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NHK あの歌がきこえる ユー・メイ・ドリーム/シーナ&ザ・ロケッツ [回想日記]

テレビ番組をナビしていたら、たまたま見つけた「ユー・メイ・ドリーム」。左近治もYou May DreamとしてHouse系アレンジにて配信しておりますが、私、特にシナロケは詳しくありません。YMOブームの折にたまたまレモンティーとユー・メイ・ドリームを知っている程度のものですが、この曲は日本のコケティッシュなポップの中で5本の指に入る名曲だろうと思うので左近治は取り上げていたわけですな。

当時の日本の歌謡界はいわゆるヒポイオニアであるミクリディアンの曲調を本当の意味で消化しているのはあんまり記憶にないんですね。分かりやすく言うと、メジャーな響きなのに「シ」音がフラットしている曲ですな。

まあ、ユー・メイ・ドリームの場合Ⅵ♭→Ⅶ♭→トニックなので、一貫したヒポイオニアではなく、モードチェンジがある音列になるわけでありますが、ロック界で多用されるこういうモードがイイ意味でポップと融合した今で言えばオルタナ感のあるサウンドは日本の歌謡界の70~80年代前半は少なかったなあと記憶しているだけのことです。まあ、探せばあるんでしょうが、それがイイ曲とは限りませんし(笑)。

番組は一切見たことがないものの、曲自体に思い入れがある以上ついつい見たくなってしまう。漫画の原画が飛び出してサブカル系の番組なのか!?と思いつつもよくよく見てみると、思い入れのある音楽と漫画をリンクさせるという番組構成なのですな。なるほど、シナロケ特集をしているわけでもないものの、音楽の良さと漫画を上手くリンクさせているわけですな。

コケティッシュなボーカルものに、少しチープなロック感のある曲調を昇華させる音楽では、私左近治の場合

You May Dream / Sheena & The Rockets
Rock’n Rouge / 松田聖子

これらを筆頭に挙げることができるのではないかと。余談ではありますが、左近治はRock’n Rougeは松田聖子の曲の中で一番好きな曲かもしれないです(笑)。

まあ、それまでの日本のポップス界というのは、歯の浮くようなメジャー7thとセカンダリー・ドミナントを多用するというような曲がゴッタ返していたような中で、こういう曲調がヒットチャートに現れることが貴重だったワケであります。

いわゆる王道の音楽は、当時は松任谷由実ですか。まさにメジャー7thとセカンダリー・ドミナント系、しかもサブ・ドミナントから曲が始まった日にゃあ、まさに教科書のような王道路線の曲作り(笑)。松任谷由実で好きな曲は左近治の場合、「まぶしい草野球」しか挙げられないのですが(不二家のソフトエクレアのCMになっていたような)、あの曲はなんとなくエルトン・ジョンの「Bennie and the Jets」を彷彿とさせてくれるので好きなわけでして、先述の曲たちとはやはり違うのですな。Bennie and the Jetsの方はメジャー7thがパラレル・モーションするタイプですので「まぶしい草野球」とはやはり違うのであります。そういえばつい先日、エルトン・ジョンのBennie and the Jetsが収録されたアルバム「Goodbye Yellow Brick Road」がCD発売されました。このアルバムはエバー・グリーンのアルバムなので、Queerだからといって敬遠してしまうかもしれない方も持っていなければいけないアルバムの1枚ですので、ご存知無い方は是非お試しを。