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ヴィニー・カリウタ師匠のドラミング考察 [ドラム]

ジノ・ヴァネリの「Santa Rosa」のリリースを予定しているので、我らがカリウタ師匠について少々話題を引っ張ってみましょうかね、と(笑)。

あまりに凄い師匠のタイム感やらテクニックをですね、多くの人にも確認できるネタは無いかと思い、YouTubeを漁ってみてですね(笑)、左近治が選んだのがコレ!






この曲は、師匠の1stソロ・アルバム1曲目の『I’m Tweaked/Attack of the 20lb. Pizza』として収録されているモノですね。「Santa Rosa」と同じく、ベースはこれまた、我らがニール・ステューベンハウス師匠です(笑)。タイラーのベースを使っているとは知りませんでした(笑)。余談ですが、タイラーのマーブル模様のストラトモディファイは個人的に欲しいと思っている左近治です(笑)。

ハナシはさておき、この動画における開始17秒付近から始まるカリウタ師匠のオカズがありますが、ココがカリウタ先生の代名詞である「5つフレーズ」がさりげなく凝縮されているワケでありますな。

この「5つフレーズ」とやらも、例えば最近私がブログに書いた16分音符5つフレーズやら5連符など、そんなのまだカワイイ方で(笑)、カリウタ先生はですね、32分音符の5つフレーズを何の苦も無く平然とやってのけているのがこのプレイなんですね。

とりあえず下記の譜例でも参考にしてもらいまひょ。

vincent01.jpg



譜例、2拍目途中から5つ周期のフレーズが開始されます。厳密に言えば2拍目の8分裏から32分音符の5つ周期フレーズとなっていますが、「スカタン!」というオカズは、2拍目の32分音符3ツ目から始まっているので、これまたカリウタ師匠のさりげなく匠のワザを確認できます(笑)。


「32分休符をこんなに平然と意識できるワケねーだろ」


ハイ、大概のヘッポコドラマーはそう思われるでしょう(笑)。もちろん、このフェーズに達することの出来ないプロフェッショナルなドラマーさん達も相当いらっしゃると思いますし(笑)、だからこそヴィニー・カリウタのドラミングは凄いのだ!という証明でもあるんですね。以前、カリウタ師匠のドラム・クリニックにおいて左近治はこの目をかっぽじって確認してきてですね(笑)、その凄さをブログ記事にしたコトもあるんで(笑)、その辺の記事も参考にしてみてくださいな、と。


ちなみに、譜例のスネア部分の小さい音符はゴースト・ノートを表しています。動画部分のオカズで「スカタン!」フレーズは、アクセント表記しているんで、判りやすくなっているかなと自画自賛(笑)。

ただですね、譜面にしたものの、カリウタ師匠のコトですしもしかすると下記の2つ目のような譜例の解釈の可能性も否定できません(笑)。

vincent02.jpg


こちらは、2拍目が5連符となっていて、途中が1拍10連系の細分化されたモノとなっています。左近治としてはおそらくこっちの後者の解釈でカリウタ師匠は叩いているとにらんでいます(笑)。

出音としては前者に聴こえるものの、1拍5連や1拍10連を普段から多用するカリウタ師匠の手グセフレーズが、左近治をそう思わせてしまうのか(笑)。但し、5連符の譜例の方でもこんなに明確な5連ではなく、少々モタリ気味の5連符という注釈を付けないと、この解釈は通用しなくなるんです(笑)。

ただ、音の入り方といい、2拍目は5連符から入った方がいつものカリウタ先生っぽい気がするんですけど、前者の解釈として聴いても遜色はない(大概はコチラの前者の譜例に聴こえるはず)んですけどね、希代の天才のドラミングに頭を痛める左近治であります(笑)。


余談ですが、左近治がリリースする予定の「Santa Rosa」におけるカリウタ先生のパートには、1拍9連、1拍5連、1拍10連、16分音符5つフレーズやら、左手16分音符刻みながら右手で1拍6連を刻む、カリウタ師匠お得意のバズ・ロールも網羅しております(笑)。

16分刻みながら6連刻むなんてできるワケねーだろ!と思われる方、左近治、この眼でしかと確認しておりまして(笑)、ピアノにおける幻想即興曲の難易度の、4つ上くらいのカベをブチ破った領域(神レベルですね)に達しているドラミングを平然とこなすのがカリウタ師匠なんで、あらためて驚愕してほしいと思います(笑)。

この曲の原曲の方は、カリウタ先生ひとりだけがアンサンブルから外れて「ひとり16分の15拍子」とかやってギミック感を演出していたりするんですけど(笑)、常軌を逸したそのドラミングと、周囲のアンサンブルもクリック使わないでこなす演奏力に唯々脱帽するばかり。

途中SEが入りますが、ココはCDだとカリウタ師匠の6連シングルストロークが終わったら、「2/4拍子の1小節 + 7/16拍子×17小節」というギミックが現れ、テーマが続く、と(笑)。


左近治が好きなミュージシャンなので、いつもよりもチカラが入ってしまうワケなんですよ(笑)、これがまた。