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歌有り着うたについて [制作裏舞台]

 ウチで扱っている着うたで、歌詞が聴き取れたり或いは人の声っぽく聴こえるモノがありますが、いずれにせよ私はモノホンの声を素材にして作ったことは未だかつてありません。

 ボーカロイドでもありません(笑)。

 DX7がこの世に現れた直後から、当時の私は人声をいかに作るかに躍起になっておりまして(ZTTの影響かなぁ)、そりゃあもう、ありとあらゆるトライ&エラーをDX7でやったものです。

 私が本当に弄り倒したシンセというとDX7、サンプラーではその後MESAを使いながらのS3200XL。これらの機器より弄ったモノは無いと言っても過言ではないかも。

 時は1984年。私の友人は何故かDX7を2台所有していたんですね。DX7とTX7を使えば互いにアロケートするから発音数も増えるにも関わらず(笑)。

 まあ、左近治はそれをネタに友人の心を揺さぶり、超長期的にanother DX7を拝借していた時代がありました(笑)。さすがに返却せざるを得ない状況になった後、当時の別の女性の知人から拝借したDX7がいまだに我が家にあるのはココだけの話にしておきましょう。結婚して行方が分からなくなって(本当は住所も分かりますが)諸般の事情により静寂を保っていた方がベターであるという、目に見えないお互いの微妙な利害関係により、私はDX7所有者になってしまっております。かれこれ20年近く借りてんじゃないのか、コレ。

 そんな曰く付きの我が家のDX7。育ての親はこの左近治であるのだぞ。

 昔のDX7を弄った経験が着メロにおいて非常に役立ったのは言うまでもありません。人声を着メロ時代にやってみて会心作は

おふくろさん/森進一
ラジオスターの悲劇/バグルス
トワイライト・ゾーン/マンハッタン・トランスファー
チェッチェッコリ
etc

今でも16和音や40和音などでリリースされております。


着うたでの人声モノ

 着うたでも私のエセ人声作業は変わらずでありまして、シンセのストリングス系やブラス系の音にフィルターかませたりしてそれっぽく聞かせているというわけです。ヴォコーダーに突っ込んでも、キャリアのソースは自分の声じゃなくてシンセの音だったりとか。

 一例だと「Das Neue Japanische Elektronische Volkslied」がまさにそうですね。ヴォコーダーだからというのもありますが、人の声っぽく聴こえるのがミソというワケです。実際に喋ろうとしたら何言ってんのか分からないですモン(笑)。歌詞カードすらないですしね、あの曲には。

 シンセのADSRを細かく弄りながら、MIDIイベント上においてもデュレーションを細かく編集することで得られるエセ人声。本当に人声が必要な時は私自身がいずれマイ・ボイスを披露するかも!?(ありえないって)