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Throw Down / Tom Browne制作中 [クロスオーバー]

 古きよきクロスオーバー・サウンドをリメイクするにあたっての好素材のこの曲。イントロ・ブリッジ部の2ndベースによるパラレル・モーションがいかにもクロスオーバーしています。王道路線ですな。

 左近治はこの部分のバディ・ウィリアムスのドラム・フィルをDnB風にして、テーマ部はハウスっぽいアレンジにて制作中です。テーマ部のハットの8分裏打ちはもちろん909ハットで(笑)。我ながら超ベタなアレンジに溜め息(笑)。

 原曲のベースは蚊とんぼマーカス君。いつものミドルレンジカットのスラップサウンドではなく、初期マーカス君によくあった音ですね(笑)。おそらくマーカス・ファンはこの音はあまり好きじゃないかもしれませんが、わたくし左近治は、この曲のバディ・ウィリアムスの音(ミックス)がドラムのコンプレッサーやゲートのかかり具合はバイブル的存在なのです。

 アタックタイムの速い、かなり潰したコンプのスネアやタム類の音。ライドはちょっとアンビエンス切り過ぎだろーと思いつつも、スネアの音とミッドローのタムの音は秀逸!かなり勉強になる曲です。それにしてもバディ・ウィリアムスは本当にバーナード・パーディーのドラムに似ておりますな。

 左近治の制作環境は99.8%ほどがMacで、DAWソフト上で使用するプラグインのほとんどはAudio Unitsプラグインです。VSTやRTASも変換していたりしますが、大体はAUです。

 この曲で大活躍してくれたプラグインはdigitalfishphones.comからフリーでリリースされている「fish fillets」に含まれているゲートのプラグイン「Floor Fish」。

 これが実に官能的で高機能なゲート。アンビエンスを抑えたい時、EQやコンプの前段では本当によく使います。特にドラムの音作りには欠かせない、左近治にとっては定番アイテムなのです。

 コンプだけでこの手の音を作ろうとすると、掛かり過ぎて音がノッペリしてしまいがちです。どんな高音質なタイプでもかなり原音を損なうものですが、そこでコンプの前段でゲートを使うことによって、コンプの方は掛かり過ぎを回避させて音作りすることができるのですが、特にこのプラグインは重宝しています。

 まあ、ベタなアレンジにしてしまうとはいえ原曲の良さがあるからこそ成立するようなものでして、この手の洗練された演奏(今となってはイナタい汗かき演奏であるものの)が現在の音楽シーンでは少々暑苦しいかもしれないんですが、本当にイナタい音と比べれば全然汗臭くないです。

 今後リリース予定のクロスオーバー系のモノは

Second Degree / The Section
Mumps / Hatfield and the North

 Doing the MeatballじゃなくてSecond Degreeをやるのがウチらしいかな、と。

 もひとつはカンタベリー系の代名詞、Hatfield and the Northの2ndアルバムから。これもベタな選曲かなあ(笑)。クロスオーバーと呼んでいいのかどうかは別として。