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MXR Pitch Trasposerについて [クダ巻き]

サンレコでマッド・プロフェッサーとDUB MASTER-Xの対談で取り上げられていたMXR Pitch Transposerについて語るとしますか。

基本的にピッチシフトはディレイの構造を応用しているエフェクトなので、フィードバックごとに設定幅のピッチ幅でディレイをフィードバックさせれば設定幅の上下ステップがフィードバックごとにステップされるぞ、と。コレがサンレコでの両者の対談の一部の補足です。

例えばピッチ幅を+1としてフィードバック量を増やせば、半音ステップごとにフィードバックされるぞ、と。これが+12だったら、フィードバックごとにディレイ音が1オクターブずつ上がるぞ、と。こーゆーコトなんですね。

サンレコ対談ではSPXでのコトも語られていますが、ピッチの正確さはさすがにMXRのそれやEventideのハーモナイザーとは雲泥の差なんですよ(笑)。

左近治が初めてMXRのPitch Transposerを知ることになったのは、やはりジャコ・パストリアスのソロ・アルバム『ワード・オブ・マウス』でジャコが使っていたから、というコトがキッカケだったんですが、マッド・プロフェッサーの音はもとよりMXRのピッチ・トランスポーザーの音でオススメというのはですね、渡辺香津美のソロアルバム『Mobo』に収録されている『Voyage』なんてェのが好例じゃあないかと思うワケですな。

CDタイムで56秒以降のハーフミュートのカッティングリフやら、CDタイム4分02秒からのギター・ソロ終盤の「キラキラ感」のあるシンセっぽいような音。これがMXRのピッチ・トランスポーザーの音ですね。

当時からハーモナイザーは高かったですよ。MXRのソレは発売期間が短かったため流通量も国内では少なかった方ではないかと思います。

トレヴァー・ラビンのハーモナイザー技耳にした日にゃあ、それを手に入れたくなるものの、何せ価格が(笑)。ハーモナイザー欲しくても、その金あったらベース何本か欲しくなるってェもんですよ(笑)。

国内でもハーモナイザー使いこなしてるなぁという人エフェクト御大な人たちは多くてですね、大村憲司のソロ・アルバム「外人天国」収録の「The Man in White」もハーモナイザーじゃないでしょうかね。

あと、左近治が好きなギタリスト武沢豊センセイ。そうです。元安全地帯ギタリストですね。武豊じゃないですよ(笑)。昔からローランドのGRでワインレッドの心演ってたりしていたじゃあありませんか。この方のエフェクト追究はまさにウォーレン・ククルロやエイドリアン・ブリュー並!松原正樹のキレイなハーフトーンも真っ青!ってな位、ギターとは思えないエフェクト音を聴かせてくれていたモンですよ。

安全地帯の『恋の予感』なんてのは、曲の出だしのイントロから凄いワケですよね。ストラトハーフトーン系のシャリ系サウンドを弾く方ではミュートして、ディレイ音にオクターブ上のハーモナイザーが掛かっているワケですよ。リバーブ部にもハーモナイズ処理させているような、加えてタップディレイ、と。シンセだと思って記憶されている人が多いんじゃないでしょうかねぇ。

その後BOOWYの布袋寅泰、BUCK-TICKの今井寿だったでしょうかね。当時の若手界隈でピッチシフトに心酔していたギタリストというのは。後者の今井寿ですと、ローランドのハーフラックシリーズのピッチシフターを愛用していたと思うんですが、ローランドのアレは、オクターブ上のセッティングだとディレイ音を弄ったような音じゃなくてオシレータ内蔵させて、それが鳴ってるんじゃないか!?と思わんばかりの音で異質だったワケですが(笑)、ピッチシフトされたエフェクト音そのもののピッチの良さは低価格ながら凄いモノでしたよ。SPXだってGP-8やらGP-16、KORG A3と、当時の国内大人気のマルチエフェクターでも、そこまでキレイなピッチシフトは実現できなかったワケですからね。余談ですが、GP-16のステップフェイザーの音、左近治は大好きです(笑)。フィルターバンク通したような音が低価格で実現できるのって、当時じゃあれくらいしかなかったと思います。あとはボコーダー使うとか。

左近治はなぜそこまでエフェクト中毒だったのか!?ベース弾きのクセに。

左近治はですね、音が低けりゃ楽器そのもののADSR(エンベロープ)なんてどうでもイイってェスタンスだったんですよ(笑)。演奏形態そのものがエレキベースのソレであれば出音なんかホントにどういう音でもイイ、と。DXの音が欲しかったくらいですから(笑)。

DXベースのソレって(スラップのサム系のようなアノ音)、スティックを模倣したんじゃないかと思うような感じなんですよね、今思うと。チャップマン・スティックで色々音作ると、結構似た感じにも出来ます。

余談ですが、スラップ用語で使われる「サムピング」。悪しき日本語の例ですな(笑)。

親指の「thumb」とスラップの奏法が一致するから「サムピング」なんて言うんでしょうが、本当は「サンピング」でthumpingなんですよね(笑)。

thumpingとは多く用いられているのは「貧乏ゆすり」。足をステップするかのような動き。コレ、毛唐連中からはキュートに映るのか(笑)、バスドラ踏むかのように貧乏ゆすりしているとですね、毛唐チャンから「Hey! Thumper!」と言われながら寄ってきて結構イジられたりするモンです(笑)。

聴けば、ディズニーアニメの「バンビ」に出てくるウサギのキャラクターが「Thumper」だ、と。

そのサンパー君がいっつも足をピタピタとステップ踏んでるんで「thumper」だと。

確かにクラシックでも、ピアニストがペダル踏む時の音が収録されていたり、他の楽器の足踏みとか、最たる例じゃあ、クラシックじゃないけど録音してみたら観客が足踏みしてたノイズなんてthuping noiseなんて言うモンなあ、と思いにふけるワケですが、それにしてもスラップ用語の「サムピング」とは何とかならんモンですかね(笑)。ま、そこまで外国カブレしろ、なんてコトは言いませんけどね。ルー大柴ならどーするんだろ!?