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John McKee / Jack De Johnette [クロスオーバー]

 次のあなくろ本舗でのリリース予定曲です。スローでメロディアスなズージャ。カクテル・ラウンジ系の心地良い曲なのです。

 私はこの曲を聴く度、クインシー・ジョーンズの「Little Karen」を思い出してしまいます。

 Little Karenのミックスは、というかクインシー・ジョーンズの曲の多くは楽器を思い切りパンを振ったミックスが多く、しかも左右の音量バランスは定位の配置が極めて素晴らしいと思ってます。

 ベースが左右どちらかに振ってあったり、その配置が絶妙。よくよく考えてみればオーケストラだって各楽器はまとまったグループに配置されていて、コントラバスが中央にあるわけではないし、打楽器も中央にあるわけではないんだっけ。

 そう考えると、ハーモニーのバランスによる音量バランスを保ちながらアンサンブル全体を統率するというのは実に難しいもので、指揮者というのは数十人ひとりひとりの音を知覚しているのだから、そういうゴッド・イヤーを持つような人が関わると優れたミックスになるのだろうかと勝手に思ってしまいました。

 低音は周波数の1サイクルの波長が長く、距離にすると数メートル級になります。左右の耳でどちらか1サイクル遅れて聴こえようとも、倍音成分が少なければ両耳の距離よりも圧倒的に1サイクルの波長の方が長いんで定位感を判別するのに曖昧になってしまうというわけです(というか方向や距離感をつかみづらい)。

 サラウンドのLFEチャンネル用のスピーカーが中央に配置されていなくとも機能してしまうのはこういう特性があってのことなのは言わずと知れたことですが、倍音構成は曖昧にしちゃあいけません(笑)。

 ちなみに私が好きなエンジニアは

ダグ・エプスタイン
レイ・バーダニ
ロジャー・ニコルス
エリオット・シャイナーなど、多数。

 何が言いたいのかは、また後日