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YMOを語ってみまひょ(3) [YMO関連]

YMOシリーズは2で終わるはずだったのに、やっちまいました!左近治。訂正しなければならないというか、加筆しなければならないことがありんす。

え~、坂本龍一の「lorenz and watson」についてですね。Bメロディック・マイナーを思わせる~というクダリの部分。

もっと親和性の高い音階があるぢゃないかッ!

Bハーモニック・マイナーでしたね。こりゃスマンってな。

まあBメロディック・マイナーでも幻の音を想定できるんですが、ハーモニック・マイナーよりチト遠いかな、と。「Castalia」のメロディック・マイナー・モードを一緒に語りたくなってメロディック・マイナーで繋げちまいましたよ、コレが。

まあ、いずれにしても「チャーチ・モード」と称される「ドレミファソラシド」の音並びによる7つの音階以外の音階で曲を構成することが彩りを与えるということが分かっていただければまずはそれでオッケーかな、と。

ただ、ハーモニック・マイナーの場合それ単体で音階としての叙情性が高い(つまり音階だけで酔える)ので、いかにもハーモニック・マイナー的な使い方をしてしまうとバレバレになるんで坂本龍一の「lorenz and watson」の場合は、それを巧みに希薄にしつつ、GメジャーとGマイナーの相互交換っぽい雰囲気を出している所が絶妙なんですな。

坂本龍一とはシンセサイザーの代名詞的なイメージがありますが、実は知られざるところでハモンドB-3やローズのプレイが際立った作品を残しているんですよね。

今日のこの訂正記事を投稿するまでの間、左近治は「あー、やってしまった!」という気持ちが強くて出来るだけ早く加筆したかったのもあって、今日は1日中坂本龍一関連のことが頭から離れなかったんですよ。

そしたらiPodを聴いている間(ランダム選曲)にかかってしまいましたよ。高橋ユキヒロのソロ・アルバム「Saravah!」に収録されている坂本龍一のハモンドの名演「La Rosa」が。

曲そのものは加藤和彦の作曲。耳にこびりつくほどのハモンド・ソロの名演。久方ぶりに耳にしたとはいえ、ここまで耳にこびりつかれてしまうと着うたで作りたくなっちゃうんですよねー(笑)。打ち込み絶対難しいのに、あー聴かなければ良かった(笑)。

坂本龍一のローズの名演といえば、山下達郎とのコラボによる「Kiska」ですか。これは昔から作ろう作ろうと思ってなかなか手掛けられない名曲。まあ、この曲は土岐さんも実にイイプレイしていますが、一番良いプレイをしているのは故大村憲司氏のイナタいギター・ソロでしょうなあ。その昔、スパイロ・ジャイラとデイヴ・ヴァレンティンが大好きなプエルトリコから帰化した某米国人にこの曲聴かせたら相当気に入ってましたよ。この方結構有名な方なんですが諸事情により名前は伏せておきます。ラスト・ネームは「フィゲロア」さんです(笑)。パーカッショニストですが。

YMO関連の曲を今までリリースしてきて一番難しかったのは「Elastic Dummy」のシンセ・ソロ部分ですかねー。1拍5連の6フィギュアフレーズから入るヤツ。6フィギュアが半音下降したまま大局的には16分音符のリズムを意識しつつも、実際には5連や6連やら32分音符による「くだけた」感じのソロ。まあ、勢いで左手で3連刻みながら右手で16やらをハモンドで弾いたりするような感覚のようなモノと形容すればイイでしょうかね!?幻想即興曲とはまたチョット違ったタイム感。まあ、勢いですよ、勢い。

このソロの耳コピはアラン・ホールズワースのギター・ソロと同じくらい難しかったんです。私のリリースしている「Elastic Dummy」のソロの最後はリズムが若干違いますが(笑)、音は合ってます(笑)。同じ感覚で弾けなかったのでああいう風にしてしまいました。着メロ制作当時だと打ち込みの分解能による問題もあって。着うたなら修正利かせられますが、左近治流で弾くことで原曲との差異感を出したかったというのもあるんですな。原曲の凄さが伝われば良いかな、と。

5連符というリズムは左近治は結構好きでして、今後リリースするKYLYNの某曲でも散々活用しました。5連符の中抜き「そこんとこ」フレーズやら、2個目の音抜きの「ちょっと待て」フレーズ(勝手に命名しています)を使うのが左近治流。

16分音符の5フィギュアでこれらの「そこんとこ」や「ちょっと待て」フレーズを使うのも実にオツなモノがあるんですが、シャッフルの曲にもバッチリ合うのが5連符の面白いところなんです。5連符で一番難しいのは5個目のケツの音だけ休符のリズム。これの1拍5連は未だに体得出来ない超難易度の高いリズムなんですよ。

KYLYNの某曲においては1拍5連をベースとした1拍10連による「そこんとこ」フレーズのパーミュテイション・フレーズやらをドラムに使ってますんでお楽しみに。まあ、リリース時に合わせてその件はまた詳しく語ろうかな、と。