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左近治のドラム考察パート3 [ドラム]

バスドラをミックスするに当たって、色々と弄くるワケでありますが、今回視聴用に用意したMP3で色々とどういう変化があるのかを探ってみようかと思うワケであります。

ちなみに24bit/96kHzのオーディオファイルからダウン・コンバージョンをして、16bit/48kHzのオーディオファイルを生成した後、MP3にコンバートしたんですけどね、サンプルレート周波数が48kHzということもあって、このブログ上のプレイヤーで聴くと44.1kHzで再生してしまうためか、ピッチが低く再生されてしまうので、一旦ダウンロードしてから聴いてみてくださいね、と(笑)。



※現在ではサンプルレートの違いによる再生速度の問題は解決済みです

BIGLOBEさんの仕様に合わせなければならないのか、それとも左近治が44.1kHzまで気を利かせれば良かったのかはさておき(笑)、とりあえず用意したMP3ファイルの特徴はですね、ベードラとベースオンリーのアンサンブルです。

しかも、ベードラはメチャクチャWETな音(笑)。コレ、普通にそのまま渡されても使う気にならないような、とってもお湿りの効いた音です(笑)。

でもですね、こういうウェットな音は、アンサンブルが多くてオケが結構詰まったりしてるような楽曲の場合だとあまり気にならなくなるモンでもあるんですよ、実は。単体で聴くと残響がとってもウザく聴こえるかもしれませんけど(笑)。

ただ、今回の場合はベースとドラムだけの場合において、ベードラの音作りに主眼を置いているため、ハナシはそっちの方で進めてみようかと思います(笑)。


ベードラトラックについて
1小節目のベードラの音が元音です。概ね各小節ずつ音に変化を与えていきます。オートメーションで各小節色々プラグインの設定がガラリと変わるようにしちゃって(笑)、さらには4拍目ケツ辺りで変わったりもするんですが、その辺はご愛嬌ってコトで(笑)。


●1小節目・・・ウェットですねぇ(汗)。このベードラ。残響切りたくなってウズウズしてきますな(笑)。


●2小節目・・・ゲートでスパッ!と残響切っちゃいましたよ、と(笑)。ベードラ音のセルフトリガーでサイドチェインを使って切ってます。全帯域でゲートがかからないようにするのがポイントなんですが、もちろんアタックタイムやらリリースタイム、スレッショルドの設定は安直にやっているのではなく、これらが一瞬に変わるようにオートメーションを設定しちゃいました(笑)。

ま、とりあえずは締まった音になったかな、と♪


●3小節目・・・EQで音を弄ります。キャラクター変えたいんで。


●4小節目・・・ベードラの音そのものがレベルが低目だったのはココで音圧を稼ぐため。音色変化がかなり少ない透明感のあるキャラクターのある某プラグインによるコンプサウンドに加えて音圧稼いでますよ、と。


●5小節目・・・6小節目までジワジワとアーリー・リフレクションを足していっています。2小節に渡ってジワジワ効かせてるんで(かなり微妙に)、かなり耳を澄ませば分かるでしょう。


●7小節目・・・さらにほんの少しだけリバーブを足していきますよ、と。


リバーブを足していった時点で、少々中高域辺りに増強された音が耳に付いてくるんですが、コレをカットすると、他のオケが混ざった時に引っ込んじゃったりするんで、単体で聴くとこんな感じで止めておきます(笑)。


まあ、正直なところですね、普通のバンドアンサンブル的なオケを作る際にこの手の音だと、結構引っ込みます、この手の音は(笑)。もっとリバーブ深くてもイイくらいです。実際は。

ただ、今回のポイントは「ゲート」と「コンプ」による大きな音色変化を得るコトに主眼を置いたので、元の音がどうあれ、一応コレくらい弄ってキャラ変えるんだぞ、と。そういう側面を知ってもらえたらと思うワケですね。

ドラマーの場合、普段いつも主観的な音しか聴いていないワケで、それをCDやライヴやらの「編集された音」を理想として、いつも自分の座る所の耳でそれを近付けようとします。しかし、それはある程度でとどめておいて、ダブルスタンダードな耳(基準)を構築しないとダメなんですな。

ミックスすることを優先して、プレイヤードメインによる音(生音)をアレコレいじらずに卓の方に頼るような身の引き方とかですね、ハナからデッドにしないでチューニングの妙味を会得して本当の良い響きを得るコトが大事なんですね、ハイ。

ベースなんかでもよく初心者にはあるんですが、ベースアンプにも通さないで押弦の下手さに気付かないまま、フレットのビビリ音だけをやたらと気にしてしまって、ベースアンプに通した時などやDI通した時にもやたらと神経質になってしまって、弦高をやたらと高くして倍音の少ない音にしてしまったりする人が実に多いです(笑)。

確かにプレイヤー・ドメイン・レベルでは気になるんでしょうが(笑)、それが音色にどれだけ一役買っているのか、というコトを知らずにやたらと弄くり回すのは悲しいモノです(笑)。

ま、引き際が肝心ってェコトですよ。