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篠崎正嗣とドリフを語る [おバカ]

ドリフの大爆笑を見ていた人なら一度はお目にかかったことがあるかもしれない、ヴァイオリンで「ちり紙交換」やら犬の鳴き声などをやってしまう天才ヴァイオリニストの篠崎正嗣氏。

まさに日本の至宝、現代に蘇るジュゼッペ・タルティーニ。

フレットレスのヴァイオリンだから表現できるだけではなくて、ウルフ・トーンを利用するところも大きな要素ですね。個体の持つ特有の声紋とでも言えばよいでしょうか。すなわちフォルマントのようなもの。

余談ですが、人間の声の場合は2つのフォルマントがあって、5つのフィルターで言葉にします。口に手ェ塞いで喋ったり、首振ったりすれば、さらにフィルターが増えるんですけど(笑)。

まあ、ドリフ関連の曲を納品した矢先なんでついついドリフのことを思い返してしまうワケなんですよ。笑いだけじゃなく、音楽へのリスペクトもサラリとこなす所にドリフの音楽への愛情を感じたものであります。

そんな小難しいハナシ抜きにして雷様やバカ兄弟見るのが楽しみな人達が多かったでしょうが(笑)、暑苦しく音楽語るとギャグじゃなくなってしまうこの微妙なバランスが絶妙なんですな。

たまたまYMOを語るとYMOを暑苦しく小難しく胡散臭く思ってしまうような輩。そういう人にはYMOじゃなくとも何を題材にしようが聴く耳持たないモノなのが世の常なんですよ。左近治とてYMOより数万倍語りたいアーティストなど真砂の数ほど居るというのに(笑)。

ドリフだってそういう風に暑苦しく追いやられてしまうような時代もあったと思いますよ。特にひょうきん族がウケていた時は。

しかし、ひょうきん族のそれってエレピの変遷に置き換えるとDXエレピのようなモンだったんですわ。たかだか数年の隆盛。いまやローズやウーリッツァーなんてココ15年くらいずーっと重宝されてます。いまだに。

左近治のMK-80はお蔵入りになるんでしょうなあ。Swing Out Sisterとチック・コリアが弾いていたのは実際に見たことありますが、当時は店頭じゃ見かけなくて取り寄せて買ったモンです。今度MK7というのが発売されるみたいですしね。コレは間違いなく買うでしょうな。オフィシャル・サイトのジェフ・ローバーが実に気持ちよさそに弾いてますな(笑)。

結局ローズなどに回帰して、DXのアレは一体何だったの!?と思えるくらい今じゃDXエレピなんて街中でカーステ大音量でマカレナ聴くくらいの勇気が必要ですよ(笑)。

ひょうきん族にはひょうきん族の、DXエレピにはDXエレピの良さは確かにあるんですが、だからと言ってDXエレピを愚弄するワケにもいかないんですな。要は凝り固まって自身の嗜好を第三者に反映させて選り好みする行為こそが愚かなのだと気付かなくてならないんですからね。

曲選びも結構慎重になるってぇモンですよ、コレが。