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時効のハンコを押す時のSE [制作裏舞台]

来月から始まる予定の時効警察。曲がどうこうよりも個人的に楽しみな左近治であります。

メシ食う前にご飯を食べさせてくれるような、ごく自然なコトをいやらしくなく、ソツなく見せてくれるというか、油っこいものを浄化してくれるようなホンワカ感があるんですよね、あのドラマには。

私自身は、男十四匹の小ネタとQueer役の東幹久がきちんと尻を上げての四つん這いポーズで泣き崩れるシーンには抱腹絶倒モノでした(笑)。

あとは、味見電気の酒焼けした雲助を彷彿とさせる他界してしまった店主とkinkyな息子さん。ああいうの大好きです、私は。

時効警察はこういう細かい演出が随所に刻み込まれているので非常に好きなんです、左近治は。

着うたの方は制作は去年に終えておりまして(笑)、リリースしようと思ったら番組終わってしまったといういきさつがあるんで、それをリリースしようと目論んでいるんでありますが、当時は24ビット48kHzサンプルレートで制作していたんですが、24ビット96kHzに変更してみました。

少々曇った感のミックスを施しつつも、やはり全体の周波数レスポンスがよくなるのか、輪郭がハッキリして、曇った中にもメリハリがあって好結果を導くことができました。

熊本課長が時効のハンコを押す時の独特のSEも、CDだとスネアがスカッ!と鳴るんでテレビのそれとは映像のせいもあって違って聴こえるんですが、左近治の場合は、いかにも映像通りに「ズコォッ!」とした感じを演出してみました。

この手の音を作るには独特のEQカーブで中高域カットするような感じが上手くいくんですが、余韻がふんだんに付加されたスネアにゲートを切っちゃって、300Hzの辺りは残すような感覚でサイドチェインを割り振って、その後コンプをかけつつEQで処理してやると、大体あんな感じになります。今度時間があったら、ハンコSE用に使用した加工前の元の音でもアップしてみましょうか、と。番組やらCDのソレをそのまま使うワケにはいかないんでこうして作るワケですな。

YMO好きな方なら高橋幸宏のソロアルバム「Wild&Moody」のドラム音を意識すると、時効警察のあのSE音は作りやすいと思います。Logic ProでMatch EQで試すというのもアリかもしれませんが、この手の音はゲートとサイドチェインを使った方が簡単に得られます。EQじゃなくて。