカセしか持っておらずに左近治の興味の無いレコードを借りてきては、左近治の家で録音する方が音がイイからと訪れ(笑)、こちとらそんなレコードをまともに聴きたくないからマージャンがてらに録音をしてあげる、と(笑)。

で、彼はその後Walkmanも手にするわけですが、私が録音してあげたデッキと半音ほど高くなってしまうんですね。80セントくらい違うワケですが彼はもちろん無頓着(笑)。

でも、そんな彼も社会人になり、自分の好きなものを買い漁り、今では私よりも遥かに素晴らしい高級オーディオを所有するようになっておりますが、耳の方は相変わらず悪いんです(笑)。


世間がiPodだのApple製品が人気出ていることをなぜか胡散臭く感じてしまう人の感性は、たぶん、私の友人であるそんな彼の姿に投影できるんで滑稽なのです(笑)。でもまあ、こういう人間も他に魅力があるので付き合いを共にしているワケですが、少々間口を広くしていると調子に乗りすぎるきらいがあるので、たまに〆てやらないとならんのですよ(笑)。

みなさんの周りにもこういう人、たぶん居ると思うんですけどね。

今時iPodで音質の薀蓄語って揶揄する人間は、カセットテープ時代はどうだったのか?と。

左近治、テストトーンまで録音してピッチをトリマーで弄っていたんですけどね(笑)。


そんな頃生まれていない人は、オープンリール・デッキの音も知らないのかもしれません。それを知って尚且つiPodやらに毒付いてしまおうとするのは、精神病んでると思います(笑)。

どんな人間でも周波数帯の得手不得手がありまして、耳の成熟していない人ほど、感応度の高い帯域と低い帯域に偏りがあることを知らないままに。

自分の耳の特徴をどれだけ知っているか、それが大事なんですね。

左近治の場合、スタジオ練習時の音がデカすぎて回った時の音が空調の揺れでピッチが2セントにも満たない音にも反応できますけど、中にはもっと凄い人もおりますが、その手の人達の前で高説語っても、「共感」できない感覚には食いついて来ないんですね(笑)。

ある意味、いい加減に生まれてきたかったモンですな(笑)。